猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

傭兵回想記01

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傭兵回想記 ~サムゾラノマチ~ 第1話

 
 
 …寒い。
 
 たぶん、俺が最初に知った、感覚。
 
 ソティス。イヌの国の、『首都』。
一番大きくって、一番すごい、らしい。
少なくとも、当時の俺はそうとだけ感じていた。俺が辿る過去の記憶…。
 
 あの『ゲート』の向こうは、いつだって明るくって、いつだってキレイだ。
 
 あの『ゲート』の向こうは。
 
 
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「ッ、出すぜ…!」
 ドクッ、ドクッ…!
 慣れた匂い。
 あったかい液。
 苦いような、麻痺した感覚。
 ぼくのクチの中に、おちんちんを通して入ってくる。
 
「ほらよ…もうちょっと巧くなれよ」
 チャリン。5センタ。いっぱいもらっちゃった。
 …きょうは、ぜんぶで24センタ。
これで、今日のゴハンは、食べられる。
 
 …寒い。
 
 『ゲート』の向こうから来る、オカネモチのひとたち。
ぼくが、おちんちんをきもち良くしてあげると、オカネをくれる。
 
 これが、ぼくのシゴト。
 
 …おなか、へった。
 
 地面の白いのは、おちんちんのヤツもあるけど、
ほぼすべて、『ゆき』っていう、お水とにたやつなんだって。
 …うん、どっちもつべたいから、にてるね。
 
 『おもてどおり』は、『へーたい』がいるから、好きじゃない。
ぼくがシゴトしてると、ジャマしてくるの。
 
 へんなの。『へーたい』さんにも、ぼくにシゴトして欲しいひと、いるのに。
 
 でもね、『うらどおり』だと、よくわかんないけど、怒られないの。
このまえ、『おもてどおり』を歩いてる『へーたい』さんから、
『うらどおり』でシゴトしてるの、見つかったけど、みつからなかったの。
 
 …暗くなってきたや。おばちゃんのとこに、かいにいこっと。
 
 
 
「…おばちゃん」
「はいよ、坊や…」
「ケールちょーだい」
「ケール好きだねぇ。25センタだよ」
「そんな!! きのうは、23センタだったのに!!!」
「…おばちゃんもね、オカネ、ぎりぎりなんだよ…死にたくないよ…」
 
 
 しぬ。
 『ゲート』のむこうのひとが、なにかんがえてるか分かんない。
 でも、しぬのは分かる。
だって、『うらどおり』には、ぼくより大きいひとも、ちっちゃいひとも。
 いるんだもん。
 おばちゃんも、ケールとか、オカネをつかって、遠くのひとからもらってる。そーいうシゴト。
おばちゃんが死んだら、困っちゃう。だって、ぼくみたいなキタナイひとは、
おばちゃんくらいしか、この町では、ごはん売ってくれないもん。
 
「…もう1センタあれば、くれる?」
「やるよ」
「まってて」
 
 
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「…よ、婆さん」
 黒い町並みに馴染んでいる八百屋のばぁさんに声を掛けた常連。
「いつものな」
「はい、251センタね」
 老婆はテキパキと荷を袋に詰める。
「…ばあさん、あの子、さっき走っていったマダラの子、いいのか?」
「…あたしも、いっぱいいっぱいなんだよ」
 はぁ、とイヌの老婆は曲がった腰を庇いながらも、灰色の雪空を見上げる。
「数年前は、『孤児への良心価格』とかで半額だったよな?」
「…チンピラさんが、老婆にもアリみたいに蹴り飛ばせれば、シャバ代もないんだけどねぇ…」
 今日も、ソティスは、寒かった。
 
 
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 …さがさないと。
 きょうも、なにも食べないと、『うらどおり』の、あのひとたちになっちゃう。
 
 いまは『へーたい』しか、こんな暗いときには、いない。
…でも、ここから見えるあの『へーたい』は、たしか。
 
「ねえ」
 ぼくは、知った顔のへーたいの革のよろいのはしっこを、ひっぱる。
「…」
 …このおにいさんは、ぼくにシゴトさせてくれるひと。
おちんちんがちょっと大きくてノドにつっかえるのがくるしいけど…
 そしておにいさんは、キョロキョロと周りにだれもいないのをみると、
「…いいぞ」
 ぼくの手を引いて、『うらどおり』にはいっていった。
 
 
「…ここでいいか」
 おにいさんは、狭い『うらどおり』の奥まった場所で、
中身が食べられないもので詰まったゴミ箱にフタして、それにすわった。
 
「…そうだ、今日は、5センタやる」
「ほんとう!? やった!!」
 うれしい、きょうはゴハンたべられる!
「おっとぉ…だがな、クチだけじゃダメだ」
「?」
 …ぼく、クチしか、しらないよ?
「…シリだ」
「しり?」
「…知らないのか?」
「しらない」
「…ケツマンコとか、アナルとか、ホモとかゲイとか…どれか一つも知らない?」
「なにそれ?」
 …なんかおにいさん、驚いた顔してる。
「ふぅん…じゃ、オレが教えてやるよ」
 けむくじゃらのかおが、にーっとわらった。
 …いいな、けむくじゃら。ぼく、マダラだからアタマとシッポしか毛がない。あったかいだろうな。
「わぅ?」
「ケツマンコとクチとできたら、もっといっぱい、いろんな人からセパタもらえるぜ?」
「ほんとー!?」
「あぁ…きもちいーからな、上手になれば、もっといっぱい食べられる」
「わかった!」
「よし…じゃあ、ズボン脱げ」
「えー!? さむい!」
「…カネやらないぞ」
「うぅー…わかった」
 
 ぼくは、シャツがない。あおい、よごれた、あらってないズボンだけ。
でもソティスはさむいから、においがしない。ずーっとはいてる。
 …それを、ぬいだ。ベルトがゆるくて、こしまでおちただけで、さむいのに。
だから、すごくさむくて、からだが、カクカクしてきた。
 
「よし、おいで」
 おにいさんに言われるまま、ぼくは震える手で座ったおにいさんのズボンのチャックをあけて、取り出す。
「おっとぉ…ズボンからチンコ出すまではクチもケツマンコも同じだ。ここから違う」
「どうするの?」
 ぼくは、おにいさんの固くなったおちんちんをつまんだまま、聞いた。
「…こうする」
 おにいさんは、ひょいとぼくをだっこしたと思うと、
「ふぁ!?」
そのまま、ぼくの背中がおにいさんの胸にあたるようにした。
 …おにいさんの胸の硬いテツの板が、つべたかった。
「よし…お前、ウンコする穴、わかるな?」
「うん、わかる。ウンコまずい」
 たべるものなくても、あれはダメだった。
「…そうか。その穴にチンコいれる。それがケツマンコ」
「!?」
 そうなの!? しらないよ、そんなの!!
 
「よし、早速挿れるぜ」
 そして、ぼくをまた、ひょいと持ち上げたら、おにいさんのカチカチのおちんちんの上に、落とされた。
 ブズッ
「わ、わ!!」
 いた、いたい!! おしりのあなにおにいさんがはいってくる!?
「おぉ…先端だけでもホカホカでイイな…雪の中で体冷えてるからなおさら…」
 ズリュリュッ!!
 わあああ!! いたいいたいよぉ!!
「おっ…痛がってビクビク締め付けてくる…! 下手なメスよりイイぞ!?」
 ズンッ!!
「~~~くぅぅん!!!」
「ここが底か…へっ、すっかり飲み込みやがって…」
 …いたいよぉ… いたくって、歯をぎゅっとかんで、声がでない…
おにいさんの吐息がすごい聞こえる…
「ハァ…そうか、ハジメテだったんだよな…よし」
 おにいさんは…こんなのハジメテ…ぼくのおちんちんを、つまんだ。
「!? なにするの!?」
「なぁに…オレからの『サービス』だぜ?」
 しゅっ しゅっ
 ぼくのふにゃふにゃだったおちんちん、おにいさんがさわると、なんか…なんか……
ムクムク、ふくらんできて、あっ…なにこれ…へんなの…
「よぉし…ガキのワリに立派だな」
 わぅぅ…カチコチになって、シゴトしたときのアイテみたいになっちゃった!?
「じっくり仕込んでやるからな」
 ズンッ
「ひゃうっ!!」
 シュッ
「あうっ…!!」
 ズン、シュッ、ズンシュッ!
「わああ!!」
 お、おちんちんこするたび、おしりつっつかれる!?
「ハァッ…こんな鎧、ジャマだな…」
 バスン。ヨロイを地面に捨てる音。
「ん…ちぃと寒くてちょうど良いな♪」
 おにいさんがぼくを『ぎゅっ』とすると、ぼくは『もふっ』っとムネにはいる。
 …あったかい。
「へへ、お前の尻尾が触れて腹筋くすぐったいぜ…最高ッ!」
 ズンズンズンズズン!!
「あっ、あうッ、わふぅッ!!」
 わああ、おしり、つっつかれて、おちんちんきもちいいよぉ…!!
「突く度に締まる…天性だな、お前ケツマンコ上手だぞ?」
 雪がふってきた、さむい、はずなのにあったかいよぉ!
「わうぅぅん♪」
 そしたら、おにいさんがぼくのお耳を『はむっ』ってした!
「きゅうぅん!?」
 そのまま舌をぼくの耳の中へ、ズリズリと入れてきて、くすぐったい…
「くぅぅん、おみみも、おしりみたいにおにいさんが入ってくるぅ!」
 耳の中からゼロ距離にニチャニチャいじくられてる音が、すごい、するの!
「ハァッ…金が在って飼えたらなぁ…」
 おにいさんのこしのうごき、はやくなってきた…!
「出すぞ、出すぞぉぉおお!!!」
 あっ、あッ! そんなにされたら、へんなの、おもらししそう!!
めが、めがチカチカしてしろくろするぅ!?
「なんかくる、なんかくるのお!!」
「グおオオッ!!!」
 ドプッ ドプッ ドプゥ!
 ぼくはおにいさんがおしりのなかに、あの白く熱いのを注ぎ込まれるのを感じながら、
おにいさんの手の中でぼくまで白いのを出しちゃった。
ぼくの白いのが飛んで、『うらどおり』のボロボロに剥げた反対の暗い壁に、
意味の無い白い落書きをむちゃくちゃに書いた。
「はわぅうう!! おしりに、なんかあったかいの、あったかいの、あううう!!」
「うおっ、出すなぁ、お前…手がベトベトだ…」
 
 ぼくは、へたっとおにいさんのあったかい胸に頭をもたげた。
「…ん、これがケツマンコだ。ハジメテにしちゃすげぇ上手だな…」
「えへへ」
「よし、10センタだ」
「えぇ!?」
「こんだけ上手なら、10センタでも安いな。前は不器用なクチだけだったが…」
「ほんとに!!」
「ほんとさ」
 にっとお兄さんが笑ってくれた。
 やった、ケールいっぱい食べられる♪
「おにいさん、ありがとー♪」
 歯をにーっと出して笑ってるおにいさんに、ぎゅっと抱きついた。
 
「ハッハ…そうだ、これもオマケしてやる」
 おにいさんがポッケから白い、四角いのを出した。
「…?」
「食べていいぞ。大丈夫、カネは取らない」
 ぱくっ
「指ごと『はむっ』ってするな!?」
「…!?」
 なにこれ!?
「…どうだ、『砂糖』は。甘いだろ?」
「…さとう?」
「…おいしいか?」
「おいしい!」
「それが、甘いんだ」
「あまい…」
 …ちっちゃくって、ケールよりお腹ふくれなさそうだけど…
もっと違う、なにか、ほんわかした、でもきゅうーっとしたかんじだった。
「もう一個やるから…死ぬなよ?」
「うん!」
 おにいさんにまた、おさとうもらうまで、だいじょうぶだよ!
「…あぁ、あと、こっちも『クチ』でたのむ」
「うん!」
 …おにいさんの手についた、ボクのおちんちん汁とおにいさんのちんちん汁を舐めて、
頭をナデナデしてもらって、さよならした。
 
 
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 オレは鎧を着込んで、裏路地から表通りを伺い、元の巡回ルートに誰にもバレずに戻る。
「…あの子、かわいいな…」
 最初は、興味本位だった。
 モテない上流の下流が、ソープ行くのも毎日はキツいのが、貧民区で発散する。いわゆる、俗な遊びだった。
そんな男なら女と違い自分が孕む心配もないので、貧民の子を格安で貪る。死なない程度に小遣いをやるってのも、ひとつ。
あと上手なヤツには多くチップ払うってのもそうだな。
まぁ5センタが10センタに変わってもどっちもソープの1000分の1だから変わらないが。
その中でもマダラってのは、カワイイからホモッ気のあるヤツらにはウケが良い。
 隠れホモだったオレは、相手もいないし、かといってホモの世界を目の当たりにすると
なんとなく引いてしまうチキンだった。…マダラのオンナみたいな顔を見て、なんとかその世界に足を突っ込んで…
 …ちょっとあの子にホレたかも知れない。
「…死ぬんじゃないぞ…」
 
 
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「おばちゃん!」
 ぼくは、おばちゃんのおみせにいった。
イスにすわってた。
「…おばちゃん?」
 
 ねてるまましんでた。
 だって、あかい『ち』が、むねからあしに、ながれてた。
 
 …おみせのごはんも、ぜんぶ、なくなってた。
 
 そこから遠ざかる、ふたりのイヌのこえが、きこえた。
 
「…ケッ、あそこのババア、シケてやがんの」
「ねぇよなぁ…あんな場所で、わざわざガンバってんのに」
「たったの53セパタしか貯金ないんだぜ!?」
「ギャハッ! マトモなタバコ買ったらすぐ無くなるなぁ!?」
「アホウが、ありゃ『イヌマタタビSP』だろぉ!?」
「でもま、飼い殺しにすりゃもうすこし絞れたんじゃね?」
「バーカ。それじゃマトモに払わなくてもイイってナメられんだろ」
「そりゃそーか、俺らがヌクヌクしてんのも、な!」
「カカカ!」
 
 
 
「…どうしよう…」
 さむい…さっきの『さとう』で、おなかぺったんこなのに、すこし楽みたいだけど…
このままじゃ、なにもたべられないよぉ…
こんな『うらどおり』で、すわったまま、さむくって、おなかがへって、しんじゃうかな…
 
『…ぐすん』
 
 !?
 ぼくじゃない、もうひとつの『声』がした。
 振り向くと、そこには、茶色いイヌの子がいた。
 ぼくとおなじで、いちまいしかフクがない。
でも、ぼくはズボンで、あのこは、コートだった。
「…ねぇ」
 ぼくは、はなしかけた。
「…」
 こたえなかった。
 
 なんとなく、ぼくはそのこに、おしりをちょっとズラして、近づいてみた。
 …そのこも、ぼくのほうに、ちょっとだけおしりをズラしてみた。
 
 ズリッ     ズリッ     ズリッ
     ズリッ     ズリッ     ズリッ。
 
 …なんだか、肩がぶつかるまで、きちゃった。
「…ねぇ」
 ぼくは、はなしかけた。
「…」
 こたえなかった。
 
 このこも、さむいのかな。
 さむいだろうな。だって、コートいちまいで、あとははだかんぼだもん。
 
「ねぇ…」
 ぼくは、はなしかけた。
「…」
 こたえなかった。
「あげる」
 ぼくは、『さとう』をあげた。
「…!」
 こたえなかった。
 
 そのこは、ぼくとちがって、よくいる『もふもふ』の子だった。
茶色い毛。…さっきのおにいさんと、おなじ毛。
 
「…ふぅ」
 おにいさんをおもいだした。さっきのことをおもいだした。
「うぅ…」
 …おちんちん、なんか、かたくなってきた。
こんなの、はじめて。おちんちんが、ズボンを押し上げて、テントみたいになってる。
 …おにいさんの手の動きを思い出す。
「…」
 もふもふの子が、見てる。『さとう』を、手のなかで、にぎったまま。
『オカネをくれるアイテ』は、ハズカシイからって、いつも他のひとに見えない場所でしたがった。
でもぼくはハズカシイってわかんないや。『へーたい』につかまるのはヤだけど。
 
 ぼくは、じぶんでじぶんのおちんちんを、チャックをひらいて取り出す。
そのまま、おしっこするときよりずーっとおっきなじぶんを、にぎって、
 
 シュッ シュッ シュッシュッシュッシュシュシュ…
 
 だんだん、はやく、つよく、はげしく、こすった。
「うっ、あっ…おにいさん…うっ…!」
 どんどん、からだが、あつくなって、とけそうで、きもちよくなった。
「で、る、でるッ!」
 
 そのとき。
 
『カプッ』
「ふあああ!?」
 もふもふの子が急に動物歩きでぼくのおちんちんをクチにいれた!?
そのままその子のクチの中で『何か』おきて、うわあああ!!
 
 ビュクビュクッ!!
 
「…ッ!!」
 その子は、イヌ顔の目をぎゅっとつぶって、『ごくんごくん』とボクを飲み込んだ。
 すごい…こんなにキモチイイんだ…
 
 
「ぼく、キミとおなじで、オカネないよ…なんで、こんなオカネにならないこと、するの?」
 その子は、はじめてコトバをはなした。
「もったいない」
「え?」
「精液、あったかい、もったいない」
「あ…」
 せいえき、って、たぶんおちんちん汁のことかな。
たしかに、せいえきはケールよりおいしくないけど、でもおなかがすこし膨れるの。
「それに…おちんちん、はむってして、イヤじゃないでしょ?」
 そのこは、にっこりした。
「う…」
 たしかに、キモチイイからイヤじゃない。
「わたしがかってにしたこと…オカネはたのんでない」
「…そっか」
 
「あ、でもずるい。ぼくも、きみのせいえきちょうだい」
「え」
 ぼくは、そのもふもふの子を『ひょい』とひっくり返して、『どさり』と地面にねかせた。
ちっちゃくっても、ぼくら『じゅーじん』だよ。おもさはヒトとおなじだけど。
「!!」
「…あれ?」
 おちんちん、ないや…かわりに、へんな『われめ』がある。
「けがして、なくしたの?」
 ぼくは、けがしてお耳が欠けた『アイテ』を知っていたから、それと同じかなとおもった。
「ち、ちがう…オンナだから…」
 オンナ? よくわかんないや。
「ケガしたらね、ナメナメすると治るよ」
 だからぼくは、そのこの『われめ』を、ぺろぺろ、ぺろぺろした。
 するとその子は、『ビクッ』っとするんだ。
「いたい? がまんしてね、きれいにしないと」
「や…くぅ…ぁ…」
 いたくっても、がまん、がまん。
 ぼくは、もっともっとペロペロ、ペロペロする…んだけど…『ち』じゃないや、これ、なんだろ?
 ちょっとすっぱくって、にがい、トロトロ。ケールよりはいいけど。
「おまんこ汁がぁ…」
 おまんこ? おしりでするの、『ケツマンコ』だったね。ケツはオシリのことだから…まんこ?
「ひゃ…あぁ…」
 うーん、なんだかとまらないね。しかたないや。
「これでもう、いいかな」
「…え?」
「なおるよ。だいじょうぶ、だいじょうぶ」
 ぼくは、そのこに、にーっとわらってみせた。
『アイテ』のなかには、ぼくに『わらえ』とか『なけ』とか言うから、それができるようにしたんだけど…
これは、それを言われてないのに、なんか勝手にでてきちゃった。
 
「…大丈夫? なんか息が、あらいよ」
 その子は、ぼくのほうをじっとみたまま、ハァ、ハァとしてる。
「からだ、わるいの? あっためようよ」
 ぼくは、もふもふの子に、だきついた。するとその子は、『ピクリ』とした。さむいから、ふるえるよね。
…しばらく、だっこしたままだった。ヒザ立てて身を乗り出した、変な姿勢だから、ちょっと疲れちゃった。
「ん、おしまい♪」
「!?」
 するとその子は、もっと驚いた顔をしたんだ。
よくわかんないけど、まあいいや。ぼくはその子の横で、することがないから、すわって、ぼーっとしはじめた。
 
 …グチュ グチュ クチュクチュクチュ…
 
 へんなおと。なんだろって見ると、その子が、『われめ』に指を入れたり出したりしてた。
「…クゥンッ」
 その子が、さみしそうに鳴いた。どきっとした。
その顔は、まちがいなく、『アイテ』がキモチイイときの顔だった。
ギュチュグチュ。しらないおと。でも、なんだかドキドキする音。
「ハウゥン、キュウン……キャウン、キャン、ワウウ!!!」
 最後に、とおぼえみたいな声をだして、体を弓なりにして、どさっとそのこはしりもちついた。
…う、なんか気がついたら、またおちんちんが硬くなっちゃった。ズボンにしまい忘れてるし。
 
「…ハウゥ…」
 その子は首をかしげて、とろんとした目でぼくを見た。すると、いきなりボクをつかんで、こんどはボクが雪の上に投げ寝かされた。
 
ドサッ!「わきゃぅっ!」
「…オカネ、いらない…マンコ、させて…!」
「!?」
 
 するとその子は、ぼくの上にまたがってきて…
「わ、わたしの、おまんこ、さみしいから…勝手にスるけど…タダにしてあげるからっ」
 すると、その子は、『ワレメ』をボクのおちんちんにあてがうと、『ズルリ』とうめこんだ…!?
「ひゃあうっ!?」
 ゾクゾクする。ぼくのおちんちんを、そのこのなかにあるイボイボが引っ掻き回して、
手でしたのとは比べられないくらい、キモチイイ!!
「わたしの『おまんこ』、いじったのに、ホンバンしないなんて…、ひどい!!」
 きゅっとしめつけてきた、わ、なにこれ!!
「これから、キモチヨクなると思ったのに、ぜんぜんだし、そんなの、カラダが、カラダが…ッ!!」
 こしをおとしてきた、『グリグリ』はいりながら『キュッキュッ』しめてくるぅ!?
「ワフゥ、き、きみがっ、イくまでっ、締めるのをっ、ヤめないっ!!」
 グチョッ グショッ! キュウウウ!!
「わあああ、おちんちんが、おちんちんがわれめのなかでグチャグチャして、とろけちゃううう!!」
「き、みの、おちんちん、ワフン、はじめてっ、こんなに、あったかいの、からだのおくから、あったかいのお!!」
 
『アオオォォン!!』
 とおぼえ、ふたつ。ぼくと、もふもふのこ。
 
「ねぇ」
 そのこは、ぼくに抱きついたまま、はなしかけてきた。
「うん」
 ぼくは、ぼんやりこたえた。
「おなかすいた?」
 そのこは、ぼくの目を見て、はなしかけてきた。
「うん」
 ぼくは、正直にこたえた。
 
 すると、そのこはクチで『はむっ』って、『さとう』をくわえて。
『ちゅっ』ってして、くちびるつなげて、はんぶんこした。
 
「ねぇ」
 そのこは、ぼくのうえで、つながったまま、たずねてきた。
「うん」
 ぼくは、ほんわかして、こたえた。
「もっかい」
 そのこは、ぼくのうえから、こしをおろしながら、たずねてきた。
「うん」
 ぼくは、きもちよくって、こたえた。
 
 
 ふたりで、あしたのあさをむかえたよ。だっこしながら、つながりながら寝たら、
ボクのズボンが地面の雪をふせいで、そのこのコートが風をふせいて、いっしょに、すっごい、ほっかほかで起きれたよ。
 
 
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『ダ……』
 誰かが、遠くから俺を呼ぶ声がした。だが、俺はまだ、懐かしい夢と記憶のハザマに居たい。
 
 
 
 
 

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