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獅子国伝奇外伝 第12話

 

 ときどき、旦那様とお嬢様のはからいでキョータさんと一夜を共にする日があります。
 そんな日は、私はふだんより早めにお風呂で体を洗って、洗濯しておいた寝間着に着替えてから、ちょっとだけ秘密の準備をして、自分の部屋でキョータさんを待ちます。
 そうして待ってると、やがて「入っていい?」って聞いてから、キョータさんが部屋に入ってくるんです。
「どうぞ」
 そう言って、扉を開けて私はキョータさんを招き入れます。
 扉の前にいるキョータさんも、私と同じような白い寝間着姿で、少し恥ずかしそうに部屋に入ってきます。
「お茶、入れますね」
 そう言って、私は用意しておいた冷ましたお茶とお煎餅を出します。
「あ、ありがと……」
 かちかちに緊張した声でキョータさんが返事をして、お茶に手をつけます。
 でも、様子が少し変。
 視線は一箇所にとどまったまま動かないし、体もかちんかちんに緊張してぎこちなく見えます。
 私の方を見ようともせずに黙々とお茶とお煎餅を口に運びます。
 ……ほんとは、私の部屋に来るといつもこんな感じなんです。
 みんなと一緒の時はキョータさんもよく笑うしよく話すんですけど、私と二人っきりになると急に口数が減って動きがぎこちなくなって。
 もしかして、私のこと意識してくれてるのかな~なんて思っちゃいます。

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
 黙々とお茶とお煎餅を交互に口に運ぶキョータさん。なんだか落ち着きなくお茶とお煎餅に手をつけています。
 きっと、キョータさんはお茶とお煎餅の秘密、知らないんだろーな……
 そんなことを思いながら私は、お茶とお煎餅がからっぽになるまで待ちます。
 だって……うふふ。

「…………」
 しばらく待ってると、全部食べ終わってしまいました。
 キョータさんは、からっぽになったお茶碗を困ったような目で見てます。これからどうしようって感じで。
 その困った表情が、とてもかわいいんです。
 そのままほっといたら、泣いちゃうんじゃないかって感じで。
 だから、私の方から助け舟を出してあげます。
 お仕事のこと、綺麗なお花のこと、旦那様から聞いた楽しいお話。
 そんな話をして、キョータさんの緊張を解いていきます。
 ほんとは、そういうのって男の人の役目ですよね。
 けど、仕方ないかなと思います。
 だって、キョータさんまだ子供ですから。

 二人きりになってからのキョータさんって、ほんとカワイイんです。
 すごく恥ずかしそうな顔で、耳まで赤くなっちゃって。
 あんなにたくさんお話してたのに、急に無口になっちゃったりして。
 目が合ったりしたら、急に目をそらしてみたり。
 なんだか、初めて女の子と話をする男の子みたいで。
 私とキョータさんが初めて会ってからもう一年も立ちますし、その……結ばれたこともあるのに、今でもこうなんです。
 でも、それがとてもかわいいんです。キョータさん純情なんだな~って。
 あんまりかわいいから、ちょっと意地悪してみたくなっちゃうんですが、ガマンします。
 だって、泣いちゃったらかわいそうですものね。

 しばらくお話をしていると、キョータさんの緊張がほぐれてきます。
 でも、自分からは絶対に「やろう」って言わないんです。
 だから、私の方から誘ってあげないと駄目なんです。
 私だって、そんなこと言い出すのは恥ずかしいし、ほんとは男の人から言ってほしいんだけど。
 でも、キョータさんじゃ仕方ないですよね。
 子供ですから。

「キョータさん」
「え、あ、なに……?」
 話がひと段落ついたところで、私がキョータさんの名前を呼ぶと、かちかちに緊張した返事が返ってきます。
「……大丈夫ですか」
 わざと、そうやって聞きながら、そっと体を近づけます。
「う、うん、だいじょうぶ……」
 私が体を近づけると、キョータさんがすっごく意識してるのがわかります。
 ほんとに、かっちかちに固まっちゃうんです。
 その姿が、おかしくてかわいくて……うふふ。
 今日はどうやって誘っちゃおうかな。

「…………」
 黙りこんでかちんかちんのキョータさん。
 すこしづつ体を近づけていくと、ますます緊張していくのがわかります。
 ダメですよ、そんなに固まってちゃ。
 もっといじめたくなっちゃうんだから。
 私は体が密着するまで近づくと、固まっちゃってるキョータさんのほっぺにキスをしました。
「!?」
 びっくりしたキョータさんが、体を大きくふるわせました。
「びっくりしましたか?」
 ちょっと悪戯っぽく聞きます。
「え、あ、うん、いや、ええっと……」
 なんだか混乱してます。
 ほんとに純情なんですね。
「じゃ、次はキョータさんの番」
 そう言って、私は目を閉じてキョータさんの前に顔を近づけます。
「お、俺の番って……」
「はい」
「…………」
 黙りこんでしまいました。
「…………」
「…………」
「…………」
 そのまま、時間が止まってしまいます。
「……いいの?」
 ずいぶん待たされてから、やっとキョータさんがそう言ってきました。
 いつも、ずいぶん待たされるから焦れちゃうんですが、怒っちゃダメなんです。
 優柔不断なのがキョータさんなんですから。
「はい」
 そう言うと、やっとキョータさんが軽くキスを返してきました。
 私は、キョータさんの首に腕を回して、長いキスを交わします。
 そのまま、体を密着させると、キョータさんの全身がすごく火照ってるのがわかります。
 やっと、キョータさんも私の背中に腕を回して、きゅっと抱き寄せてくれました。
 ……やっぱり、キョータさんのキスって気持ちいいな。
 そのまま、寝台の上にごろんと二人で倒れこみます。
 私も、キスを交わしてるうちになんだかちょっと熱っぽくなってきました。
「脱がせて、くれますか」
 そう言って、キョータさんにおねだりします。
「……うん」
 長いキスでやっと気持ちが高まってくれたのか、今度はあまり躊躇わずに返事をしてくれました。
 私の寝間着の帯をほどき、優しく脱がせてくれます。
 少し汗をかいちゃったので、ひんやりとした空気が気持ちいいです。
「じゃ、私も」
 それから、私もキョータさんの寝間着を脱がせてあげます。
 意外と胸板がたくましくなってて、どきどきします。
 やっぱり、毎日力仕事してるからたくましくなってきたんだと思います。
 ……旦那様と比べたら半分ぐらいですけど、それは仕方ないですね。
 寝間着を脱がせてあげてから、下帯も。
「あ、ちょっと腕上げて……」
 キョータさんに止められました。
 そしてキョータさんが、私の胸に巻いてあったさらしをほどいてくれます。
 ……あんまり大きくないから、巻いても巻かなくても同じようなものなんだけど。
 お嬢様やサーシャさんに、ちょっとだけ憧れます。

 ちょっと悪戦苦闘しながらですけど、さらしと下帯をほどいてくれました。
 裸……なんですけど、あまり恥ずかしくないのは、きっとキョータさんだからだと思います。
 なんだか、オスっぽくないですから。
 そんなことを思いながら、私も、キョータさんの下帯をほどいてあげました。
 キョータさんの方は、まだちょっと恥ずかしがってるみたいだけど。
 だから、やっぱり私が動いてあげなきゃダメなんです。
 私は、キョータさんによりかかるようにして肌を摺り寄せます。
 そして、ちょっと上目遣いでキョータさんを見上げます。
「……ミコトちゃん」
 キョータさんが、私の名前を呼んでくれました。
「はい」
「抱いても……いい?」
「はい」
 やっと、キョータさんの口から言ってくれました。
 私は、おねだりするように裸の身体をキョータさんにおしつけます。
 すると、キョータさんが両腕でしっかりと抱き寄せてくれました。
 あったかい体温が伝わってきます。
 ためらいがちなんだけど、一回抱かれると、本当にあったかくて気持ちよくて。
 まるで、このまま眠っちゃいそうなんですけど、ここで眠ったらダメなので。
 わたしは、空いた手でキョータさんのおちんちんを握ります。
 そして、柔らかく触ってあげるんです。

 むかし、旦那様に助けていただく前、何人ものご主人様たちにぶたれながら、おちんちんの扱い方を覚えさせられました。
 いくら泣いても許してもらえず、ちゃんとやらないとぶたれて、ご飯抜きにされました
 今でも思い出したら涙が出そうなぐらい、悲しい、嫌な記憶です。
 でも、それも……
 キョータさんにだったら、全然平気です。
 ううん。
 キョータさんに抱かれていたら、そんな、悪い記憶がちょっとづつ塗り替えられてるような気がするんです。
 旦那様も、本当は私のそんな気持ちをわかってるんだと思います。
 だから、こうやってキョータさんと一夜を共にする機会を与えてくれるんです。
 旦那様は、ご自分に誓いを立てられてるから。

 キョータさんのおちんちんが、固くなってきました。
 両手で優しく撫でてあげると、キョータさんの息が荒くなってきます。
「まだ、だめですよ」
 そういいながら、表と裏から包むようにして指先と掌で撫でてゆきます。
 さっきより、キョータさんの肌が汗ばんで、私を抱く手にも力が入ってます。
 キョータさん、気持ちよくなってるんだ……
 両手で包むようにして気持ちよくしてあげると、キョータさんが我慢できないように言ってきました。
「ご、ごめん、もう……」
「いいですよ」
 私は、そう答えると両手でキョータさんのおちんちんをこするようにして精を出してあげました。

「…………」
 両手についた精液を、用意してあった布でふき取ります。
 キョータさんは、ちょっと放心状態です。
 だから、一度身体を離してから、今度はお口で。
 きれいにしてあげようとしたら、キョータさんに止められました。
「待って」
 そして、私を寝台の上に仰向けにします。
「今度は、俺が」
 そう言って、キョータさんは私の肌に舌を這わせてきました。
「あ……っ」
 キョータさんの舌がくすぐったくて、つい声をあげてしまいます。
「んっ……あ、やぁ……んふぅ……」
 キョータさんは仰向けになった私に覆いかぶさるようにして、舌と指で私を愛撫してくれます。
 それも、けっして乱暴にじゃなく、すごく丁寧で、優しくしてくれるんです。
「あ……んっ」
 我慢してるのに、どうしても声が出てしまいます。
 シーツを握り締めて、ちよっとでも我慢しようとするのですが、すぐに我慢しきれなくなってしまいます。
 私、キョータさんに愛されてるんだと思うと、それだけで身体の心から何かが出てくるんです。
 ふとももの内側とか、おへその周りとか、わき腹、胸、うなじ……キョータさんにいろんなところをぺろぺろと舐められています。
 そのたびに我慢できなくなって、声をあげて身体をよじってしまうんです。
「気持ち……いいかな……?」
 そして、キョータさんは時々不安そうにそう聞いてくるんです。
「は……はい……んっ、ああっ……」
 口を開けるといやらしい声が漏れそうで、必死に口を閉じてるのにそんなことを聞くから、つい返事しちゃって、そしてそのまま声が漏れてしまうんです。
 でも、そうやって聞いてくるキョータさんの顔を見ると。
 私をいじめて楽しんでるんじゃなく、一生懸命に私を気持ちよくしてあげようと頑張ってくれてるんだってわかります。
 そんな表情が、またかわいくてきゅーっとなってしまうんです。
 もう、キョータさんになら何されてもいいって思ってしまうぐらい。
 もし、私が強がって気持ちよくないフリをしてたりしたら、困って泣いちゃうんじゃないかなって、そんな表情。
 だから、我慢しないで私も乱れちゃったほうがいいのかなと思います。

「ああっ、あっ、はぁん……」
 もう、まともな声が出てきません。
 キョータさんのせいです。
 私の弱いところばかり舐めたり吸ったりするから、こんなになっちゃうんです。
 さっきまでシーツを握ってたんですが、力が抜けていつの間にか握るのをやめちゃいました。
 そのかわりに、もういちどおちんちんを……
 触りたいんですが、力が抜けちゃってるから動けません。
 私は、仰向けになったままキョータさんのされるがままでした。
 ぐったりとなった私を、キョータさんが抱き抱えてくれます。
 そして、キョータさんの方からキスをしてくれました。
 ……きもちいい。
 私は、目を閉じてキョータさんの唇を感じました。
 そして、キョータさんの左手が、私の胸を触ってきます。
 右手で抱きかかえられながら、左手で私の胸を触り、柔らかく愛撫してくれます。
 くすぐったくて身体をよじろうとするんですが、もうそんな力は残ってません。
 キスを交わしたまま胸をまさぐられるたびに、私はくぐもった声を出していやらしく悶えてしまいました。

 大犀って、こんなに気持ちよくなっちゃうんだ。
 そんなことをうっすらと考えました。
 実は旦那様が、大犀って漢方薬をお茶にしてくれたんです。
 媚薬らしいです。
 前に一度、キョータさんが鈍感だって旦那様にこぼしたら、これを用意してくれました。
 それを、私もあらかじめ飲んで、キョータさんにもこっそりお茶にして出してあげたんです。
 私やキョータさんはヒトだから、旦那様も配合を控えめにしてくれたらしいんですが、それでもこんなになっちゃうとは思いませんでした。
 まるで、全身が溶けてしまったみたいです。
 このまま、キョータさんと一つに結ばれたい。
 ぼんやりとした頭の中で、そんなことを思ってました。

 キョータさんの左手が、私の大切な場所のこりこりしたのを触ってます。
 そのたびに、私は声を上げて悶えてしまいます。
 なんだか、お漏らししたみたいに濡れてるのがわかります。
 恥ずかしいのかもしれないんですが、もうどうだっていいです。
 キョータさんにこんなに気持ちよくしてもらえるのなら、ほかの事はどうでもいいんです。
「ああっ……」
 我慢できなくなって、またお漏らししちゃいました。
 もう、何回気持ちよくなったか覚えてません。
 でも、もっと気持ちよくなりたい。
 私は、おねだりするようにキョータさんにキスを求めました。
 私の気持ちに気付いてくれたのか、キョータさんが私にキスしてくれます。
 全身がとても疲れてるんですが、それでもキスをしながら舌を絡めるようにしておねだりしました。

「挿れても……いい?」
 キョータさんがそう尋ねてきました。
 私は無言で頷きます。
 口を開くと、なんだかとても恥ずかしいことを言ってしまいそうだったので。
 もう、このお茶は封印します。
 後で正気に返ったとき、お互いすごく恥ずかしくなっちゃいそうなので。
「じゃ……挿れるよ」
 そう言って、キョータさんは私の中に固いものを挿れてくれました。
「んっ、あふっ、んん……」
 我慢してたのに、声が漏れてしまいます。
 でも、そんな我慢は全然無駄でした。
 我慢できたのは最初のうちだけで、すぐにキョータさんが私を貫くたびに、私はいやらしい声をあげ、涙を流して悶えてしまうようになりました。
 だめ、我慢しなきゃと思うんだけど、がまんできないんです。
 これじゃ、キョータさんにいやらしい子って思われてしまいそうなんだけど。
 でも、仕方ないんです。
 ……全部、お薬が悪いんです。
 キョータさんがこんなにカワイイのに、上手なのがいけないんです。
 私、悪くなんかないんです。
 だから、もしいやらしい声を出しても、私のせいじゃないんです。
 そんなことを、自分に言い聞かせながら、私はキョータさんのされるに任せました。
 ふと見上げたキョータさんの顔は、すごく一生懸命。
 顔を紅潮させながら、でも私がどうやれば気持ちよくなるのかと考えてるみたいです。
 その顔が、とても素敵です。
 欲望に溺れた、いやらしいけだものは何人も見てきました。
 でも、キョータさんは違うなって、改めてそう思います。
 この人の赤ちゃんなら、できちゃってもいいかなって。

 赤ちゃん生まれたら、名前、なんにしよう……
 そういえば、ヒトの結婚式とかあるのかな……
 それもだけど、わたし子供産めるのかなあ……

 そんなことを、いろいろ考えながら気持ちよさに身を任せます。
「大丈夫?」
 キョータさんが尋ねてきます。
 やっぱり、素敵な人だな……こんなときでも心配してくれるなんて。
「大丈夫ですよ」
 そういって、笑って見せます。
 ちょっと目が潤んじゃってるんで、キョータさんの表情がよく見えませんが。
「じゃ……出すよ」
「はい」
 キョータさんの言葉に、私は頷き、そして快感に身を任せるように意識を失いました。

 気が付くと、もう翌朝でした。
 キョータさんはぐったりと横で眠ってます。
 つんつんと、裸のキョータさんをゆびでつつきます。
「ん……」
 目が覚めたようです。
「おはようございます」
「え……あ、あれ……?」
 目が覚めて、窓を見るキョータさん。
「大丈夫ですか」
「あ、あれ……ミコトちゃん……?」
「昨日はお疲れ様でした」
 そう言って笑うと、キョータさんは昨夜のことを思い出したのか、急に顔を赤くしてしまいます。
 その顔が、やっぱりとてもかわいくて。
 ちょっと、意地悪してしまいたくなりました。
「キョータさん」
「え、あ……何?」
「私のこと、好きですか?」
「えっ!? あ、あの、それは、そのっ……」
 耳まで真っ赤にして慌てふためくキョータさん。
 ほんとに、いつまでたってもこれなんです。
 そんなキョータさんを、かわいいなって思いながらしばらく見てましたが、たぶんこの調子じゃいつまでたっても返事してくれないだろうから、私から言うことにしました。
「私は、キョータさんが好きですよ」
 そう言って、キョータさんに朝のキスをします。
「え、えっ……でも、その、あのっ……」
 でも、そのせいでますます赤くなってるキョータさん。
 いつかは、私もキョータさんにリードしてもらいたいんですが。

 ほんとに、これじゃ先は長そうです。