猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

悪魔な召使い

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悪魔な召使い



これは、ネコの国の都からちょっと離れた小さな街の物語....

「今日も良い天気だ!」
勢い良く開いたカーテンの向こうには空高く登って輝く太陽。やたら眩しいのはきっと気のせいだ。
昨日の夜も3時まで営業していた酒場のカウンターには、空いたグラスとか瓶が放置されている。
これを片付けるのは全部僕の仕事。多分まだご主人様は起きてこない。
「よっこいしょ」
椅子に登ってそっと割らない様に集めては流しへと運び込む。
出来るだけ音を立てないように、ちょっとだけ時間減速魔法を使うのは最近気が付いた便利な裏技だ。
試しに使った時はご主人様も驚いたけど、でも僕の正体を知っちゃうと、何も言わなくなった。
あ、そうそう。自己紹介がまだでした。
僕はメグス。フルネームはメンドクサイから省略ね。
魔界でも有名なメフィスト13世記念大学の付属学校で優秀生徒クラスに居たんだよ。
ちょっとだけ自慢してゴメン。
天使と闘う授業の真っ最中に空気読めない天使がおばかな大技使ったらゲートが開いちゃってさ。
気が付いたらここに来てたってわけ。こう見えてもまだ200歳だから子供なんだ。
なんかご主人様が言うには8歳くらいにしか見えないらしいけどね。
そんな訳で僕はご主人様に拾われたって事になってる。
一応ね。知らない世界に飛ばされて世話をしてもらったから、まぁ、しばらく居ても良いかなって思ってるんだけど。
でも、パパもママも心配してるだろうなぁって最近思うんだ。僕、これでも跡取りだから。
実は結構名家なんだって自慢したいんだけど、誰も価値をわかってくれなくてさぁ
それが最近悩みの種かな。
あ、なんか気色悪い不細工なネコのおばちゃんとかおねーちゃんが営業時間に言い寄ってくるのも困ってる。
男日照りで日干しカラカラだからってさ、未成年の男の子に欲情立つのって変態だよね。変態。
僕の家に時々遊びに来てた淫魔のおねーちゃん達も、あいつらは手に負えない真性だって言ってたし。
やっぱ男と女が絡み合ってるところに介入してオドを吸い取るのが良いんだけどさぁとか言われると、あの業界も大変なんだなって思うよ。
まぁ人の好みは好き好きだからあんまり言わないけど、でも営業時間中にいきなり僕のズボン下ろすのはやめて欲しいよ。
このあいだなんかビックリして咄嗟に彫像の呪文使っちゃってさ。
僕まだこの魔法の解き方知らないんだ。
気色悪いにやけ顔で僕のおちんちんを弄ってたこのドブスがさ、このまま石になってるんだ。
重いから店から出すわけにもいかないし、邪魔だよねぇ。
いっそトンカチで壊しちゃおうかって思ってるんだ。
そのまま河原にでも捨てておけば、この邪魔なブス猫のお尻も漬物石位にはなるかも知れないし。
「ふぅ」
やっとグラスを洗い終わったぞ!
今度は空き瓶を片付けて....と。
前に一度だけ空き瓶に使い魔の魔法を仕込んだたらご主人様がビックリしちゃってさ。
それ以来やってないんだ。あのほうが簡単なんだけどねぇ。
瓶を片付けたらお店の中を掃除して、カウンターを水で拭いて終り。
さて、今日はご主人様何作ってくれるかな?
早く起きてこないかなぁ
昨日の夜はたっぷりと魔界の魔素をご主人様に注いであげたから、まだ起きてこないかなぁ
そのうち僕無しじゃ生きていけなくなるよ。禁断症状で。
だって僕は悪魔だもん。手ぶらじゃ家に帰れないよ。
きっとご主人様はうちの家の使い魔と仲良くなれるよ。
みんなヒトの世界から連れてったのばかりだからさ。
楽しみだなー
パパもママも褒めてくれるかなー
あ、なんか2階がゴソゴソいってる。
時間転移の魔法も使っておいたから、目が覚めてからまた昨日の夜と同じ快感を2時間近く味わってイキっぱなしだね。
ご主人様。早く慣れてね♪
あー今日も良い天気だ。

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