猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

わたしのわるいひと 外伝03

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匿名ユーザー

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「えーとヨー。これは何?」
「そんなことも知らないんですか。首輪ですよ」
「いや、そうじゃなくて、どうして私がベッドに首輪で繋がれてるのかっていう話」
「どうしてって、そりゃおれが首輪つけてもご主人様興奮しないでしょうが。だからおれがご主人様に首輪をつけるんですよ」
「いや……話の流れがまったくわからないんだけど」


まあそんなわけで、朝起きたら私はベッドに首輪で繋がれていた。
「しかし」
ヨーはベッドに歩み寄り、私の耳をぐりぐりした。
「似合う」
ぎゅう、と押さえて、ぱっと離す。
「本当にお似合いですよ」
「そういう問題じゃなくて、早く外してよ」
ヨーが私の身につけるものを褒めるなんて珍しい……というかほとんど私の服はヨーが買ってるんだけど。
それはともかく、これは何の間違いなのだろうか。首輪なんて。
「いやですよ」
「ひあっ」
ヨーが私の耳をくわえた。そのままはみはみされる。
「へもののあひはひまふね」
意味不明な言葉をつぶやきながら、ヨーは耳を軽く甘噛みしている。
「ヨー、ほんと、冗談はやめにして……」
「冗談?」
顔を離し、ヨーは薄く口角を上げた。目は全く笑っていなかった。
「そうですか。ご主人様はこれが冗談だと思っているんですね」
「え」
ぽて、と仰向けにベッドに押し倒される。
「ちょ、朝、から?」
「今日は休みです」
「うんそうだけど」
そういう問題ではない気がする、という言葉は、べろちゅーでふさがれた。
私はその臭いに気づいた。
「ヨー。もしかして……」
「何のことか、わかりません」


『アフア酒』とある南の島原産。
アルコール分で飛んで臭いは少なめ。
ヒトには絶対に飲ませないでください。どうなるか保障はしません。


「ヨーぉぉぉ!」
「ちょっと舐めただけですよー」
「自分の酒の弱さ知っててちょっと待っ」
ネグリジェをまくられ一気に乳房まで露になってしまった。私は必死でそれを戻す。
「それに何で首輪?」
「似合うと思ったので」
……いつ買ったんだろう。
それはともかく。
「ヨーは正気じゃないんだから、とりあえず寝るべきだよ」
ヨーは手を止めて私を見る。畳み掛けるように私は言う。
「あれはイヌの飲むものだからね。ヨーに害があったらどうするの?」
お得意様にもらった本当に珍しいお酒だ。何が起こるかは本当にわからない。
ヨーはその黒い目で私を眺めていたが、しばらくして言った。
「ご主人様はおれがかわいくないんですか?」
「えっ」
「そうなんですか。ご主人様に欲情した奴隷の面倒を見てくれないんですね……ほら」
ヨーは私の手を取って自分の股間に導いた。
「こんなになってるのに」
全身が赤くなるんじゃないかと思うくらい熱くなった。
「い、一回だけ、一回だけ、ね……」
言わなきゃよかった。


「あ、あっあ、や……あああああっ、つ」
中に射精される感覚でまたいってしまった。
「いい眺めですよ。ご主人様……」
結局あの後前から後ろから犯されて、今の体勢になった。
ヨーが仰向けになって、その上に私がまたがってる体勢。ベッドに繋がっていたリードはいつの間にかヨーの手の中にあった。
「あっ、まだいってる、いってるのぉっ」
達してまだ落ち着いていないのにヨーはすでに突き上げ運動を開始していた。いってすぐの敏感な膣内をじゅぶじゅぶこすられる。
「いい声、出てるじゃ、ないですか……」
ヨーは嬉しそうに言う。
ああ、私は、これに弱い。
ヨーの喜ぶ顔が見たい。ヨーに気持ちよくなってほしい。ヨーに私を求めてほしい。
快感とともになんだかわからない感情がこみ上げてきて涙が零れた。
私は自分で動く。二人で気持ちよくなれるように。ヨーが教えてくれたことだ。
「すごいですね。首輪つけられて、感じちゃってるんだ?」
「あ、あ」
恥ずかしさと気持ちよさで気が狂いそうな私にヨーの甘くて鋭い言葉が届く。
はあ、と荒い息を吐いて、ヨーがつぶやく。
「……いいですね、これ」
ヨーがリードを軽く振る。
「まるで、ご主人様がおれのみたいだ」
そこでヨーは、ふと自分でも思いもつかなかったことを言った、と見える顔をした。
「ヨー、私は」
ヨーは体を起こし唇を塞いだ。何も聞きたくないという風に。
その体勢のままずくずく突かれる。
「ヨー、ヨー」
こらえきれなくなって私は何度もヨーの名前を呼んだ。心の中で何度もごめんなさい、と言った。
あなたのものになれなくてごめんなさい。


ヨーが起きたのは夕方になってからだった。
「今日の記憶がまったくないんですが……」
「思い出さなくていいと思う」
私は精液でべたべたになった体をなんとか洗い清め、もう一度新しい寝巻きに着替えていた。
嗅覚で劣るヒトは、こういう苦労をわかってくれない。
「なぜか体の節々が痛い……」
ぼやく奴隷の言葉を私は無視することにした。
「ヨー」
むぎゅう、とヨーを抱きしめる。私の臭いがした。ヨーはえっちなことばかりしたがるけど、こういうのも悪くない、と思う。
「添い寝してよ」
「疲れてるんですけど……」
「そういう意味じゃなくて、ね……」
私はヨーのものじゃない。でもヨーのもののフリをしたいなと思う。
「今晩一緒にいたいだけ」


「仕方ない人ですねご主人様」
「ちょ、なんで上乗ってるの……」
「しないとは言ってません」

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