PKI定点観測のページ
個人的なプロジェクトとして、ウェブ上で検索できる証明書やCRLを.jpや.krなどトップレベルドメイン別に毎月集計するようなことをやっています。調査により、国ごとのPKIの普及度、SSLサーバー証明書の普及度や、その推移が垣間見られるのではないかと思ってやっています。
調査は2009年4月より、今のところ毎月やっています。(2009.10.20現在)
過去のブログ記事
生データ置き場
生データ(1) ファイル名「YYYYmm.txt」
当該観測月の定期観測日(毎月18日頃)に以下をトップレベルドメイン毎にインターネット検索したヒット数を集計した生データファイルです。
(1) 拡張子が「.crt」であるファイルのヒット数
(2) 拡張子が「.cer」であるファイルのヒット数
(3) 拡張子が「.crl」であるファイルのヒット数
データファイルはヘッダ無しのTSV(タブ区切り表形式テキストファイル)になっており各カラムの値は以下の通りです。
(1) トップレベルドメイン(TLD)名(大文字)
(2) 当該TLDにおける拡張子「.crt」「.cer」「.crl」のインターネット検索したヒット総数
(3) 当該TLDにおける拡張子「.crt」のインターネット検索したヒット数
(4) 当該TLDにおける拡張子「.cer」のインターネット検索したヒット数
(5) 当該TLDにおける拡張子「.crl」のインターネット検索したヒット数
データ例(抜粋)
AS 0 0 0 0
AT 49 2 47 0
AU 32 30 2 0
生データ(2) ファイル名「YYYYmm.js」
上記のデータファイルをJavaScript(JSON)形式にしたものです。
- YYYYmm.js : 余計な改行や空白等削除して圧縮したもの。
- YYYYmm.src.js : 上記ファイルの圧縮前のソースのJavaScript
一点、タブ区切りテキスト版(TSV)と違うのは、余計なデータサイズを小さくするために、すべての値が0であるようなトップレベルドメイン(TLD)については、データを省略しています。以下にデータの例を示します。
pkidata[2009][4] = {
// ...略...
// 配列中の要素中の数は[(合計),(.cer),(.cer),(.crl)]を表す
"CZ": [ 127, 103, 24, 0 ],
"NET": [ 510, 222, 227, 61 ],
"ORG": [ 586, 149, 415, 22 ]
};
これらのデータファイルは年、月の連想配列としてデータが格納されているので、データを読み込む前に
<script>
var pkidata = {};
pkidata[2009] = {}; // 必要な年の初期化
</script>
を行う必要があります。
JSON形式のデータの利用例
静的JavaScriptとしてデータを読み込ませた場合のHTMLの例を示します。
例では、「.net」ドメインのウェブサイト上で6~8月の各月で検索ヒットした証明書・CRL数の推移を表示させるには以下のようになります。
<html>
<head>
<script>
var pkidata = {};
pkidata[2009] = {};
</script>
<script src="http://www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/200906.js"></script>
<script src="http://www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/200907.js"></script>
<script src="http://www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/200908.js"></script>
</head>
<body>
<h3>2009年6月~8月の「.net」ドメインのウェブサイト上の証明書・CRL数</h3>
<script>
document.write('2009年6月: ' + pkidata[2009][6]['NET'][0] + '<br>');
document.write('2009年7月: ' + pkidata[2009][7]['NET'][0] + '<br>');
document.write('2009年8月: ' + pkidata[2009][8]['NET'][0] + '<br>');
</script>
</body>
</html>
データを読み込ませた後、例えば変数には pkidata[2009][6]['NET'][0] は2009年6月の'.net'ドメインのウェブサイトの0番目のデータ、すなわち検索ヒットした証明書とCRL数の合計が入っています。
このようなHTMLファイルに対しては以下のように表示されます。
データを動的に読み込ませたり、グラフを描いたりするためには、他の参考となりそうなサイトを見て活用してみてください。
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最終更新:2009年10月20日 22:10