猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

わたしのわるいひと 07

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
一日、二日、三日。
そのうち日数を数えるのをやめた。
死にたいと思うのももう飽きた。

全裸で四つんばいにされ、マズルを尻に突っ込まれ、はしたない鳴き声をあげている自分の、なんと惨めなことだろう。
この部屋に鏡がなくてよかった。この身が映るのはただ彼の瞳のみだ。
私がうごめくたび、じゃらじゃらと鎖が鳴る。魔法がエンチャントされた特殊な首輪だ。この首輪によって、私の力はヒトメスほどに抑えられていた。
もっともそんなものもう必要ないのかもしれないが……。
「ああ、っつ……やめろ!」
白いイヌは私の秘部を肛門近くまで舐めあげる。
「だいぶ良くなってきただろう」
そう言うと、その舌で私の肉芽をとらえた。
ねめつくようなその物体に嫌悪感を覚えながら、私は同時に快感を持ち始めている。
ぞっとするような時間が始まる。
助けてほしいと思った。戦場では、助けてほしいと思ったことはなかった。"谷を渡る北風"としての自分が、それを許さなかった。
だがここにいるのは何だろう。ただの雌だ。憎むべき男によがりながら、絶望するただの雌だ。
唾液と愛液がごっちゃになった汁がそこから漏れ出す。白犬はまだ肉芽をなぶっている。
体の芯の方からびりびりした感覚が走る。私はそれをおぞましさをもって迎えた。
「やめろ、やめないと……」
「死ぬ、か?」
白犬は無表情のまま、私に問いかけた。
「言っておくが、この部屋はあらゆる自殺防止策が張り巡らされているからな」
それは何回か聞いた。
「リリ、いい加減、降参したらどうだ」
「あっ……ああああっ」
離れていたマズルが再び尻を割り、愛撫が繰り返された。
誰か今すぐに私を殺してくれないだろうか。ああ、願わくば、私は冬将軍リリのままで死にたかった。
「あ…あっあ、あ」
長い舌をもっとも敏感なところに絡ませ、何度も何度もこね回す。
弄ばれているのは体の一部なのに、まるで全身が犯されているような気分だ。
「そろそろだな」
これ以上の絶望はないと思ってきた。でも現実は、いつもそれを上回る。


入り口に白いイヌの一物を押し付けられ、私は震えた。
それに期待が混じっていることがとてつもなく嫌だった。
「はあっ……」
一気に貫かれ、白犬のモノでいっぱいになった膣に、あたたかさを感じた。
まなじりに涙が浮かぶ。イヌに氏族を滅ぼされてから、私は泣いたりしなかった。それなのに。
奴は確認するように私の中をかき回すと、一気に引き抜き、そして埋めた。
「うぁあっ、あっ……」
そのままずっくずっくと腰を使い始める。
押し寄せる快楽の波が、徐々に私の正気を失わせていった。
私の脳裏に仲間たちの顔がつぎつぎに映る。これは走馬灯か。私は死ぬのか。
死ぬのは怖くない。ただ、自分が自分でないものになるのは嫌だ。敵に犯されてあえぐただの雌になるのは嫌だ。
波は徐々に激しくなり、私を揺さぶる。
「や……めろ、やめてくれ……」
泣きながら私は懇願していた。自分が自分でなくなる感覚に完全におびえていた。今までどんな敵の前でもおびえたことなどなかった。しかし今、この快楽に心底おびえている。
「すまんな」
白犬は無愛想に答えた。謝罪すら腹立たしかった。どうせなら心から憎ませてほしかった。
「死ね。呪われろ……あっ……ああん」
「もう呪われている」
もう限界が近かった。白い快感が固まりになって押し寄せている。これが爆発すれば私はおしまいだ。
「はあっ……いやだ……頼む……」
白犬はそれを黙殺し、さらに激しく中を突いた。
「あ、ああああっ! あ……ああっ……」
ついに爆発してしまった。頬を涙が伝っている。熱いなと、場違いなことを考えた。
それとほぼ同時に、熱い精液が中に注がれる。おぞましいその液体は、私の最深まで届いて、あまった分は外に出た。


しばらくして、こぽりと肉茎を引き抜かれた。そのまま私は床に崩れ落ちる。
まだ荒い息を整えながら、白犬に尋ねた。
「お前は何のためにこんなことをする」
「仕事だ」
「仕事、か。お前は上司が死ねと言えば死ぬんだな」
「ああ」
皮肉のつもりだったのに、肩透かしを食わされた。
やはりイヌの連中は異常だ。
「……いつまでこうしていればいい」
「お前には関係のないことだ」
目的はうすうす気づいている。奴らは私を孕まそうとしているのだ。
そしてきっと、生まれるころには私の正気も存在していないだろう。
どんよりとした絶望が私の体の中に満ちる。生まれてくる子どもがかわいそうだ。きっと世界から呪われ、世界を呪う子どもになるだろう。
かわいそうに。狂人の子どもだ。私も奴も狂ってる。どうかしているんだ。
きっとその子もまともな道を歩くことができない。
甘い疲労に誘われて目を閉じた。そのまま夢の世界へと引き込まれていく。
見るのはきっと悪夢だ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー