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「一人の人間を知るのは図書館をめるごとひとつ買い占めるのにひとしい」/「天才たちの値段 美術探偵神永美有」/門井慶喜

「子供に将来何になりたいかって訊いたら、みんな口をそろえて、サッカー選手、宇宙飛行士、消防士って答えるはずだよ。だけど、幸せになりたいなんていう子はいないよ。だってそうだろう、俺たちは何か職につけば幸せになれると思いがちだけど、そんなことはない」/『螺旋』/サンティアーゴ・パハーレス

「文学通ぶって二人の男性が物知り顔して戦わせている議論には心底うんざりさせられた。あれではどちらがより多くものをしっていて、どちからがより多くの本を読み、どちらが無意味な情報をより多く集めているかをきそうコンクールと同じじゃないと考えた」/『螺旋』/サンティアーゴ・パハーレス

「探偵というのは歴史家みたいなもので、過去に取り憑かれている。こと未来に関しては探偵は、間の抜けたことしか言えない」/『ペヴァリー・クラブ』/ピーター・アントニイ

「アル・カポネは、史上最大の酒類密売事業を手がけ、警官や政治家を買収し、誘拐や拷問を働き、シカゴの街なかで白昼堂々と人を殺したあげく、何の罪で刑務所に入れられた? 脱税だ」/『フランキー・マシンの冬』/ドン・ウィンズロウ

「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」/『幻の女』/ウィリアム・アイリッシュ

「探偵は、事件が解決すれば再び孤独な部外者になるの。残された者たちの心の傷を癒すのは、残念ながら探偵の役目じゃないわよ」/『隻眼の少女』/麻耶雄嵩

「演奏なんかしなくたって、音楽はもうすでにある。演奏はむしろ音楽を破壊し台無しにする」/『シューマンの指』/奥泉光

「マーリン・ブロードストンが殺されたときいて、世間の人は笑い死にしそうだった」/『くたばれ健康法!』/アラン・グリーン

「『クイ・ボノ』? なにそれ?」「不慮の死に関する限りでは、平たくいえば『もっとも得をしそうなのは誰か』という意味ですよ」/『警官の証言』/ルーパート・ペニー

たぶん人間の心には、悲しみの飽和量があるのだろう。ちょうど、コップの水に食塩をとかしていくと、いずれとけなくなる限界が来るように。/『エアーズ家の没落』/サラ・ウォーターズ

「ええ、私は不器量よ、知ってるわよ、スティーブンが結婚した時も、お父様が亡くなった時も、ジョージーが生まれた時も……何におきても、みんないつもおなじことしか言わない。わかってるわよ、当たり前だもの。そういうことがあるたびに辛そうだと思われるのは、だって、私は嫁ぎ遅れの姉娘だもの」/『半身』/サラ・ウォーターズ

「しゃんとしたまえ。われわれ二人共、まだまだ学ぶべきことが多い。今日こうして会ったおかげで二人共ましな人間になるだろう」/『新アラビア夜話』/ロバート・ルイス・スティーヴンスン

「大人を締め出すためなのよ。子供たちは干渉されずに遊べる。大人にはポケモンの世界が理解できないから。いろいろなものがありすぎて、範囲が広すぎて、大人にはわからない。それが狙いなんだわ」/『催眠』/ラーシュ・ケプレル

弓のしなり、弦の張り……そこに蓄えられているのは、ただの力じゃない。あれは時間なんだ。/『さよなら、ジンジャー・エンジェル』/新城カズマ

「しばしば、生者よりも刺激に満ちていると感じるよ。死者は秘密を守ろうとする。わたしはそれを探り出そうとする。これは一種の対話じゃないかね?」/『贖罪の日々』/マイケル・グレゴリオ

「命は神聖なものです」わたしはいった。「怒り、嫉妬、欲深さ、誤った欲望が、不当な行動を正当化し、こころを支配すると、どういう成り行きになるのか予測がつかない。凶器がてもとにあったら、最悪のことが起きる可能性もある」/『贖罪の日々』/マイケル・グレゴリオ

「完璧な変装じゃないですか! 僕はこの格好で、朝からずっと門前払いにいたのですよ。もちろん、誰にも怪しまれませんでした」「朝からだと。よっぽど暇なんだな」「無職ですから!」「威張るな」/『扼殺のロンド』/小島正樹

要するに、これはわたしの小切手なのさ。期限を過ぎているし、借り越しになっているけどね。地獄で現金化するんだな。/『隣の家の少女』/ジャック・ケッチャム

俺は警視庁へ帰ろう。あそこでは殺人者は殺人者として扱われ、A氏に通用することはB氏にも通用するのだ。/『時の娘』/ジョセフィン=テイ

「俺とその男は面識がなかった。知り合いになる機会はあったようだが、俺の方で断った。知り合いになっていたら親しくなっていたかもしれない。ならなかったかもしれない。その男はヘロイン中毒だった。たぶん友達はヘロインだけで十分だっただろう。たいていそうなるものだ。だが、いずれ一緒に歳をとって、このホテルのロビーのソファーで手を握り合うようになる友達どうしじゃなかったとしても、そんなことは関係ない。俺が宿にしているホテルに誰かが入り込んできて、夢の国に遊ぶあの男の頭のうしろを撃ちぬいた。それがたまらないんだ」/『ユダヤ人警官同盟』/マイケル・シェイボン

「差別というのは集団による行為だ。例えばアブナイ例で言うと、仮に、俺がインド人を嫌いだとする。それはただの個人の感情なんだよ。ほら、ウナギが嫌いで食えないとか、英国王室が陰険そうで気に入らないとか、それは個人の好き嫌いの感情だろ。でも、その感情が個人レベルでなくて、個人と個人が結びつき、集団で同意しあうこと、感情の合体、それが差別なんだよ。だから、インド人なんか嫌いだというやつらが、俺に対し仲間意識を持ってコンセンサスを得ようとすること、それが差別だ」/『赤き死の炎馬』/霞流一

「カロリンもアミアスも、二人一緒に、わたしの手の届かないところに行ってしまったのです。結局、二人は死ななかったのです。死んだのはわたしでした」/『五匹の子豚』/アガサ・クリスティー

「そりゃそうだよ。だってマホーはリアルじゃないんだぜ。リアルでマホーやろうとするのは現実的じゃないじゃん。マホーならそんなことは簡単だったワケね」/『ルー=ガルー』/京極夏彦

「教えてもらったら探偵じゃないだろ。つまり考えることが俺に与えられた仕事なのだ。答えを覗き見ては辿り着けない場所がある」/『ディスコ探偵水曜日』/舞城王太郎

 警視はとぎれとぎれにいった。「奇跡だ」
「奇跡?」エラリーはばかのように口コミをあんぐり開けた。
「雨が降っている」/『シャム双生児の謎』/エラリー・クイーン

「僕にとって推理小説はあくまで知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った、読者対名探偵、読者対作者の刺激的な論理の遊び(ゲーム)――それ以上でも以下でもない。」/『十角館の殺人』/綾辻行人

「子供はいつでも 大人にナイフをなげて 血を流すなと言う 愛情は無限に生まれても 傷つけられた心の膿は魂を腐らせ肉体を蝕む 健常な者には刺激にもならぬ言葉が毒の霧になる」/『アンダー ザ ローズ』/船戸明里

世界は、そう、少しでも美しくなければ。/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹

わたしは万葉の不肖の孫娘なのである。あぁもう。死んでお詫びをしたいところだが、でも生きていたいんです。/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹

「難儀な時代に、生まれるねぇ」「いつだってそうさ。おばあちゃん。いつだって、それなりサ、難儀な時代だよ」/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹

「そもそも画期的で独創的な新技術などというものはないんだよ。ひとつの技術が完成するまでにはいくつもの段階を必要としている。ある陣営でモノにしている技術は、経済的な、あるいは熟練度の理由でもない限り他の陣営でも実現できることばかりなんだよ」/『殺竜事件』/上遠野浩平

「だがね、思うに、君をもっとも必要とするのは、むしろ法的証拠が、文句なく、君の犠牲者をさしている場合だろうじゃないか」/『ベンスン殺人事件』/ヴァン・ダイン、井上勇訳

「目に見える事実は、見方によってはどうにでも解釈できてしまうので、事実をもとに推理すると、しばしば判断を誤ることがある」/『黄色い部屋の謎』/ガストン・ルルー

「少女をレイプして殺し、そのあと少年をレイプして殺すというのはどういうタイプの人間だ? 言ってみてくれ。私は民警に二十年近くいるが、そんなやつに出くわしたことは一度もない。聞いたこともない」/『チャイルド44』/T・R・スミス

ミステリとの付き合いはSFのそれに劣らず長い。十歳の頃、私は昼寝をしている父親の枕下から、読むことを禁じられていた『ザ・シャドウ』をこっそり持ち出したことを覚えている(私が読んではならないものならばなぜ父はそれを読むのか、私は父に尋ねた。父は英語の勉強だと言った。私は学校で英語を習っているから読まなくていいのだ、というのである。なんと馬鹿げた理屈なのだろうその時私は思った。/『黒後家蜘蛛の会1』/アイザック・アシモフ


まだ読んでいない人は幸せである。『薔薇の名前』を読めるのだから。
既に読んでしまった人も幸せである。『薔薇の名前』を読み返せるのだから。/『新装版 ミステリベスト201』/池上貴史

「怒りを捨てるのは無理よ。反射の問題から。ただ、そのやましさを自覚していない怒りは底なし沼のようなもの。何を呑み込んでも満足しない。次第に呑み込むことが自己目的化する――あなたの怒りは何が得られれば鎮まるのかしら」/『天帝のはしたなき果実』/古野まほろ


「警部補もご自分の勘に従う事があるんですか?」
「たまにな」カーマイケルは正直に答えた。「ただし、ルールをひとつ決めているんだ。今みたいに、仕事の手間を増やすような勘だったら従う。時間が節約できたり手抜きができるような勘だったら、無視する。たとえば、手がかりが十六個あって、これ以上出てきそうになかったら、ひとつずつ地道に潰していくだろ。そんなときぱっと勘がひらめけば、何をみおとしていたか気づくこともあるわけだ」/『英雄たちの朝 ファージング I』/ジョー・ウォルトン (茂木健 訳)

「最初から話してもらったほうがよさそうですね」とテレンスがいった。「最初から(アブ・イニシオ)か。卓抜な提案だ」とぺディック教授。/『犬は勘定に入れません-あるいは消えたビクトリア朝花瓶の謎/コニー・ウィリス

「ああ、多分氏ぬ。・・・・・・だけどさ・・・・・・、あいつら、そのとき、何を思うんだろうな? 後悔するのかな? ・・・・・・しないんだろうなぁ、って思う」(中略)「生きてるから暇つぶししているだけでさ・・・・・・生きてるだけなら死んでもいいんだろうな・・・・・・」/『クビシメロマンチスト』/西尾維新

「どこかで声がしたようだった。『もう眠りはないぞ!』と」/『マクベス』第二幕ニ場/ウィリアム・シェークスピア

「あの晩の、犬の不思議な行動に、ご注意なさるといいでしょう」 「犬は全然何もしなかったはずですよ」 「そこが不思議な行動だと申すのです」/.『白銀号事件』/サー・アーサー・コナン・ドイル

ーーこれは私の知る限り、最も不思議な事件だ。おそらく世界にもまずめったに例を見ない不可能犯罪であろうと思う。/『占星術殺人事件』/島田荘司

目が覚めると、葉古小吉はゴキブリになっていた。これとよく似た設定の小説があった。(中略)したがって以下に繰り広げられる物語では、葉古小吉がゴキブリのまま、探偵事務所の助手として活躍する。なぜ、と問うてはならない。物語の神様がそう決めたのだから仕方ない/『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』/鳥飼否宇

殺虫事件(さつじんじけん)/『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』/鳥飼否宇

complicatedとcomplexがおなじとはかぎらない。/『鳥有此譚』/円城塔

――こういう時代には殺伐とした事件があっても、念入りに計画された犯罪なんてないものだ。/『蝶々殺人事件』/横溝正史

「しかし、新しい支点のもとに事件全体を再構成しよと試みる時、もはや事件の密室性は瑣末な条件になります」/『哲学者の密室/笠井潔

「付け加えるなら、この出来事には多分、偶然が大きく作用していると思いますよ」/『夜の蝉』/北村薫

「犯人は、この二次元の密室のたった一つの死角を利用して、被害者を自分の手で刺し殺したのです」/『吸血の家』/二階堂黎人

「俺は、とっくに死んじまってるんだよ。話はまず、そこから始めなきゃいけない」/『生ける屍の死』/山口雅也

「――つまりあなたは、あらゆる制度の呪縛から解き放たれ、個を貫き、己の居場所を獲得するために、この計画を練り上げた――そう仰るのですね。」/『絡新婦の理』/京極夏彦

「最初から一言、不合理ゆえに我信ず、と言ったほうがわかりやすかった」/『一の悲劇』/法月綸太郎

「身も捨てて、誇りも自尊心も捨てて、真実を、灼熱の太陽を、バリケードの日々を昏倒するまで生きることだ」/『バイバイ、エンジェル』/笠井潔

「ある蜂起で死んだ人間は、それが本人には制度破壊の究極的な体験になるんだから、それで文句ないだろう」/『ユートピアの冒険』/笠井潔

「無条件でお前のことを愛してくれる存在は確かにある。それが世の中のサーキットだよ。今のお前にはまだ理解できないかもしれないが私が言った言葉をよく覚えておけ。いずれ解かるときがくる。少なくともそれまでは生きてみろ」/『クビシメロマンチスト』/西尾維新

「首になるのがそんなに怖い?私なんか、もう何もないのよ。全部なくなってしまった。全部取られてしまったのよ。」/『恋恋蓮歩の演習』/森博嗣

「だけどね、どうしても取られないもの、誰にも渡せないものがあります。それが、人の価値を決めるものです。それだけは、最後まで、死ぬまで、誰のものでもありません。立ち上がりなさい。人の誇りを持ちなさい!」/『恋恋蓮歩の演習』/森博嗣

「人間というのは、本当は、平凡に生きることが一番難しい」/『誰もわたしを愛さない』/樋口有介

「『いかに』の問題を考えているときは、『なぜ』はひとまず棚上げにしておいた方が混乱せずに済みますよ」/『原罪の庭』/篠田真由美

「でも、これが、あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものだよ」「え?何がですか?」「わからない、という感情」/『有限と微小のパン』/森博嗣

「それを忘れないで。言葉だけのことなの。全部そうなんです。言葉で理由をつけて、どんなふうにでも変えてしまえるの。言葉こそが、悪魔であり、神であり、私たちの罪でもある。でも、そこにしか、真理はないのよ」/『人形式モナリザ』/森博嗣

「知らない、ということはつまり、知れば解決することだからね。重要なのは、それでどうした、ということだよ。考えることだ。自分の頭でね」/『QED 東照宮の怨』/高田崇史

「そうですねぇ。僕自身は、この世に『説明のできないこと』という余白を残しておきたいほうなんですが。あらゆることに説明をつけてしまっては息苦しいでしょう」/『遠い約束』/光原百合

「人は誰かのために死んだりはしない。本人はそのつもりかもしれないが、たいていは自分のために死ぬんだ」/『さらば長き眠り』/ 原寮

「だから人間は結局、自分が何を欲しいのか知らないのさ。知らないからとりあえず自分が持っていないものを欲しがる。そういうことなんじゃないのか。」/『猟死の果て』/ 西澤保彦

「綺麗という形容詞は、たぶん、人間の生き方を形容するための言葉だ。服装とかじゃなくてね」/『幻惑の死と使徒』/ 森博嗣

「人間って欲が深いんです、自分が得たものではなく、失ったものを見てしまう。なにかを得ればなにかを失うのは道理だというのにそれが解らない」『製造迷夢』/ 若竹七海

「人の棲むところに理想郷などありませんよ」/『鴉』/ 麻耶雄嵩

「相手の思考を楽観的に期待している状況…、これを、甘えている、というんだ。いいかい、気持ちなんて伝わらない,伝えたいものは、言葉で言いなさい、それがどんなに難しくてもそれ以外に方法はない」/『詩的私的ジャック』/ 森博嗣

「どうして人間は、大きくなったら何かにならなきゃ、ならないんでしょうね?」「別に他のものになる必要はないじゃないか。今のままでいいよ。君は君なんだから」/『ハロー、エンデバー』/ 加納朋子

「あなたには才能があるのです。しかしその才能は、名もなく声もない多くの平凡な人々から、あなた一人が、税金のようにわずかずつ徴収したものなのです。才能とは負債なのですよ。あなたは生き延びて、大衆にこれを返済しなくてはならないのです」/『暗闇坂の人喰いの木』/ 島田荘司

「全ての不可能を消去して、 最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、 それが真実となる」/『シャーロック・ホームズの冒険』/コナン・ドイル

「ああ、そうだわ──喪服を用意しておかないと・・・」/『密やかな喪服』/真保裕一

「だから一時期日本でもてはやされた“社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。DKのマンションでOLが殺されて、靴底を擦り減らした刑事が、愛人だった上司を捕まえる。――やめてほしいね。」/『十角館の殺人』/綾辻行人

(蘇部健一の『六枚のとんかつ』を評して)「たんなるゴミ」/笠井潔

「現実とは現実とは何か、と考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。普段はそんなものは存在しない。」/『すべてがFになる』/森博嗣

「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。ましてや雨の中となるとなおさらだ 」/『九マイルは遠すぎる』/ハリイ・ケメルマン

「きちがいじゃが仕方がない」/『獄門島』/横溝正史

「古典にもっと親しむべきだという意見はよく言われるものだが、そんなもの、たまには初代ファミコンで遊べと言われているみたいなものだからな」/『きみとぼくの壊れた世界』/西尾維新

「哀しいかな、基本的に私は長編には向かない探偵だな」/『メルカトルと美袋のための殺人』/麻耶雄嵩

「どうして私が推理などという面倒なことをしなければならないんだ。雑事は使用人に任せておけばいいんだよ」/『貴族探偵』/麻耶雄嵩

「どうだね、クラリス、子羊の悲鳴は止んだかね?」/『羊たちの沈黙』/トマス・ハリス

「杉下君、これから何が起きても驚いてはいけません。いいですね、僕が何を云っても、他の皆さんの前では平静を保つように心がけていてください。判りましたね」/『星降り山荘の殺人』/倉知淳

「……煙草は健康に悪いですよ」「健康が煙草に悪いのだよ」/『クビキリサイクル』/西尾維新

「ああ、なにも入っていない――ただのブラック・コーヒーだ」/『カップの中の毒』/クリスチアナ・ブランド

「憂鬱なことが多い世の中です」/『切り裂きジャック・百年の孤独』/島田荘司

「ぼくにさよならを言うことがどういうことなのか、思い知らせて差し上げるんですよ」/『丸太町ルヴォワール』/円居挽

「ミステリー研の連中が、集まってやるのは何だ? ただの飲み会か? それとも麻雀大会か? 違うだろ?」/『ミステリー・アリーナ』/深水黎一郎

だけど、死のうと考えることは、きっと自由なのだ。
それを考えられることは、人の尊厳の一部。
考えても良い。
考えるべきなのだ。
そして、考えても死なないことに、価値があるのではないか。
結果として、死ななかったことに、価値があるのではないか。/『εに誓って』/森博嗣