ゲーム概要


タイトル:「ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン」
発売日:2004年7月29日
機種:プレイステーション2
開発:ARIKA / 協力:チュンソフト ナムコ
ジャンル:探索型ダンジョンRPG


ストーリー

ドルアーガ戦役から3年後、バビリム王国ではギルガメス王子(主人公:ギル)の戴冠式が前日と迫っていた。
しかし、その平和は長くは続かず、女魔導師スカルドがギルの婚約者であるカイを連れ去ってしまう。
舞台は再びドルアーガの塔へ…。

本作のストーリーは外伝扱いとなっており、ドルアーガ正伝には存在しないifの物語である。
ドルアーガの作者、遠藤雅伸が自らプロデュースしたバビロン・キャッスル・サーガ以外のドルアーガ作品を認めていないため
ナイトメア~は除外作となるのだが、時系列は「イシターの復活」のあととなる。
最後まで進めていくと、悪夢の儚さが際立つ世界観となっている。


ドルアーガ戦役

3年前、バビリム王国の天上に輝くブルー・クリスタル・ロッドを手中にしようと、
近隣のスーマール帝国は王国へ進行、天まで届く巨大な塔を建造する。
しかし、天上の光は塔の陰で遮られ、闇の盟主ドルアーガの封印が解けてしまう。
ドルアーガは塔へ魔物を放ち、ブルー・クリスタル・ロッドを隠して立てこもると、
塔へ向かったカイを最上階に監禁する。
アヌ神に授けられた黄金の鎧をまとったギルは、見事ドルアーガを討ち、カイの救出に成功したのだった。

カイが監禁されるまでの物語が「ファミコン:カイの冒険」であり、
カイを救出するギルの冒険譚が「アーケード:ドルアーガの塔」である。
さらに物語は連鎖的に続き、ドルアーガの塔をギルとカイで脱出する物語が「アーケード:イシターの復活」である。


イシターの復活

闇の盟主ドルアーガが倒された事で塔にかかっていた魔法が解け、ドルアーガの塔は廃墟へと姿を変える。
ギルとカイは力を合わせて塔の脱出を試みる。
愛と戦いの女神イシターは、そんな彼らを見守っているのであった。


ギルガメスの道

「スーパーファミコン:ザ・ブルークリスタルロッド」
ギルとカイの後日譚を豊富なマルチエンディングで綴ったバビロン・キャッスル・サーガ最終作。
どのエンディングが正解というものはない。
マルチエンドにゲームの持つ世界観の広がりに可能性を託した挑戦作であり、
ナイトメア・オブ・ドルアーガの物語はギルガメスの道のもうひとつのエンディングと考える事もできる。


ゲームシステム

ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガはドルアーガの塔の世界観に
不思議のダンジョンのシステムを組み込んで作られた「ローグライクダンジョンRPG」である。

ドルアーガの塔からは、キャラクター、アイテム、BGM、宝箱の謎解きなどを継承し、
不思議のダンジョンからは、本作のアナザーダンジョンのマップが自動生成であること、
アイテム合成、ターン制、やられるとアイテムが全てロストする仕様などが受け継がれている。

ただし、不思議のダンジョンの特徴であるレベルリセットがないため、遊び方は大きく異なる。
ギルのレベルは上がり続け、後半はそのギルのレベルに合わせて強い敵が必ず出現するようになっている。
より強い敵と戦うため、粛々と装備を強化していくゲームデザインだ。

そのため、一部プレイヤーから不評を買ってしまう。
しかし、これは初代アーケードのギルが新しい装備を手に入れることでレベルアップしていたオマージュであり、
開発陣のこだわりであると思われる。ドルアーガ愛を感じる良くも悪くも期待を裏切る良作だ。

不思議のダンジョンとしてのやりごたえは、エンディングのあとに用意された「天と地をつぐもの」で楽しむことが出来る。

本作は何も持たずにダンジョンに潜って、その場の知恵と工夫で立ち回るオーソドックススタイルではない。
事前に入念な準備をしてからダンジョンに挑んでいく積み重ね型のゲームであり、それらをロストする危険と隣り合わせのゲームである。
そのことを頭に入れてプレイすると、実は非常に良く錬られた戦略ゲームということに気づくだろう。


スタッフ

シナリオ:手塚一郎 三原一郎、やなせ修
音楽:矢野まさし、さのあやこ、細江慎治、(スーパースリープ) 相原隆行(スタジオカーニバル)
キャラクターデザイン:岡崎武士
スペシャルサンクス:原口雄一、露木雄二、(ナムコ) 中村光一(チュンソフト)

クレジットに遠藤雅伸氏の名前はない。

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最終更新:2015年07月10日 04:26