探偵は警察署にいる


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A-4、警察署の一室にて。
作ったインスタントコーヒーを口に運び、口に付ける。安物なのか、苦味にしか感じられなかった。
探偵黒田翔琉は、一室の窓際にある来客用のソファに座りながらその苦味のあるコーヒーをややしかめっ面になりながらも一口、一口と飲んでいく。

「…困ったな。まだ『旗』のことすら解決しちゃいないのに」

肩をすくめながら、彼はこの殺し合いに巻き込まれる前の世界情勢について思い出していた。
突如として人々の頭上に旗が見えるようになってしまったという事件が世界各地で発生していた、というものである。
彼は相棒(と言われるのは癪に障るが)である西崎詩織に細かい調査を任せ、やがて集まってきた資料から犯人、もしくは原因を探しあてようとしたというのに、その事を始めようと事務所の机に座ったら、ここにいたのだ。

「関係性が無いわけじゃ無さそうだな」

不可解な事件を調べたということで、自分もいわば巨大な闇の組織に消されてしまうのか、とも黒田は考えたが、そんなことはどうでもよかった。
ただ「旗事件」と今回のこの殺し合いに何処か関連性が見えてきそうな気が彼にはしていた。
自分の目にも旗が見えていたのに、ここにきた瞬間見えなくなったというのもまたおかしな話である。
黒田はまたコーヒーに口をつける。相変わらず苦い。

(…となると、あの旗事件を引き起こした誰かがこの殺し合いに関わってることになるな)

見えていた旗を消せる方法を世界中において見つけた人物は居ない。
よほどの馬鹿でない限り、その『旗』を消せる方法を分かっている上で『旗』を作り出すことだろう。

いま自分の頭上に旗はない。つまり、作った張本人によって消されたということが、さきほど述べた事の可能性が高いと言える。しかし、なぜ消す必要があったのか。

(危険数値を知らせるようなものだったからか…?)

調査の結果、『旗』には三色種類があることを黒田は知っていた。
まず青。この間は旗が立っている人間に大きな怪我はなく、あっても擦り傷程度である。
次に黄。自分の身の回りに危険が迫っていることを示す。
最後に赤。自分に対して命の危機が迫っているということを示す。

こういった『旗』は殺し合うこの場においては予知能力のようなものになりうる。
旗を見てから行動を決めることができるという点から、殺し合いの円滑化は難しいものだろう。

「ならば、なぜわざわざ世界中に『旗』を見えさせるようにしたんだ?」

後に存在が消されるものをなぜわざわざ世界中にばらまいたのだろうか。
または、作り上げた人物が故意に参加者を集めた訳ではなく、そうしなくてはならない理由があったのだろうか。

(…だめだ。情報が少なすぎる)

黒田は大きなため息をついた。
元々情報収集は西崎詩織の役目であって、黒田は集められた資料から正解を探る半分安楽椅子探偵のような存在だ。
彼が真実にたどり着くためには、資料が足り無さすぎる。

「まだ夜だからな…外を出歩くのは危険だ。明るくなってから行動を開始して、情報を集めるとしようか」

大きなあくびをすると黒田はソファから立ち上がり、『シャワー室』と書かれた部屋へと向かうのであった。
彼の頭脳が動き出すのは、もう少しあとのことである。


【A-4/警察署/1日目/深夜】

【黒田翔琉@アースD】
[状態]:健康、やや眠気
[服装]:トレンチコート
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:この殺し合いと『旗』の関係性を探る
1:とりあえずシャワーを浴びて眠気を覚ます
2:早朝まではここに待機
[備考]


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