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*真なるクー ~おまけとするものがたり~
どういった道をツントゥグアが作り出したのかわからないものの、主と最初に出会ったカルコサ倉庫で途方に暮れていた主を無事に救い出したアタシは、クー・トゥルーが巣食う屋敷に乗り込んだ。
*&ref(.jpg)
「とうとう追い詰めたわよ! クー・トゥルー! ここで長年の決着を付けてやるんだからっ!」
追い詰められて冷静なフリを続けるのがやっとのクー・トゥルー。
準備も整えているアタシたちが負ける可能性なんてこれっぽちもないのが理解できたようね。
慌てふためくがいいわぁ~、クー・トゥルー!
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「く…… 我を倒すとは腕を上げたな、ハスツゥン」
地に膝を付けたクー・トゥルーがアタシに負けを認めた!
この日のためにアタシは生きていたと言ってもいいくらいに……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
突然地面が揺れだし、崩れ落ちた筈のクー・トゥルーの目が妖しく光りだす。
*&ref(.jpg)
「われが このすがたを みせることになろうとは おもいもしなかったぞ。
きょうふにふるえ ほろびるがいい」
満身創痍だったクー・トゥルーが、前触れもなく全回復して立ち上がる。
え──っ! そんなのってありなの!?
もう、こうなったら徹底的に叩きのめしてやるんだからねっ!
----
「そんなばかな…… このわれが ほろびるというのか……」
その言葉とともに大地に倒れ尽くすクー・トゥルー。
さすがにここまで力量の差を見せ付けてあげれば二度と立ち上がらな……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
突然地面が揺れだし、崩れ落ちた筈のクー・トゥルーの目が妖しく光りだす。
*&ref(.jpg)
「ふふふふふ…… もはやようしゃせぬ。
このすがたをみて いきていたものはおらぬ。
こんどこそ いんどうをわたしてやるわ!」
満身創痍だったクー・トゥルーが、前触れもなく全回復して立ち上がる。
ずるい! こっちは倒れる寸前までァミ=ゴを頑張らせてるのに!
今度こそ塵も残らないように消滅させてあげるんだからぁっ!
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*&ref(.jpg)
「われのまけだ…… もはやこれいじょう ていこうするだけの ちからはない……」
あれだけボロボロにしたのに、服も元通りになってるし安心できないなぁ。
後で面倒なことになるくらいなら今ここで消滅させた方がいいよね。
最後の一撃を加えようとするアタシの腕に主の手が優しく添えられる。
「もう大丈夫だ。 もう二度とクー・トゥルーも君に逆らうようなことはないだろう。 よく頑張ったなハスツゥン」
そう言ってアタシを抱き締めると優しく頭を撫でてくれる我が主。
さすがは我が主! アタシのことをよく理解してくれているわぁ~。
主がいなかったら消滅させてたんだからねっ! 感謝しなさいよクー・トゥルー!
アタシは主の胸に顔を埋めて優しく頭を撫でられる心地よさに……
……
…………
「う~~ん、主ぃ~。 もっと頭撫でて~……」
幸せそうな寝顔を見せ 胸に擦り寄るハスツゥンの頭を優しく撫でながら、わたしは夜明け前の空を高窓越しに眺めていた。
少なくとも あの屋敷にはハスツゥン並の力を持った存在が二人もいるのだろう。
それに、彼は決して不幸な立場にいるわけではなさそうだ。
……あまり幸福そうにも見えなかったが。
なんとか彼にコンタクトを取る手段を考え出さなければ……
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「んふふ~、鎧なんて用意したってアタシと主には……」
今は考えるのはやめておこう。
この幸せそうな寝顔を守ってあげるのが、今のわたしにできる最善の手段なのだから。
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***written by elc ◆ForcepOuXA
*elc ◆ForcepOuXA 氏の 素直クール小説掲載サイト [[RetroWorld>http://retroworld.web.fc2.com/]]
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*[[真なるクー 07]] | [[真なるクー]]
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*真なるクー ~おまけとするものがたり~
どういった道をツントゥグアが作り出したのかわからないものの、主と最初に出会ったカルコサ倉庫で途方に暮れていた主を無事に救い出したアタシは、クー・トゥルーが巣食う屋敷に乗り込んだ。
*&ref(24-05.jpg)
「とうとう追い詰めたわよ! クー・トゥルー! ここで長年の決着を付けてやるんだからっ!」
追い詰められて冷静なフリを続けるのがやっとのクー・トゥルー。
準備も整えているアタシたちが負ける可能性なんてこれっぽちもないのが理解できたようね。
慌てふためくがいいわぁ~、クー・トゥルー!
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「く…… 我を倒すとは腕を上げたな、ハスツゥン」
地に膝を付けたクー・トゥルーがアタシに負けを認めた!
この日のためにアタシは生きていたと言ってもいいくらいに……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
突然地面が揺れだし、崩れ落ちた筈のクー・トゥルーの目が妖しく光りだす。
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「われが このすがたを みせることになろうとは おもいもしなかったぞ。
きょうふにふるえ ほろびるがいい」
満身創痍だったクー・トゥルーが、前触れもなく全回復して立ち上がる。
え──っ! そんなのってありなの!?
もう、こうなったら徹底的に叩きのめしてやるんだからねっ!
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「そんなばかな…… このわれが ほろびるというのか……」
その言葉とともに大地に倒れ尽くすクー・トゥルー。
さすがにここまで力量の差を見せ付けてあげれば二度と立ち上がらな……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
突然地面が揺れだし、崩れ落ちた筈のクー・トゥルーの目が妖しく光りだす。
*&ref(24-07.jpg)
「ふふふふふ…… もはやようしゃせぬ。
このすがたをみて いきていたものはおらぬ。
こんどこそ いんどうをわたしてやるわ!」
満身創痍だったクー・トゥルーが、前触れもなく全回復して立ち上がる。
ずるい! こっちは倒れる寸前までァミ=ゴを頑張らせてるのに!
今度こそ塵も残らないように消滅させてあげるんだからぁっ!
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「われのまけだ…… もはやこれいじょう ていこうするだけの ちからはない……」
あれだけボロボロにしたのに、服も元通りになってるし安心できないなぁ。
後で面倒なことになるくらいなら今ここで消滅させた方がいいよね。
最後の一撃を加えようとするアタシの腕に主の手が優しく添えられる。
「もう大丈夫だ。 もう二度とクー・トゥルーも君に逆らうようなことはないだろう。 よく頑張ったなハスツゥン」
そう言ってアタシを抱き締めると優しく頭を撫でてくれる我が主。
さすがは我が主! アタシのことをよく理解してくれているわぁ~。
主がいなかったら消滅させてたんだからねっ! 感謝しなさいよクー・トゥルー!
アタシは主の胸に顔を埋めて優しく頭を撫でられる心地よさに……
……
…………
「う~~ん、主ぃ~。 もっと頭撫でて~……」
幸せそうな寝顔を見せ 胸に擦り寄るハスツゥンの頭を優しく撫でながら、わたしは夜明け前の空を高窓越しに眺めていた。
少なくとも あの屋敷にはハスツゥン並の力を持った存在が二人もいるのだろう。
それに、彼は決して不幸な立場にいるわけではなさそうだ。
……あまり幸福そうにも見えなかったが。
なんとか彼にコンタクトを取る手段を考え出さなければ……
*&ref(24-09.jpg)
「んふふ~、鎧なんて用意したってアタシと主には……」
今は考えるのはやめておこう。
この幸せそうな寝顔を守ってあげるのが、今のわたしにできる最善の手段なのだから。
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***written by elc ◆ForcepOuXA
*elc ◆ForcepOuXA 氏の 素直クール小説掲載サイト [[RetroWorld>http://retroworld.web.fc2.com/]]
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