東方Project


【作品名】東方幻想懐古録
【作者名】がらくた置き場
【URL】http://novel.syosetu.org/1175/
【原作】東方project
【長さ】十話・完結してる
【地雷要素】オリ主、文体にクセあり

オリキャラの商人が聞き手である客に昔の話をする、と言うお話。客は一回も喋らない。
客に語っていると言う関係上、まるで話をしているかのような文体で、自分の様にクセになる人も居るが、
嫌いな人は嫌いだと思う。
好みが分かれそうだけどお勧めできる作品。


【作品名】向日葵郷~幽香に会える夏~
【作者名】毎日三拝
【URL】https://novel.syosetu.org/8920/
【あらすじ・概要】
題名から予測できるようにオリキャラと風見幽香のあれやこれやを綴ったお話
原作キャラとの恋愛要素があるのでそういった欲望全開な内容かと思いきや
思いのほかしっとりと落ち着いて、それでいてくすぐったい描写が切々と続く
完結済み
同作者さんのレティと会えた冬も良かった


【作品名】東方お仕事記
【作者名】TomomonD
【URL】https://novel.syosetu.org/6132/
【原作】東方Project
【長さ】長編
【状態】連載中
【地雷条件又は注意事項】 このオリ主の口癖が「ふえぇ」「ほぇ」などと気持ち悪いことと、
「家事スキルEX」タグに表されているように「家事で俺TUEEEE」をしていること。執事ってこのスペックでないとなれないのかと考えさせられる
また、魔理沙の台詞末尾が「×××ぜ」で半固定され、ルーミアに至っては「×××か~」と固定されており、
スペルカードについても原作とはかけ離れたものになっている。そういう解釈の仕方なのだと割り切ることも可能か
【あらすじ・概要・感想】外の世界で執事をやっている少年、一十百(オリ主。ひと・と・もも、と読む)が幻想入りを果たす
時系列は紅霧異変以前。元の世界に帰るために幻想郷で頑張る、という話の流れ

現状読み進めたのは第十三話に相当する「十二仕事目」までだが、このような作品でもお気に入りが180、
平均評価5台をマーク出来るのだと感心したために本レビューをしたためることにした

文章作法などはきちんと守られており、その面において破綻している個所はない。決して読めない作品ではない。ここは大きな評価点と思われる
それだけにオリ主の俺TUEEEEがよく目につく
「駆け抜けて70km/h」「広大な紅魔館の修復・清掃を一日でこなす」「三日で三階建てのログハウスを建てる」
などをしてもこのオリ主は自分を人間だと言い張っている。感想欄などには目を通していないために
この作品についての十分な情報は持ち合わせていないが、明らかに人間ではない
ただ、この作品で光るのはギャグだと思われる。特に面白いと感じたのは「三仕事目」終盤の一連の流れだった

オリ主の口癖や一部原作改変など好き嫌いの激しいものとなるだろうが、
これを気にしないという方であれば楽しく読めるのではないだろうか


【作品名】上司の口癖が妬ましいなんだが……
【作者名】ちりめん
【URL】http://syosetu.org/Novel/7092/
【あらすじ・概要】
ハローワークに職探しに行った主人公が幻想郷の地底に迷いこんでしまい、顔が不細工だったおかげでパルスィ(タイトルの上司)の元で働くことになるというのがストーリー

基本的に主人公の一人称。とんでもなくハイテンションというわけではないがそれなりにハイテンション。何よりキチガイ染みた変態
ナチュラルに下着泥棒やセクハラを平気でしている。それがわりと淡々と描かれていることが作品の味であると共に地雷要素でもあるってのが難点
変態行為を受けた原作キャラの反応を見るためと思えば魅力、思えなければ地雷になる感じ

上記の通り変態ではあるが、シリアスっぽいシーンでもぶれないくらいには変態として芯を持っているので(言葉は可笑しいが)まともにキャラが立っている主人公と言える
そのノリを受け入れられるかどうかが好き嫌いを分けると思われる

それさえ乗りきれればチートも俺TUEEもハーレムもなく、細かい粗はあるがそれなりに原作キャラも可愛く描けてるので楽しめるんじゃねーだろうか
今日の更新で区切りっぽくしめてるから少しでも気になる人は見て判断してもいいんでね、存外口に合うかもわからんし


【作品名】東方おとぎ草子
【作者名】朧月夜
【URL】https://novel.syosetu.org/7827/
【原作】東方Project

どうやら紫の手違いで幻想入りしてしまった外来人が妖怪向けの料亭を開いて、そこに訪れる客とのふれあいを描く作品
設定としては二番煎じどころか十番煎じなのだが、作者の文章力が非常に高く、
客として訪れる登場人物との掛け合いを通じてうまく場の雰囲気を表現している良作
よくよく見てみると朝日の幻想今日(旧タイトル:霧雨魔理沙をぶっとばせ!!!)の作者で、
この作者の作品に出てくるオリ主は皆でしゃばり過ぎず、絶妙なポジションで周りを引き立てるので好感が持てる


【作品名】幻想郷見聞録噺
【作者名】ボイス
【URL】https://novel.syosetu.org/6690/
【原作】東方Project

簡単に言うと、やはり幻想入りした主人公がバイトとして霖之助のお店を手伝う
特別な力を持つわけではない主人公が淡々と日常を綴るお話
ぬえとかが主人公の家に転がり込んで、まるで子供達の世話をするお兄さんと言う感じのやりとりが続く
一件何の変哲も無い、盛り上がりに欠ける作品と思いがちだが、それでも不思議と飽きさせない独特の魅力がある作品


【作品名】アルシャードガイア~夏の奇跡~
【作者名】クレナイ
【URL】https://novel.syosetu.org/7407/
【あらすじ・概要】
アルシャードガイアというTRPGと東方のクロス。
所謂長編の冒頭だけ作品。何故短編で投稿するのだろうか、長編で一話だけ投稿してエタってればいいのに。
まあでも他の冒頭だけの作品と比べて無駄に文章はしっかりとしている印象。長編として投稿されたら面白いかもしれんが、連載をいくつも抱えてる作者だから期待するだけ無駄か。


【作品名】東方project メディスン・メランコリー ~無名の丘~
【作者名】りありあ
【URL】https://novel.syosetu.org/7552/

①【あらすじ・概要】
メディスン・メランコリーの過去話。
スーさんなる妖精(?)を公式からオリ解釈で登場させ、スーさんとの会話を通してメディスンが自我を芽生えさせていく話。
秋姉妹や小町とも話し、原作のメディスンにどのように至ったかをオリ設定で補完しているといったところか。
「東方 Project 秋姉妹 ~人恋し神様~」の作者で、前作よりも文章力が上がり、より丁寧な描写になったように思う。
相変わらず原作大切に描いているので一度目を通して損はないのではないだろうか。

②【あらすじ・概要・感想】
人形妖怪メディスンと鈴蘭の妖精スーさんの前日談的お話。
心理描写・情景描写ともに不足は感じなかった。キャラの台詞に若干のぎこちなさは感じたが、それほど気になるものでもない。
全体的に丁寧な作りではある。ただ小町登場のくだりなど、唐突気味な場面もチラホラ。
注意事項にもある通り、メディスンの妖怪化とスーさん周りに独自の設定が多く盛り込まれている。
独自設定と言ってもそう突飛なものではない。個人的には違和感なく受け入れられた。
本作はハメでも珍しい正統派二次創作と呼んでも差し支えないSSである。欲を言えば、もう少しコンパクトに纏めて欲しかったが。


【作品名】 東方外来禄 -往年幻想物語-
【作者名】 くりすてぃあーね2世
【URL】 http://syosetu.org/Novel/3222/
【原作】東方project
【主人公】オリ主
【シナリオ形態】原作沿い
【長さ】 長編(263,510文字)
【状態】 連載中

よくある居酒屋経営のオリ主。一人称が僕なので苦手な人は注意。
居酒屋の時点で外来料理どやぁの流れかと思ったが、割りと異変に関わってくる。
オリ主は人間であるが長生きしているという設定で紫とは昔なじみ。
ただ、戦闘になってもTUEEEの展開はあんましない。
読んでみて、安定して面白い作品だと思う。
ただ、注意点として過去編にいきなりTS要素が入る模様。リアルで!?ってなった。
作者曰く、あくまで過去編だけTSらしく、今の状態はれっきとした男らしい。
TS苦手の人は注意されたし。あと過去編がやけにgdgd。オリジナルキャラ出すぎのもgdgdの理由。

まぁ、個人的には好きな作品である。文字数も多いし、おすすめ。


【作品名】アラサー女子による巫女生活
【作者名】下屋袖
【URL】https://novel.syosetu.org/6839/

①28歳独身女が霊夢に憑依するという話
全体的にふわふわした印象
文章は並だが東方らしいふわふわした言葉遊びの会話がなかなかうまい
とりあえず独身女が霊夢と内面が似ている設定なので魔理沙以外は記憶喪失と認識している
読み進めると体と内面の間に葛藤が起こりそうだと思ったがそんなことあるのか?というぐらいに淡々と生活している
文章の端々に元の霊夢と行動がリンクしているとわかる描写があるので憑依オリ主モノにある別人を楽しむ要素は無いが同時に霊夢と違う部分も描写されているので記憶ないだけじゃんとは言われないと思う(要はキャラ立ってる

展開も気になるが魔理沙が普通に親友してる事が僕は嬉しかったです

②外界のアラサ―が霊夢に憑依する話。

霊夢に似た主人公の憑依ものとして描かれ、会話のリズムやテンポに東方らしさが出ているのが好印象。霊夢らしさを残しながらも少し違うということに対する魔理沙の反応が可愛らしい。
主人公の原作知識としてはネットで見た事あるかもという程度なので、ほぼ原作知識なしと見て良いだろう。

ストーリーは未だ導入程度だが、それなりに謎への伏線も述べられているようできちんと考えていそうである。やや展開が遅めに感じるがそれも丁寧さ故で、じりじりと謎に迫っている感じはある。
あえて突っ込むのならタイトルのインパクト以外にアラサ―という設定の意義をほとんど見出せないところか。描写的にもあまりアラサ―という気はしない。

時系列としては紅魔郷の後、永夜抄の前といったところ。正確な時系列は不明だが、妖々夢より前だと思われる。
時期的に考えると原作の異変と関わることはなさそう。

全体として淡々とした(霊夢らしさの表現だろうが)小説なので雰囲気が合わない場合は楽しめないだろう。主人公への憑依なので嫌う人もいるかもしれない。
総合的に見て欠点が少ない作品であることは間違いなく、これからの展開次第ではあるが良作になりそうな素質を持っていると思う。

③肩の力抜いて、サクっと読むと楽しい内容。
タイトル段階では、ちょっと悪い意味で地雷臭いが、内容自体は
そのようなこともなく、随所で思わず笑ってしまう感じ。
現時点でのメインは紫、魔理沙と主人公のテンポのよいやり取りと
無駄に生活感を感じることのできる、悪戦苦闘気味な主人公の生活
ぶりか。地の文もほどよくあり、読むほうもイメージが掴みやすく
スイスイ読み進めれますね。
ただ個人的にはこの作品も悪くはないが理想郷のほうの作品も多少
は更新してほしいなぁと、思わなくもない。


【作品名】紅い太陽と月の出逢う日
【作者名】John.Doe
【URL】https://novel.syosetu.org/6183/

①二次創作らしいといえばらしい作品。
具体的にはパチュリーがレミリアと出会った時を思い出すって形式の話。
文章的には丁寧だが、まだ厚みがないくらいの筆力なのかな
内容も悪くはないんだけど、ちょっとありきたりかもって印象
今後の成長に期待ってところだろうか

②よくあるレミリアとパチュリーの出会いの話。
描写は薄く、会話中心。魔女狩りをコンセプトに出会いを描いているのは余り見かけない気がする。オリ設定による補完なので苦手な人はいるかもしれんし、展開としてはありがちなものになっている。
ありがちという観点は除けば、それなりの短編にはなっている。前レビューしてた人も言っていたが、作者の成長には期待できるかもしれない。


【作品名】スペルカードルールができるまで
【作者名】石の上のゆう
【URL】https://novel.syosetu.org/6577/

①結構話題に上がる人の短編。二万字ちょっと。
東方のシューティング要素について強く意識して書いている。
内容的にはスペルカードルールができる切っ掛けというか。
原作補完・改変的な感じのクロスオーバー?
紫がそのためのヒントを外界で拾ってくるという感じの話
描写も文体も丁寧で癖のない感じで破綻もない。

②スペースインベーダーのクロスとなってるが、世界観クロスというわけではない(たぶん)
紫がスペルカードルールったのはスペースインベーダーの影響受けたんだぜみたいな作品。描写丁寧な三人称だし、東方キャラらしさもそれなりに出てるし短編としてまとまっているのではないだろうか。
オリキャラも出るがあくまで主役は紫になっているのも好印象。原作好きな感じが出てる。
東方斑鳩忍の作者と言えばわかる人も多いのではないだろうか。

③ご存知斑鳩忍の作者さんの短編
紫が人間を一人調達する必要が出てきたため現実世界に赴き、そこで癌で余命幾許も無い老人との出会いを描く
老人はこれ以上癌治療で家族に迷惑をかけたくないと思っており、突然の紫の登場に迎えが来たと喜び、
一方の紫は老人のスペースインベーダーをプレイしたいという最後の願いに付き合うことに
そして初めて触れるシューティングゲームに着想を得た紫は幻想郷に戻り…後はタイトル通り
どちらかといえば懐古的な印象を受け、特に派手なオチも戦いも無いが、なるほど、そういうこともあり得る、と思わせる作品
文章は丁寧で話も大きな矛盾は無く、きれいにまとまっている


【作品名】葬式の夜
【作者名】薬屋 ドクダミ
【URL】https://novel.syosetu.org/7239/
【原作】東方Project

①叔父がなくなった。その葬式の夜。幻想郷の外での話。
短く描写と内容は薄め。けれど、雰囲気的には悪くない。
感覚的に読み情景を浮かべながらだと結構いいかもしれない。
雰囲気で読む、読みきりって感じの短編。

②叔父の葬式の話。
姪の一人称視点で語られる不思議な夜とでも言うか。自分の解釈になってしまうが、幻想郷に訪れたことのある叔父の葬式に幻想郷の住人がやってくる話という感じ。
面白いかというと微妙。悪くはないのだが、うーん。
もっと文字数増やして展開丁寧に描けば良作になったんじゃないかなと感じる作品。


【作品名】霧雨魔理沙をぶっとばせ!!!
【作者名】朧月夜
【URL】https://novel.syosetu.org/6198/
【あらすじ・概要】
パチェに召喚されたオリ主が主人の為に妥当魔理沙を掲げて頑張る話
いわゆる男オリ主にありがちな、めんどくさい、とか、僕何でもできちゃうんだみたいな
鼻につく要素は無くて、主張は控えめで周囲の原作キャラが立っているのが特徴
文章もうまいし話も悪くない
しかし何故か評価が上がらないのが不思議な作品


【作品名】東方ギャザリング
【作者名】roisin
【URL】https://novel.syosetu.org/7002/

①Arcadiaからの多重投稿組でその筋では有名な作品。
TCG(トレーディングカードゲーム)M;tG(マジック・ザ・ギャザリング)とのクロス
神様転生、過去、チートという三種の神器が揃った作品
文章は主人公主観一人称、その他のキャラ主観の一人称、三人称の混合
文章の堅さは普通、描写はそれなり

この作品の魅力は、主人公がどれだけカード能力を使って暴れるか、
東方キャラと過去でどう絡むか、に尽きる
現在は所謂諏訪大戦に諏訪側で参戦するところまでだが、カードの制限(使用コスト)で
チートに歯止めを掛けて話として盛り上げている
主人公の人格はややお調子者ではあるが、報恩や感謝と言った基本的な倫理は持っているため、
不快ではない
カードで召喚するクリーチャーに親愛の情と感謝の念を抱いているのも密かなポイント

活躍+不快にならない程度の品性+カードゲームのルールによる歯止め
この三つが高評価のポイントだと思われる

②最初の数話だけ見ただけだが、転生にほんの少し我慢すれば
読めない文でもないし、嫌悪感を覚えるほどのチートでもなさそうなので赤棒納得。
でもハーレムとか警告タグに入ってるし、先に進めば先に進むほどヤバイのだろうか?

③【地雷要素又は注意事項】 神様転生、オリ主、なんちゃって古代、ハーレム

【あらすじ・概要・感想】 良く分からんが、死んだら神様から「1億年どっかで
時間潰していて」と言われ、特典を貰い東方の世界へいくらしい。
正直、1話は見なくても問題ない。特筆すべきは、2話~14話まで(個人的)に集約される。
題名の通り、主人公は「ギャザ」の能力を貰うも、制限があり設定は作り込んでいるように見受けられる。

強大な敵、神様相手に四肢を犠牲に払い戦う。ただ単に、こう言うのが好みなだけです、はい。
40話ちょいあるが、最初の熱い勝負展開は、後半になればなるほどなくなっていく。
おまけにあっちへふらふら、こっちへふらふらと、いい加減地元に帰って大和編の続きをしてほしい。
序盤が(個人的に)良かったために、勿体無いと思っている。


【作品名】幻想世界のマスメディア
【作者名】キリギリス
【URL】https://novel.syosetu.org/6527/
【あらすじ・概要】
東方オリ主物
半妖(?)の主人公が文の元に転がり込んで一緒に新聞を作るであろう話
一見しただけですごく意識して書いていると思われる文章が特徴
ただし書き方に注力が取られたのか、物語の展開としてはイマイチ盛り上がりに欠ける
この作者の感想欄にも他の東方作者達が書き込んでいるのが特徴
文章はうまい、表現方法も多彩、でもそれで精一杯で肝心のストーリーが…という印象を受ける惜しい作品


【作品名】東方斑鳩忍リチャージ
【作者名】石の上のゆう
【URL】https://novel.syosetu.org/6784/

①前にもここで晒した斑鳩忍の続編
独立した忍者椿が何でも屋を開いて原作キャラと絡みつついろいろな仕事を請け負う話
この作者の丁寧な文章には定評があるが、パンチに欠け盛り上がりが少ない印象を受ける
しかし、活動報告から見ても分かるように、
今策ではそれを意識したのか物語が進むにつれて展開が動くように感じる
個人的にはこの作者はとても前向きで真摯なので応援したいので、
もう少し数が進んだ段階でどのような変化が見られるかが楽しみである
今後に期待

②前作についた感想や、作者から貰ったメッセージを元に自分に課題をおいて書いて行っているらしい。

良い点
前作とほぼ一緒。
ただ、言葉通りに主人公のキャラクターに面白味が出たり、ひたすらほのぼのとしていた『日常』にギャグ的な要素も多めに加わって、前作よりいい感じ。

悪い点
未だ前作の山場なしが解消されていない点だと思われる。
でも意識して書いている感はあるので、がんばってほしい。

まとめ
前作を読んで気に入ったのなら読むべし。
普通に楽しい。
すくなくとも地雷要素は前作共に一切ないため、ダメでもスコップが弾かれる程度で生還可能だと思う。
それと、作品とは関係ないけど、この作者さんがいろいろな東方二次の作者に愛されてて見てて微笑ましい。


【作品名】東方紅八景
【作者名】Fenchel
【URL】http://syosetu.org/Novel/5419/

①女オリ主と美鈴と偶然拾った子供と三人で旅をする話。
舞台は恐らく仮想中国で、幻想郷が生まれる以前の話となる。
主人公のオリ主は妖怪でも人間でもない、大自然の意思みたいな存在で、
地上に生まれた妖怪と人間に興味を持って、その生き様を見るためにいろいろ旅をする
旅の中で美鈴と知り合い、主人公は美鈴の持つその魂の輝きに魅せられていく
実は美鈴は中国では四強に数えられる武術家で、腕を磨くべく旅をしており、
偶然次の街で美鈴の知己にあう
そこで起こる妖怪対峙の依頼と美鈴の活躍、そして人の生き死にを垣間見た主人公は…
という、旅を通じての人の出会いと別れのショートエピソード
主人公が人を見て成長していく様もある(と思う)

良い点
独特の世界観
いわゆるチートオリ主であるのに、オリ主は脇役に徹して、多分主人公は美鈴
美鈴がカッコいい
主人公が飄々としているけど、鼻にかからない態度で好感が持てる
どんな出会いがあるのかと続きが気になる作品
一話平均17000文字と多く、文章もかっちりしている

悪い点
東方Project二次ではあるが、現段階では美鈴が出ているだけでほぼオリジナル
幻想郷入りしたら変わるのかもしれないが、それが駄目な人は駄目
独特のリズムがある文章なので合わない人は駄目
雰囲気は十二国記、読めない漢字たくさん(ルビ付き)
オリ主かよ! って人にも駄目

個人的にはこの先どうやって美鈴がレミリア達と会うのかが気になって仕方ない
だが、内容を考えるとまだまだ先になりそうだ
ちなみに流水は俺も読んだ
普通に面白かった

②始まりは幻想郷創成以前の太古の中国大陸(多分)
美鈴がメインメンバー入りしている、というか作者は多分美鈴メインで書いてる
物語の一つ一つに捻りが効いてて、読んでて中々に飽きが来ない
今の評価は赤星だけど、この作品としては当然かな、と思える
文体は素直でクセがない感じがする
こっちも結構好きな作品

③これまたレビューされてた気もするけど(ry
もはや二次でやる意味を聞きたくなるほどの設定とクオリティ

良い点
なんというか、欠点がない気がしてならない
一話一話にしっかり話とテーマがあって、しっかりとしたストーリーが魅力

悪い点
しいて言えば、『東方』でやる意味なくね? とかだろうか?
紅美鈴の二次創作であって東方の二次じゃないみたいな?

まとめ
それでもやっぱり面白いし、それ故に書くことがあんまりなかった
一読の価値あり
と言うか、読めばいいと思うの


【作品名】『くり』と『クリ』 ~幼き未亡人はよだれを垂らす~
【作者名】ファンタズマゴリア
【URL】https://novel.syosetu.org/6246/

①東方と孤独のグルメのクロスオーバー。ちなみに博麗の夢跡の作者。
真面目に書いた恋愛ものだと表記しているが、どこか疑わざるを得ない雰囲気を多分に感じる。

具体的な内容としては、群馬県にやってきた五郎が
依頼主の紫に拉致られて幻想郷に連れてこられる王道パターンから始まる。
五郎の能力は『受けた弾幕を甘味に変換する程度の能力』
弾幕を受けるとお菓子が発生する仕組みらしい。
出現したお菓子は原作さながらの簡単な解説が付いている。
まともな食事は登場しないのかもしれない。

ルナ・チャイルドに会ってから五郎が壊れ始める。
っていうか現在最新話の2話で早速五郎が死ぬかも知れない表現がある。
結婚すらしていないのだが、幼き未亡人とはルナのことなのかもしれない。

エロシーンはまだ無い。
この作者の連載小説はけっこうエタっているのでそうならぬよう祈るばかりである。

②孤独のグルメと東方のクロス。
群馬県に呼び出された五郎は謎の女性、八雲紫に幻想郷入りさせられてしまう。
そこで弾幕をお菓子に変える程度の能力を得た五郎が幻想郷で生活するお話。
ルナは五郎の嫁。

時々意味不明なエロがあったり、ジョジョネタが混じってたり、コメディもある。
だから俺は騙された。後半はシリアスが加速していってどんどん欝展開になっていく。
詳しく言ってしまうとネタバレになってしまうので避けるが、とりあえずハッピーエンド。


【作品名】東方剣魔郷 ~ Sword and Alfheim.
【作者名】旭和
【URL】http://syosetu.org/Novel/4614/

①SAOとのクロス。
幻想郷の面々5人がSAOを入手してデスゲームに巻き込まれる正統派クロスオーバーもの。
(おそらく)両作品の設定に対するしっかりとした考察やその上での独自設定の構築が上手く、
単純な文章力もおそらくハーメルンなら上位クラス。日常/戦闘どちらもストレスなく読める。

だが、恋愛描写を前面に押し出しすぎているのが大きな欠点。
特にSAO側の主人公であるキリトと東方側の主人公である妖夢が完全に相思相愛の関係になっているのは
作品全体の評価に無視できない影響を与えるレベル。俺はこれが原因でお気に入りから外さざるを得なくなった。
逆にこの点を無視できるかプラス材料と受け止める人ならお勧めできる。

②SAOと東方のクロス、再構成物。妖夢が可愛すぎてキリト死ね。
構成力が推理小説並?文章も平易で読めるほう。
イチャラブは人を選びそうだが理由付けがしっかりしていた


【作品名】幻想郷戦記ヴァルバトーゼ
【作者名】とうふとごはん
【URL】https://novel.syosetu.org/4046/
【あらすじ・概要】
吸血鬼ヴァルバトーゼの典型的幻想入りもの。
ディスガイア側は原作終了後? で東方側は妖々夢終了後~永夜抄開始前。作中で萃夢想相当の異変あり。
文章は取り立てて上手くはないが十分読めるレベル、
クロスオーバーの醍醐味である異文化交流もそこそこ上手く書けていると思われる。
種族が種族なのでメインの交流相手になるスカーレット姉妹の出自についてメジャーでない独自設定を使っているのは注意材料か。
あと警告タグが嘘じゃない程度にはバイオレンスな描写もある。

しかし、笑うしかないレベルのイワシ推しはいったい何なんだろうか。原作にもあるのかアレは?


【作品名】東方美影伝
【作者名】苦楽
【URL】https://novel.syosetu.org/6064/

①まだ三話しかないけど一話がそれなりに長く設定が新しかった
主人公は簡単に言えば上位神クラスの美貌と声帯持ち+指圧技術(人間か妖怪かは不明)
幻想入りする前にもらった外套を常に羽織ってないと生活できないレベルで
不審に思った幽香さんが顔を見て言葉もなく気絶するくらい
声を聞いたら自分の声にすら絶望しちゃうとかどんだけ
ただしギャグ調ではないのがいい点。シリアス6ほのぼの4くらいか?
主人公の性格が控えめなのも安心できる。中房高房キャラはもうお腹一杯やぁ
三話までの被害者?は幽香、紫、紅魔館メンバー全員
オリ主の手を見ただけで紅魔館メンバーがあんな状況になるとは…
被害者には正に神の手で指圧治療するのだけど神の奇跡レベルの治療効果
フランの狂気イベントもしっかり練り込まれてて個人的に高評価でした
これからにすっごく期待したい作品。

②ただひたすらに「美しい」主人公が幻想郷に出入りして少女達をマッサージしたり色々する話
美形→きゃーかっこいい、とかそんな馬鹿な話ではなく主人公の美しさは言うなれば芸術品みたいなもの
主人公は基本的に異変時にしか関わりを持たないっぽい(現在妖々夢編)
ちなみに恋愛関係は一切なし、文章も結構綺麗だし展開もさくさく進むし、個人的には結構好きな作品

③人外専門の指圧師田中田吾作が幻想郷に迷い込み、紆余曲折を経て定住
文章は三人称と田吾作一人称、その他キャラ一人称? 描写は少なめ、視点変更と内面描写多し
漢詩や和歌の引用が異色

基本的には田吾作の超絶な外見と指圧の技が幻想郷にもたらす影響を楽しむ作品

ただし、それぞれのキャラクターの内面や悩み、異変の原因や対処などにも踏み込んでいる
正直、こんなに秋姉妹が出張るSSは初めて読んだ気がする
風見幽香が妖怪の山にカチ込んだり、人里に新しい神社ができたり、パチュリーがマッチョだったり、
稗田阿求が何故か空飛ぶ絨毯に乗って宴会デビューしたり、霊夢が異変解決に向かわない鬼巫女だったりするが、
それなりに理由があって読むと納得してしまう怪作

どちらも、メアリー・スーでは片付けられない魅力を持った作品だと思うのは、
原作とは違った展開と東方のキャラクターをきちんと書き込んでいることだと思う

このスレではどちらかと言えば超絶主人公より、
『霧雨魔理沙をぶっとばせ!!!』や『東方斑鳩忍 リチャージ』のような、
丁寧で地味な主人公の作品が取り上げらたり評価される傾向がある気がするので
敢えてど派手な活躍の主人公の作品を取り上げてみた

どちらも癖がある作品なので、駄目な人は駄目だと思うが
個人的にはこういう作品も二次創作の魅力の一つだと思う

④【あらすじ・概要・感想】
全身を黒い外套で覆ったオリ主(男)は声を発さず、顔や手足すら外套で隠していた。自分の意志を表示するモノは、手にする奇妙な板に書かれた文字のみ。
外来人である男の名は田中田吾作。彼は林の中で風見幽香と出会った。彼女は頑なに素顔を見せることを嫌う田吾作に素顔を晒すように脅迫するが……?

文章もしっかりしており、各登場人物が生きている。原作とは違った展開が評価。


【作品名】かちこめ! 花子さん
【作者名】ラミトン
【URL】https://novel.syosetu.org/86/
【あらすじ・概要】
ハ―メルンでは一番好きな作品。にじファンテンプレの古代からやって
フラグ立てするオリ主とは一線をかくしたものになってる。
レミリアが特にかわいい。フランもかわいい。とりあえず読んでみてほしい。
自分の言葉では良さを伝えらんないんで。題名で損してると思う。


【作品名】幻想入りしたので普通に生活してみることにした
【作者名】masakage
【URL】https://novel.syosetu.org/1224/
【あらすじ・概要】
テンプレハイテンションオリ主が幻想郷入りするギャグ物。
三点リーダの使い方や!、?の後を1文字空けないなど文法の時点でアウト。
1人称視点なんだが、地の文がとにかく少ない上ギャグが寒いなんてレベルじゃない。
「新手のスタンド使いか!?」「バーローwwww」「感想で『お前ら結婚しろよwww』って書き込まれるww」
とか見ていてイライラするレベル。平均評価が6もあるのが不思議なレベルで久々にスコップが爆散した作品。


【作品名】東方幻創録―永人行雲譚
【作者名】鳥語
【URL】https://novel.syosetu.org/205/
【原作】東方project

①原作前開始、妙に長命だけど人間オリ主♂っていう地雷要素
けど、そのわりに文章は真面目……ていうかちょっと硬くてくどいぐらい?
真面目な文体のなかに時々妙な感じの言葉が混ざる感じ。
会話分少なくて心理描写が多い。好きに人は好き? な感じだろうか
とりあえず、にじファンから移転組らしいけど、向こうじゃ受けないだろうなって作品

②にじファンからの移転で改稿をしながらの投稿らしい
原作前開始だが神転生・原作知識持ちなどの要素はなさそうなオリ主男
普通の人間ではあるという描写はあるのだが、下手な妖怪よりもずっと長く生きているという設定(ある意味チート?)
一応、典型オリ主さまのように長く生きているくせに幼稚園児よりも行動が幼いといった破綻の様子は無くそれなりに大人な感じ(脱力系ではある)
そんな主人公(名前が明かされていない)が旅人として各地で原作キャラと出会い、興味を持たれたり巻き込まれたりする
それなりに戦闘描写も書かれているが、原作キャラとガチ勝負とかはなく、盗賊や低級妖怪に対してそれなりに無双?した程度
どちらかというと心理・思考描写に偏って文章が割かれており、会話分自体が少なく、視点を変えながらの一人称(結構変わる、side使いではない)
全体的な印象としては真面目で硬い雰囲気の話であり、丁寧に書いてはいるがそのためにくどくて読み進むのが少し疲れる
ただ、これは感想にもあるが、妙な文体(詩的?)で、話を回すため所々に変わった表現やおかしな言葉が混ざってアクセントとなっている
それを面白いと思うかは読む人それぞれだと思われる
原作の雰囲気とはほとんど違っていて、長ったらしい冗長な面もあるので軽く読み流したいという人には不向き
文章自体は癖こそあるが、それなりのレベルあるといったところだろうか
上手いかどうかは判断が難しいところ(誤字も多い)


【作品名】子狐幻想記
【作者名】d.c.2隊長
【URL】https://novel.syosetu.org/524/
【原作】東方project

①文字通り子狐。人語もしゃべらず人型にもならない。能力はもっている。
そんなキャラを愛され系として霊夢や魔理沙といったメイン処と絡ませていく感じ
空行が多いのと所々にはいるメタな発言がちょっと引っ掛かるが、読めなくはない。
頭を働かせずにイメージで読んで楽しめるならきっと大丈夫なタイプかな。
前書きにあるとおり、独自解釈、キャラ崩壊、原作崩壊などの要素がある

②氷狐(ひこ)と名前の子狐の妖怪(青い目青い髪の子供の姿)が原作キャラに愛でられている話
意思は通じているようだが台詞のほとんどは「うー」とか「すー?」とかが基本で可愛らしく描写されている
話の内容としては大体は軽いほのぼのな感じで時折シリアス、その能力が色々と物語に関わっている
霊夢はお母さん、魔理沙は兄弟的な感じでメインどころ(徐々に増えてる)として動かして、主人公?はプラスワン要素としての材料か
全体的に登場キャラ全てを柔らかめに描いている模様で少々二次設定より?
独自解釈、キャラ崩壊、原作崩壊などの要素は結構感じられて時系列もなんだかよくわからない
狐で子供で幼いというイメージでにんやりなごめる人なら好みだろう
空行が多くて間延びした感じではあるが、のんびりと読んでいるのには十分で、文章自体も悪くはない
一つの話につき起承転結と分けられた四話構成。今日はここまでという区切りはつけやすい(まだ話数は少ないが)
思ったより主人公が傷つくことが多いのはちょっと驚きではある
ついでに細心の設定にもちょっとびっくりした

③怪作ってこういうのを言うんだと実感した。
この作者は発想がなんかおかしい。いや、面白いんだけども。
でも欝展開があるなら最初に警告とか欲しいな。

④【あらすじ・概要・感想】
幻想郷へと迷い込んだとある子狐の妖怪を中心としたほのぼの&時々シリアスな物語。
基本的にどこぞのカリスマブレイク吸血鬼の如くあーとかうーとしか喋れない子狐であるが
その純真無垢な愛らしさから人間妖怪問わずして多くの人々を惹きつけていく様は見ていて何だかほっこりとする。
守銭奴でぐーたらな博麗の巫女も完全にオカンな鬼巫女と化しているのがまた面白い。
基本一つのエピソードが起承転結の四話構成で前半ほのぼの後半シリアスと形も定まっているので読みやすいというのもある。
何だかんだ色々とトラブルが多発しているが最後はハッピーエンドである。
要所要所に仕込まれたメタネタやあらゆる場所で生じているキャラ崩壊なども見所。

  • 注意としては独自設定の多発が多いということにあるだろうか。
東方の二次創作など寧ろ独自設定が無い方が珍しいくらいかもしれないが、それでもこの作品は飛び抜けて多い。
特に輝夜、永琳、妹紅といった永夜抄組の設定や関係改変は人を選ぶと思われ。
主要人物が実は過去に主人公と……という流れの多発を許容できるかも読めるか否かの分かれ目かも。
また、後半部分に含まれるシリアス成分も少々過激な事が多く、事件発生から解決までが早すぎることもあって
たまーにだが、それやる必要あるのか思えてしまう部分もあるかもしれない。


【作品名】東方単車迷走
【作者名】地衣 卑人
【URL】https://novel.syosetu.org/318/

①にじファンからの移転でオリ主モノだが原作知識は無い
東方モノによくあるゲームより遥か以前の時間軸からの介入
現代から過去へと跳ぶ導入だが、人間からバイクの妖怪(付喪神のような存在)になる
この話で一番好感が持てるのは主人公はバイクのままで、人化が無いところ
これからようやく原作時間軸なのでばら撒いたフラグ回収の仕方に期待

②単車に憑依(合体?転生?)した主人公の話。
人格は男なもののモノである故に恋愛描写はない。今のところ人化もないので安心できる。
恋愛ものではなさそうなのでそういう系が好きな人向けじゃない。

文章は可もなく不可もなく、一話が短いのが気になるところか。
ストーリーはいちおう目的があるようなないような。何となく迷走していきそうなイメージはある。
個人的に二章までで終わりでいいじゃんと思うが(まあいわゆる原作前なのでそれは無いだろうが)、三章からはどことなく迷走ぎみ。
オリ展開が凄い二次創作臭(少し悪い意味で)がしていまいち。

主人公が一応何年も生きてるので強いんだろうなーって感じで時折妖気が云々な描写が入るのでそこでリタイヤする人もいるだろう。
また所々のキャラの性格描写に違和感を覚える。そんな所が平気なら問題なくよめるであろうところ。


【作品名】ぐーたら姫と十七夜の兎
【作者名】煉瓦
【URL】https://novel.syosetu.org/1146/

①文章的にはよめないことはない
よくある二次設定多様でオリ主男、永遠亭在住
物語の背景に「なぜそうなったか」という説得力ある肉付けは感じない
せめて漫画だったらまだ見れるところもあると思うんだけど読み物としては不適な感じ
ギャグとノリがはまればなんとか・・・?

②よくある男オリ主が幻想入りして適当な勢力の元でやっかいになるタイプの話
幻想入りしたのは一年前で、既に友人関係となった原作キャラ達との日常が綴られている
10代男性の欲望が割とストレートに書かれている部分が多少目に付くが
原作キャラの性格や行動面の表現なんかは比較的上手く描けているように感じた


【作品名】東方紫陽花考
【作者名】氷川蛍
【URL】https://novel.syosetu.org/610/

①【あらすじ・概要】!や?後の一字空け、……や句読点、文頭の一字下げなどの文章作法がやや覚束ない体があるが
大人しく淡々とした丁寧な文章にはまずひのきのスコップ以外ならば砕かれることは少なかろう

あらすじに「大好きな八雲紫様と八雲藍様を中心に」と書かれているが存外紫の出番は少なくどうにもキャラが安定しないのが難点か
紫は紫らしく胡散臭い裏方に徹するというキャラ付けの下ならばこれも納得できるが果たして作者の真意は……

現在は橙と藍、それと橙が手にした謎の石を狙うオリ天狗の二人などを中心にした話が展開される
東方二次の鉄則でもあろう民俗学的考察や知識も文面にちょくちょく明文されるなどそれなりに期待できる作品
ただ橙が育ての親である老婆から授かった謎の石は東(幻想郷)を示すなどどうにも宮崎駿的展開にちょっと笑ってしまった

投稿当初は平均約3700文字とあるように一話が非常に短かったがそれも徐々に改善される傾向にある
後は覚束ない文章作法をしっかりと文章内で統一させるなどをすれば十分に高評価を得られると思う

それだけに何故「実は東方ってやったことないんですよね(笑)」などとあらすじで以下略

②【地雷条件又は注意事項】難解な文 相当量の独自設定
【あらすじ・概要・感想】
紫や藍を始めとした幻想郷の過去を描く。が、過去と言ってもよくあるオリ主過去転生とは一線を画する。
幻想郷が今の形になるまでの陰謀劇を、複数のオリキャラを交えて展開させている。
地の文は固く雰囲気は全体的にシリアス。原作らしいかと言えば、答えは否。
藍と橙の出会い等、独自設定はよく練られているのだが、それ故に好き嫌いが分かれてしまうだろう。
人によっては良作、万人にとっての怪作。総評はそんなところか。


【作品名】東方血界神 ~Creatures Paradise~
【作者名】閼伽
【URL】https://novel.syosetu.org/1611/
【あらすじ・概要】
主人公無敵、作者原作未プレイ、古代開始など東方二次における地雷要素をこれでもかと入れた本作はさながら具材たっぷりの冷やし中華
読者(の背筋)を納涼させることこの上ないと期待できる一品である

主人公は謎の存在である朱雨は主人公無敵のタグに違わぬ凄まじい力で八意永琳を圧倒させる
具体的には永琳の約十倍の力を有する大妖怪を一蹴するほどであり、期待を裏切らない破壊力に全くわくわくさせられる

香ばしい各話タイトルからも分かるように本作の雰囲気は一言で実に厨二病で
謎の存在である朱雨や前述の大妖怪八戯莉の登場シーンである序盤はきっと厨二病諸兄の心を掴んで離さないことであろう
厨二病らしい仰々しい雰囲気は序盤こそそこそこ面白かったが
朱雨とオリ妖怪の八戯莉対決後のクッソ寒いギャグ会話はそれを見事にぶち壊したと評しても過言ではない
永琳そっちのけで為されるオリ主とオリ妖怪が乳だ尻だ欲情だのクソ寒いギャグ会話はセクシャルハラスメントとして民事訴訟されても仕方のないレベル

ついでに原作未プレイのタグに違わず現時作中唯一の原作キャラ永琳のキャラがよく分からない
天照国の住民で「人間」と作中にしっかり明記されているなど本来の月人らしき描写は一切ない
先述の大妖怪と対峙したとき怯懦する、朱雨に「一目惚れ」したと噂されたときにわたわたと動揺するなど
永夜抄本編で出されるラスボスとしての風格は一切ないどころか「恋愛は多分なし」というタグがボディーブローのようにじわじわ効いてくる
永琳とは別のなにかであると思うのが吉

古代開始というタグにあるように八卦や鬼門などの古代中世知識が話の節々で冗長に挟まれるものの
「デバイス」、「クリップボード」、「コンピュータ」などの表現が作中でされるなど舞台設定や時代設定がよく分からないのも残念でならない

文章は宇宙で生まれた(!?)という謎の存在朱雨を中心にした三人称で前述のようにシリアスとギャグを無駄に彷徨う
やや厨二病チックであるもののシリアス部分こそそれなりに丁寧な描写なのでクッソつまらないギャグをどうにかしてほしいと切に願う
前述の曖昧な舞台設定、安定しない展開などまだまだ粗が目立つがツボに嵌ればぐいぐいと惹かれるような文章であると思われるので成長に期待したい

ただこれは東方二次かと問われれば私は自信を以って否と返答する


【作品名】仮典・妖精大戦争
【作者名】ファンタズマゴリア
【URL】https://novel.syosetu.org/254/
【原作名】東方project
【警告点】R-15 残酷な描写
【評価日】2012/09/02(日)
【話数・文字数】話数:68話/1話平均:4,733文字/合計:321,867文字
【批評】チルノが主人公の話。

ハーメレンシリーズ2作、ハーメロンは衰退しました(盗作で削除)を書いた作者のメイン作っぽい。
意外に本当に残酷な描写がある。オリキャラがいる。

何故「実は東方ってやったことないんですよね(笑)」などとあらすじに書いてしまったのかがはなはだ疑問でならない

タイトルの様に妖精達が戦争する訳ではない。
むしろ妖精達は協力して異変を解決している。
主人公であるチルノはパチュリーさんの不思議なお薬で、精霊や妖怪に姿を変えてパワーアップする。
カリスマも増す。

時々キャラが壊れて原作よりずっと強くなっている。屠自古とか。
稀に本編と関係有りそうで無さそうな血生臭い小話が出てくるのはなんなのか。
読了した時点でようやくタイトルの「妖精大戦争」が起きそうな空気が出てきた。
じらしすぎやろ。

文章の書き方やキャラの立て方とか、そこら辺はまあ普通だと思う。
かっこいいチルノが好きなら読んでもいいかもしれない。


【作品名】曖昧男の幻想記
【作者名】無法マツ
【URL】https://novel.syosetu.org/116/
【原作】東方project
【あらすじ・概要】
飄々として、小気味が良い主人公と小傘の掛け合いがなんとも微笑ましい一作。
タグ通り、ほのぼのとしてまったりと読める。
一人称で主人公が滔々と語っているだけなのに、それがよく作品の雰囲気に合っている。
少し残念なのは7月から更新が止まっているところだか、ふと気がついたら更新されているような気がしてならない。
チートや俺TUEEEを過食気味の人に読んでもらいたい作品でした。


【作品名】隠然たる者の道
【作者名】黒犀
【URL】https://novel.syosetu.org/293/
【原作】東方Project
【あらすじ・概要】
話は神霊廟組の一人、物部布都を中心とした三人称で展開される
文章作法にも特段大きなミスがなく、癖のない丁寧な三人称の描写は中々の好印象
人によっては薄味な描写ではないかとなるかもしれないが、それは各々の感性というか匙加減次第
本作品では里で相談屋を開く神子の下で依頼を解決する布都達のほのぼのとした日常と、
問題解決の上での弾幕ごっこや戦闘シーン(ここが残酷な描写か)が混在する
これも人によってメリハリが利いていると思うのか、主題がはっきりせずフラフラしていると思うのか判断が分かれると思われる

現時点では布都が依頼を解決したり神霊廟組がほのぼのしたりと物語としての本題が分からない
ただ布都の先祖物部氏が夢枕で凶兆を予言するなど残酷な描写タグがあることから主題はシリアスになると思われる
これはあくまで個人的な推察に過ぎないのだがシリアスが苦手な読者諸兄は留意されたし
また物語の節々でルナサが関わるなど物語のキーマンと思わしき節がある
(ルナサ好きーは必見の価値があるだろう)

難点があるとすれば霖之助がマッチョとして登場するのが褌こーりんを髣髴とさせるなど二次ネタが若干ながら出ることか
(これは弾幕ごっこは女性の領分、男の妖怪は純粋に力勝負をするという独自解釈の上で出された設定ではある)
二次での露出がさほどない神霊廟組やちんどん三姉妹がメインな為、全体的に二次ネタに頼らない設定やキャラ付けが為されているのも好印象か
ただこれも読者によっては作者の独善的な設定に過ぎないのではという不安要素になるかもしれない

本作品は創想話に投稿されたとしても特段問題のない個人的良作である
が決して派手な作風ではないのでこれがウケるかと問われればちょっとばかり自信はない


【作品名】東方空狐道
【作者名】くろたま
【URL】https://novel.syosetu.org/314/
【警告点】オリ主 残酷な描写 TS転生 最強系 オリジナル要素有
【あらすじ・概要】
にじファンからの移転で原作知識なし。よくある過去転生でイザナギと一緒に黄泉に行ったり月夜見に切りかかられたりなど所々で日本神話に沿った話の進み方をする。
TSという地雷要素があるが、中性的な感じで恋愛要素もないのであまり嫌悪感を抱かないと思う。しかし能力がチートすぎ俺tueeeな感じがありそのあたりを許容できれば文章もきちんとしているので読めると思うが、改行で空白が有るので少し読みにくく感じる。
これからの展開としてはいろいろと伏線も貼られており、タイトルにもあるようにお稲荷さんになっているので秦河勝や真言密教との関わり合いが気になる作品である。


【作品名】魔法使いの弁明
【作者名】Ren
【URL】http://novel.syosetu.org/2070/

①本来の意味での台本形式というか、演劇の脚本のような内容
登場キャラクターの口調も芝居がかっていたり注釈や解説があるなど独自の雰囲気を持った作品
好き嫌いが分かれそうだけどこういう方向からのアプローチも面白いと思った

②【地雷条件又は注意事項】
メタフィクション要素が一つ。文章が古典的な雰囲気を持っているため読みづらい人には読みづらいかもしれない
【あらすじ・概要・感想】
時系列としては妖々夢~永夜抄の間、という設定の元で魔理沙、パチュリー、アリスの
三人の魔女が会話をしたりなんだりというお話…で合ってはいると思う
一応、東方らしさや幻想郷らしさといったものはきちんと再現出来ているように感じた
ただただ会話の内容があまりにも古典めいているというだけで、そこのあたりは安心設計
賛否両論が分かれるとすれば、やはり作風が受けるか受けないかだと思われる

演劇の経験や台本というものを読んだことがないが、
これが演劇の台本なのですよと言われても素人目には納得できるような感じ

上述したように若干のメタフィクション要素が入っているが、個人的には上手く組み込んだものだと感じた
これまで読んできたものの中で一番好きなメタフィクションものといえば「ソフィーの世界」を挙げるのだけど、この作品も上手く出来ている
素人が手をつけるようなメタフィクション特有の悪臭めいたものはあまり感じなかった

③【あらすじ・概要・感想】
これこそが真の台本形式
内容としては魔理沙がパチュリーを宴会へと連れ出すだけのなんでもない日常
ただしそこに多数の趣向が凝らされている
正直なぜハメにあるのかよくわからないくらいに珍しい一品
台本形式とはいうものの舞台の台本としての台本形式であってそこらの地雷とは比べるのもおこがましいものである
オペラやその手の演劇などの愛好家はぜひ目を通してみることをお勧めする


【作品名】肛門Project
【作者名】加具
【URL】https://novel.syosetu.org/3823/
【あらすじ・概要】
東方SS界隈の中でも、今後このような作品が出てくるのはありえないだろうと思える糞SS
マジで糞だからな! 注意しろよ!!
逆に同じ作者の短編集『東方小噺竒』は綺麗な東方SS。安心して読めます、そそわにあっても違和感ない


【作品名】495年間、一回もお外に出てないの
【作者名】三羽烏
【URL】https://novel.syosetu.org/3359/

①フランドールを主軸とした短編。
情緒不安定な狂気の吸血鬼という設定のフランだが、何故彼女は地下に幽閉されたのか
そして何故今も、レミリアはフランを幽閉し続けているのか。その答えがここにあった
同じ作者の短編『今日も少女は愚痴をこぼす』もオススメしとく。
この作者、ISと遊戯王のクロスも書いてるがそっちはシリアスな狂気。デュエル脳おそるべし

②シリアスもの(冒頭は)
三人称視点で語られる「フランドール・スカーレットが495年間紅魔館の地下に幽閉されている理由」、しっかりとした文体で語れる秘密にあなたはきっと驚きを隠せないだろう。
ある夜、咲夜・パチュリー・魔理沙・美鈴はフランドールの幽閉からの解放をレミリアに進言する。レミリアが彼女を幽閉しているその訳は――という一発ネタ。冒頭はシリアスで雰囲気でてるしそんな長くないから一度見てみるといいんでね。
一発ネタはネタバレしちゃうとあれだから楽しめたとだけ。


【作品名】銀騎士と……
【作者名】ダルジャン
【URL】https://novel.syosetu.org/3484/

①ジョジョクロス
ジョジョキャラが幻想入りする作品は結構あるわけだが、スタンドだけが自立して幻想入りというのも珍しい
『人』が幻想入りするタイプというより、なんとなくだが、物が幻想入りしたタイプのSSを見てるようなカンジだった

②JOJOのキャラが色々な理由で幻想入りしているという世界観クロス、メインとなるのは題名にある通り
戦闘シーンはあるがバトル物ではなく、スタンド能力に重要な思いの強さ等に関係した話となっている
ストーリーはJOJOのキャラを中心にしたオリジナルで、既存の異変などは今の所登場していない
多少強引な展開もあるが、先の読めない展開でわくわく感があり、個人的には面白く感じた


【作品名】博麗の夢跡
【作者名】ファンタズマゴリア
【URL】https://novel.syosetu.org/4250/

①一話あたりの文字数で検索すると一番上に出てくる、4万字越えの短編。
最近見た東方作品の中ではわりと良作。

最初は硬い感じかと思ったが、だんだんギャグとかも増えてきて、けど最後はシリアスになる感じ。

あらすじとしては、魔理沙が主人公で消えてしまった霊夢を追いかけて結界に突入する。
戦闘はあまり無くて、魔理沙が感じた心理などが多分に描かれている。

正直この作者の小説の中では一番面白いと思った。

②四万字とがっつり読める短編。魔理沙が主人公の一人称。
「お前は本当に人間なのか?」と何気なく呟いてしまったことから、結界に引きこもってしまった霊夢。何とかしようとした魔理沙がこれまでのボスたちを模した霊夢のトラウマをクリアしていく話。
わりとシリアスだが結構ギャグな会話したりする。また口調が原作の雰囲気を出していて、掛け合いが楽しい。結構作品書いてるようで言葉のチョイスが上手い気がする。
展開がわりとオリ設定入ってるのが駄目な人は駄目かもしれないが、それが平気なら普通に楽しめると思う。


【作品名】吸血鬼は紅い血を吐いた
【作者名】はるねりま
【URL】https://novel.syosetu.org/809/
【あらすじ・概要】
シリアス方面にオリ設定が入っている東方世界でのお話、完結している
妖怪に一家を殺されて命からがら逃げ出した過去を持つ普通の人間が
紅魔館で働く日常を送る中、ふとした事から一家惨殺の真相に迫っていく内容
原作キャラとの恋愛要素は無し

最初は主人公ちやほや系の話かと思いきや、次第に火曜サスペンス風の結末へと事態が加速していく
良い話にまとっているが悲劇的なラストなので苦手な人は注意


【作品名】東方先代禄
【作者名】パイマン
【URL】https://novel.syosetu.org/6894/

①霊夢の義理の母親に転生。転生前の知識は自分に関すること以外は有り。
ネタ発言多い+他作品のセリフ・技が出てくるけど文章構成が非常に上手いので気にせず読める。
地雷覚悟で読んだから良い意味で裏切られた。中編未完。

②東方知識持ちが女性に転生して東方世界へ、紆余曲折を経て先代巫女として活躍
文章は三人称と先代一人称、描写も十分、特に肉弾戦の描写と一人称のギャップが魅力

基本的には三人称における先代巫女のフィクション技を用いた活躍や
創作物の台詞の引用による周囲に与える影響や勘違いと東方好きでフランクな一人称のギャップを楽しむ作品

ただし、それぞれのキャラクターの書き込みも十分で、先代に懐いたフランドール、チルノ、
先代を尊敬する美鈴や慧音、先代に複雑な好意を寄せる古明地さとり、八雲紫、
ヤンデレの風見幽香、先代を敵視する八雲藍、マザコンの霊夢などが織りなす人間模様や
それぞれの抱える苦悩とその解決も魅力

③【地雷条件又は注意事項】
異世界トリップ・転生・オリ主・TS。波紋など各種パロが
頻繁に出るので、合わない人は無ー理ー

――先代巫女を知っているか。あのまるで語られぬ巫女のことを……
東方Projectでは全く無名、霖之助の語る一言にのみ存在を見ることが出来る
「先代巫女」
そんな彼女が、実は転生TSオリ主だったら!?

外見超寡黙中身ハイテンションな先代巫女が繰り広げる、ある意味漢臭いお話
得意技は?ステゴロです!
弾幕が一般化する前だったため、ひたすら殴り蹴り決める人。義娘の霊夢に代替わりしても
何故か騒動に巻き込まれる人。幻想郷の住人たちに畏怖され懐かれ嫌われる人でもある

解決策は?
この拳に聞けぇ!!


【作品名】ゆっくりとゆっくり隊長
【作者名】koth3
【URL】https://novel.syosetu.org/3973/

①ゆっくりと暮らしている名無しの少年(7)が主人公。
最初は現実世界なのだが、家族が軽くゆっくりを受け入れていたりと変人な家系。本人もかなり変人でゆっくり狂。
またゆっくりが強かったりウザかったり原作キャラをおちょくったりするある意味ゆっくり最強もの。
やや二次設定よりで(意図的ならしいが)、一部『w』が使われていたりする。
キャラもあれなとこがあったり、主人公に愛され系要素が垣間見えたり、地雷要素がある。
文章も描写が薄いがギャグではあると思われるので、深く考えなければ読めするといったところか。
そしてこれ短編になってるけど普通に長編な気がする。

②これは・・・なんと言ったらいいか小説なのか?と思わせる作品。
作者が他作品の息抜きでかいたのだろう。評価は高いが自分には難解すぎた。


【作品名】地下牢の蝙蝠
【作者名】夜未
【URL】https://novel.syosetu.org/4513/
【あらすじ・概要】
フランドールが主人公。
地下牢に迷いこんだ蝙蝠への、壊してしまうことへの葛藤的なものを書いてる超短編。短いけど雰囲気は出ているように思うが、後書きが蛇足である。
短いがまとまってはいるので、それなりに読了感はある。


【作品名】東方 紅美鈴のむかしばなし
【作者名】久住祐治
【URL】https://novel.syosetu.org/4107/
【あらすじ・概要】
ジョジョの波紋だけクロスの紅美鈴の昔話。
紅美鈴が龍神の娘であるという設定で、如何にして紅魔館に仕えるようになったかを主にバトルで描いたもの。
オリ設定すぎてなんかなあと、展開もぎこちないし。あんま東方らしさが無い印象。
とは言え文章のほうは結構しっかりかけてる方なので、ジョジョが好きなら見れるんじゃないかね(俺はジョジョ知らんのでわからん)


【作品名】今日も少女は愚痴をこぼす
【作者名】三羽烏
【URL】https://novel.syosetu.org/3360/

①魔理沙がある日人里で見つけた『ぐちり屋』で、東方キャラが愚痴る話。
最初は魔理沙の一人称だが途中から三人称になり、明確に名前が書かれなくなる。
とはいえ原作や二次設定を知っている人なら誰かわかる程度の描写があり、色んな登場人物の愚痴りが描かれていく。
とんでもなくメタな発言が含まれるのを地雷とみるか味とみるかで評価が変わるだろう。メタが気にならないのなら楽しめるネタ。
原作関連のみならず二次的なネタも含めて愚痴っていく東方キャラを楽しむ作品。
タグに銀魂ってあるからオマージュなのかも、口調とかはあんま原作っぽくない。

②短編のギャグ。テンポもよく、さくさくっと読める。
愚痴り屋という屋台と、そこにやってくる客のお話だが、一発ネタということもあってメタを自重しない。
キャラが零す愚痴自体はそれほど長引かず、歯切れが良く話が進んでいる、という印象を受けた。
欠点は……無理に探すなら最初は魔理沙一人称だったのが突然三人称に移り変わっていると言う辺りだが、
わざわざ粗探しでもしない限りはそう気にならなかったかな。
癒されました。作者さんありがとう。


【作品名】もみじの幻想郷 ~ 読み切り ~
【作者名】ファンタズマカロン
【URL】https://novel.syosetu.org/3176/
【あらすじ・概要】
『もっと!?不思議の幻想郷』っていう東方二次創作ゲームの三次創作。読み切りってあるようにいわゆる冒頭だけの投稿でストーリは始まったばかりだぜ!!状態。
文章的にはしっかりしてるし、まあ面白くなりそうな雰囲気あるが、俺は『もっと!?不思議の幻想郷』を知らんのでようわからんし、流用されたゲームシステムには説明ない。
あらすじにそんな注意あったけどね。まあ展開に違和感ないから読めはする。
つかこれ「博麗の夢跡」の人だけど、色々書いてんな。これだと短編としては微妙。長編だったら面白くなったかもね。


【作品名】東方 Project 秋姉妹 ~人恋し神様~
【作者名】りありあ
【URL】https://novel.syosetu.org/3153/
【あらすじ・概要】
秋静葉による一人称のシリアスもの。男オリキャラとの恋愛?要素注意。
文法作法は稚拙なところがあるが、ストーリー的には短編として上手くまとまっているように思う。
信仰が薄くなり、存在が危うくなった秋姉妹とある少年が出会い――という話。
悲哀、感動など抑えている所は抑えているなという作品。「愛情で書いてます」ってあるように秋姉妹の心理描写などを丁寧に描いていて好感が持てる。
あえて改善の余地を述べるなら会話の掛け合いとか、仕草とかにもっと描写割いたらより良くなりそう。
秋姉妹が好きなら読んで損はないんじゃないんかね。


【作品名】東方斑鳩忍 ~ Monochrome ninja Capriccio
【作者名】山紫 ゆう
【URL】https://novel.syosetu.org/3169/

①幻想郷にタイムスリップしながら幻想入りした忍者の少女の話
開始時から既にいろいろな人と面識を持っていて、物語が進むにつれてキャラクター達と絡む話
星と神を題材にしてる作品は中々ないから期待、忍者については某ラーメンの具みたいな事は一切なく、現実にいた忍者のような感覚
文章がしっかりしてて、原作知識もきっちりしているので中々楽しい
主人公がちょうどいい強さ、おすすめ。

②東方女オリ主
主人公はタイムスリップしながら幻想入りをしてしまった忍者の少女
何故幻想入りしてしまったのかを究明するってのが大きな目標で、それまでの子目標をこなす中で幻想郷の住民と絡んでいく感じ
原作の雰囲気が割といい感じに表現できてて、かつ、主人公がしっかりキャラクターとして成り立っている
忍者って聞くとなんか忍法とかでド派手にナニカする様な某ジャンプ漫画を思い浮かべてしまい警戒してたが、そんなことはなく、
歴史上の忍者みたいなことしかしない辺りがとても好感もてた
主人公は普通の奴より強いけど、幻想郷では弱い方、そのバランスがまたいい
文章もしっかりしてて、文字数もあるから読んでも損はない……と思う。
あと数少ない星からスタートの東方作品

③これも何度かレビューされてるね、ごめんなさい。
数少ない完結済み東方二次の一つ。
安定した面白さ。
原作にわりと忠実

良い所
文章、ストーリー展開から、面白さまで、全て安定してハイクオリティ
テンポもよく、読んでいて苦にならない。むしろ時間を忘れてゆるゆる読める。
主人公がでしゃばらず、かと言って埋もれる事のない良いキャラクターをしている。
読んでてほっこりするタイプの話で、読了後に清々しさがある

悪い点
安定しすぎていて、山場にかける。
悪い場所を削ったら良い所も削れて、平になっちゃった感がある。
これでパンチがあれば完璧だとおもうの

まとめ
一読の価値あり、特に原作らしさ、というか、原作の様なキャラクターどうしのかけあいが好きな人は読んでみるといいかと。
ボリュームもあり、テンポもよく、悪い点は殆どない、まさに良作。
だけど『名作』とは言い難い、ちょっと惜しいなぁと思う部類の作品。


【作品名】負け続けて幻想郷
【作者名】ポーク・トン
【URL】http://novel.syosetu.org/3575/

①ハーメルンの二次では珍しい三人称
前スレで紹介されてる気がしたけどとりあえずレビュー
内容は所々暗い感じがして中二病臭い
タグにもあるけど言葉遊び過多、人によっては読みにくいかもしれない
内容はなかなか楽しい、練りこまれた設定とか、能力についての説明とか本当に好きな人は好きになると思う
メアリー・スーになっておらず俺つえーしない男主人公ってなかなか貴重だよね
文章もきちんとしていて、一話あたり約10000時だから安心して読める、おすすめ。

②男オリ主 一話平均10000以上
能力のせいで一度たりとも勝負で勝てたことがない、世界に絶望しだしてる男が主人公
めだかボックスの球磨川っぽいなぁとか思いながら読んで見たらわりとそうでもなかった、話が進むにつれて主人公の設定が輝く感じ
白髪の主人公だったりいろいろ地雷要素孕んでたけど、一応全部に理由とかあったので納得はできた
中学生の時に何故か突然両親が消えた(存在自体が初めから無かったみたいな扱い)、絶望の淵にいたら八雲紫が絶妙すぎるタイミングで救ってくれるっていうご都合主義で始まったけど、
いろいろ後からしっかり納得のできる補足説明とか入ってるから地雷とも言い切れない
作品の話の内容はめちゃくちゃ濃い、設定とはすごい凝ってる
ただ文章がすごく特徴的で独特、別に悪くないんだけど言葉遊びがすごいんだよね、西尾維新とかが好きならいいけど、あれを毛嫌いしてる感じの人は耐えられないと思う
原作知識はしっかりしてるみたいで、設定を崩したりはしてない、最低限の改変はあるけど、キャラクターの崩壊とかはない、むしろその辺のよりしっかりしてる、二次より原作より

多分、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれる。主人公が香霖堂で働き出す辺りまで読んでダメなら回れ右推薦

③原作にわりと忠実
文章力は平均以上、スキルアップしていってる。微笑ましい。

良い所
練り込まれた設定、言葉遊びや、各キャラクターの心情描写、ストーリーの盛り上げ方に光る物があり、読んでいて楽しい。
特に、主人公の成長過程は良い感じ。
作中に一見矛盾していたり、ご都合的な展開があっても、しっかり最後まで読めば全部理由があるのは安心して読めていいね。
また、二次創作にありがちなぐだぐだとした展開が少ない、特に最近はいっきに良くなった気がする。
更新速度が比較的早く、追いながら読んでもいいかと。

悪い所
言葉遊び、練り込まれた設定、主人公の性格など、人を選ぶと思う。
良くも悪くも中二臭いから、なんていうか、楽しめる人は凄い楽しめるけど、受けつけない人はちょっと……みたいな

まとめ
一読の価値はあるけど、ある程度ストーリーが動き出すまで読んで受け付けなかったら切る感じで読めばいいと思う。
西尾維新とか好きな人はたぶん気に入る。あ、西尾維新と言えば、タイトルから某漫画の球磨川をイメージして乗り込んだらまったくそんな事なくていい意味で予想を裏切られた。
あと、ボリュームがあるから、そう意味では嬉しいけどさくさくとは行かないかな、テンポはいいから苦にはならないけど。

④不幸とか不運などの『異能』を持つせいで、何をしても報われないのが主人公。
その異能のせいで現代で腐っている彼は紫と知古。その縁から幻想入りのパターン。
幻想は全てを受け入れるの言葉通り、彼はここで異能に向き合える希望を見る。
見える敗北の運命を見極めて、頑張って、努力して、試みて、志してみる話し。

まぁそんな感じで始まるんだが、よくある現代人がいきなり妖怪フルボッコとかはない。
不幸以外は一般人だから当然弾幕なんて撃てないし、ルーミアにも逆にボッコされる位。
ハーレムも無いし、やりかえすカタルシスも期待しない。マラソンしてるような地味さ。
あくまでも不幸な境遇でも諦めずに努力する姿勢を楽しめるならいいんじゃないかな?

けど文章と文量は満足できる。魔理沙と仲いいし、学習能力など高い所もある。
あの賢者と関わりが!?みたいな視点もあるけど、そのせいで日常が間延びする。
文量の多さもこのテンポの悪さだとだれる。もう一個なにか欲しい作品だった。


【作品名】死人祭宴
【作者名】ファンタズマゴリア
【URL】https://novel.syosetu.org/5736/
【あらすじ・概要】
東方夢時空と秘封倶楽部の二次。がっつりと五万字もある。
『ムラサキカガミ』という怪異を始まりに、秘封倶楽部二人の出会いを書いたり怪異の謎を追ったりする話。
五万字もあるだけあってしっかりとしたストーリー運びになっていて、ライトノベルの一巻のような纏まりのある区切りで終わっている。
原作再現は旧作とか秘封倶楽部をwikiでしか知らない自分にはイマイチ判断できないが、キャラを大切にしている感じはある。
旧作を知らずとも秘封倶楽部を知っているならば楽しめるのではないだろうか。


【作品名】机上にて描く餅(短編集)
【作者名】鳥語
【URL】https://novel.syosetu.org/4820/
【あらすじ・概要】
三話が投稿されてたからそれだけレビュー。
妖精が妖怪に至るかもしれないといういう話。序盤は妖精のいる神社の日常で、本題が紫による妖精考察といったほうが正しいだろうか、それを受けて霊夢はどう思うかというストーリー。
前の一、二話もそうだが原作設定考察の要素の強い短編集である。文章もしっかりとしていて安心して読めるので、一度目を通してもいいんじゃないだろうか。
オリ設定な所も間々あるので注意。


【作品名】小悪魔日記 ~悪魔に『小』がつく幾つかの事情~
【作者名】puripoti
【URL】http://novel.syosetu.org/37119/
【原作】東方project
【地雷要素又は注意事項】 独自設定
【あらすじ・概要・感想】 小悪魔の一人称で語られるパチュリーとの出会いから始まる過去話。あらすじ通りにバトル要素一切無しで小悪魔とパチュリーの会話だけで話が進む
冒頭で小悪魔がホームレス生活(ただしこれには元ネタがある)してて性格も微妙にセコくて小市民的だったりと設定に個性だけは無駄にある
それ以外だとネタに走った作風なのに肝心のネタが判りにくいという作者の悪癖がここでも遺憾なく発揮されているのも特徴か


【作品名】球磨川禊になった【彼】のお話
【作者名】のり弁765kcal
【URL】http://novel.syosetu.org/45547/
【原作】東方project
【長さ】長編 
【状態】連載中
【あらすじ・概要】
東方の世界に球磨川くんを転生させま す。 いえ、オリ主なんですが、実質球磨川く んです。 というか、もう球磨川くんです。
【地雷要素又は注意事項】
オリ主が球磨川になって原作に介入~なんてパターンのもの
久しぶりに掘っていたら赤評価でおって思って見てみたら概要の時点でいやな予感がしてたら結構なものだった
なまじ赤評価だったからスコップが欠けそう


【作品名】夢幻合奏
【作者名】黒犀
【URL】http://novel.syosetu.org/22308/
【地雷要素又は注意事項】ガールズラブ・旧作キャラ出演あり
【あらすじ・概要・感想】
完結記念。
幻想郷に己の居場所を見出そうとする九十九弁々を主役とした、若き妖怪達の物語。
ヅカ系ドラム妖怪の堀川雷鼓と弁々のラブストーリーでもあったりする。
『隠然たる~』の人の最新作で、個人的には主人公である弁々が明確な目的意識を持っている為か、『隠然たる~』よりも話のブレが少なく、読みやすいと感じた。
文章は綺麗で、「小説っぽいの」が読みたいという人にもお勧め出来るレベル。
旧作キャラが出演する(しかも、それなりに出番がある)為、ある程度の原作知識がないと「誰やねんこのオリキャラ」となるかもしれない。


【作品名】私に友達ができないのはどう考えても幻想郷が悪い
【作者名】puripoti
【URL】http://novel.syosetu.org/13245/

①【地雷要素又は注意事項】特になし
【あらすじ・概要・感想】
原作キャラの中でも根強い人気を誇る、風見幽香を主人公にした、日常物の連作短編。
あらすじに書いてある通り、幽香がひたすらその辺をほっつき歩いて、他の原作キャラに絡んでいく話である。
バトル的な見せ場だったり濃厚な人間関係の描写があったりはしないので、東方が好きな人向けのお話。
持って回ったような言い回しと修辞の使い方が特徴だが、諄さを感じさせない。

②【あらすじ・概要・感想】 風見幽香が友達探しをする話
竹本泉が書いたゲゲゲの鬼太郎をイメージしているんだとかで全体的にほのぼの時々毒吐き
【地雷要素又は注意事項】
一部に作者の独自設定というか解釈あり
文体というか書き方が独特それを癖があると捉えるか味があると捉えるかで評価がわかれると思われ
あと作者が狙ってやってるんだろうけど風見幽香が一般的な二次の描かれ方(USCとか)をしてないから人によっては違和感あるかも


【作品名】難題「ロックンロール」
【作者名】佐藤俊夫
【URL】http://novel.syosetu.org/22876/
【地雷要素又は注意事項】若干の音楽ネタ
【あらすじ・概要・感想】
堀川雷鼓を主人公にした短編。余談だが上で紹介した『夢幻合奏』の雷鼓と大分イメージが違う。
ストーリーは「雷鼓のロードオブメジャー~プロローグ~」といった内容。
ストラマーに憧れるロック馬鹿な主人公がバンドを結成する為にあーだーこーだするお話。
バンドメンバーでのミーティングを中心に話しが進んでいくので、これも大きな事件のない日常物に区分できると思う。
一人称だが、あんまりハーメルン的な一人称ではない。勢いよりもユーモアや言葉使いで訴える文章。


【作品名】約束は限りなく強き信仰に変わって
【URL】http://novel.syosetu.org/17293/
【地雷要素又は注意事項】特になし
【あらすじ・概要・感想】
今のところ外部から幻想入りした唯一の東方キャラ、東風谷早苗の過去話。
当然ながら、幻想郷ではなく現代社会がメインとなる為、東方キャラの登場数は少ない。細かい描写とドライなタッチで、原作初登場の場面までの道のりが書かれている。
超感動する!でも、めっちゃ鬱!でもなく、何となく物寂しい雰囲気の中で淡々と話が進んでいくイメージ。
短編ながら約六万字と、ボリュームのある作品(恐らく東方短編で一番長い)

(編注:現在閲覧できない模様)


【作品名】東方狸囃子
【作者名】ほりごたつ
【URL】 http://novel.syosetu.org/40910/
【原作】東方project
【長さ】長編 
【状態】完結 
【あらすじ・概要・感想】
幻想郷で暮らす様々な少女たち。 少女たちの毎日の生活の一片に、ふらりと 現われて少しだけ混ざり楽しく暮らしてい るアヤメ。 あっちでは残念な目で見られこっちでは溜 息をつかれるが、
う狸の少女。 そんな少女の、
想郷生活模様をお送りできればいいなと思 います

わりかしよくできてると思った
本編も完結してるので最後まで読めるのもいいと思う


【作品名】斬れぬものなど全くない
【作者名】きんつば
【URL】http://novel.syosetu.org/37492/
【地雷要素又は注意事項】 オリ主 コメディ
【概要・感想】タイトル通り斬れないものはないオリ主が妖夢に剣を教える話
ただ、オリ主が致命的に馬鹿なのと、だんだん妖夢が空気になってきてる
コメディものなので頭空っぽにして読める
このまま下手にシリアス入れないでコメディ路線でいってほしい


【作品名】東方探空録 ?空は何処にある?
【作者名】大無名者
【URL】http://novel.syosetu.org/54362/
【原作】東方Project
【長さ】長編
【状態】連載中
【あらすじ・概要】or【紹介理由・感想】
幻想郷に生きる一人の少女が果てなき探究心を胸に、冒涜的な魔導書と神話知識へ手を伸ばしていく話
家族全員が惨殺された夜に遺体を山にバラマキにいったりと、生来の性格からしてネジが外れてるけど
魔術に関わったことで無縁塚を掘り起こし、死者復活の魔術を研究したりと相当おかしなことになっている
後注意事項として、妖怪や霊夢などの性格がよくある二次創作とかと違ってシビアになってる


【作品名】孤独と共に歩む者
【作者名】Klotho
【URL】http://novel.syosetu.org/38552/
【原作】東方project
【地雷要素又は注意事項】 別に孤独じゃない 強オリ主
【概要・感想】
平安時代から開始するオリ主もの
基本的に淡々と進む。タイトルに反して主人公にクセが少なく読みやすい
遭遇する原作キャラは月・鬼・寺・八雲と定番の面子
妖怪になってから常に誰かしら側にいるので孤独要素はまったくない


【作品名】四ツ谷文太郎の幻想怪奇語
【作者名】綾辻真
【URL】https://novel.syosetu.org/99893/
【原作】東方Project
【長さ】長編
【状態】連載中
【概要】or【紹介理由・感想】
ハイキューで有名なジャンプ作者のデビュー作である詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。とのクロス。
本編終了後の忘れられた都市伝説として幻想入りした四ツ谷先輩が東方キャラを使った怪談を幻想郷で聞かせていくというもの。
章での中編連作なのでさくっと気軽に読める。


【地雷要素又は注意事項】
設定独自解釈


【作品名】再生と追憶の幻想郷
【作者名】神道の男
【URL】https://novel.syosetu.org/75376/
【原作】東方project
【地雷要素又は注意事項】クロスオーバー 幻想入り
【概要・感想】
スティールボールランと東方のクロス長編。死んだジョニィが幻想入りして、失った記憶を求める話。他のジョジョキャラが出てきたり、東方キャラとジョニィが戦う事はない。
よくあるジョジョクロスとは違い、ジョニィの戦闘などは今の所無い。スティールボールランの雰囲気や、悩みながら前に進んでいくジョニィのキャラがよく再現されている。7部が好きな人はおすすめ。とにかく話の雰囲気がいい。
なんで死後幻想入りしているのか、記憶を失い足がまた動かなくなっているのかは作中で謎として扱われている。

心情や情景の描写が重点的にされているので、テンポが悪いと感じるかもしれない。自分はそこが雰囲気出してて好き。
敵はオリジナルのようだが、人格があるかどうかも分からない感じ。現象っぽい。オリキャラ出して敵にするぜ!ではなく、ジョジョと東方である意味を兼ね合わせてるそうなので安心してほしい


【作品名】香霖堂始末譚
【作者名】RTT
【URL】https://novel.syosetu.org/81782/
【原作】東方Project
【地雷要素又は注意事項】恋愛要素 ヤンデレ
【概要・感想】
タイトル通り霖之助メインの短編集。それぞれの話は独立している。その話でメインになるキャラと霖之助の関わりが描かれる。
一話の文章が長く、癖のある文章と話のため人を選ぶ作品。文章力や構成力は高いため、合う人は面白く感じると思う。
執務室の新人提督の作者。


【作品名】東方紫苑録
【作者名】霞音
【URL】https://novel.syosetu.org/80845
【原作】東方project
【長さ】長編 12話
【状態】連載中
【概要】
目に見えないはずの妖怪が見える孤独な女の子が、八雲紫の娘として幻想郷で暮らすことになる話。
八雲紫の跡継ぎになるという目標を軸に日常生活が描かれる。最初はぎこちない雰囲気だがだんだんと距離
が近づいていくのがよくわかる。それだけに、時折垣間見える紫のうさん臭さが物語上のアクセントになってい
る。まだ展開は序盤だが、異形に愛された子という設定をどう紫との関係構築に使うのか、先が楽しみ


【作品名】夢捨てることできなかったモノ
【作者名】駄文書き
【URL】https://novel.syosetu.org/10768/
【長さ】短編
【あらすじ・概要】
仮面ライダーの力を望んだ男は怪人の力を手に入れる、という話。
短編としては中々に面白い。描きたいものを描くだけの文章は書けているように思う。
しかしコンセプトはオリ主(ヒール)がオリ主(ヒーロー)に倒されるというものであるため、東方の必要性は感じない。
無理に東方絡めなくても充分読めるものだったんじゃないかなーと思う。
とくにインパクトもないが、東方関係なく判断するならそこそこ良作。東方二次(主体)としてみてしまうとやや微妙な部分もある。


【作品名】あれに憑依してしまいました。
【作者名】koth3
【URL】https://novel.syosetu.org/10431/
【あらすじ・概要】
完璧な一発ネタ。
転生してZUN帽に寄生できる能力を持つ妖怪?になった主人公。冒頭のハイテンションな一人称でつまずきそうになる。
幻想郷縁起っぽいオリ主設定説明が半分をしめる。
どうしようもなく一発ネタ。


【作品名】死神と閻魔と悪と
【作者名】(゚Д゚≡゚Д゚)?
【URL】https://novel.syosetu.org/3937/
【あらすじ・概要】
三話まで投稿するなら長編でいいんじゃなかろうか。
相変わらず何故オリ主でなくアンリマユを使うか理解できないし、キャラの性格もいまいちしっくりこない。
最新話でオリ異変に入った模様。オリ異変はこれじゃないキャラ描写が許容できる人なら楽しめるのかも。
ただやはり短編ではない。


【作品名】東方天降女~Boundary of monsters and God
【作者名】毎日三拝
【URL】https://novel.syosetu.org/10392/
【あらすじ・概要】
珍しく(初めて見た)本居小鈴が登場するオリ異変の短編。
雰囲気としては漫画版っぽいと言うべきだろうか。
多少背景描写が足りなく思うが、漫画を見ていれば補完できるくらいには文章は書けている。
霊夢が異変解決に乗り出して、本居小鈴の所で正体の検討をつけ退治に向かうという流れ。
展開はしっかりと練ってあり自然な流れ。原作というか、公式漫画らしい雰囲気が出ているように思う。
長編の中の一エピソードを上手く短編に落とし込んだ印象。良作。
いちおう東方鈴奈庵を読んでおいたほうが楽しめると思われる。


【作品名】エイプリル・アリス
【作者名】ファンタズマカロン
【URL】https://novel.syosetu.org/8969/
【あらすじ・概要】
エイプリルフールに投稿された作品だが特に内容は嘘はついてない。
メアリー・スー・テストでなるたけ高い点数を出すのをコンセプトにオリ主を作ったらしい。
アリスに生み出された人形に自我が宿った話。
メアリー・スーとタグについているもののそこまでメアリー・スーな気はしない。
ひたすらにアリスを好きな人形の内面を描写している。少し切ない雰囲気があり、実際終盤は終わりゆく綺麗さを書いている。
透明感のある話。雰囲気を気に入ったなら楽しめるのではないかと思われる良作。
長編の続編があるらしい。


【作品名】十六夜月の日
【作者名】John.Doe
【URL】https://novel.syosetu.org/11508/
【原作】東方Project
【注意事項】死ネタ
【あらすじ・概要・感想】
咲夜が死んだ後のレミリアの様子を描いた短編。
彼女の悲しみや後悔、そこから立ち直る姿が上手く描かれていたと思う。
最後は映姫様の粋な計らいに感謝。
なお同作者の他の作品とも微妙に話が繋がっているが、先にこちらを見ても問題は全くなかった。
読点が多めの文章で、人によってはそこが気になるかもしれない。


【作品名】幻想郷の神になる!
【作者名】伊良部ビガロ
【URL】http://novel.syosetu.org/11461/
【原作】東方project
【地雷条件又は注意事項】 男オリ主、最強、シリアスな場面をもうちょっと
頑張ってほしいと思う、古代スタート
【あらすじ・概要・感想】
よくある転生トラックでタイムスリップ。地雷だと思ったけど突撃したら
読めたので。この作品は結構人を選ぶと思うけど好きな人には受けると思う。
男オリ主で拒否反応を起こすなら見ないほうがいいと思う。


【作品名】まいごのまいごのおおかみさん
【作者名】Aデュオ
【URL】https://novel.syosetu.org/7328/
【原作】 東方project
【地雷条件又は注意事項】 オリ主、空欄多し、場面転換わかりづらい
【あらすじ・概要・感想】
幻想郷へと流れ着いた一匹の狼と紅魔館メンバーを中心としたほのぼの話。
プロローグを見た段階だと硬派と思いきやこれまた中身は意外とはっちゃけ気味なおおかみさん。
拾い主であるレミリアから名前も貰って、紅魔館で騒がしくも楽しい平和な毎日を過ごしている。
厨二病でカリスマ崩壊気味なレミリアや狼や紅魔館メンバーとの交流で可愛さ満点のフランなど
見ていてほのぼのとした気持ちになれるなかなか良い雰囲気の作品だと思う。

  • 注意点としては場面転換がわかりづらいこと、これが一番の問題であろうか。
セリフ回しが独特ということもあってどのキャラがどんな状況で話しているのか少々掴みづらく
慣れるまでは読みにくい面があるかもしれない。
また、はっちゃけすぎな狼のキャラを受け入れられるかも読めるか否かの分かれめだろうか。


【作品名】動かない大図書館の気まぐれ
【作者名】夕@ハーメルン
【URL】https://novel.syosetu.org/15981/
【あらすじ・概要】
パチュリーが幻想入りしてた男と現代入りしたある日の話。
文章は書き馴れてはいるオリ主一人称。特別上手くはないがわかりやすくはある。
設定はパチュリー関連をはじめ作り込みの甘さが見られる。
総評としていえば面白くはない。後書きをみるに暇があれば続きを投稿するらしいが、その通りに長編の一幕に近い印象を受ける。
長編の一幕なら無難ではあるが、短編として見るなら微妙。


【作品名】東方史書改録
【作者名】零銭
【URL】https://novel.syosetu.org/15888/
【あらすじ・概要】
インディペンデンス・デイの演説ってのが元ネタだとか。
旧作の東方キャラがwin版幻想郷に反逆する!って感じな短編。
文章は稚拙、展開も強引。色々説明不足。
「ぶっちゃけ旧作と戦ったら旧作組が勝つと思いますね。スペカ制定前ですし」と後書きにあるが、原作への理解の浅さが伺いしれる。
旧作キャラの再現度も低い。
おそらく演説とやらを知っていてもつまらないと思われる。


【作品名】魂魄妖夢VS佐々木小次郎
【作品名】シェング
【URL】https://novel.syosetu.org/15853/
【あらすじ・概要】
「は、英霊も死んでしまえば人と同じというわけか。」違うと思います。
fateの佐々木小次郎が原作後一時的に白玉楼にいって妖夢と戦う話。
小次郎の一人称、ハーメルンの平均的な文章力。
妖夢も小次郎も性格再現はあまり上手くいっていない印象。実力・設定の擦り合わせもいまいち考えられてない様。
戦闘描写は下手ではないにしろ上手くもない。


【作品名】幻想の夏祭り
【作者名】はるねりま
【URL】https://novel.syosetu.org/13612/
【あらすじ・概要】
霊夢が外の世界の夏祭りっぽいのに迷い込んで楽しんだりする話。
霊夢があまり原作っぽくないなど少し原作キャラの性格に違和感があるが、基本的にはオリキャラ(現代人)と霊夢によって話は進んでいくので読み流せる程度。
文章は時折背景が薄く感じるが基本的に十分な描写は出来ている。でも東方二次として面白いかな?というとそうでもなく。
たぶんこれは東方二次にしなくても出来ると思うものの、短編としてはそこそこまとまってる作品。


【作品名】あの境界を目指して
【作者名】ふゆい
【URL】https://novel.syosetu.org/13005/
【あらすじ・概要】
秘封倶楽部にオリ主を混ぜてる作品。最後以外メリーとオリ主だけの登場。
すっげーラノベっぽい。貶してるわけではなく。
短編ってより長編の導入っぽさはある。オリ主出したなら普通に長編のがええんじゃね?
と思ったら既に長編verが投稿されている様子。2か月更新ないが。
ラノベっぽい文体だが、意外と読める描写でもある。
オリ主とメリーの恋愛?が許せてラノベっぽい地の文が平気なら読めそうな短編。


【作品名】東方恋人日
【作者名】朔紗奈
【URL】https://novel.syosetu.org/12789/
【あらすじ・概要】
バレンタインネタ。アリ霖は初めて見たわ。
文章が少し読みづらいところはあるが、描写に関しては充分。
ストーリーとしてもまとまりがある短編になっている。もう少し心情描写含め文章を増やし、視点変更を少なくしたらもっとよくなりそうではある。
少し某ニコニコな気配を漂わせているが、まあ地雷にはギリギリならない程度。アリスの性格も二次創作っぽいところはある。
特別良くもないが悪くもない凡短編。カップリングは珍しかった。


【作品名】東方夏星河
【作者名】John.Doe
【URL】https://novel.syosetu.org/12696/
【あらすじ・概要】
博麗神社で七夕する話。短冊に願い事を書いたりする。
性格が少し二次創作っぽく、なんとなしにノリがニコニコ動画っぽい。
描写がリズム感に欠けるところもあるがそこそこしっかりしてる文章。
小説でも悪くはないが、漫画とかのが向いている気がする短編。


【作品名】もし幻想郷にBARがあったら
【作者名】ゆーむ@狐巫女
【URL】http://novel.syosetu.org/11779/
【原作】東方project
【地雷条件又は注意事項】オリ主
【あらすじ・概要・感想】
妖怪のオリ主がBARに訪れる様々な原作キャラと交流していく。
時折厨っぽい描写があるが、基本はほのぼのとギャグ。
正直原作キャラの「らしさ」は微妙だし、文章力も優れているとは言い難い。
キャラ同士の掛け合いはテンポがあってそこそこ面白いため、原作に大して愛着が無い人間なら十分楽しめるだろう。
BARという舞台を活かし、他作者のオリキャラが客として参戦するという憎い演出も光る。


【作品名】異世界での暮らし方
【作者名】磨殊
【URL】https://novel.syosetu.org/15970/
【原作】東方Project
【地雷条件又は注意事項】オリ主 癖のある一人称
【あらすじ・概要・感想】
能力持ちオリ主の日常話。弾幕ごっこの要素もあまり出てこない。
主人公の能力は戦闘に幾らでも応用が利きそうなものではあるが、大抵の場合日常生活目的でしか使われない。
キャラ崩壊もそれほど無く、会話もなかなか軽妙。
ただ主人公の一人称が関西弁であることも相まって、かなり人を選ぶ。下手したらそれだけで読み進めるのが苦痛になるかも。


【作品名】東方聖酒杯 ~ Lost Dreams of The Her’s Ideal.
【作者名】ハシブトガラス
【URL】http://novel.syosetu.org/3165/
【原作】東方project、Fate
【長さ】長編
【状態】連載中
【あらすじ・概要・感想】
東方とFateのクロスオーバー。
といってもFate側の人物は出てこず、聖杯戦争のシステムとキャラの立ち位置だけを使っている感じ。
オリジナルの設定が多く、まず舞台からして「幻想が無くなったはるか未来の幻想郷」。
そこで高校に通っているアリスや霊夢といった「原作キャラと同じ名前・容姿の別人」が
魔理沙などの「死後英霊となった原作キャラ」を召喚し聖杯戦争を行う、という趣向。
これにくわえて「原作の時代から生き続けているキャラ」までいるので、区別がつかないとすごくややこしい。

序盤こそFateをまんまなぞったような展開だが、すぐに独自のストーリーに。五日目からは残酷な描写も。
設定やプロットなどをちゃんと考えていることが読み取れるので、完結を目指してほしい一作。
ただ原作らしさよりも作者のオリ設定が前面に出ているタイプなので、好き嫌いが分かれるだろう。
個人的には中二の権化みたいななにかと化した英霊妖夢とか好き。


【作品名】転生系女子の幻想郷生活
【作者名】Ren
【URL】http://novel.syosetu.org/16675/
【原作】東方Project
【長さ】短編
【概要】
前作『魔法使いの弁明』で台本形式を終わらせたRenが、
一年ぶりの短編で今度は神様転生の一つの完成形を見せてくれた。(書評風)
死んでしまった主人公が死後の世界で神様に出会い能力をもらって転生する、というまさに神転のテンプレを地でいくような展開。
これ以上はネタバレになるので自分の目で確かめてほしい。

早い話が一発ネタなんだけど『ハメやなろう、理想郷なんかによくある神転の地雷SS』の要素が大量に混ぜ込んであるのが芸が細かい。
箇条書きにすると
  • あらすじ『何を思い何をなすのか……』
  • プロローグ→登場人物設定
  • 一人称
  • 神が少女
  • 主人公はまだ死ぬべきではなかったと言われる
  • 転生神が主人公に謝罪する
  • 誕生するところで区切り
など、箇条書きマジックもあるがかなり濃密な出来。

後半に転生神の正体が明らかになってなるほどこういうオチかと思っていると、ラスト一行でひっくり返されることになるだろう。

【地雷要素又は注意事項】
とあるキャラの設定が話の根幹にあるので、当然だが公式設定がわかること前提。
それに加えていくつか独自設定やメジャーな二次設定が入っている。
神様転生がどういうものかわかっていないと何を皮肉っているのかわからないのはもちろんだが、
それ以上に東方の知識が必要になるだろう。


【作品名】花咲く大祀廟
【作者名】黒犀
【URL】https://novel.syosetu.org/12316/
【原作】東方Project
【地雷要素又は注意事項】ガールズラブ
【あらすじ・概要・感想】
幽香×レティの百合SS。三人称。タグにある通り、東方心綺楼のステージ背景から着想を得たSSらしい。
GLの警告タグはあるが百合描写は薄め。濃厚な百合を期待すると肩透かしを食らうかも。その分原作っぽい雰囲気は出てると思う。
情景描写が丁寧な一方、心理描写には物足りなさを感じた。とはいえ文章力に関しては大きな欠点は見当たらなかった。
ほのぼの系であるため取り立てて大きなヤマやオチは無い。創想話によくある微百合が好きな人間なら楽しめるのではないだろうか。


【作品名】 東方鏡花水月~Complete hypnosis
【URL】http://novel.syosetu.org/14513/
【原作】東方project×BLEACH
【地雷要素又は注意事項】
  • 一部キャラに対するアンチ・ヘイトがあり、悪人気味なキャラ設定になっている
  • 今後改めて取り上げる可能性があるので注意事項と言えるか微妙だが、登場人物の行動に対する理由づけ等が薄い感じがある
【あらすじ・概要・感想】
黒崎一護との戦いに敗れ、意識を闇に落とした裏切りの大罪人藍染惣右介…彼が目を覚ましたのは元居た尸魂界ではなく、幻想郷の旧地獄・地霊殿であった。

東方pojectとBLEACHのクロスオーバー作品であり、BLEACH作品でも珍しい藍染主役作品である。
藍染が霊夢や紫と敵対するという物語の都合からからこの二人がかなり傲慢な人物として描かれているが藍染についてはとても上手く描かれており、要所要所で確かにこういう場面で藍染ならこう言うだろうな。と感じる
但し、原作でのカリスマブレイクと言っても良いような状態での敗北直後からの幻想入りでありながら、幻想入り直後から何事も無かったかのように平静であったり、東方側のキャラクターの言動にも時々違和感を覚える個所がある。
文章については特に読みづらいということも無く、まだ序盤故に今後の展開が楽しみでもある


【作品名】東方真勇者
【作者名】D.K
【URL】https://novel.syosetu.org/17887/
シャドウゲイトの主人公が幻想入りする話。
原作のゲームを知らないでもループものとしてそれなりに楽しめるが、知っていたほうがにやりと出来るかもしれない。
死にまくって正しい選択肢を模索する主人公を描いた作品。
原作ゲームのテキストらしさもそれなりに再現できており、そこそこ面白い。長編で読みたくなるが短編の短さだからこそダレないで読めるものなのだろう。
基本的に原作ゲームと違い漢字が使われている。【残念!! 私の冒険はここで終わってしまった!!】だけでもひらがなにしてほしかったが、良くは言うまい。
原作の死にゲーらしさを再現できている良短編。


【作品名】紅魔館が幻想入り
【作者名】七色アリス
【URL】https://novel.syosetu.org/17545/
『採用試験-紅-』と同作者。
フランドール・スカーレットの独自解釈話。原作設定からする色々と間違ってる解釈話ではあるがあまり見た事ない495年の解釈をしている。
物珍しい、しかし原作設定からすると大きく違っているので原作補完ものとしては微妙なところ。
考察話なので可もなく不可もなく。


【作品名】採用試験-紅-
【作者名】七色アリス
【URL】https://novel.syosetu.org/17524/
オリ主一人称の就職もの。
もし紅魔館に就職するとして、様々な役職についたらどうなるかをシミュレートする話。
描写不足ではあるが原作キャラを知っていれば想像は出来る程度。
内容も地雷ではないし読めなくはないけど何といったら良いか、ふわふわしているというか何と言うか。意図的にぼかしているのかもしれないが少し展開がわかりづらい。
そこまで面白くはない、けど読める。といったところ。
文章に関してはやや不足を感じるものの比較的丁寧に書けている。


【作品名】本当は怖すぎる幻想郷 【ホラー短編集】
【作者名】はるねりま
【URL】https://novel.syosetu.org/19187/
【あらすじ・概要】
いわゆる「本当は怖い幻想郷」というジャンル。
全体的に背景描写や容姿描写は足りない気がするが、どんな状態か場面は想像できる程度であり、行動や雰囲気の描写は上手く読みやすい。
アイデアに関してはさほど物珍しさは感じないが、中々よくまとまった短編に落とし込んでいる。
原作設定を意識した物語になっており、雰囲気こそ原作らしくないが設定に二次設定は殆ど入っていない。
原作でのあれそれの裏ではありえなくもないかなーと思わせるくらいの説得力はある。
【一話『生首キス』】ルーミアの話。名ありのモブあり。
こちらに関してはありがち話といったところか。エロ同人でもさながらカマキリのように食人するルーミアはしばし見られる。だいたいそんな話。
ネタとして使い古されたものではあるが、個人的に生首キスはシチュエーションとして好み。基本的に食べられるオチは多いけれどその後を描く作品は珍しいのではなかろうか。
冒頭の「ここしばらくは面倒なのでやってこなかったが」というあたりが原作の設定を読み込んでいる気がして好印象。
【二話『氷柱』】妖精たちの話。名無しのモブあり。
チルノと大妖精、光の三妖精による無邪気な殺戮話。
前話のルーミアは人を食べる必要があるからーという一種理性的な残虐性だとしたら、こちらは人を殺す遊びという無邪気な残虐性といえる。
大妖精は二次設定でありがちな性格ではある。
妖精たちが遊びとして人を殺し、それを悪いこととは思っていない様子で、台詞からもその無邪気さが感じ取れた。人外らしさを上手く表現できている。
まあ無垢な悪意のほうが怖いなあと思った。


【作品名】約束は限りなく強き信仰に変わって
【URL】http://novel.syosetu.org/17293/
【あらすじ・概要】
59,092文字。そしてドシリアス。
いわゆる早苗の幻想入り前から風神録へと繋げる補完もの。ストーリーの構成としてはありがちだが文章がしっかりしているため読みごたえはある。
原作再現の点からいえばシリアスであるため性格がやや違って感じる。個人的にもっと早苗は天然な阿呆の子だと信じてならない。
とはいえ天然だと話の根幹からして変わってしまうのでやむを得ないが。
諏訪子や神奈子に関してはシリアスな時ならこんなもんか程度なので気にならないが、早苗の性格は気になるって人はいるかもしれん。
シリアス二次にはありがちだから性格だからそこまで度が過ぎて違和感あるってわけではないとは思う。
味付け程度だがオリキャラも登場してがっつり話に絡む。一番目立つのは早苗母か。
それなりに強くキャラ付けされているのでこれが苦手だと微妙かも。他には名ありクラスメートが数人登場。
所々に回想が入るのだが、入り方に掴みがなくて時系列に少し混乱するところもあった。
補完ものとしてはありがちな話だが、オリキャラをしっかり絡ませるのは珍しく、文章がしっかりしているため総合的にまとまっている作品といえる。

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最終更新:2017年09月03日 22:07