「あんたなんて、大っ嫌いなんだから」
人物
東久邇(とのくに)翠子(みどりこ)。みんな大好きヒロイン。
新設された舎密部警保局捜査3課課長でありながら膨雀高校二年F組の十七歳。その手腕は主人公をして聡明と言わしめるほど。
誰もが羨む美人でありながら、それを本人は鼻にかけず、むしろそれによって注目を集めるのを毛嫌いしているきらいがある。
改造した工業用ドリルが武器。スカートのポケットに潜ませている単三電池で稼働する。翠子本人はそれを月牙刺だとかAWLと呼んでいるが、ドリルとは呼ばれたくないとか。
昼食がいつもコーヒー牛乳とサンドイッチであるのにうんざりしていて、それだけに食べ物に弱い。
声優は周坊ハルカさん。「つみびとをして」の長台詞の演技は名演。
役柄
去人たちⅠ
主人公と共に事件を操作する。主人公が課長を務める捜査二課と結果を競い合う関係であるからして、敵対関係にあるともいえる。
(ネタバレ反転)
謀反を決起。電換実験で感覚の繋がった朝倉悠衣莉を通して、自らの出生と対峙する。(つみびとをして)
謀反を決起するも失敗。人身を超えた生命力を振り絞り主人公にファイルを託す。(頑是なき乱声)
去人たちⅡ
次長命令により主人公と共同で猫殺しを捜査する中で、歌穂に接近する。
関係
去人たちⅠ
主人公
彼女にとり主人公は目の敵、なぜなら捜査課同士で功を競う関係にあるからだ……本当にそれだけ?
不審なぐらいに主人公へ八つ当たるも、弁当の中身をせびったりはするに、微笑ましい関係。
速水 タツヲ
あの主人公の部下ということだが、タツヲの陽気な性格を買ってはいるのか、そこそこに親しんで接している。
南条 ありす
ありすへのよそよそしい接し方には何やら含むものがある様子。「主人公の妾」呼ばわりするなどして、それはあからさま。
去人たちⅡ
園村歌穂
猫殺しの捜査の中で出会い、病弱な少女を装って腹を探りながら会話することになる。
台詞抜粋
「脳みそはみ出てますよ」
屋上から飛び降りた死体をみての冷静な一言。17歳らしい可愛げは一切ない。このあと主人公に「少しは動揺しろ」とたしなめられる。
「真実を知っているみたいに、正しいことを、ただ正しいという理由であたしたちに押し付けないでよ!
あたしたちが欲しいのは決められた真実なんかじゃない!
生きていくための現実なのよ!」
とある人物の自殺後に主人公へ向けられる、彼女の心情吐露。主人公には「逃げ道」と非難される。
「ありがとね」
「つみびとをして」を締めくくる言葉。
「噂では肉を食うとバロックになりやすいとか」
主人公の弁当をみて一言。翠子さんの食に対する執着が垣間見える。
考察
(ネタバレ反転)
・翠子はタツヲが同じような存在だと知っていたのか
・国際部第一国際課第五係"翳櫻"で探していたもの
・「つみびとをして」終盤、翠子の夢
・翠子の対峙した「作者」とは一体