猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

緋袴の奥

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だれでも歓迎! 編集

緋袴の奥




 大きな紅い瞳がこっちを見ている・・・・
 ちょっと不機嫌そうに唇を尖らせて・・・・

 大きな青い瞳もこっちを見ている・・・・
 楽しそうに笑みを浮かべて・・・・


『ほら!目を覚ましたわよ!』

 凄くハイテンションで喜ぶ・・・・タヌキ。
 袖を通した肌掛けの上、白装束の上からでも胸の大きさに目を見張る。
 ツヤツヤとした肌が玉のようだ。

『気分はどうじゃ?』

 ちょっと不機嫌そうな・・・・キツネが尋ねてくる。
 大きく長い立派な尻尾が6本と小さな尻尾が1本。
 不思議な取り合わせが嫌でも目立つ。


 どうじゃ?と聞かれる意味が良く分からない。
 記憶が混乱して、まるで形にならないでいる。

 僕は・・・・

「えっと・・・・」

 僕は誰だ?

***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***




 ちゃぽん・・・・

 不思議な光沢を放つ水盤に小さな小石を投げ込むと、波紋はゆっくりと水盤の淵へ広がっていった。

「ふむ・・・・ しばらくは安定じゃな」

 ゆっくりと広がった波紋が淵を越えずに中心へと戻っていく。
 その波紋が収束する場所をジッと見つめる瞳が4つ。

「のぉ聖 この波をなんとするかいな?」
「そうじゃのぉ」

 ―ひじり―
 そう呼びかけられたキツネ ―褐色の肌を持つ6尾の年老いたキツネ― は、顎の先にそっと右手の人差し指をあてて思案している。

 再び小さな小石を持ち上げた聖は水盤へと投げ込んだ。
 2つ目の小石が水盤の底で転がって先に入っていた石に並ぶ。
 だが、その石は小石などではなく小さな骨だった。
 水盤の底でカタカタと小骨が揺れて細波が水盤の表面を走る。

「おりょりょ これでは安定などせんのぉ」

 溜息混じりにそう呟いたタヌキの老婆は水盤から視線を起こし聖へと向けた。
 皺の走った顔と艶を失った毛並みは見た目以上に年老いた印象を与えている。
 そんな風な姿のタヌキは自らの大きな尻尾を座布団の様にして座っていた。

「これはぁ どう説明するんかのぉ」
「どうしたもんじゃろぉなぁ」
「あのネコの国の小娘の影響なんじゃなかろうかのぉ」
「・・・・あの200そこいらの小娘の事か?」
「そうじゃけんのぉ」
「ふむ」

 聖は6つの尻尾を左右から3本ずつ手繰り寄せ、その毛を一本ずつ抜いて水盤に浮かべた。
 無造作に投げ込んだようで、その長い毛は見事に六芒星の形を示す。
 その中心へともう一つ小骨を投げ込むと、その骨は水に沈まずに星の中心に浮かぶのだった。

「そうじゃのぉ これは・・・・ 動乱の予兆じゃ」
「動乱たぁ 難儀じゃのぉ」
「そうでもなければ」
「再び再生の儀が行えるか?」
「ふむ・・・・ 道具は揃っておるんじゃが・・・・」

 しばし沈黙。
 水盤の波が静かに収まって平静を取り戻すと、まるで油にでも沈むかのように小さな小骨は沈んでいった。
 タヌキの老婆はジッとその骨を見つめている。

「この小娘も成仏したようじゃ 雄が雌になって入道じゃ そう簡単に冥府へ行けんじゃろぉなぁ」
「それが出来るんはおぬしだけじゃ で・・・・」

 タヌキの老婆が顔を上げて見つめる先。
 聖と呼ばれたキツネは良く響く音で掌を叩いた。

「だれぞあるか」

 凡そ10坪程の大きな部屋の隅にある小さな戸が音もなく開いた。
 戸の向こうにはうら若き巫女さんが2人で座っている。

「お聖院さま お呼びでございますか?」

 歳の頃なら15か6か。
 しっとりとした物腰の巫女さんの頭にはキツネやタヌキのような耳がなかった。
 ヒト。
 落ち物として扱われる希少種が2人でそこに居る。

「お稚児を呼んでたもれ」
「はい」

 スッと戸が閉まり再び部屋は静寂に包まれる。

「のぉ 聖・・・・ わしも参加してよいかのぉ おぬしならばもう大丈夫じゃろう なんせ9尾まであと僅かぞなもし」
「何を言うかやぁ わらわはまだ6尾ぞえ? 9尾まではまだまだ・・・・」

 老いたキツネは赤紅の浪紋が入った袖の中から鈴を取り出した。
 小さな鈴が文字通り鈴なりに連なった小杓杖だ。
 手を小刻みに震わせると、沢山の鈴が細かく震えて静かながらも透き通るような音を立てて部屋の空気を振るわせる。

「あと500年は掛かろうて まだ10人は喰ろうてやらねばなるまいのぉ」
「500年・・・・ そうじゃのぉ・・・・」
「先日やって来たネコの商人が連れていた稚児 見事に淦球じゃったのでな」
「謀って手に入れたかぇ?」
「謀るもなにも・・・・」

 キツネは手にしていた鈴で口元を隠し笑った。
 ホッホッホ・・・・

「ネコは愚かじゃ 今は世界を牛耳っておると勘違いしておるようじゃが・・・・」
「それもこれもあの小娘の勘違い 知らぬが仏じゃ」
「そうじゃ 知らぬが仏じゃ この地に入る愚か者はみな記憶を消して送り返してやっておる 何も知らぬ」
「知らぬ物は存在せぬ物じゃのぉ」
「そうじゃ そしてあの愚かな商人も稚児を無くした事すら覚えておらぬ」
「覚えておらぬのなら・・・・」

 キツネの笑みに釣られるようにタヌキも笑う。
 ヒッヒッヒ・・・・・

 コンコン

「だれぞえ?」
「お聖院様 お呼びでございますか?」
「おぉアカネか 入ってまいれ」

 スッとふすまが開き少年が姿を現した。
 白作務依に赤袴の姿をした少年の歳の頃は10歳かその少し上か。
 まだまだ童顔の表情には僅かではない疲れが見える。

「アカネ 呪符を変える頃合でないかや?」
「・・・・はい あの じつは」
「遠慮せんでよいぞえ これへまいれ」

 聖が手招きするとアカネと呼ばれた少年は部屋の中央へと歩み寄った。
 少年の両手は自らの股間辺りに添えられていて、まるで重いものでも支えるかのようだった。

「袴をおろすのじゃ」
「お聖院様 でも」
「よいぞえ このタヌキはわらわの古き友じゃ」

 笑って目を送る聖にタヌキが応えた。

「そうだでや 聖とはもう・・・・ 1000年の付き合いじゃ 遠慮はいらんぞなもし」

 ニコリと笑うタヌキに気を許したのか、少年は袴の帯を解いて下半身を露にした。
 襦袢を穿かず袴だけであった少年に褌は無く、そこにあるのはまだ小さな陰の茎とそして・・・・

「アカネ そろそろ重くなってきたのではないかぇ?」
「・・・・はい、あの、歩くのが大変です」

 陰の茎のすぐ裏側。
 陰嚢がまるで水の入った袋の様に大きく垂れ下がり、そこには夏みかんのようなサイズの玉が入っているのが見える。
 だらりと垂れ下がる袋は太ももの半分程まで伸びており、それが千切れる事が無いよう大きな札が何枚も重ねて貼られ支えていた。
 札の隙間から見えるその嚢は赤く大きく腫れ上がり、ブラブラと揺れている様子はまるで瓢箪のようだ。

「どれ」

 聖が無造作に下から持ち上げたその瓢箪状の・・・・睾丸。
 手にずっしりと重みを伝えるその大きさは、夏みかんと言うより小さなスイカをイメージさせるようだ。
 しかも、全くと言っていいほど柔軟性を失っていて、睾丸と言うより、まるで砲丸のようでもあった。

「あの、お聖院様、実は昨日位からその中に何かが居るような気がするんです」
「痛むのかぇ?」
「痛くは無いです。でも、くすぐったいです」

 ふむ・・・・
 聖は傍らの手箱から無地の札を一枚出すとなにやらサラサラ書き始める。
 その流れるような筆先をタヌキの老婆がジッと見ていた。

「アカネや。あぬしのその中にあるものは虫じゃ。今は取りだせんがのぉ。 わらわが取ってしんぜるからしばし我慢じゃ」
「はい」

 書きあがった新しい符札を前に聖は小さな印を2度切ってフン!とばかりに力を込めた。
 するとどうだ。あろう事かその符札はフワフワと浮き上がり始める。

「アカネや。持ち上げてたもれ」

 コクリと頷いた少年が自らの陰嚢を持ち上げると、聖はその陰嚢に貼ってあった札を剥がした。
 途端に陰嚢はバランスを崩し、ずしりと重みを手に伝えている。

「アァァ!! 痛い!痛い!痛いぃぃぃぃぃ!」
「ほれ」

 ぺたりと新しい札が貼られると、まるで空中にでも浮くかのように陰嚢はその重みを失った。
 そして

「アカネや。まだ痛むかえ?」
「いえ、収まりました。でも、すごく痛かったです」

 少年は涙目になって訴えている。

「じゃろうな その玉の中にはあぬしの悪い毒が詰まっておるでな わらわが取ってしんぜるまで我慢いたせ」
「お聖院様、それはいつですか?」
「そうじゃのぉ 来月まで無理かのぉ」
「そんなの嫌です!」
「じゃが満月でなければあぬしの虫は湧いてこないでのぉ」

 少年は再び涙目になっている。

「嫌かぇ?」

 少年は言葉も無くコクリと頷いた。

「みんな僕のこれを見て笑うんです」
「そうは言うてもなぁ・・・・」

 聖はしばらく思案しているのだが。

「のぉ聖。今宵も満月じゃ。ちょっと早いが・・・・ やってしまってはどうじゃろぉなぁ」

 聖は言葉も無くアカネの陰嚢に手を伸ばした。
 その手に取った大きな玉にちょっと力を入れてみると、アカネは小さく「あっ!」と声を漏らす。
 痛みとは違う反応を見せる少年をジッと見ながら、聖は力の強弱を付けながら玉を揉み始めた。

「あっ! アァァァァ!! ひっ! ひじりさまぁぁぁぁ!!!」

 小刻みに震え始めるアカネ少年の、そのぶら下がった巨大な玉のもう一つにも手を伸ばした聖は、そっちの玉も揉み始めた。
 だらりと下がっていた両の手を閉じたり開いたりしながら少年はその行為に耐えている。

 しかし・・・・

「おぉ・・・・ 聖!見てみんさい! 小僧さんの・・・・ ほれ!」

 先ほどまで小さくなっていた陰の茎が少しずつ膨らんで、そして伸び始めていた。
 まだ皮を被った小さな茎が少しずつ伸びていって、やがて・・・・

「アァァァァ!!!! いっ! 痛い!」

 小さな小豆ほどだったその先端が大きく熟れた栗の実の様に膨らみ、皮を押しのけ外へと飛び出している。

「アカネや? ちゃんと清めておるかや?」
「はっ! はい! おっ! お聖院様の言いつけの通りにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!  ぁぁぁぁぁぁあ!」

 細く小さく縮こまっていた茎が太く長く立派に膨らみ、桜色の柔肌がどす黒く変色して凶悪な表情になっていた。
 ぶら下がる大きな二つの玉と比べればアンバランスだが、それでも歳の頃の少年とは思えぬサイズのそれに育っている。

「ふむ・・・・ 何とかなるやもしれんのぉ どうじゃ?聖?」

 聖はふと玉を揉んでいた手を止めて、大きく膨らんだ茎の先端へ指を這わした。
 ピクピくと脈打つその先端をそっと円を描くように撫でて見るのだが、茎は膨らむだけで何も出てこないでいた。

「やはり・・・・ まだ早いかのぉ」

 聖は手箱の中からもう一枚無地の札を出すと、なにやらサラサラと書いている。
 その絵柄はまるで屹立する陰茎そのものだった。

「アカネや? これはちょっと熱いぞぇ? あぬしの虫に火をつけるでな」
「え?」

 驚くアカネ少年を他所に、聖は大きく膨らんだアカネの陰茎へ札をぺロリと貼り付けてしまった。
 その札は太く膨らむ肉棒と化した陰茎を海苔巻きの様に包んでしまい、やがて茎の一部に溶けてしまうように消えていった。
 ただ、聖の書いた文字だけは茎の表面に残っている。

「あぁぁぁぁ!!! 熱い!熱い!熱い! 聖院さまぁぁぁぁ!!!」

 アカネ少年の両手が大きく膨らんだ自らの肉棒を捕まえる。
 しかし、その両手にも熱が伝わり思わず手を離した。

「あちっ!」

 あまりの熱さに苦しむ少年が溜まらず泣き出し、その場に膝を付いてしまった。

「アカネや? そなた、わらわの言いつけに背いておらんな?」
「はい、守ってます」
「何を食べておる?」
「符水だけです」

 アカネ少年の食事は聖の書いた呪符を沈めた水だけだった。
 そんな食事をもう半年も続けている。
 体はすっかり痩せ細り、男の子と言うより女の子に近い体つきになりつつあった。

「アカネや。手を付いてあっちを向くのじゃ」
「え?」
「わらわに尻を向けてよいぞぇ。その熱いのを鎮めてくれよう」
「お! お願いします!!」

 半べそのアカネ少年が四つんばいになって聖に尻を向け僅かに震えている。
 聖は自らの左手へまっさらの札を貼り付け、そこへ直接字を書き始めた。
 複雑な図形と共に長い文言の呪いが書かれていく。
 しばらく書いていると驚くべき事に聖の左手は肘から先が細く小さくなっていった。

「アカネ? 力を抜いておるのだぞぇ?」

 アカネ少年が苦悶の表情を浮かべつつコクリと頷くと、聖は何を思ったか細くなったその左手を菊門へ押し込んだ。

「ひ! ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!! ひじりさまぁぁぁぁ!!!」

 だらりと垂れ下がった陰嚢の付け根辺り。
 男の体内にある大事な器官の一つへ聖は手を伸ばした。

「聖、どうじゃ? 膨らんでおるか?」
「おぉ、だいぶ良い按配じゃて。これなら何とかなるじゃろう」

 前立腺へと手を触れた聖は直接そこをマッサージし始めた。
 いまだ精通前の少年がそんな事をされれば視界の中に星が飛ぶほどの衝撃だ。

「アカネや? ここが辛いであろう?」
「でっ!でも・・・・ 気持ち良いです」
「熱いのが楽になったじゃろう?」
「はい んぁぁぁぁあああああ!!!!!!」」

 まるで初めての処女の様なアカネ少年の口から涎がこぼれる。
 細くなった手の触れる菊門の奥のまだまだ硬いその部分が少しずつ柔らかくなっていって・・・・

「あぁ!」

 熱く硬く屹立する陰の茎のその先端ににじみ出る僅かな雫。

「はじまったのぉ」
「そうじゃ」

 そっと手を伸ばした聖の指先が鈴口を拭うと、銀色に光る糸を引いて雫は伸びた。
 にんまりと笑うキツネとタヌキの老婆2人。
 少しだけ強くギュッと握った聖の指の形がそのまま残るようになっていった。

「しょっ! しょーいんさまぁ!」
「アカネや あぬし、我慢しなくとも良いぞえ?」
「でっ!でも!!」
「あぬしの身も心もわらわのものじゃ あぬしはわらわじゃ 遠慮はいらんぞえ」

 アカネの鈴口から滲み出てくる雫の玉が少しずつ膨らんで大きくなって。
 やがてタラリと糸を引いて床に落ちた。

 その雫に手を伸ばすタヌキの老婆。
 指先ですくって甞めている。

「ほっほっほ 不死甘露じゃのぉ」
「お! 圭聖院! あぬし! 抜け駆けはよろしゅうないぞぇ」
「おー 固いこと言うでない 役得じゃ」

 やや不機嫌そうに笑う聖は手箱から今までとは色の違う札を取り出した。
 薄紫の札を前に、聖はアカネ少年の鈴口をもう一度すくって輝く雫を指に取ると、糸を引くその雫で札になにやら書き始めた。

「アカネや 力を抜いておれや」

 既に全身の力が抜けているアカネ少年が力なく頷くと、聖は新たに書き下ろした札を手に取った。
 その札はまるで生き物の様に蠢き、何かを揉み解すかのような立体的な動きを繰り返していた。

「それ!」
「あぁぅぅぅぁぁぁああああああ!!!」

 菊門へと押し込まれた札がアカネ少年の前立腺をマッサージし始めると、聖は押し込んでいた手を引き抜いた。
 少年の体内から出てきた手には腸液が絡みつき、鼻を付く異臭と共に僅かではあるが酸っぱい匂いが混ざっていた。

「しょ! 聖院様! あぁ、ぼく!もぉ・・・」
「どうしたのじゃ?」
「おっ! おかしくなっ! な! な・・・り・・・そうです」
「そうか でも、もうしばしじゃ。 まっておれ」

 聖は水盤に残る水で手を清め、手箱の奥から僅かな量の灰を摘み上げた。
 その暗赤色の灰が何を燃して作られたのか。アカネ少年はそれを知る由は無い。

「ほれ」

 ふわっと撒かれた灰が床へと広がると、そこには見事なまでの八経陣紋が描かれる。
 音もなく立ち居上がった聖がまるで紙でも持ち上げるようにアカネ少年を持ち上げ、その陣の中心へと下ろした。

「聖院さま?」
「静かにしておれ」
「でっ! でも・・・・」

 アカネ少年の熱く硬く膨らむ物のその先端には、銀に光る雫が続々と溢れていた。
 体内をマッサージするその札の効力で、硬く締まっていた前立腺も随分と柔らかくなって居る頃合だろうか。
 上気した少年の表情に聖が満足そうな笑みを浮かべる。

「いま少しじゃぇ」

 陣の前で手をかざしグッと法力を込めると、アカネ少年の両手両足が大の字に開かれた。
 それは正に床へ張り付くように広がっっていて、全身拘束されたに等しい状態だ。

「しょっ!」
「アカネや 今からそなたの余分なものを取って進ぜる故、大人しゅうしておれや」
「は! はい!」

 聖はアカネ少年の下半身側へ回って大きなフグリに育っている陰嚢の札を一枚ずつ剥がし始めた。

「! !! っ!!!! あぁぁ!!!!」

 ペリッ! パリッ!

「あっ!あぁぁぁ!!!!」

 にんまりと笑う聖がパクッとアカネ少年の陰茎を咥えた。
 不意の衝撃を受けたアカネの陰茎がビクンビクンと脈動している。
 そのまま舌先で転がして吸って甘噛みしてやると、その脈動はより一層大きくなるのだった。

 そして・・・

「しょっ! 聖院様! ぼ! ぼく! おっ! おしっこ・・・・ したくなっ! おしっこ!」
「遠慮する事は無いぞぇ」
「で!っでもぉぉぉぉ!!!!」

 アカネ少年の両足の指までがグッと握り締められ、必死になって耐えていた。
 その様子を確認した聖は腰帯を解いてすそを捲り上げた。

「アカネ? 最初で最後のマグワいじゃ やがてあぬしは入れるほうから入れられるほうになるでな」

 太く大きく屹立するアカネ少年の腰へと跨った聖が、自らの蜜壷へアカネ少年の陰茎を迎え入れた。
 年寄りの蜜壷とは思えぬ柔らかな肉の圧がそっとアカネ少年を溶かしていく。
 クッチャ クッチャ

「しょ!しょーいんさま! あ!あぁぁぁ!!!」
「あはは! 良いぞ! 良いぞえ! あぬしはわらわの見立てどおりじゃ!」

 クチャクチャクチャ

「あぁ! ぼっ! ぼくぅぅぅぅぅ!!!!!」

 大の字になって寝転がるアカネ少年の拘束された両手までもが握り締められていた。
 全身に力を漲らせ堪えるのだが、哀しいかな、女を知らぬ少年の我慢はたかが知れていた。

「しょ! しぃー!! んんんんんんぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 半べそ状態で我慢していたアカネ少年の腰から聖の腰が浮くと、艶めかしくヌラヌラと濡れた陰茎が姿を現した。
 そこへ口を寄せて裏筋沿いに舌を這わせると、アカネ少年はついに泣き始めた。

「聖院さま! ごめんなざーいぃぃぃ」

 舌を這わせていたキツネの反対側。
 いつの間にかタヌキの舌先も寄ってきて、あちこちをグリグリと押し込みつつ、タヌキの手がアカネ少年の玉を揉んでいた。

「あ゙!」

 ドックン!

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ドックン!!!

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」

 ドッ・・・・ ピュッ! ピュッ! 

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 最初の一撃は恐ろしいまでの勢いで噴き出て、高さ3mはある天井にペチャリと張り付いた。
 二回目の脈動では通常考えられない量が湧き上がるように噴き出て、しばらく空中を飛んでから差し出した聖の手の上に落ちた。
 3回目から先の脈動が力強く続いているのだが、すでに数え切れぬほどの回数をこなしているものの、アカネ少年の射精はまったく止まっていない。
 そして・・・・

「プハッ!」
「ハムッ!」

 噴き出続けるその鈴口を争うようにキツネとタヌキが変わるがわるになめ続けて、そして飲み込んでいた。
 左右から玉を一つずつ握っていたキツネとタヌキの老婆二人がグッと力を入れて握れば、まだまだ元気に射精は続いている。

 ドクッ!!ドクッ!!ドクッ!!

 段々と出が悪くなってきたアカネ少年の陰茎をパクッと加えたキツネが力一杯吸い上げると、アカネ少年は口から泡を吹いて悶えている。

「ほれ アカネや あぬし、もう少しで虫が全部出尽くすぞえ?」
「そうじゃ いますこし頑張るのじゃぞよ」

 口をパクパクとさせるのが精一杯な少年の下半身をむさぼる老婆二人。
 だか、その姿は少しずつ変わり始めていた。
 皺だらけだった表情からすこしずつ皺が消えていき、節くれだった指先がスラリと伸びる若々しい姿に。

「ねぇ聖? もうそろそろじゃない?」
「あ!圭!なによそれ!あなたいつも抜け駆けするんだから!」
「いーじゃなーい! それよりさぁ~」
「そうね」

 放心状態で呆然とするアカネ少年の前。
 先ほどまで老婆だったキツネとタヌキが随分と若返っていた。
 一気に200歳近く若返ったかのようにも見える。
 そしてなおも二人は少年の半ば萎えている陰茎を弄んでいる。

「ほら」
「あ!さっきの!」
「そう、二脈目のね」
「聖、それちょうだい!良いでしょ?あなたはこっちがあるんだから」
「んふふ! だーめ 見つけたのはわらわよ」

 手に取っていたアカネ少年の白濁液をペロリと舐めた聖がニンマリと笑いながら震えている。

「アカネ? どう? 軽くなったんじゃない?」

 随分若返った聖が持ち上げたのは、大きく膨らんでいたはずの玉袋に収まっている玉だった。
 小さなスイカ程もあった玉は胡桃ほどの大きさになり、大きな袋の中で所在無げに泳いでいる。

「まだまだよ! もっと出さないと綺麗にならないわね 頑張りなさいな」

 圭聖院と呼ばれていたタヌキの手にも、もう一つの玉があった。
 二人が同じタイミングでギュッと力を入れると、アカネ少年の視界には大量の星が飛んだ。

「んぁぁぁぁ!!!!!!」
「男の子は我慢なさい!」
「そして頑張りなさい!」
「はい! ひぃぃぃぃぃ!!!!!」

 ピクッ!ピクッ!
 僅かに脈動する陰茎が僅かずつ精液を吐き出し続けているが、その色は赤みを帯びてきて、やがて血の色になった。

「聖院様! 痛い!痛いです! あ! 僕のぉぉぉぉ!!!」

 なおもギュッと握り締めるキツネとタヌキの熟女二人。
 しかし、その手の中にある玉は胡桃大から小豆ほどに小さくなっていた。

「さぁアカネ?仕上げよ!これで全部出尽くすわ!」

 聖はアカネの鈴口から滲んでいた鮮血を指にとって下腹部へ直接符印を書き始めた。
 血のインクが途切れると鈴口から新たな雫を拭って書き続けた。

 出来上がったその術式の模様はまるで女性器を模したかのような・・・・・

「それ!」

 ぱちんと指ではじいた聖。
 その反対側では圭もまた指先ではじいていた。

「あ゙!」

 弾かれた小さな粒は袋の中を飛び回って、ふとした弾みで体内のどこかへめり込んでは跳ね返って。
 そして、再び二人の手の中に納まった。

「さぁ おとなしく出てたもれ? それともわらわが吸出したもうかぇ? アカネ?」

 にんまりと笑った聖が再び陰茎の先端をパクッと咥えると、力いっぱい吸い出した。

「あ゙あ゙!! 駄目!駄目っす! もうぉぉぉぉ!!!! あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!」

 必死になって耐えるアカネを見ながら聖はさらに強く吸い出した。
 陰茎の中を何かが進んでくる衝撃にアカネ少年は白目を剥いて苦しがる。

「歯を食いしばるのよ! 男の子でしょ! 最後ぐらい我慢しなさい!」

 強い口調で叫んだ圭聖院の言葉にアカネ少年がグッと歯を食いしばった。
 それとほぼ同時だったろうか。
 聖と圭のそれぞれの手の中に会った小さな粒ほどの睾丸のその成れの果てを、二人は指先でプツリと潰してしまう。
 指先にまるでぶどうの粒の皮を剥くような感触が伝わり、アカネ少年がまるで壊れたサイレンのような悲鳴を上げた。

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!!!!!!」
 叫び声と同時に陰茎の先端から飛び出したのは、真っ赤な粒だった。
 勢い良く飛び出したそれは放物線を描いて聖の口の中へと収まる。

「アカネや? そなたのものをいただくぞえ? もう一つはその後じゃ」

 にこりと笑ったキツネはその赤い玉に牙を突き立てて噛み砕いた。

「うわぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 赤い玉をかみ割った聖の口の中に血と精液と、そしてもう一つの不思議な味が広がる。

「お? おぉ! おぉぉぉぉ!!! 尻が! 尻尾がムズムズするぞえ?」
「聖院さまぁ・・・・」

 聖の尻尾の付け根辺りに小さなふくらみが出来たかと思うと、それが見る見る膨らんでいった。
 そして、薄皮がぱちんと弾け、中から出てきたのは周りの尻尾には一回り小さな尻尾。

「もう一つも食ろうさせてたもれ?」

 聖が手を伸ばしてつまもうとした陰茎の先端。
 うっ!と我慢したアカネが力を入れたとき、その中に残っていたもう一つの玉が飛び出してしまった。
 その赤い玉は偶然あくびをしたタヌキの口の中へ・・・・

「あ!圭!食べちゃだめぇぇぇぇ!」
「ひゃっく!」

 ガリッ!

「あ! なにすんのよ!」
「じっ!事故じゃよ!事故! ヒック! あ! アァァァン!!!」

 身を捩るタヌキのその胸がムクリと膨らみ始めた。
 先ほどまで萎びて垂れ下がっていた乳房が見る見る膨らみ始め、やがてそのサイズは先ほどのアカネ少年の睾丸ほどにもなった。

「あなた!それ!ずるいじゃない! あぁ!なにすんのよ!ほんとに!」
「だってしょうがないじゃん! 偶然なんだから! 狙ってないって! ほんとだって!」
「でも!」
「いやほんとだから! うそじゃ・・・・・・・・・・

 ひっくり返ったアカネ少年の上。
 若々しい少女の様な姿のキツネとタヌキが口論している。
 グラマーな姿のタヌキとツルペタなままのキツネ。

 若々しい金切り声が段々と遠くなっていく。

「あ・・・・ しょ・・・・・ しょーいんさ・・・・・ ま」

 大の字になって身動きの取れないアカネ少年は白目を剥いて意識を失った。


***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***


「あ・・・・ 聖院様 あの、僕は」
「僕はではないぞえ? 今宵から私と改めるのじゃ」
「え?でも、僕」

 全身けだるいアカネ少年が身を起こすと、胸の辺りが妙に引っ張られる感じがした。

「あれ?」

 自らの胸に手を当てて弄ったアカネ少年が肩をすぼめて目を閉じた。

「なんだこれ?」
「上着を脱いでみよ」

 コクコクと頷くアカネ少年が上着を脱ぐと、そこには小さく膨らんだ胸があった。

「あれ? ぼっ!僕!」
「僕ではないぞえ 私じゃ」

 慌てて立ち上がったアカネ少年が自らの股間に目をやると、そこには縦に割れた筋目が見える。

「アカネや。あぬしは今日から女の子ぞえ? 修行に励むのじゃ」
「え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!!!!!!!!!!!!!!」

 呆然とするアカネを前にキツネとタヌキの女性二人が向かい合わせて手を合わせていた。

「聖! 上手く行ったね!」
「上手くいったのはあなただけよ わらわのこれはどうするんじゃ」
「良いじゃない! また見つければ良いわよ!」
「あぬしはいつも他人事じゃ」

 楽しそうに笑うタヌキと、その向かいでやや不機嫌なキツネ。
 アカネはそれを呆然と見ている。

「女の子は楽しいわよ? 人生楽しまなくっちゃ!」

 ポジティブな笑顔のタヌキがアカネを見る。

「だれぞあるか?アカネに作法を教えたもれ」

 若返ったとしても威厳のある姿のキツネが誰かを呼んでいた。

 音も無くふすまが開き、先ほどのうら若き巫女さんが二人、笑みを浮かべて立っていた。

「アカネ君? じゃ無いわね。 アカネちゃん こっちへいらっしゃい まずはお風呂ね」

 鈴の転がるような笑い声が部屋に響く。
 その部屋の真ん中でアカネはまだ呆然としていた。















 数年後



「真弓君、あなた今日からこれを着るのよ?」
「え?でもアカネ姉さま。これって女の子の服なんじゃ」
「良いの良いの。なに、すぐにそれが普通になるわよ」

 大きな社の隣。
 社務所の奥の庫裏の広間でパンツ一枚になった少年が女性物の白内掛けと赤袴を着ようとしていた。

「あの・・・・ アカネ姉さま」
「どうしたの?」
「あの・・・・・」
「遠慮なく言っていいわよ?」

 少年は自分の陰嚢を手で押さえて恥ずかしがっている。

「それがどうかしたの?」

 まだ少年の片手の中に納まるサイズの陰嚢。
 しかし、そこには赤い字で複雑な呪文が書かれた札が貼ってあった。

「なっ・・・・ 中がくすぐったいんです。 なんか居るみたいな・・・・」

 その恥ずかしそうな少年を見ながら着付けをしていた女性の・・・・
 アカネと呼ばれた女性の表情が禍々しいほどに笑っていた。

「なに すぐに慣れるわよ。 そこにね悪い虫が入っているの。 聖院さまが取ってくださるまでの辛抱よ」
「はい、分かりました」

 着替えの終わった少年の手を握ってアカネは部屋を出た。
 庫裏の中を歩き厨房の脇を通って聖院の部屋へと向かう道すがら。
 すれ違う巫女さんが皆振り返って少年を見ている。

「アカネ姉さま なんでみんな僕を見るんですか?」
「そうね、そのうち私になるからじゃない?」
「・・・・・・・・なんか良く分かりません」
「細かい事は気にしなくていいの。それより、聖院様の言いつけをちゃんと守るのよ?」
「はい」

 廊下のどん詰まり。ひときわ豪華な設えの襖の前。
 妙齢の女性が二人で廊下に畏まっている。

「あなたが今度のお稚児さんね」
「名前はなんていうの?」

 中年に程近い女性が尋ねると、少年は少しだけ恥ずかしそうに小声で答えた。

「まさひろです」
「そう。じゃぁ、あなたに新しい名前をつけないと駄目ね」
「う~ん・・・・ さを抜いてマヒロにしましょう」
「僕の名前はまさひろです!」
「でも、ここではこれからマヒロよ。やだって言ったら聖院様に怒られるわよ?」

 うーんと困ったような表情の少年。
 アカネはそっと助け舟を出した。

「なに、すぐに慣れるわよ。その着物も女の子みたいな名前も」

 不思議そうに見上げる少年にアカネは笑みを返した。
 中年女性の巫女二人も笑っている。

 少年は一人不思議そうにしているのだが、その間を破るように部屋から声が聞こえる。

「稚児や。こっちへ入ったもれ。 なに、怖がる事は・・・・・ ないぞえ」


 -了-

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