憧憬ライアニズム Sprinter ◆gsq46R5/OE



  胴の傷から漏れる血の熱を肌で感じながら、男は一人、考えていた。
  何故、自分は今、こうして天を見ているのだろう。
  本部以蔵という男を中心に起こる最期の攻防すら、神威の耳には入らない。

  彼の脳裏にあるのは、懐かしい景色だった。
  家族四人で暮らしていた頃の、穏やかな時間。
  今のように刺激に溢れた毎日では決してなかったが、それでも毎日が楽しかった。

  懐かしい景色。
  温かかった時間。
  もう戻ることのない、平穏。

  あの男と袂を分かった日から、ずっと強さばかりを追い求めてきた。
  雷槍なんて大層な名前で呼ばれるようにもなったし、自分を慕う部下も出来た。
  最強の称号を器に収めるために自分の中身を空にする、そんな覚悟はとうの昔に完了している。

  そういう風に、今日この時まで生きてきた。

  なのにどうして、自分は今、天を仰いでいる。
  地に寝転んで、そんなものを眺めている。
  体に走っている、この傷は何だ。
  ……ちっぽけな、ちっぽけな傷。夜兎を力尽きさせるには余りに足りない、刀傷。
  傷の程度など、問題ではないのだ。
  何故この自分が、そんなものを刻まれてしまったのか。
  地球人と夜兎が戦って、敗れることなどあるはずもないというのに。

  頭の中に、あの瞬間が蘇る。
  兄貴であろうと誓ったはずの少女を、この手で貫いた瞬間が。
  本人が認めるかどうかは別として神威の中には、妹を想う『バカ兄貴』の部分があった。
  確かにそういう側面は、彼の中にあったのだ。

  ボロボロになって朧気な足取りで近付き、自分を抱くように止まってしまった神楽。あの時、神威の中にあった最後の『弱さ』が消えた。
  妹を貫く拳は、止まらなかった。
  もしも神威が何もなくさずにいたなら、神楽を殺すことだけはなかったのかもしれない。
  しかし全ては、もう終わった話。
  神楽は死んだ。神威が殺した。そしてその神威も、今は地に倒れて天を仰いでいる。

 「まだ……」

  天に向けて、右手を伸ばす。
  誰のものかも分からない血に塗れた手から、一滴が滴り落ちて神威の頬を濡らした。
  丁度、本部以蔵が宇治松千夜に自分を撃てと言った、その瞬間のことだった。
  白い侍に切り伏せられ、蚊帳の外に追い出された兎は滴る血の雫で顔を汚しながら、呟く。

 「まだ、残っていたのか」

  最後の一線という血管を引き千切られて、死んでいった筈の『バカ兄貴』が、まだ自分の中には生き残っていたのか。
  そうでなければ、あり得ない。
  空っぽにもなれないような半端者の剣に、最強(つよさ)を求め続けて生きてきたこの自分が負けるなど、あり得ないことだ。
  もう、神威の器に底(げんかい)はない。
  弱さを象徴する名前は、捨て去った。
  まだ残っているものがあるとすれば、それは『バカ兄貴』の腐乱死体だ。

 「いるか……そんなもの」

  そんなものが残っているから、負けるんだ。
  ならば此処で、全て消そう。
  妹も親父も、自分(おまえ)だったものも、全て。

 「俺が」

  さあ。

 「消してあげるよ」

  ――終わりにしよう。




  立ち上がった夜兎の眼は、正気のそれではなかった。
  音もなく復帰した彼の存在を、最初に認識したのはファバロ・レオーネ。
  そして夜兎がその眼で最初に注視したのもまた、ファバロ・レオーネであった。
  地面を素早く蹴り飛ばせば、距離を吹き飛ばしたのかというほどの速さで接敵する。
  ファバロが何かをする暇すら与えずに、彼は男の首を圧し折った。
  ゴールへボールをシュートするような何気なさで振り抜かれた足は、地球人の頚椎を破壊し、即死に至らしめることすら造作もない。
  次に夜兎の見据えたのは、涙を流している少女、それを慰めている少女、此方に気付いた侍、地に臥せってピクリとも動かない武闘家の四人。
  死体を破壊するような趣味は、夜兎にはない。
  ならば、最も優先して壊すべき相手は――

 「……あの野郎」

  坂田銀時。
  聖剣に並ぶ一振りを有した、銀髪の侍だ。
  小蝿のように五月蝿く、此方を邪魔立てする射撃役は落とした。
  後は彼だけ。
  彼さえ叩いて壊せば、残るのは無力な草食獣のみ。

 「飲まれちまった」

  そこから先の言葉を、銀時が発することは不可能だった。
  黒カードに眠る必滅の黄槍などには目もくれず、神威は狂嬉に染まった表情で、己の拳のみを武器に銀時の心臓を貫かんとする。
  今の彼はまさに、先程までの神楽と全く同じ状態にあった。
  理性をなくし、自分の名前も他人の名前も忘却して、それでも戦うことを止めない狂戦士。
  ――全てのリミッターが外れ、解き放たれた一匹の夜兎(ケモノ)だ。
  こうなった彼らを止めることは、極めて困難。
  ましてや彼は最強の男と、最強の母から生まれ落ちた天性の戦闘者なのだ。

  爆弾でも至近距離で爆発させたような風圧を伴って迫る拳を、湖光の刀身で受け流す銀時。
  だが今の神威は、先程まで彼と打ち合っていた男とは次元が違う。
  銀時の体はあまりの衝撃に耐え切れず、体勢を崩して大きく後退させられる。
  守りが薄れると同時に、超重量のハンマーが如き踵の一撃が空から彼を襲う。
  回避するのは困難と判断した銀時は馬鹿の一つ覚えのように、剣を構えて防ぐしかない。
  踏みしめた地面が音を立てて凄惨に砕け、二人を中心に小規模のクレーターが広がっていく。

 「一人でドラゴンボールしてんじゃねェぞ、このすっとこどっこい……!!」

  僅かに身を引いて衝撃を逃し、実質的な力比べという明らかに不利な態勢を打破。
  そこまでを完了するや否や、銀時は剣豪と呼ぶに相応しい超速で宝剣を振るった。
  使い慣れている洞爺湖に比べてやはり違和感はあるが、基本性能は段違いの逸品だ。
  銀時の力も、宝具の効能によって普段より向上している。神威に全く通用しないということは、決してない筈だ。

  一発目を躱されても退くことなく、銀時は再び神威に逆袈裟懸けの閃撃を繰り出す。
  しかし彼が渾身の力を込めて放った初撃が回避された時点で、銀時はもっと警戒すべきだった。
  神威はその場で真上へ跳躍することで剣の軌道を逃れ、着地を待たずに放つ回し蹴りで彼の横っ腹を捉え、そのまま蹴り抜く。
  歯を食い縛りながら、何とか倒れずには済んだ銀時に、神威は一切の容赦なく襲い掛かる。
  単調な拳や足による打撃の連打は、いつしかラッシュと呼んでいいペースに変容していた。
  しかも只の一発として、そこに軽い一撃というものが存在しないのだから質が悪い。
  今の神威は理性を飛ばしている。だがそれだけに、普段よりもずっと野性的な、夜兎本来の戦い方を駆使してくる状態だ。
  下手な鉄砲数撃ちゃ当たるの理屈で、銀時はどんどん追い詰められていく。

  対応しきれなかった拳が肩を掠めて、皮膚が捲れて火傷のような痛みを訴えてくる。
  それに彼が顔を顰めるのを見計らったように、神威は一際大振りのストレートを打った。
  頭を真横に反らすことで命中は免れたものの、もし直撃していたなら、確実に銀時の頭は粉々に砕け散っていたことだろう。
  銀時の立ち位置からは、ファバロの生死は確認できない。
  だが絶望的だろうと、彼は踏んでいた。
  只でさえ冗談のような身体能力を発揮してくる夜兎族が、あらゆる枷や箍を外して襲い掛かってくるのだ。
  単純な強さで言えば、それこそこうなる以前の彼とは比べ物になるまい。
  恐らく無防備な状況を、殆ど不意打ちのような形で攻撃されたのだから、ファバロにそれを受けたり回避する備えはなかったに違いない。
  そして彼の予想通り。
  ファバロ・レオーネは、一瞬の内に死を遂げていた。

  無論ファバロよりも場慣れしているからといって、それは神威と戦い、生き残れる理由にはならない。
  彼は銀時以上に修羅場を潜った怪物さえも相手取り、その上を踏み越えてきた化物だ。
  そもそも地球人という身体の基礎能力で劣った種族に生まれている時点で、銀時の抱えているハンデは相当なものである。
  今でこそどうにか防御だけは出来ているが、いつこれが崩され、地球育ちの惰弱な体を粉砕されるか分かったものではない。
  それを承知していながら、銀時の表情は――笑っていた。
  彼我の実力差を正しく理解しているのなら決して浮かべることの出来ない顔で、坂田銀時は狂える神威に向き合っていた。


  どうしてそんな顔をしているの、と絵里は思わず呟いた。
  その足下では、千夜が泣きじゃくっている。
  黄金の鞘を本部の体に密着させても、彼の傷が癒えることも、再び彼の固い胸板が上下し始めることもなかった。
  死者を蘇らせる力なんてものは、此処にはない。
  仮に全て遠き理想郷(アヴァロン)の効能をも超えた、死人の魂をも呼び戻す道具があったとして、繭はそんな物を参加者に配りはしないだろう。
  バトルロワイアルは殺し合いだ。千夜や絵里のように、馴れ合っている方が本来異端なのだ。

  鞘の力では、死んだ人間は生き返らせることが出来ない。
  本部以蔵は死んだ。
  先程までは援護のために度々顔を出したり引っ込めたりしていた、ファバロの姿も見えない。
  絵里は薄々だが、彼は死んでしまったのだろうと悟っていた。
  もう、この闘技場で三人が命を落としている。
  そして次に命を落とす者が居るとしたら――それは彼らのどちらか以外、あり得ない。

  そんな状況なのに、坂田銀時は笑っている。
  攻撃をされれば歯を食いしばりながら受け止め、殴られれば血を吐いて顔を歪める。
  それでもすぐに彼の口許は横に伸ばされ、吊り上がるのだ。
  どうしてそんな顔が出来るのか、絢瀬絵里には理解できない。
  ただ一つ分かるのは、銀時は神威を、決して『只の敵』として倒そうとしてはいないこと。
  彼は仲間の仇であり、最大の脅威である所の神威に、何かを望んでいることだった。

  銀時は不敵に笑む。笑顔を作って、神威と相対している。

 「何だ、そのザマは」

  神威は確かに、格段に強くなっている。
  暴走状態に入った夜兎の力に敵う者など、この会場中を探しても居るかどうか分からない。
  しかし銀時にしてみれば、こうなる前の、団長と呼ばれていた頃の神威の方が遥かに手強い難敵に感じられた。
  今のこいつは、大したことない。
  銀時は暗に、神威をそう評しているのだ。
  戦いとは、喧嘩の勝ち負けとは、只の力比べで決まるものじゃない。
  どれだけ力が強くても、今の神威は、銀時に言わせれば弱い。

  ただの、程度を知らないクソガキだ。

 「勝てねェと見るや夜兎(おや)を呼んで、手前は引っ込んでだんまりか」
 「天下の春雨ってのは、随分腑抜けたガキを使ってるんだな」

  知った事かと切り捨てる代わりに、銀時を地に臥させんと腕を伸ばす神威。
  その右腕からは――いや、右腕のみと言わず左腕、両足に至るまで、至る所からぷしゅっ、ぷしゅっと血が噴出し始めていた。
  リミッターというものは、必要だから存在しているのだ。
  生物が限界を無視して行動すれば確かに最良以上の結果を得られるが、限界を超過した反動でその体はボロボロに壊れていく。
  それを防ぐために、どんな生き物も無意識下に自分へリミッターを施している。
  神威は今、それを外している。夜兎の身で限界を超えた挙動を行えば、その代償は地球人のものよりもずっと大きい。

 「微温いんだよ、今の手前は」

  だが、神威は……彼を突き動かす夜兎の血は、そこに一切頓着していない。
  力の出し過ぎで四肢や体が壊れようと、それこそ知った事ではないと言わんばかり。
  武器すら使っていないにも関わらず、破壊の規模と度合いが増しているのはどういうわけか。
  火力を最重視した、何もかもを壊し、消し去らんとする破壊の極致。
  獰猛性と指向性を獲得した自然災害と呼べば、丁度いいだろうか。
  しかしそれは、あくまでも彼の力ではない。
  夜兎の血に飲み込まれたことで、狂ったような顔で繰り出す、他人様の拳だ。

  銀時が無毀なる湖光で刺突を放ち、神威の拳と激突させた。
  拳と剣、普通に考えればどちらが勝つかなど分かり切っているのに、二つは拮抗している。
  その末にどちらが勝つということもなく二人は息を合わせたように同時に離れ、銀時が大きく踏み込んで剣を振った。
  対する神威は自分の靴を盾の代わりとすることでそれを弾き、防ぐ。
  銀時が刃を引いた一瞬、神威は体を捻らせて彼の間合いへと潜り込んだ。
  無防備を晒している侍の体を打ち上げるようにして、銀時の腹部を重く強打する。
  彼の吐いた血潮が、神威の髪を汚した。
  次に右フックが銀時の頬を捉え、まともに喰らった彼は折れた歯を舞わせながら吹き飛んでいく。
  追いかける神威だが、今度は銀時の方が一瞬速かった。

  突き出した宝具の鋒が、神威の太腿にずぶりと突き刺さる。

 「今の手前は……ガキだ」

  空いた方の足が、銀時の頭を潰さんと横薙ぎに振るわれる。
  辛うじて回避しつつ突き刺した剣を抜き、態勢を立て直して突撃。
  見惚れるほど美しい刀身を、またしても目にも留まらぬ速さで振り抜いた。
  神威はそれを、白刃取りのように片手で掴み取る。掌から血が滲むのも、気にすらしていない。

 「神楽(いもうと)を殺して、一歩進んだつもりか」
 「決着を着けに行くと格好つけて、強くなったつもりか」
 「だとしたらお笑いだぜ、神威」

  銀時が力づくで宝具を引き戻す。
  その口元はやはり何か悟ったように笑っていて、それと相対する神威もやはり笑っていた。
  しかし神威の浮かべる笑顔も、本来の彼が浮かべるものとは全く違う。
  美学や作法なんて上等なものじゃない、ただ本能で浮かべるだけの笑顔。
  今の神威は、笑っていない。顔は笑っていても、心からは笑っていない。
  どんな死地でも笑いながら切り込んでいった益荒男の姿は……此処にはない。

 「お前は最強なんて大層な名前も、地球のバカ兄貴なんて貧相な名前も持っちゃいねェ」
 「鼻提灯膨らませて、間抜け面でベソかいてるだけの――」

  神威と銀時が戦ったなら、銀時が孤軍で勝てる可能性は限りなく低い。
  神威は、日々目まぐるしい勢いで強くなっている。
  かつては敵わなかった夜王鳳仙ですらも、いずれは追い抜くことだろう。
  仲間の助けがあればいざ知らず、一人で戦うような相手じゃない。
  坂田銀時は冷静に、そう分析する。だが今、自分の前に立つ男は、神威ではない。
  たった一つ残った名前まで失くして、自分で拳を振るうことも出来なくなった、哀れな兎。
  地球でも、宇宙のどこででも、この手の輩はこう呼ばれる。

 「――つける薬のねぇ、クソガキだァァァァァ!!!!」

  またしても、銀時の一撃が神威を吹き飛ばした。
  信じ難いことに、戦えば戦うほど、銀時が神威に喰らいつき始めている。
  彼が正気だった頃よりも、今の方が戦えていると言っても過言ではない勢いだった。
  既にその体は度重なる殴打で消耗しており、立つのも苦痛な有様だが、そんな事は関係ない。
  神威と同じように、彼もまた、自分の中のリミッターを外しているのかもしれなかった。
  されど、そのやる気のなさそうな双眼に宿る意思の光は、衰えるどころか激しくなるばかりであったが。

 「■■■■ゥゥゥゥゥ!!!!」

  意味の取れない咆哮をあげ、神威もまた更に激しく燃え盛る。
  直感的な動作で刺突を避けたかと思えば、それと同時としか思えない速度で銀時の胸板に拳打を浴びせた。
  肋骨の砕ける音が耳障りだ。それを掻き消さんばかりに、銀時も負けじと剣を振る。
  至近距離での打ち合いとなると、嫌でも両者の力の差が浮き彫りとなるが、銀時はそのことに堪えた様子の一つも見せちゃいない。
  しぶとく雄々しく喰らいつき、神威の顔面を力強い膝蹴りで打ち据えてみせたほどだ。

 「――名前を失くした気分はどうだ」

 「ぐ――お、ッ……」

 「それが、失くしちゃならねえものを失うってことだ」

  鼻から血を流しながら、顔を上げた神威の頭突きが銀時の顎を打つ。
  ぐらりと襲う脳震盪を気合で耐え、銀時は剣を片手持ちに切り替え、拳骨を作った。
  それを思い切り振り下ろし、先の意趣返しさながらに、彼の頬を殴り抜く。

 「本当は、殺したくなかったんだろう」
 「あいつの兄貴で、ありたかったんだろう」
 「それを殺しちまったもんだから、そんなに弱くなっちまってるんだろう」

  この男は何を言っているのだと、それを聞いた大半の人間は思うだろう。
  確かに銀時は、種族の差など知らぬとばかりに神威へ果敢に喰らいついている。
  だがそれでも、決して優勢ではない。
  その場で拳を耐え抜いた神威のカウンターが、銀時の顔をまた殴り飛ばす。
  彼は耐え切れずに地面へ倒れ、血混じりの痰を吐き捨てながらゆらりと立ち上がった。
  銀時は二撃、神威は一撃。
  与えた攻撃の数では銀時に分がある筈なのに、受けているダメージの量は神威の方が少ない。
  それなのに、銀時は恐れることなど何もないと、立ち上がって言葉を紡ぐ。
  舞い上がって視覚を潰す粉塵に顔を顰めながら、半ば闇雲に振るった剣が空を切った。
  神威の蹴りがその腹に入る。意識がぐるりと回転し、平衡感覚が狂乱する。
  今のは、強烈だった。
  意識が飛ぶどころかそのまま死んでしまってもおかしくないような……人間一人を殺すには十分過ぎる程の威力が籠っていた。

 「……お前の中に燻った全部、此処で出しな」

  銀時は口から溢れてくる血の雫を片手で拭い、神威にその剣の鋒を向けた。
  侍でも、騎士でも、剣を使う者ならば共通して用いる宣戦の合図。
  本当の戦いはこれからだと、戦場を知る男の瞳がそう告げていた。
  絵里の予想は当たっている。銀時は神楽を殺した神威に、もう怒っても、憎んでもいない。
  では何故、この男は彼と戦うのか。何の為に説教を垂れ、剣を振るうのか。

 「俺がこの場で、その全部をぶっ壊してやる」
 「底の抜けた手前の器(ガラクタ)ごと」
 「木端微塵に叩き割ってやるよ」

  神威は何も言わない。
  何も言わずに、自分の全てを壊すと豪語した男に向かって一歩を踏み出す。

 「そんでもって――」

  二歩目で、彼は駆けた。
  銀時もそれを見て、修羅の形相で駆け出した。
  剣と拳。本来釣り合うはずのない二つの得物が、再び火花を散らす。

 「――お前の『バカ兄貴』を、取り戻してやる」



  それからの戦いは、華やかさとは無縁の、泥臭いものだった。
  血風と粉塵を舞わせながら、男と男が互いの闘志をぶつけ合うだけの戦い。
  ……いや。それは何も、今に始まったことじゃない。
  本部以蔵や神楽が生きていた時も、この闘技場で行われていた戦いは全て、泥臭いぶつかり合いであった。
  譲れない何かを抱えた者同士がぶつかれば、それが男であれ女であれ、戦いの行方を左右するのはそいつの強さではない。
  それを譲れないと思う、感情の強さだ。
  人は不条理を可能にする生き物である。
  理屈じゃ説明の付かない、奇跡を起こせる生き物だ。

  本部以蔵が、きっかけがあったとはいえ土壇場で紅桜から自分の意志を奪い返してみせたように。
  坂田銀時が、自分の底(げんかい)をも悠々踏み越えて、勝てるはずのない相手にこれだけの善戦をしているように。
  思いの強さは、力を生む。乱戦の最後に残った彼ら二人の戦いも、結局はそういうものだ。
  神威が殴る。銀時が吹き飛んでは、立ち上がって逆襲する。
  銀時が斬る。神威は血を流しながら、驚異的な力とタフネスで食い縋る。
  命中の成否を度外視するなら、二人が放った攻撃の数は合計で四百を超えていた。
  あの『仕切り直し』からほんの数分しか経過していないというのに、だ。

 「おい、どうした」

  銀時が、彼の拳を己の掌で受け止めて笑う。
  あまりの威力に腕は悲鳴を上げ、骨に罅が入るが、気にも留めていない。

 「お前のおっかねえ夜兎(おや)は、引っ込んだのかい」
 「……自分の喧嘩くらい、自分でやりたかった。それだけさ」

  神威の顔から、また笑顔が消えた。

  暴走した夜兎が浮かべる狂った表情は、今の彼にはない。
  神楽がそうしてみせたように、彼もまた、暴走状態を自分の意思で抑え込んだのだ。
  引っ込んでいろと、自分の中で猛り狂う夜兎の血を蹴り飛ばした。
  アンタはそれでこそだと、腐れ縁の仲間の声が聞こえたような気がした。

 「俺は、止まらないよ」
 「何故だ」
 「あいつを殺したからさ」

  神威が浮かべた表情は、泣き笑いのようなものだった。
  ギャラリーと言えば冷たいが、戦えないため、やむなく観戦のみに徹している千夜と絵里にも、分かることがあった。
  神威は、神楽を殺したくなどなかったのだ。
  それが、彼の最大の失敗。あの時拳を止めなかったことが、完璧に動作していた神威という存在を壊してしまった。

 「生き返らせるだとか、そういうことはしないよ。そういう問題じゃないのは、俺にも分かる。
  ただ――星海坊主。俺と神楽の父親であるあの男の前に、俺は立たなきゃならない。
  いつかじゃなくて、今すぐにでも。その為なら俺は、誰でも殺すよ」
 「勝てると思うのか」
 「勝つさ」

  神威は断言する。

 「俺は勝つ。その為に、俺は――」
 「くだらねえ」

  一方で銀時は、それをにべもなく切って捨てた。

 「何を勝った気になってる」
 「言ったろ、全部ぶっ壊してやるって」
 「手前はこの万事屋銀ちゃん様にボコボコにされて、只の貧相で弱っちい、最強なんざとはかけ離れた『バカ兄貴』に戻るのさ」
 「スルーしてんじゃねえよ、目の前のイケメンを」

 「……ああ」
 「そういえば、そんなことも言ってたね」
 「やれるもんならやってみろよ、白夜叉。俺がこの手で殺し、踏み潰したものを取り戻すというなら、やってみろ」
 「そんな名前は俺にはもう不要なんだってことを、教えてやる」

  相も変わらず互いの得物を叩き付け合う二人。
  それが、示し合わせたように同じタイミングで、双方ともに後退した。
  その意味は、言葉にせずとも相手へ伝わる。
  最後にしようと、銀時/神威は、そう言っているのだ。
  この馬鹿げた、格好の付かない戦いをそろそろ終わりにしようじゃないかと、互いに誘っている。


  ……いつの間にか、天井の崩落が止まっていた。
  柱を一本破壊されただけでは、完全な崩壊には至らなかったらしい。
  理由を質せばそれだけのことなのだが、それはさも、二人の決着を邪魔立てしない為に、世界が静寂を用意したかのようであった。

 「……ないで」

  身を乗り出したのは、絵里だ。

 「―――負けないで! 銀さん!!」

  声も高らかに、絵里は叫ぶ。
  彼女だけではない。隣で泣きじゃくっていた千夜も、銀時に応援の声をあげていた。
  場末のヒーローショーかよと、銀時がそれを耳にし苦笑する。
  しかし剣を握る手に籠もる力は、より一層強まった。
  後は、非力な少女達には祈ることしか出来ない。やはり、信じることしか出来ない。
  坂田銀時がその言葉通りに勝利して、この長い戦いに終止符を打つことを。
  信じることしか出来ないから……彼女達はその目に、目の前の景色を焼き付ける。
  どちらが勝とうと、この光景を絶対に、忘れないように。


 「行くよ」
 「来な」

  ただ、それだけだった。
  それだけの言葉を合図として、神威が走り、銀時も走る。
  咆哮に込められた気合の桁は計り知れない域にあり、双方、既に限界を超越している。
  どちらが勝ってもおかしくはないし、どちらが負けてもおかしくない。
  まさに、今の二人は互角の状況。勝負は、一瞬で決まる。


  拳と刃が交錯する。
  その一瞬、二人だけが先んじて、勝敗を見た。
  勝者は笑い、敗者は息を呑む。
  どうそれを悔いても、結果は動かない。


 「……壁が一枚、残っていたね」


  笑みを浮かべてそう言い放ったのは、夜兎の少年――神威。
  彼の放った乾坤一擲の鉄拳は、坂田銀時の胸板を突き破り、その心臓を一撃の下に粉砕した。


  銀時が、これまでとは比べ物にならない量の血を吐き出す。
  事の経緯を知った絵里が、甲高い悲鳴をあげた。
  銀時は此処に至るまでにも何発も、何十発も攻撃を浴びているが、今受けたのはそれら全てを引っくるめても尚上回る明らかな致命傷だ。
  地球人の急所として、最もポピュラーな部位。
  生命の鼓動を毎秒刻み続ける、まさに命の根源たる臓器、心臓。
  そこを、銀時は砕かれたのだ。
  夜兎の拳に殴られて、デリケートな人間の臓器が耐えられる訳がない。
  彼の心臓は接触と共に破裂し、その活動を完全に停止した。
  銀時の顔に、無念の情が浮かぶ。
  それでも、神威は彼を雑魚とは思わない。
  地球人が夜兎にこれだけ食い付けた時点で、異常と言ってもいい戦果なのだ。 
  最後の最後に残っていた壁一枚を、銀時は越えられなかった。
  だから彼は、負けて死ぬ。――ただ、それだけのこと。


  その、筈だった。


  心臓を砕かれて、生き永らえる人間など居るはずがない。
  夜兎ですら、そんな真似が出来るかは疑わしい。
  そんなことが出来るとすればそれはもう、人間ではない。
  怪物と、言うべきだ。

 「……俺の……」

  坂田銀時は、まさにその怪物だった。
  彼は、言葉を紡いだのだ。
  心臓を潰されて、致死量をとっくに超えた血液を胸の穴と口から同時に噴き出しながら、言葉を発しているのだ。
  神威の心に、何度目かの戦慄が走る。
  馬鹿な――あり得ない。そんなことが、あるわけがない。
  彼は忘れている。
  青い惑星に住む侍という生き物を相手取るにあたって、その考えは禁物であることを。
  一瞬でも忘却してしまったから、戦いの行く末は見えた。

  そう。
  両者が交錯した一瞬、勝利を見たのは神威ではなかったのだ。
  彼は、見たつもりになっていただけ。
  侍の、人間の底(げんかい)を見くびっていた――そんな男に、勝利が微笑む理由はない。

 「……いや……」

  銀時は脱力し、その手から湖光の剣を取り落とす。
  しかし。
  彼の生命力は最後に、最大の激しさで燃え盛った。
  消えゆく蝋燭の火が、最後の瞬間に一瞬強まるように!

 「――――俺たちの、勝ちだ」

  そこで坂田銀時の生命活動は、完全に停止する。
  時間にして数秒の、あり得ざる人生の延長戦が終わった。
  死の激痛と苦悶に満ちている筈の其処で、彼は全力を込め、最後に最大の武器を振るっていた。
  悪餓鬼を懲らしめるのに、剣だの刀だの、そんな大層な代物は要らない。
  そんなものを使わなくても、これが一番効く。
  そのことを、銀時は知っていた。

 「……そうか」

  命を失った体が、意思なく続行する攻撃動作。
  勢いのついた『それ』は、止まらない。
  止まることなく突き進み。

 「俺は、負けたのか」

  神威の顔面を、真正面から殴り飛ばした。

  大人の鉄拳(ゲンコツ)に勝るお灸は、この世にない。


 【坂田銀時@銀魂  死亡】




  何分か飛んでいた意識が、帰ってくる。

  闘技場の、ボロボロになった壁に凭れて、神威はまた、天を仰いでいた。

  ――てっきり、全部壊れるとばかり思ってたんだけどな……

  彼の呟きは空に溶ける。口から出ていたのかどうかすら、ちょっと自信がない。
  もしかしたら十分後、数十分後に思い出したように崩れ始めるのかもしれないし、それとも所詮柱一本、物好きな徳川の人間が建造した施設は、その程度では揺るがないような頑強さを持っているのかもしれなかった。
  ただし、中身の原型はほぼ皆無だ。
  主に神威が破壊の限りを尽くしたために、闘技場として此処を利用するのは、もう誰の目から見ても不可能な有様になっている。
  件の徳川老人が見たなら、きっと絶句したことだろう。

 「ズルいなあ、アンタ」

  この手で殺した坂田銀時という男に、彼は言う。
  神威が思うに、あの最後の激突で、銀時は最初から神威を斬るつもりはなかったのだろう。
  死ぬつもりで捨て身の特攻をしていた訳ではない筈だが、彼は自分を斬るのではなく、端から殴り飛ばそうとしていたように思う。
  だとしたら、本当にズルい。
  自分は最初から殺す気だったのに対して、あちらは殺そうとすらしていなかった。
  ……それであちらを殺して、死んだのだからお前の負け、俺の勝ちだと、幼稚な理屈を並べることは神威には出来ない。

  つまり、神威は最初から負けていたのだ。
  神威が勝負をしている気になっていた時から、既に。
  最後のはもう、勝負ですらなかったのだ。

  体中が痛む。
  これほど手痛くやられたのは、一体いつ以来だろうか。
  死んでもおかしくないような有様だが、どうやら死神はそっぽを向いているようだった。
  自分は、生きている。
  そしてこのままじっとしていても、新たなきっかけがない限り、多分死ぬことはない。

 「……心配しなくてもいいよ。俺は別に、君達を殺したりはしない」

  不意に視線を感じ、神威はそれにこう返す。
  神楽は殺した。
  本部も死んだ。
  ファバロを殺した。
  銀時は、ついさっき殺した。
  戦える人間は自分以外いなくなったが、戦えない人間ならまだ残っている。
  彼女達にしてみれば、自分は危険過ぎる存在だ。
  事実、この状態でも彼女達二人くらいなら、多分簡単に縊り殺せる。

  それでも、神威はそうする気はなかった。
  と言うより、そうする気になれなかった。
  銀時は神威に、名前を取り戻させると言っていたが、そこに限っては、彼は失敗したまま死んでいった。
  神威はまだ、底の抜けた空っぽの器だ。
  それどころか、先の敗北でその器自体が、粉々に砕け散ってしまった。

 「……貴方は、どうするの」

  声が枯れている。
  きっと神威が気絶している間、銀時に縋って泣きじゃくった名残だろう。
  その声からは、未だ神威への怒りが拭えていない。

 「さあね」

  神威はにべもなく、そう答えた。

 「でも君達の友達や仲間を、これ以上俺が殺すってことは……多分、ないよ」

  それは、偽りのない事実だった。
  少なくとも、今のところは。
  あれほど楽しんでいた殺し合いという趣向にすら、何も感じられない。
  飽きた、とは多分違う。
  目的を失くしたからというのが、多分正しい。
  親殺しに失敗して、長い旅路へと踏み出した。
  妹殺しを犯して、戻れなくなった。
  そしてその全部を砕き壊されて、……何もなくなった。本当に、何も。

  そこで、ふと、神威の視界に黒いものが入った。
  千夜の持っている、ベレッタ92だ。
  夜兎を殺すには力不足もいいところの凶器だが、今の神威ならば、仕留められるかもしれない。

 「撃ってもいいよ。多分、今なら俺を殺せるはずだ」

  神威は、彼女達にとっての怨敵だ。
  本部以蔵は、彼が戦いを挑まなければ紅桜を抜かなかった。
  ファバロ・レオーネは、この戦いに混ざらなければ死ななかった。
  坂田銀時も、彼と戦わなければきっと生き残り、彼女達を守るためにその剣を振るったことだろう。
  だから彼女達には、自分を殺す権利がある。
  そう思って神威は言ったのだったが、それに対する反応は、予想だにしないものだった。

 「……ふざけないで!!」

  ぱんっ。
  乾いた音。
  それは勿論、ベレッタが火を噴いた音ではない。
  絢瀬絵里の平手が、神威の腫れた頬を打った音だった。
  痛みは夜兎には微々たるもの。それでも、無いわけじゃない。

 「貴方がそんなんだったら……銀さん達は何のために死んだのよ!!」

  銀時が神威のために――もとい、彼ら兄妹の為に命を散らしたのは間違いない。
  だからと言って絵里は、仕方ないと割り切ることは出来ない。
  彼女はまだ、十代の子供だ。
  多感な時期を生きる、本当なら青春を目一杯楽しんでいる年頃の少女なのだ。
  そんな子供が、自分の仲間を殺されて、はいそうですかと許せる訳がない。
  しかし絵里は、坂田銀時が戦った理由を知っていた。聞いていた。
  彼が神威に放った言葉を、覚えていた。

 「そんな諦めたような顔して、あっさり殺されて終わりなんて……絶対に許さない」

  本部やファバロがどうだったかは、絵里には分からない。
  それでも少なくとも銀時は、あの白い侍は、彼のために戦っていた。
  だから絵里は、彼を殺さない。彼が死んで終わることを……銀時の生き様を無為にすることを、絶対に許さないと糾弾する。

 「絶対……全部、償わせてやるんだから!」
 「……」

  そう来たか、と神威は思った。
  死んでからも、侍とはつくづく厄介な生き物だと痛感する。

  絵里が強く神威を非難する一方で、千夜もまた、彼女に同調していた。
  本部以蔵は、宇治松千夜の恩人だ。
  彼女も当然、怒ってはいる。
  千夜がもしも、もうちょっと感情的な性格をしていたら、絵里の判断など無視してベレッタを撃っていたかもしれない。
  しかし千夜は、もう誰も殺したくなかった。
  二人の命を奪ったその手を、もう二度と汚したくなかった。
  それにきっと――怒りに任せて誰かを殺すのは、人間のやることじゃない。
  そんなことをしたら千夜は、人間の心を失くしてしまう。本部との約束を、破ることになる。

  千夜の傍らで、白いうさぎが頷いた。
  そういう風に見えただけだとしても、千夜は肯定の動作だったと信じたい。
  悲劇の果てに受け継いだ、少女の友達のことを――信じたい。

  それから絵里は、銀時やファバロに当てても何の効果も示さなかった黄金の鞘を、神威の体に押し付けるようにして渡した。
  彼の困憊だった体が、癒えていく。
  即座に全快とは行かずとも、そう長くない時間で、彼は快癒するだろう。
  それは危険な夜兎を全快させ、再び戦場に解き放つことになるが……それも覚悟の上の独断で、絵里はこの男を癒すことにした。
  神威が呆れてしまうのも、無理はないと言えよう。

 「……好きにしなよ」

  別に、それを咎める理由もない。
  神威は壁に体重を委ねたまま、疲れ果てたようにその目を閉じた。
  ――とても、疲れていた。走り続けてきた強さの追求者(スプリンター)が、ようやく休んだ。


【B-3/地下闘技場/一日目・夕方に近い午後】

【神威@銀魂】
[状態]:睡眠中、空虚感(極大)、疲労(極大)、全身にダメージ(大)、胴に複数箇所裂傷、右太腿に貫通傷、頭部にダメージ(中)、身体的外傷と疲労は全て回復中
[服装]:普段通り
[装備]:全て遠き理想郷@Fate/Zero
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(26/30)、青カード(26/30)、電子辞書@現実
    黒カード:必滅の黄薔薇@Fate/Zero、不明支給品0~2枚(初期支給)、不明支給品1枚(回収品)
[思考・行動]
基本方針:俺の名前は――
0:…………
[備考]
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※「DIOとセイバーは日が暮れてからDIOの館で待ち合わせている」ことを知りました。
※参戦時期が高杉と出会った後で、紅桜のことについても聞いています。


【宇治松千夜@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:疲労(中)、精神的疲労(中)、強い決意
[服装]:軍服(女性用)
[装備]:ベレッタ92@現実
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(8/10)
    黒カード:セイクリッド・ハート@魔法少女リリカルなのはVivid、不明支給品0~1枚
    黒カード:ベレッタ92予備弾倉@現実、盗聴器@現実、不明支給品1~2枚(うち最低1枚は武器)
[思考・行動]
基本方針:人間の心を……。
0:本部さん……
[備考]
※現在は黒子の呪いは解けています。
※セイクリッド・ハートは所有者であるヴィヴィオが死んだことで、ヴィヴィオの近くから離れられないという制限が解除されました。千夜が現在の所有者だと主催に認識されているかどうかは、次以降の書き手に任せます。


【絢瀬絵里@ラブライブ!】
[状態]:精神的疲労(中)、疲労(小)左肩に鈍痛、髪下し状態、決意
[服装]:音ノ木坂学院の制服
[装備]:無毀なる湖光@Fate/Zero
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(8/10)、青カード(8/10)、最高級うどん玉
    黒カード:エリザベス変身セット@銀魂、タロットカード@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
[思考・行動]
基本方針:皆で脱出。
0:自分に何が出来るか分からないが、前に進む。
1:神威は許せない。皆を殺したことは絶対に償ってもらう。
2:希に会いたい。
3:多元世界か……
4:色々済んだら、今度こそ放送局に向かう。
5:銀さん、本部さん、ファバロさん……
 [備考]
※参戦時期は2期1話の第二回ラブライブ開催を知る前。
※【キルラキル】【銀魂】【魔法少女リリカルなのはVivid】【のんのんびより】【結城友奈は勇者である】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前とアザゼルが危険なことを覚えました。
※多元世界についてなんとなくですが、理解しました。
※全て遠き理想郷(アヴァロン)の効果に気付きました。
※左肩の怪我は骨は既に治癒しており、今は若干痛い程度になっています。行動に支障はありません。


※地下闘技場・場内は激しく破壊されていますが、今のところ自然崩壊の心配はないようです。
※ファバロや銀時、本部の残った支給品回収は、この話の直後に行われます。


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170:憧憬ライアニズム Epigram 坂田銀時 GAME OVER
170:憧憬ライアニズム Epigram 絢瀬絵里 177:サカサマオツキサマ
170:憧憬ライアニズム Epigram 宇治松千夜 177:サカサマオツキサマ
170:憧憬ライアニズム Epigram 神威 177:サカサマオツキサマ