本編合流

 

 

 トボトボと家へと向かいながら、綱吉は思った。

 

(冗談じゃないよ~。マフィアと関わってられるか。逃げちゃおうかな…………でも、このままじゃ……)

 

「どんなに逃げても、奴らはお前を狙い続けるぞ」

「う”、え!リボーン」

 

 塀の上で両肘をついて綱吉を見ているリボーン。

 

「それに、奴らがお前を探すためにやったことを忘れるな」

「あ……」

 

 病院で包帯を巻かれていた笹川先輩。

 倒れた獄寺。

 処置室へ運ばれた草壁先輩。

 帰ってこない雲雀先輩。

 いつもとは違う雰囲気をまとう櫻姉。

 

「そ、そりゃぁ。俺だって奴らのやり方はおかしいと思うよ!皆を巻き込んで。骸ってむかつくよ!」

 

 リボーンはじっとそれを聞いている。

 

「だけど、あの雲雀さんも帰ってきてないんだぞ?そんな奴ら、駄目ツナの俺に倒せっこないよ……。無茶だよ」

 

 俯(うつむ)く綱吉。

 

「だけど、周りはそう思ってねぇぞ」

「え?」

 

 

 彼のその言葉に、綱吉は顔を上げた。

 しだいに聞こえてくる複数の足音に、横を向く。

 

 すると――

 

 

 

 ――――走ってきたのは、獄寺と櫻姉だった。

 

 

「十代目!」

『ツナ』

 

「獄寺君?!櫻姉さん!!?」

「俺も連れてってください!奴の息の根止めますんで!」

『雲雀さんの後始末もしなきゃいけないし、私にも手紙が来てるのでね。もちろん、私もついてくわ』

 

「え、ええ?!」

 

 驚く綱吉。

 

「ご、獄寺君。怪我は大丈夫なの??」

「あんなのかすり傷っすよぉ~」

 

 後半フラフラになる獄寺を、とりあえず櫻がひそかに支える形をとる。

 

「よぉ!俺も行くぜ、ツナ」

 

 タイミングを計ったように山本が現れた。

 

「や、山本」

「小僧に聞いたぜ。学校対抗のマフィアごっこだって?」

(……騙されてるよ。山本)

 

「私も行くわ」

「び、ビアンキ?!」

「隼人が心配だもの」

 

 長髪美人のビアンキが現れると同時に獄寺が地面に沈む。

 

(ぎゃ、逆効果だ……)

 

 

「よし!敵地に乗り込むメンツはそろったな」

「え」

「奴らのアジトもわかっている。多分、人質もそこだ」

「人質って……」

「お前らの良く知ってるやつだ」

 

 彼らが敵地に乗り込むのは次の日である。

 

 


 

 

 

 かくして、私はいったんツナ達と家へ帰り準備をする。

 もちろん各自一旦家へと帰っていた。

 

 ……まぁ、獄寺君はそのままツナの部屋に泊まるらしいが。

 

 

「櫻」

『ん?ああ、リボーン』

 

 無駄に隠密スキルが高い我が家の家庭教師が、いつの間にかこちら側へと来ていた。

 

「さっき言ってた手紙。見せてみろ」

『えっと、確か大事なものだと思ったから、ここに……。あった。はいどうぞ』

 

 制服の懐にしまっていた手紙を取り出し、彼に渡す。

 

「ふむ。珍しいな。日本語での指令書とは」

『あらかじめお願いしておいたのですよ。私は話すどころか、文章も書けないのでね。単語だけ書けても仕方ないでしょう?』

「……確かにな。だが、俺がいるのに」

『私と、ツナは別々に手渡されているようで。と、いうより渡される経路が違いますからね』

「迷惑かけるな……」

『もう慣れましたよ。しかし、ツナはもう出てますね』

「片鱗だがな」

 

 本音を言った時の彼は、あと少しでその力を出せれるところまで来ていたはずだ。

 

『明日は、何時くらいに家を出ます?確か、彼らのところまで結構距離があったと思いますよ?』

「そこは心配ねぇぞ。ちゃんと奴らには連絡をしておいたからな」

『って、お見通しよね。よかったわ』

 

 

 

「……お前。やっと決心がついたのか?」

『いやね、決心はとっくについてたのよ。ただ、どのあたりで本格的にこの輪に入るか決めかねていただけ』

「そうか」

 

 

 

『ツナは?』

「ビビってる。まぁ、獄寺がいるからな大丈夫だろ」

 

 

 

「あと、今日だけ俺ココで寝るからよろしくな」

『寝耳に水ですね。まぁ、いいですけど……この部屋のどこに』

「おやすみ。すぴーすぴー」

『って、そこ?!いやいや、待て。直ぐ簡易ベッド作るから!』

「仕方ねぇな。んじゃ、早く作れ。さもないと……」

『了解!えーっと、こいつとこいつと、あれを持ってきてこうして……。ほい!できた!』

「早いな」

『伊達に三回目の人生じゃないって』

「ちげぇねぇな」

 

 

 私は、リボーンが簡易ベッド(複数のクッションと毛布で作った)で寝たのを確認してから、ベッドに横になって目を閉じた。

 

 

 

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