猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

ああ探偵猫

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ああ探偵猫



ネコが王都、シュバルツカッツェの城下町は昼は明るく夜も明るい。だがその輝きの分だけ闇は深い。
光を求めて群がる羽虫共の死体が一つ増えるたびに闇も一つ濃くなっていく。そんな闇の中に手を突っ込む仕事がある。
つまり、俺みたいな探偵というやつだ。
闇に隠された秘密をかぎ出して、また別の闇の中に放り込む卑しい仕
「きゃー!今日のアイスはラムレーズンねー!」
事。ドラマなんかで語ら
「もーヨーコちゃんってばよくわかってるんだからー。あ、これお代ね」
れるような連続殺人をスマートに推
「そんな謙遜しなくてもいいわよー。ね、いっそうちの専属パティシエに」
「やっかましいわ!」
ええい人の激渋モノローグの邪魔してくれおって。
俺に怒鳴られてもイヌのキャバ嬢(下の店で働いてるうるせー女。時折やっかい事とやっかい事とやっかい事と仕事を持ち込んでくる)は蛙の面に小便だ。
むしろ一緒にいたネコミミつけたヨーコの方がビビッてる。
……って、おい。
「なんだそのネコミミは」
「あたしがあげたの」
イヌ女が俺に見せびらかすように小柄なヨーコをひょいと抱きかかえる。
足がつかなくてジタバタもがくが悲しいかな生まれ持った種族の差は大きいらしい。
「ああん、やっぱかわいー。食べちゃいたいわー♪」
「やめんか両刀」
ヨーコの服のボタンに手が伸びたところで力ずくでひっぺがす。
あっさり離れた色情狂は肩をすくめて下がり、ヨーコは俺の背中に隠れた。
「用が済んだらとっととけーれ!うちの扶養家族に手ぇ出すな!」
「あーら、扶養されてるのはどっちかしらね?開店休業探偵ネコさん?」
「うるせやかましいいからでてけーっ!!」
「はいはい、お邪魔虫は出ていきますよ~」

お気楽に階段を下りていく姿にとりあえずガン飛ばしておく。くそう、男の平穏を引っかき回しやがって。
「ヨーコ!塩まいとけ、塩!」
憤懣やるかたなく戻ろうとした俺の手が軽い力で引っ張られた。ヨーコだ。
口のきけない(あの藪の言うことには落ちた時のショックらしい)ヨーコが俺に何か伝えようとするときはこうやって手のひらに指で書く。
“似合ってますか?”
一瞬何のことかわからなかったが、すぐにネコミミの事だと気付く。
長いストレートの黒髪でヒト耳が隠れているからぱっと見ネコの女のようにも見える。
が、それよりも、俺より頭二つ低い美少女がすがるような目で俺の返事を待っていることの方が俺には重要だ。
その焦がれるような視線に耐えきれなくなり、俺はヨーコを抱え上げて寝室に走った。

ベッドに押し倒すなり唇を奪う。舌は入れない。俺の舌の相手をするにはヨーコの肌は儚すぎる。
代わりにヨーコの舌を吸い出して唇で愛撫する。
柔らかい感触をお互いの口に一つ送り合うたびにヨーコの身体から力が抜けていく。
続けていると、やがてヨーコはくてんとなってしまった。
骨が無くなったみたいなヨーコの身体から服をはぎ取ろうとして思い直す。たまには着たまましてみよう。
フレアスカートをいきなりめくりあげる。中身は生足とちょっと黄色いシミの付いたストライプのショーツ。
俺の突然の行動に慌ててヨーコがスカートを抑えようとするけど、俺の右手で両手首をあっさりと取られてしまう。
さんざん肌を重ねた仲なのにスカートをめくられるのは恥ずかしいらしい。
そんな様子がかわいくて、思わずショーツに鼻を埋めてしまう。
びっくりしたヨーコがぽかぽか俺の頭を叩くけど全然痛くない。
俺はお構いなしに鼻でショーツのにおいを味わう。
汗のにおいと、すこし、小水のにおい。そしてヨーコの牝のにおい。
我慢できなくなってショーツにかみつき、食いちぎる。

ヨーコのそこが現われる。つるんとしたゆで卵に切れ込みを入れたみたいな無毛の丘は早くもほころびかかけている。
見られているのが恥ずかしいのか、ヨーコが太ももでぎゅっと挟んでくる。
ヒゲに触れる肌のなめらかさと頬に感じる脂肪の柔らかさが気持ちいい。
太ももを肩の上に担いだまま、上体を起こす。当然ヨーコの下半身も持ち上がる。
いわゆるまんぐり返しの姿勢で押さえつける。服を着ているからヨーコのそこだけが丸見えだ。
ヨーコは自分で自分の秘所が見えてしまうのが耐えられないらしく、両手で顔を隠してイヤイヤする。
恥ずかしがるヨーコが可愛い、愛しい、我慢できない。
ヨーコを逆さまに押さえつけたままズボンを脱ぎ捨る。ヨーコの身体を跨いですぐに挿入する。
小柄なヨーコのそこはやはり狭い。
中のひだひだが俺のシャフトにぴっちりと張り付いてくるような感覚と粘膜越しにふるえるヨーコの筋肉の感触がたまらない。
思わず出しそうになるが歯を食いしばってこらえる。
「動くぞ」
一言かけるとヨーコの短い足がきゅっと俺の身体に絡んでくる。
一拍おいてゆっくりと浅く動き始める。激しい快感はないが、冷えた身体を風呂で暖めるような何とも言えない幸福感がある。
しばらくゆっくりした上下運動をかみしめていたが、ふとヨーコがまだ顔を隠しているのに気がついた。
いや?これは目をふさいでいるのか?
「ほら、ちゃんと見ろよ」
手を取って目隠しをはずし腰をヨーコの顔の上に持ってくる。
小さい身体をさらに小さく折りたたまれたヨーコが赤い顔をもっと赤くして激しく頭を振る。
「ほら、お前のおまんこに俺のちんちんが深ーく入ってるぞ。見えるだろ?」
言葉責めが効いたのか、ヨーコがつながったままジタバタ暴れ始める。
膝で挟んでいるから抜けたりはしないけど、闇雲に動くから不規則に中に当たって気持ちいい。
面白くって、もっといぢめたくなる。

「ほーら、ヨーコのピンクでぷにぷにのおまんこが俺のちんちんをおいしいって言ってるぞー?」
ヨーコが“馬鹿ー!”と叫ぶ形で口を開く。その涙目の表情がすごく可愛くて思わず腰が動いてしまう。
暴れるヨーコの動きに会わせるように腰を突き込む。
突き込むたびにヨーコがどんどん柔らかくなり、俺が硬くなる。
ヨーコの身をよじる動きや逃げる動きがだんだん減ってきて、代わりに俺のリズムに合わせた動きに変わってくる。
はふはふと息を吐くヨーコが切ない目で俺を見る。俺も同じ目でヨーコを見る。視線が絡む。
限界は俺の方に先に来た。内側からの圧力に耐え切れそうにない。
俺のそんな様子を見て取ったのか、ヨーコが唇で俺に伝える。
“出して”
その一言に俺の意地が決壊する。はき出す、ヨーコの中に俺をはき出す。
それを浴びたヨーコも、長く深い息を吐いた。

服を脱いで同じベッドに寝る。狂乱の時間は過ぎたので、今は添い寝の時間。
俺の胸にもたれかかるヨーコが顔を伏せて俺の灰色の毛皮に指を這わせる。
“やっぱり、ネコミミがあった方がいいんですか?”
……こいつ、こんな事気にしてたのか。
あまりにも馬鹿馬鹿しい質問に答えてやる気もしない。
だから肩を抱き寄せて一言言ってやった。
「ばーか」
そうしたら、ヨーコに胸をつねられた。

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