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*クトゥルフ神話について などいろいろ クトゥルフ神話は、アメリカのプロヴィデンス出身の怪奇小説作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト ( Haward Phillips Lovecraft ) とその友人達が紡ぎだした世界で一番新しく、そして恐怖・破滅に彩られた神話です。 20世紀初頭、アメリカのパルプ雑誌であるウィアード・テールズに掲載された『クトゥルフの呼び声』、『ダンウィッチの怪』が人気を博し、更には当時文通していた作家仲間たちと作中の小道具をお互いに交換することで、一大ムーブメントを築き上げました。 それは、邪神、魔道書、更にはお互いを作品に登場させて無残な最期を遂げさせるようなこともしています。 雑誌ウィアード・テールズの作家を中心とした集まりを現在ではラヴクラフト・サークルと呼び、彼らは次々に邪神、怪物、魔道書を創造して神話を創り上げました。 これの流れはラヴクラフトが癌で死去する1937年まで続きます。 ラブクラフトの死を悲しみ、殆どの作家は神話を紡ぐことを辞めてしまいますが、ラヴクラフトの文通相手の一人であり、弟子であるオーガスト・ダーレス ( August Derleth ) がラヴクラフトの作品集を発行しようと尽力します。 ラブクラフトが創作した架空の地方都市の名前を借りたアーカム・ハウスという出版社を立ち上げ、ラブクラフト・サークルの主要作家の短編集を限定出版しつつ、ラヴクラフトの作品集を売り続けました。 それと平行して自ら神話を書き続け、ラヴクラフトたちが作り出した神話を体系付けていきます。 この体系付けられた神話が、狭義ではあるものの現在クトゥルフ神話と呼ばれるものと言えます。 しかし、無心論者であるラヴクラフトと違い、ダーレスがキリスト教徒であったことも関係するのかも知れないことが、後の神話に大きな影響を与えました。 それまで、謎が多く、不明瞭なイメージだった邪神や怪物を分類、階級付け、根源的な悪意の象徴『 旧支配者 ( The Great Old Ones ) 』とし、それに対抗する人類に友好的な神々を『 旧神 ( Elder Gods ) 』として位置付け、善悪二元論の世界観に押し込めてしまったのです。 ラブクラフトの作品には一切登場しない、人類の味方である旧神はダーレスが考案したものであり、それ以降も頻繁に旧支配者 vs 旧神の対立を描き続けました。 しかも、その対立関係はラヴクラフトが考え出したものとして宣伝したのです。 このような聖書然とした設定は、「宇宙が生命に好意を持っていると考えるのも、敵意を持ていると考えるのも間違っている」というラヴクラフトの世界観に反するものです。 その後、ダーレスは同じような設定を持ち込んだ作品を書いた作家にクレームを付け始めます。 意にそぐわない作品を締め出す意図があったのかも知れません。 約20年間、クトゥルフ神話はほぼダーレスのものとなります。 1960年代に入ってからは徐々にクトゥルフ神話物を書く許可を与えていきましたが、その頃にはラヴクラフト設定ではなくダーレス設定の作品が大半を占めるようになりました。 未知の存在、理解の及ばない恐怖よりも、分類され系統付けられた設定の方が作家たちにも理解しやすく、描きやすい世界観だということも要因に挙げられると思われます。 現在も、多数の作家の手を借りてクトゥルフ神話は その世界を確実に広げています。 ダーレスの功罪については深く追求することはしません。 現在まで伝えられている他の神話・民間伝承を見ても、時の為政者・支配宗教によって都合のいいように歪められ、形を変えて残っているものがたくさんあります。 既に確固たる形を持ったものでさえ時代を経るにしたがって、その形を変えて、もしくは変えられていったのですから、現在もまだ作り続けられ拡大してゆくクトゥルフ神話が変化するのは当然とも言えるのではないかと思います。 そして、ダーレスが行わなければクトゥルフ神話は衰退し、目に触れる機会を失っていたのは間違いないのです。 ただひとつ断っておきたいのは、このサイトで扱っている物語は、『 クトゥルフ神話をモチーフに属性キャラを描き出す 』というコンセプトですので、クトゥルフ神話をそのまま当てはめられても困るという事です。 それぞれの作家が、それぞれのアプローチで作品に取り組んでいるため一概には言えませんが、R15という制限の中で邪神・怪物を萌え方向で描き出すというものですので、宇宙的恐怖を取り扱うクトゥルフ神話とは根本的に相容れない部分が多々あります。 そのため、これらの作品はクトゥルフ神話のアイテム、ファクターを取り入れた別物と考えて頂けるといいかと思われます。 実際、クトゥルフ神話系と思われる商業・非営利作品を手に取って頂ければわかると思いますが、様々なジャンル・方向性で取り扱われている題材だと理解できるでしょう。 純粋に、設定に従ったホラーは勿論のこと、ギャグ、コメディ、エロスなど多岐に渡っています。 また、ラブクラフト設定、ダーレス設定の違いでも区別できます。 このサイトで扱っているのはパロディ、オマージュに近い作品です。 (数え切れない人々が現在も創作し続けているのでオマージュというのもおかしいとは思いますが) 取捨選択の自由は私たちではなく貴方にあります。 気分を害しそうだと判断した場合には、ここにはない別の作品を探した方が不快にならずに済みます。 判断を誤らないようお気を付け下さい。 なお、このサイトではラヴクラフト設定、ダーレス設定などあまり気にせず使用します。 場合によってはあらゆる設定を無視します。 設定ページもネタが多量に含まれているため、不用意に信用する事は避けて下さい。 どちらかと言えば、設定ページは作家間の設定の方向性を修正するページになっています。 楽しんだ者勝ちということで宜しくお願いします。 ----
*クトゥルフ神話について などいろいろ クトゥルフ神話は、アメリカのプロヴィデンス出身の怪奇小説作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト ( Haward Phillips Lovecraft ) とその友人達が紡ぎだした世界で一番新しく、そして恐怖・破滅に彩られた神話です。 20世紀初頭、アメリカのパルプ雑誌であるウィアード・テールズに掲載された『クトゥルフの呼び声』、『ダンウィッチの怪』が人気を博し、更には当時文通していた作家仲間たちと作中の小道具をお互いに交換することで、一大ムーブメントを築き上げました。 それは、邪神、魔道書、更にはお互いを作品に登場させて無残な最期を遂げさせるようなこともしています。 雑誌ウィアード・テールズの作家を中心とした集まりを現在ではラヴクラフト・サークルと呼び、彼らは次々に邪神、怪物、魔道書を創造して神話を創り上げました。 これの流れはラヴクラフトが癌で死去する1937年まで続きます。 ラブクラフトの死を悲しみ、殆どの作家は神話を紡ぐことを辞めてしまいますが、ラヴクラフトの文通相手の一人であり、弟子であるオーガスト・ダーレス ( August Derleth ) がラヴクラフトの作品集を発行しようと尽力します。 ラブクラフトが創作した架空の地方都市の名前を借りたアーカム・ハウスという出版社を立ち上げ、ラブクラフト・サークルの主要作家の短編集を限定出版しつつ、ラヴクラフトの作品集を売り続けました。 それと平行して自ら神話を書き続け、ラヴクラフトたちが作り出した神話を体系付けていきます。 この体系付けられた神話が、狭義ではあるものの現在クトゥルフ神話と呼ばれるものと言えます。 しかし、無心論者であるラヴクラフトと違い、ダーレスがキリスト教徒であったことも関係するのかも知れないことが、後の神話に大きな影響を与えました。 それまで、謎が多く、不明瞭なイメージだった邪神や怪物を分類、階級付け、根源的な悪意の象徴『 旧支配者 ( The Great Old Ones ) 』とし、それに対抗する人類に友好的な神々を『 旧神 ( Elder Gods ) 』として位置付け、善悪二元論の世界観に押し込めてしまったのです。 ラブクラフトの作品には一切登場しない、人類の味方である旧神はダーレスが考案したものであり、それ以降も頻繁に旧支配者 vs 旧神の対立を描き続けました。 しかも、その対立関係はラヴクラフトが考え出したものとして宣伝したのです。 このような聖書然とした設定は、「宇宙が生命に好意を持っていると考えるのも、敵意を持ていると考えるのも間違っている」というラヴクラフトの世界観に反するものです。 その後、ダーレスは同じような設定を持ち込んだ作品を書いた作家にクレームを付け始めます。 意にそぐわない作品を締め出す意図があったのかも知れません。 約20年間、クトゥルフ神話はほぼダーレスのものとなります。 1960年代に入ってからは徐々にクトゥルフ神話物を書く許可を与えていきましたが、その頃にはラヴクラフト設定ではなくダーレス設定の作品が大半を占めるようになっていました。 未知の存在、理解の及ばない恐怖よりも、分類され系統付けられた設定の方が作家たちにも理解しやすく、描きやすい世界観だということも要因に挙げられると思われます。 現在も、多数の作家の手を借りてクトゥルフ神話は その世界を確実に広げています。 ダーレスの功罪については深く追求することはしません。 現在まで伝えられている他の神話・民間伝承を見ても、時の為政者・支配宗教によって都合のいいように歪められ、形を変えて残っているものがたくさんあります。 既に確固たる形を持ったものでさえ時代を経るにしたがって、その形を変えて、もしくは変えられていったのですから、現在もまだ作り続けられ拡大してゆくクトゥルフ神話が変化するのは当然とも言えるのではないかと思います。 そして、ダーレスが行わなければクトゥルフ神話は衰退し、目に触れる機会を失っていたのは間違いないのです。 ただひとつ断っておきたいのは、このサイトで扱っている物語は、『 クトゥルフ神話をモチーフに属性キャラを描き出す 』というコンセプトですので、クトゥルフ神話をそのまま当てはめられても困るという事です。 それぞれの作家が、それぞれのアプローチで作品に取り組んでいるため一概には言えませんが、R15という制限の中で邪神・怪物を萌え方向で描き出すというものですので、宇宙的恐怖を取り扱うクトゥルフ神話とは根本的に相容れない部分が多々あります。 そのため、これらの作品はクトゥルフ神話のアイテム、ファクターを取り入れた別物と考えて頂けるといいかと思われます。 実際、クトゥルフ神話系と思われる商業・非営利作品を手に取って頂ければわかると思いますが、様々なジャンル・方向性で取り扱われている題材だと理解できるでしょう。 純粋に、設定に従ったホラーは勿論のこと、ギャグ、コメディ、エロスなど多岐に渡っています。 また、ラブクラフト設定、ダーレス設定の違いでも区別できます。 このサイトで扱っているのはパロディ、オマージュに近い作品です。(数え切れない人々が現在も創作し続けているのでオマージュというのもおかしいとは思いますが) 取捨選択の自由は私たちではなく貴方にあります。 気分を害しそうだと判断した場合には、ここにはない別の作品を探した方が不快にならずに済みます。 判断を誤らないようお気を付け下さい。 なお、このサイトではラヴクラフト設定、ダーレス設定などあまり気にせず使用します。 場合によってはあらゆる設定を無視します。 設定ページもネタが多量に含まれているため、不用意に信用する事は避けて下さい。 どちらかと言えば、設定ページは作家間の設定の方向性を修正するページになっています。 楽しんだ者勝ちということで宜しくお願いします。 ----

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