ころしあいが始まった ◆DGGi/wycYo


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世の中には、大きな野望や変わった趣味を持った生き物がいる。
彼らは可能な限り、その野望、趣味に向けて行動しようとする。
今回のそれもまた、そういった『行動』における『犠牲』であった。

――彼ら、彼女たちは、その薄暗い部屋で目を覚ました。
何だここは、と口々にぼやく者たち、
すぐ傍でまだ寝ている身内を起こす者たち。
彼女はどちらかと言うと後者だった。
「ちょっと、夏海早く起きてってば!」
彼女――私立旭丘分校中学2年、越谷小鞠。目が覚めたら
知らない場所で、傍らで妹の夏海が寝ていたのだ。
何が起こったか分からず不安である以上
とにかく知っている人を起こすしかなかった。
「うーん…姉ちゃん今何時だと思ってるの・・・
 まだ暗い・・・って何じゃここはぁ!?」
眠い目を擦った夏海も、今いる場所の異常さに気づいて目が冴えた。
分からないわよ、と言いながら周囲を見回す。
何人もの人がいる。50人、いやそれ以上か。
少なくとも住んでいた田舎ではまず見かけない光景である。
そんなことを考えていると、やけに響く足音が部屋に響いた。
やがてスポットライトが点灯し、2人の影が壇上に現れた。

「どうも、はじめましての人が多いようなので一応
 名乗っておきます。佐々木異三郎という者です。
 あと、こちらは信女。以後お見知りおきを」
その声に動揺する声がちらほら見かけられる。
恐らく男たちの知り合いなのだろうか。
そして、その男からとんでもない言葉が告げられた。
「皆さんには、これから殺し合いをしてもらうことになっています」
殺し合い、と聞いて冷や汗が走る。
「おっと、殺気立ててる人も居るようですが、
 とりあえず皆さんの首についてる「それ」を御覧なさい。
 爆弾です。そして、私たちはいつでもそれを
 起爆出来る状態にある、とだけ言っておきましょう」
言われて、ようやく自分の首に何かが巻かれていることに
気づいた。これが、爆発する・・・。
「強引に外そうとしても爆発するのでご注意を。さて、
 それでは殺し合いのルール説明に移りましょう」
信女、と一言異三郎が促すと、傍らにいた女、今井信女が話を繋いだ。

「これから行われるのは『バトルロワイアル』という
 殺人ゲームよ。とにかく殺し合うことね、最後の一人になるまで。
 参加者は71名。ここでは今までの白も黒も忘れた方がいい。
生き残れるのはたった1人だから。さて、細かい説明に移るわ」
そう言うと突如異三郎たちのいる壇上の
モニターの電源が入り、何かが映し出された。

「まず持ち物はあなたたちに後で支給するデイパックが
一つ。その中には全員共通で殺し合いの場となる
エリアの地図、参加者たちの名簿、筆記具、
応急処置用具、腕時計、乾パンと水。あと、
全員ランダムで配布される武器や道具の支給品ね」

「さっきも言ったけれど、このゲームは最後の1人に
 なるまで終わらない。ゲームの途中経過は、
6時間おきの放送で話すわ。そしてここからが
 最も重要。モニターの地図を御覧なさい」
見ると、地図は縦横の線で区分けされている。

「区分けされたこの地図は、禁止エリアをはっきりさせる
役目も果たしているわ。6時間おきの放送では、そこまでの
死者と一緒に次に禁止エリアになる場所を3つずつ伝える」

「伝えられたエリアは、多少の時間を置いて二度と入れなくなるわ。
 これは人数が減ることで他者との遭遇率が下がることへの対策。
もし入ったら最後、首輪がボンよ。いわばその首輪はあなたたちを
縛る手錠・・・枷ね。ついでに、地図には自分の位置だけ知らせる
特殊なマーキングが出るわ、その首輪から出ている信号でね」

「このルール説明が終わり次第、あなたたちを地図上の
 どこかにランダムで飛ばします。その際に一緒に
 デイパックも配らせてもらいます。では異三郎」
「・・・っと。失礼、メールに夢中になっていたもので」
手元の携帯電話でどこかと連絡を取っていた異三郎は、
信女の一言で最後の説明に入った。

「では、生き残った最後の1人に与える『権利』について
お話しましょう。まず生き残れば、望むならこの殺し合いの会場から
あなたたちが元いた世界に戻してあげます。もう一つ、何か一つだけ
願いを叶えて差し上げましょう。ただし、内容に関しては要相談、
といった形で。これで大雑把にルール説明を終わりますよ」
質問は何かありますか、と異三郎が言うか早いか、
小鞠の横から1人の影が壇上へ向かって行った。

「あんたら何言ってるんだ!? 殺し合いだなんて、
ウチの身内だって居るんだぞ!?」
「ちょっと夏海、やめなさい!」
壇上に駆け上がった夏海は、小鞠の制止を無視して
異三郎たちに食って掛かる。だが異三郎たちは
意にも介さず、先ほどの台詞を繰り返す。
「言った筈よ、今までの白も黒も忘れなさいと。
 生き残れるのは1人なんだから、
 精々今生の別れを告げておくことね」
ペッ、と夏海が信女の顔面に向けて唾を吐いた。
「やなこった! こんなことやってらんないね。
 早く姉ちゃんたちと一緒に村に帰してくんないかな」
顔を拭きながら、信女は腰の刀を鞘から抜こうとする。
「およしなさい信女。ちょうどいいものがあるじゃありませんか」
異三郎が手元の携帯電話で何かのボタンを押す。

――ピッ。何かが作動する音。
――ボンッ。何かが破裂する音。
――ブシャッ。何かが飛び散る音。
――ドサッ。何かが倒れる音。

え・・・? 小鞠には、何が起きたのかさっぱり分からなかった。
いや、その場に居た異三郎たち以外、誰もこの状況を理解
できていないだろう。越谷夏海の首が、上からなくなって――

「これで皆さんもこの首輪がハッタリではないと
ご理解頂けたでしょう。そして、私たちに逆らうとどうなるかも。
では、そろそろバトルロワイアル開幕です。あ、そうそう。
中には異形の能力を手にしている人たちも居ますが、そういう人は
多少なりと能力に制限を掛けさせてもらいましたので悪しからず」

異三郎が携帯電話でまた何かを操作すると、部屋中に
催眠ガスが充満する。再び眠ってしまった参加者たちは、
これからそれぞれ会場のどこかへワープさせられるのだ。
「さて、我々も行きましょうか」
2人はガスマスクを着け、その場を後にする。
異三郎はメールで誰かと連絡を取りながら。信女は黙々と。

後には誰も居なくなっていた。

こうして、アニメキャラ・バトルロワイアル4thが始まったのである。

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From さぶちゃん
Sub  ルール説明完了
用件は済んだお C= (-。- ) フゥー
これからそっちに戻るね ≡≡≡ヘ(*--)ノ



主催
【佐々木異三郎@銀魂】
【今井信女@銀魂】
黒幕
【???@???】

【越谷夏海@のんのんびより 死亡】
【残り70人】

【GAME START】

[備考]
  • 会場の各設備のライフラインは全て通っている。
  • 能力者たちは能力に制限アリ(書き手さんたちに任せますor要議論)
  • 禁止エリアは6時間の放送ごとに3つ