国・施設設定


Side "M"akina

 “歪みの爪痕” リナドア - Ringadoor

  海上の魔法科学都市から、上空の浮遊大陸へと広がる形状をした国家。

  特殊な形状により国内でも海上都市~浮遊大陸とで技術特色等が多少異なっており、
  大まかに分けると、魔法科学技術の発達した海上都市、
  魔法科学から魔法への色を強めた、変異生物なども存在する中層部、
  亜人種や幻獣、そして竜の住まう里も存在するとされる上層部の三層に分かれている。

  遥か昔、当時島国であったリナドアの魔法研究施設の実験の影響で、
  国全体に大きな亀裂が走り時空が歪み、現在の特殊な形状へと変化してしまった。
  全ての原因を生んだ魔力研究施設は層の全てに分断され、
  人々はその事故を"『神魔の逢瀬』があった"と畏れ伝承し、その施設跡を禁域として封鎖した。
  跡地付近では三層各一つずつの神殿が、禁域を守護しその『逢瀬』の再来封じるが如く聳え立っている。
  当時の国民は『逢瀬』によって絶望と混乱の淵に立たされたが、

  当時のリナドア王と、そしてその使者の二人の魔導師が人々を導いた事により、無事復興の道を辿る事が出来た。

  海上都市から中層へは魔法ポータルで移動が可能だが、
  更に上層部へ行く為には"神の鷲"と呼ばれる大鷲の背中に乗っての移動になる。
  また、海上都市では飛空艇等の飛行技術の研究が行われているが、
  それもある程度の空中から先には行けない為、上層への移動は現状困難とされている。

  中層部にリナドア王城がある首都センティアがあるが、
  貿易関係に関してはもっぱら海上都市が中心となっている。

  国の象徴には鷲が掲げられ、飛空艇のシンボルとしても鷲を用いられる事が多い。


 “機械と芸術の国” クロックワーク・アマータ - Clockwork Amator

  科学の発展により、特に蒸気機関が発達した王政国家。

  元々国教として『機械仕掛けの神』を信仰しており、
  太古に現れたとされる神の姿に用いられていた装飾が、
  現在の機械部品など機械技術の発展に繋がるヒントになったとされる。

  嘗ては軍事国家として軍事産業の進歩のみに力が注がれていたが、
  時代の変化に合わせた技術研究の末に、独自の産業革命を経て、
  他国とは別の、新たな技術躍進を遂げていった。

  また、芸術分野への関心が非常に強い国民が多く存在しており、
  そんな彼らの美的センスから生み出される蒸気機関の発明物は、
  独特な外装で構築されているものがその特徴に上げられる。

  また全体的に落ち着いた色合いが上品・高貴であると好まれており、
  国民たちの身なりや発明物にもその傾向が表れている。

  魔法に関しては魔法科学は多少蒸気機関にも応用されており、そのギミックの一部として使用されているものもあるが、
  基本的には国全体の魔法色はあまり強くなく、また王都付近には亜人種といった他種族も殆ど存在しない。

  国の象徴には嘗て現れた『機械仕掛けの神』の姿であった、歯車などを内包した機械仕掛けの竜が用いられている。

 


Side "I"zumi

 “黒氷の城塞”アルカレイ - Arcarey

  冥府の神を信奉する宗教国家。
  世界の最北、極寒の環境に造られた城塞が全領土の小国。
  神官職を務めねば政に関わる事も軍上層へ入る事もままならない。

  この国でまず目を引くのは黒く融ける事のない氷の城壁だ。
  次に、視線を上へ遣れば、遥か天へ聳える黒い塔が目に入るだろう。
  永遠に昼の来ぬアルカレイにおいて、果てを見る事は叶わない。

  また城塞の外には一見無秩序に黒氷が生えているがそれらは墓標だ。
  いざ戦となれば冥府の窯の蓋が開き、不死の軍が目覚める事だろう。

  遥かな昔の伝説によれば、この国は「方舟」だったと言う……。
  今でも異端とされながら、彼らは侵略を受けぬまま存続し続けている。

  高位の神官は身体の一部に聖痕を持つ。
  また、アルカレイの民は一様に色素が薄く、黒と紫の衣が好まれる。
  好んで用いられるモチーフは白鴉、月桂樹、黒薔薇である。
  亜人的要素を先天的に持つ者はアルカレイの民には居ない。


 “守護の疾風”リッターフォルト - Ritterfort

  貴族、騎士制度が存在し、頂きに皇帝を据えている。
  豊かな陸と運河の恵みを抱き、様々な産業が盛んな中規模国家。
  活気に満ちた市場や町並みは人々の営みを感じさせるだろう。

  実力主義の文化と血筋を重んじる文化両方を持っている。
  力があれば召し上げられ、力が無ければ平民へ戻されるのだ。
  彼らの言う力は武力だけでなく、平和を護る政の力も含んでいる。
  故に国家内で貴族騎士同士の切磋琢磨は常に盛んだ。

  貴族たちはそれぞれに領地を持ち、皇帝がそれらを統べている。
  彼らの根底に流れる意識は「力あるものには義務が伴う」。
  いわゆるノーブレス・オブリージュというやつだ。

  リッターフォルトの民は皆、武と義を重んじる。
  魔法に対する造詣はそう深くないが、信心深い者は多い。
  金髪碧眼がメジャーな髪と瞳の色で、緑や陽の衣が好まれる。
  好んで用いられるモチーフは黒馬、秦皮、白百合である。

 


Side "C"hiho

 機密統制国家フェンリル

  「魔伝子操作」という超技術で成り立っている国。

  この国に血縁や家族という概念は存在しない。

  全ての国民は中央総合管理機構<Central Total Controller:通称CTC>が管理する
  国家名簿によって「アルファオメガ」というランク付けをされ、しかるべき相手と「魔伝子」の融合をする。
  あらかじめ用意された素体にそれを組み込むことによって子を為す。

  この国の人間は生殖機能を持たない。
  しかし魔伝子には生存期間が存在するため、素体もそれに合わせて加齢し、成長/劣化する。

  ランクはその名の通りアルファからオメガまで存在する。
  国の情報はすべてが"機密"であり、ランクによって開示される情報は違う。

  完全鎖国状態であり、外国との交流はほぼない。
  異端者が集まり作った大規模実験場が国の基礎と言われる。

  実験場の跡地では「楽園計画」と記された書類が見つかっているとかいないとか。

  家族や血縁という概念は存在しないが、ランクの近い気の合う者同士でコミューンを作ることはあるようだ。
  その規模はさまざまであり、多くの場合精神世界での交流が可能である。

  国の象徴はその名の通り幻獣フェンリル。
  位置的には北のイメージ。


 

 秘境の極楽 煙天(イェンテン)

  ※国名はかわる場合があります

  極彩色に彩られた瓦屋根の町並みが特徴の国。
  黒い煙が霞のようにただよっており、
  町並みと合わせて異界のような雰囲気をしている。

  黒煙により向かい合わせの人に気づきにくいため、
  人が向かいから来た時は
  一歩下がって頭を下げる「異界合わせ」という儀礼がある。

  熱帯に位置する国であり、年中あつい。
  しかし、位が高いのものは、
  何重にも重なった鮮やかな衣を着ており、
  その様を権威の象徴としていて、
  冷香(涼しくなるお香)をたいた屋内からけして出てこない。

  国の象徴は極楽鳥。


Side "S"asa

 "水上の魔法壁"デルフィス-Delphis

 王政、貴族制度が敷かれた、水上要塞に王城を置く魔法国家。

 元々は島国であったが、国としての独自の立ち位置を示すが如く、今では水上魔法要塞の形を成している。
 その国民たちには、髪・瞳に生まれ持っての魔力が宿っており、その力を利用し魔法を操っている。

 魔力の優劣は個人の髪・瞳の彩度で異なり、そのまま貧富差・階級差の象徴として見られている。
 しかし一概に彩度のみがその全てを決定するのでなく、白色に限っては最高の魔力の象徴として崇められている。
 ライフラインの全ては魔法で賄われており、王に仕える騎士たちも全てが魔導騎士。

 国民たちは自分たちの国のある海の生物と仲が良く、海の幻獣、精霊たちもその都市を度々訪れるとの噂もある。
 王族たちはその命が燃え尽きる際、魚に姿を変えて大海へ旅立っていくと言われている。

 国の象徴は白イルカ。

 

 "戦士村"交譲木の里

 深い樹海の奥に人知れずある屈強な戦士で溢れた村。
 樹海には獰猛な獣がおり、外からの者は足を踏み入れることはまずない。

 古の伝承では、村の発端は殺し屋の集落であり、人を殺し渡っていた。
 そんな殺し屋達は一人の少女を拾ったことで、少女を守り渡る集落へとなる。
 しかし、そんな集落の武力に目をつけた国が、少女とその当時の長を見せしめにし集落を樹海の奥へと隠蔽してその力を握った。
 少女と長の子を守りながら、国にねじ伏せられ使えていた。
 こうして遠き昔は国の戦力として抱え込まれていた隠れ里だったが、国が滅び今となっては平和な村となったとか。

 村の宝とされる巫女が中心となっており、巫女は村の象徴となっている。
 巫女は天の声をきき、赤子に天命の武具を授ける儀式が行われる。
 村の者は選ばれた武器を生涯使い続ける。
 力こそが全てであり、強者は村の英雄、弱者は裏方の鍛冶屋扱いとなる。

 長い歴史の中で樹海の獣達は村の者には牙を剥かず逃げていく。
 証として匂袋を下げていると、獣達は寄ってこないとか。
 しかし力比べをしたい者はそのようなものに頼ることはない。
 主に子供の身を案じるために持たせる風習と化している。

 一年に一度祭が行われ、祭の終わり、巫女の手で遠い星空に向けて水晶玉をつけた矢を放つ。
 その水晶玉を手に入れた者は一年の幸福と恋愛成就が約束されるとされている。
 なので未婚者の競争率が高く、武器を掲げ手中に収める最後の戦闘が巻き起こる。

 求婚の際には、相手の額に口付けをし、次に水を受けとめるように重ねられた手に口付けをし、最後に相手を抱きしめる。
 「貴方の心に祝福を」「貴方の両手に溢れんばかりの愛情を」「私の全てを受け取って欲しい」という意味が込められている。
 求婚を受ける際は相手を抱きしめ、保留の時はソッと押しかえし、拒否する時は相手を突き飛ばすことが流儀。

 屈強な人間に溢れているがロマンチストが多いことが特徴。

 


 

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最終更新:2015年05月22日 21:51