猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

続虎の威38

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匿名ユーザー

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 くるみ割り人形の旋律が、部屋からこぼれて廊下に流れ出していた。
 金属が震えるオルゴールの音。軽快でありながら、歯抜けになってどこかチグハグなメロディー――
あの小さな小箱のネジを最後に回したのは、そういえばいつの事だっただろうか。
 生まれ故郷を懐かしむために聞いていたあの音楽が、気付けば草原の中にたたずむあの小さな箱庭の
世界を思い出す音楽になっていることに、千宏はこのとき初めて気がついた。
 もう、故郷には帰れない。
 けれど、帰る場所がある。
 気付くと無性に帰りたくなって、千宏は廊下を流れてくる音楽に引き寄せられるように駆け出していた。
 音は千宏の部屋から聞こえてくる。
 誰がネジを回したのだろう。荷物の奥に押し込んで、取り出す事も忘れていたあのオルゴールを、
今になって一体誰が。
 ノブを回して、扉を開く。
 少年の背中が見えた。その少年の手の中に、古ぼけたオルゴールが大切そうに握られているのを見つけて、
わけもなく息が詰まる。
「すまん、チヒロ……! だめだと言ったんだが、きかなくてな」
 横から急に謝罪が飛んできて、千宏ははっとして振り向いた。
 困りはてたような表情のブルックが立っていて、気まずそうにイノリの方を見る。
「力づくで止めると怪我させちまいそうだし、仕方ねぇから今カアシュのやつがコズエを呼びに行ってる
とこなんだが……」
 イノリが勝手に千宏の荷物をあさるのを止められなかった事を謝罪しているらしいと気がついて、千宏は
「いいよ」とようやく笑う。
「廊下まで音が聞こえてさ……ちょっとびっくりしたんだ。オルゴールの事なんてほとんど忘れてて……
あんなに大事だったのに、今まで忘れてたなんて……って」
 けれど一度思い出してしまうと、離れ難く、心地いい。
 ネジが切れて曲が終わってしまうと、イノリがようやく千宏に気付いたように顔を上げた。
「これ、なんて曲? 初めてきいた。僕、これすごい好き」
 勝手に荷物をあさった事に、悪びれた様子もない。
 ――まるで、人間の子供だった。
 普通の人間が普通に育ち、悪い事とも気付かずに悪戯をするような。
 コズエが産んで、アハウが守り育てた子供――それを、自分は引き受けた。
「……くるみ割り人形」
 答えて、千宏は微笑んだ。
「くるみ?」
「そう。くるみを割るための道具なんだけど、人の形をしてるの。口の部分にくるみを入れて割るんだ」
 へぇ、とイノリは不思議そうに目を丸くした。
「その人形の曲なの? 歌もあるの?」
「歌はないよ。バレエ組曲なんだ……って言ってもわかんないか。えーと、そのオルゴールは落ち物で、
だからくるみ割り人形っていうのは――」
「おちもの? このオルゴール、オチモノなの!?」
 すごいや、とイノリがはしゃいで立ち上がった。
 そのまま千宏の所まで駆けてきて、きらきらとした目で千宏を見る。
「アハウが言ってたの、本当なんだ。チヒロはオチモノで、あっちの世界の事はなんでも知ってるって! 
ぼくね、チヒロにいろいろ教えてもらいなさいって言われてるの。十年も、二十年もかかるかもしれない
けど、全部全部教えてもらいなさいって。でね、全部すっかり教えてもらったら、それをアハウに教えて
あげるって約束したんだ」
 すごいでしょ、とイノリは顔の筋肉全部を使って、思い切り笑顔を見せる。
 イノリはアハウが死んだ事を知らない。死ぬだろうという事も知らずにこの町を離れようとしているのだ。
 それが幸せなのか、不幸なのか、千宏には分からない。
 だが、アハウが死の間際まで貫いた嘘を、自分がやすやすと壊していいわけがない事だけは理解できた。
「……そっか……うん。すごいねぇ。じゃあ、イノリ君はアハウの先生だ」
 千宏はどうにか笑顔を浮かべて、イノリの頭に手を置いた。くしゃくしゃとなでると、イノリは自慢げに
胸をそらす。
 その時、廊下を走る足音が聞こえてきて、千宏は扉の方に首をめぐらせた。
「イノリ!」
 飛び込んできたのは、コズエである。
 イノリが千宏の荷物を勝手にあさり、オルゴールを引っ張り出したとカアシュから報告を受けたのだろう。
 蒼白になって千宏を見るコズエの目には、明らかな怯えがあった。
 コズエが口を開き、何かを言う、その前に――。
「あたしがあげたの。このオルゴール」
 千宏はきっぱりと言い切った。
 コズエははっとして息をのみ、イノリも驚いたように千宏を見上げる。
「くれるの? ほんとに?」
「オルゴールなんて、持ってる事自体最近忘れてたしね。宝探しで見つけた宝は、冒険者の物でしょ?」
「やったぁ! ありがとう! ぼく、チヒロ大好き!」
「――ただし! 次に人の荷物を勝手に触ったら、グーでぶつからね!」
 千宏が拳を握り締めると、わぁ、とイノリは慌てたような声を上げて走り出し、コズエの足の後ろに
隠れる。
「見て、母さん。オチモノのオルゴール! これ、ぼくのなんだ!」
 コズエは困惑したような眼差しをイノリと千宏に交互に向けて、最後に千宏にふかぶかと頭を下げる。
「ありがとうございます……本当に」
 そして、「これからもどうぞよろしくお願いします」と囁くように向けられた言葉に、千宏は初めて
気弱な女性の本当の声を聞いたような気がした。

*


 波を蹴立てて、船は大海原を進む。
 トラ国切っての港町カーハ――初めてハンスと出会ったあの町の港を目指して。
「白いトラの兄弟がね、あたしたちを待っててくれてるんだ」
 これからどこにいくのか、何をするのかをしきりに聞きたがるイノリに、千宏は草原にたたずむ
要塞の話を語って聞かせる。
 場所は船の甲板の上で、揺れる波と流れる風が心地いい。
 イノリはヒトである事をかくすため、千宏と同じようなローブとフードで全身をすっぽり覆っている。
そのせいで暑いのか、船室よりも甲板にいたがった。
 船室内にいないと危険だとカブラ達は渋ったが、千宏はさほど危険だとは思わなかった。むしろ部屋に
篭っていた方が、妙な目で見られかねない。
 結局人間として自然に振舞っていた方が、ヒトであるとばれにくいと千宏はもう経験的にわかっていた。
 そして自然に人間らしく振舞うという事において、イノリに勝るヒトはきっといない。その代わり、
コズエがヒトとしての姿を晒し、飼いヒトとして好奇の視線を一身に集めてくれていた。
「白いトラ? けど、トラは黄色と黒でしょ?」
 不思議そうに聞き返されて、千宏は長い旅の中で白いトラと一度も出会わなかった事に思い至る。
 ほとんどをネコの国で過ごしていたようなものだから、さほど大勢のトラと出会ったわけではない
けれど――。
「嘘じゃねぇぞ。アカブとバラムは白い」
 少し離れたところから、カブラが苦々しげな声で言った。
 前にアカブにボコボコにされた事を思い出しているのかもしれない。
 当時の出来事をふと思い出し、千宏は小さく噴き出した。
 何笑ってんだよ、とカブラが怒鳴るが、千宏は平然と無視をする。
「お兄ちゃんのほうはマダラでね、すごい美形で、ちょっと根暗。弟の方は喧嘩が強いけど、料理が
上手でお母さんみたい。それと、二人の従姉妹の女の子が一人いて、いつも明るくてうるさいの。
きっとイノリ君の遊び相手になってくれるよ」
「ほんとに? 友達になれる?」
「なれるよ。絶対になれる」
 千宏は全力で請け合った。なにせ彼女は――パルマは、突如異世界から現れて何も分からなかった
千宏を一番気にかけてくれた存在だ。
 もしパルマがいなかったら、千宏はあの要塞で居場所を見つける事ができなかっただろう。ただ
ジリジリと、ペットとしての自分を受け入れ、尊厳を殺していったに違いない。
 千宏がバラムとアカブに歩みよれたのは、何よりもパルマの気安さがあったからだ。
 楽しみだなぁ、とイノリは笑い、楽しみだね、と千宏も答える。

 そんなふうに船上で穏やかに過ごしているうちに、船は無事にカーハへと着港した。船の上から
波止場を見下ろすと、行きかう水夫はそのほとんどがトラで他の種族は一割もいない。
「はー……やっぱブラウカッツェと比べると全然小さい港なんだねえ。なんか、アメリカから日本に
帰ってきましたって感じ。特定の人種しかいないあたりがそれっぽい」
「俺にはお前が何を言ってるのかさっぱりわからねぇな」
 千宏が感心して呟くと、カブラが荷物を抱えて渡し板を歩きながら嫌そうに顔を顰める。何を
言っているかはわからなくても、なんとなくブラウカッツェとカーハを比べている事は分かるらしい。
 すると、横からひょいとカアシュが解説を入れる。
「アメリカってのは、チヒロのいた世界の大国なんだ。チヒロのいた国はニホンで、小さい国なんだよな? なんとなく、ネコとキツネみたいな感じなんだろ?」
「あたしはキツネの国は見た事ないから分からないけど、たぶんそんな感じ」
 千宏が肯定すると、カブラはますます顔を顰めた。
「キツネと一緒にするんじゃねえよ! この国だって十分に大国だ!」
 それは確かにそうかもしれない。
 では、アメリカからインドに移動したような感じだろうか。――ベンガルトラやスマトラトラなど、
トラはインド原産が多いし、そんな感じかもしれない。
「つっても、お国柄はイタリアとブラジルを足して二で割ったって感じだけどね……」
 などと言っているが、千宏はイタリアにもブラジルにも行った事がない。あくまでイメージの話だ。
 他愛もない話をしながらぞろぞろと船をおり、日が沈みかけた港を見回す。
「この町でハンスと会ったんだよなあ……」
 そして、娼婦として初めての客を取った。
 ――あの、シャコの男。
 その姿を見た時の衝撃は、今でも鮮明に思い出せる。シャコは夜になると海から這い出してくると
聞いたが、そろそろ彼らが活動する時間だろうか。
 黄色と黒のトラの群れなかに鮮やかなシャコの体色が見えはしないかと探してみたが、当然見つけられる
はずもなかった。
 大雨の中でハンスが蹲っていた路地裏を探してみたが、付近の建物が真新しい倉庫に建て直されており、
路地裏自体が存在しなくなっていた。
 変わったのだ、と思う。
 あのころと比べて、自分も、ハンスも、この町も。
「そういやぁ、ここでハンスを拾ったんだったなあ」
 千宏がぼんやりと倉庫を眺めていると、後ろからブルックが感慨深げな声を出す。
「お前がハンスを護衛にするって言い出したときは、さすがにびびったぜ。カブラは怒り狂うしよ」
「あんたたちに言えない仕事しようとしてたからね」
 くっくと千宏が肩を揺らして笑うと、「連れてくるんじゃなかったぜ」と離れたところでカブラがぼやく。
 そうだなあ、とカアシュは肩を落とした。
「帰ったら、アカブにズタズタにされるんだろうなあ。大事なチヒロを何年も連れ出して、お前に
娼婦やらせてたんだもんなぁ……」
「人聞きの悪い言い方するんじゃねえ! 全部チヒロが勝手にやったんじゃねえか!」
 カブラは「俺は悪くねえ」と全力で言い切る。
 カブラはもう、千宏を「自分が保護すべき存在」とは思っていないようだった。自分の事には自分で
責任を持てる人間として、ごく自然に受け入れている。
 それが、ひどく心地よかった。

 カーハで二日ほど船旅の疲れを取り、大型馬車で市場のある町を目指した。
 カブラ達の根城がある、懐かしいあの町だ。
 毎日のように市が立ち、食べ物や武具の素材やアクセサリーを売るあの町だ。
 ごみごみとしていて、ほこりっぽく、ひっきりなしに人が行き来する道を通りすぎ、広場に馬車を止め、
降りる。
 カブラが大きく息を吸い込み、空を見上げて盛大にノビをした。
「あー……かっっっわんねぇなぁ、ここは! おお、懐かしの故郷よ!」
「俺達の根城、まだ残ってんのかねぇ。こんなに町を離れたのは初めてだし、死んだと思われてるん
じゃねえか?」
 馬車から荷物を降ろしながら、ブルックがぼやく。
「だとしても、また新しく根城をさがしゃいいじゃねえか。どうせ元々手狭だったしな」
 最後に、カアシュが義足をがしゃがしゃと言わせながら、イノリを肩に担いだまま馬車から降りてきた。
 口うるさくて過保護なカブラや、ぶっきらぼうで皮肉屋のブルックと比べて、イノリはお人よしな
カアシュに懐いているらしい。コズエはそんなカアシュの少し後ろに立って、うっかり肩から落ちは
しないかと、はらはらとイノリを見上げていた。
 三人のトラと、三人のヒトが乗れる大型馬車とはここでお別れだ。
 御者にかなりの運賃を渡して円満に分かれ、千宏達は馬車の集う広場の片隅にわだかまる。
 その時、こちらに向かって猛前と走ってくる何者かの姿が見えた。
 豊かな金髪を振り乱し、鬼の形相で駆けてくるトラ女――。
「あれ、イシュだ……」
 呟いたのはカアシュだ。その瞬間、カブラがぎょっとして全身の毛を逆立て、こちらに向かって
駆けてくる妖艶なトラ女へと振り返る。その瞬間、イシュが跳んだ。
「どの面下げて戻ってきたのよ! この大馬鹿野郎がぁあぁああ――!」
 空中で半身を捻ったイシュの回し蹴りが、見事にカブラの横面を弾き飛ばす。あまりの威力にカブラの
巨体が軽く浮き、そのまま地面に崩れ落ちた。
「お、ご……ぁ、くび……首の骨……!」
「死ね! 死ね死ね死ね死ねそのまま死ね! 死んじまえ馬鹿男! 狩猟期間が終わっても何年も
戻らないで――! みんなが死んだって噂してたのよ? あんた達は全員遺跡の町で死んだんだって!」
 ヒステリックに叫びながら、イシュはうつぶせに倒れたカブラの上に馬乗りになり、尻尾を掴んで
引っこ抜かんばかりの力をこめる。
「あぁあぁ尻尾! 尻尾が千切れる! いてぇいてぇいてぇ引っ張るな!」
「あたしがどんなに心配したと思ってんのよ……このあたしが!! あんた達の根城が引き払われそうに
なるのを、どんな気持ちで止めてたと思ってんのよ! 悪いと思うんだったら今すぐあたしに腹出して、
一生奴隷にしてくださいって懇願しなさい!」
 ――ああ、ツンデレか。
 千宏とカアシュとブルックはお互いに顔を見合わせ、お互いに頷きあった。
「イシュもカブラの事好きだったんだね……バラムの事が好きなんだと思ってたよ」
 思わず呟くと、ブルックが静かに首を振る。
「ここらの女は、絶対にバラムを本命にはしねえよ……パルマがいるからな」
「ああ、絶対に自分の夫にはならないっていう……」
「あの二人、けっこんするの?」
 カアシュの肩の上で、イノリが不思議そうに首を傾げる。
 気付くとカブラとイシュのどつき合いは、睦まじいトラの恋人同士の慈しみ合いの様相を呈し始めており、
カアシュはどこかげんなりとした表情を浮かべながら「たぶんするなあ、あれは」と頷いた。
「雨振って地、固まるか……よかったね、カブラ」
 母親か姉のような気持ちで思わず千宏が呟くと、ピンク色に染まり始めた周囲の空気を吹き飛ばす
ようにブルックが咳払いした。
 それから、それじゃあ、と千宏を見ろした。
「ここでお別れだ。さすがの俺達も、自分からアカブに顔を合わせに行く勇気はねぇからな」
「あたしも、帰って早々アカブに半殺しにされるあんたたちの姿は見たくないや」
 おどけた仕草で怯えて見せるブルックに、千宏は笑って答えた。
「お前らだけで帰れるか?」
「馬鹿な確認しないでよ。ここらはあたしの〝故郷〟なんだよ? 帰れないわけないじゃん。おいで
イノリ君。カアシュとはここでお別れ」
 えぇー? とイノリが不満そうな声を上げた。
「カアシュも一緒じゃだめなの? 一緒に行こうよ、カアシュ」
「うーん。俺も命が惜しいからなぁ……」
 乾いた笑いを零しつつ、カアシュはそっと視線を地面に逃がす。
「またすぐに会えるよ。カアシュはこの町に住んでるんだし、あたし達の家からここまで馬車ですぐ
なんだから」
「ほんとに? いつでも会えるの?」
「おー、会える会える。俺はいつでもここでイノリを待ってるからな」
 やったぁ、と歓喜の声を上げ、イノリは大人しくカアシュの肩から下ろされた。
「それじゃあ、またね」
 千宏が言うと、カブラは笑顔で頷く。
「ああ、近いうちにな」
「頼むから、アカブに俺達を殺すなって言って置いてくれよな!」
 カアシュに拝むような仕草をされて、千宏は「努力はするけど」と曖昧に答えて笑って見せた。

 辻馬車を拾って、草原の中に建つ要塞を目指す。
 風になでられ、ざわざわと揺れる草原の音は、やはりどこか波の音に似ていた。
 ただし鼻をくすぐるのは潮の香りではなく、むせ返るほどの草と土の臭い。
 帰ってきたのだと、思う。目的の物を全て手に入れ、戻ってこられたのだと。
 全てを一人でこなしたわけではない。多くの者に助けられたし、迷惑をかけた。
 けれど、すべては千宏自身の選択だった。千宏が選んで決めた道を、千宏が思う通りに歩いてきた。
 ようやく、言える。あのトラ達に胸をはり、「自分の意思でここにいる。ここにいたいから帰ってきた」と。
 がたごとと揺れる馬車の中で、イノリがオルゴールのネジを巻いた。
 くるみ割り人形の旋律が流れだし、窓からこぼれて草原へと広がっていく。
 小さな窓の向こう側に、懐かしい要塞が見えてくる。
 その窓から、身を乗り出す影があった。慌てて扉から飛び出してくる姿があり、「帰ってきた」と
叫ぶ声がある。
 馬車から降りて、彼らの姿を見て、まず、なんと声をかけようか――。
 ただいまと言うのは、あまりに普通すぎるだろうか。
 ごめんと謝るのも、少ししゃくだ。
 そもそも彼らは――まだ、自分を待ってくれているのだろうか。
 いいや、と千宏は思う。
 待っていてくれている。絶対に。
 それだから、思い切り偉そうに胸を張り、何も悪い事はしていないという顔でこう言うのだ。
 ただいまでもなく、ごめんでもなく、ただ一言。
「――出迎えご苦労!」
 と。

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