「だいじょうぶかだってば!」
『だいじょうぶだよ?ここコワい人いないみたいだし』
しっしんからおきたナルト君がしんぱいしてきた。
「ならいいけど……」
『今日から、ここでいっしょにすごすからよろしくね』
「え?」
『いや?』
「そ、そんなことないってば。でも……」
気にしすぎだよ、この子。
関わらなくなることでギリギリで保ってるくらい、だよね。
……じゃあ、思いっきり強くなって、僕ちゃんと身をまもるようにしよう。
人のほんしょうコワいから。
あのあと、ナルト君といっしょにご飯たべてねた。
ねがおはトシソウオウだね。
『今日から、くんれんおねがいします』
「ああ」
「基本からやろーねぇ。とりあえず知識身につけれてからにしよか~」
「おい、瑠威は今から任務だろうが。俺がやっておく」
「えー、不安かも」
「さっさと行け」
ルイおねえちゃんがどっかに行っちゃた。
『どこ行ったの?』
「この世界での任務だ。詳しいことはもう少ししたら色々教えてやる」
それからお兄ちゃんとマンツーマンで勉強することになった。
この世界のしくみをひと通り話してもらい、シノビがつかうという力もそのキソを頭にたたきこむ。
「一気に教えたが、わかるか?」
『ガロお兄ちゃん。だいじょうぶ、だいたいわかった』
だてに神こうほじゃなかったよ。
そのあとテストもしたけどバッチリ答えられた。
「呑み込みが早い。将来が楽しみだ」
『僕がんばるね!ルイおねえちゃん、少しつかれた顔してたし』
「分かったか……。俺も長いこと生きているが、あいつはこの世界で八十年は生きているからな」
『え?でも……』
「神の呪いみたいなものだよ。この里を作ったその当初、この世界は争いが絶えなかった。それで、アルトゥと瑠威はこの場所に強力な結界を張ったんだ。だが、その副作用で瑠威は成長が緩やかになったのだ。一年分成長するのに十年かかるそうだ」
『幼なじみと一緒に老いる事ができないんだね』
「ああ。でもって神の力を一部持っているようなもんだから、ある意味でナルトと同じように化け物扱いクラスだ」
『?それはガロお兄ちゃんも同じじゃないの?』
「俺は上手くそれらを隠したからな。俺は普通に成長できる。あるのは再生能力だ」
『力の方は?』
「俺はもともと神に対抗することのできるモノの一部だったのだ。一般的な名前でいけば魔王の一部だ。だから力をもらわなくとも最初っから持っていた」
『そっか……』
「今日はここまでだ。実技は明日からにしよう。ナルトと遊んで来い。今日も、独りぼっちだろうからな」
『彼はいつまでここにいられるの?』
「……ナルトが五歳になるまでだ。それ以上は周りが煩い」
『大人のツゴウかぁ……』
「まあな。で、お前にはナルトと一緒に住んでもらうことになる。瑠威が言っていたが、ナルトはいじめられるだろうから、お前が秘密裏に守れ。俺も瑠威も裏任務で忙しくなるからな」
『やるしかないんだね?じゃあ、やる』
「ありがとうな。じゃ、遊んで来い」
『あいあいさー』
ガロお兄ちゃんと別れて、ナルトを探しにほかげテイのおくじょうを目指した。
移動している時も、大人たちの目線はいやなモノしかない。
これじゃ、ナルトでなくともストレスがたまるよ。
ほかげ?であるサルトビさんもかなりツカレてるみたいだし。
『ここ、あまり好きじゃない』
わかっていない大人はキラいだ。
僕のりょうしんと同じ。
自分のことしか考えてない。
エリートとかえらくなるなら、周りもよめなくちゃね。
おくじょうに行くとナルトが空を見上げていた。
その背中はかなりちっぽけだ。
もともと小さいのに、さらに小さくなっている。
僕がんばるね!
で、いろいろ大人からまもってあげるからね!
『ナルト!』
「れいすけ!もうおわったんだてば?」
ナルトはうれしそうな顔をしてかけよってくる。
その足どりはすこしふらついている。
『?だいじょうぶ?だっすいしてない?』
「だっすいってなんだってば?」
『あー、うん。のど乾いてない?』
「そういえば、あさごはんすこししかたべてないってば」
それいこう食べてないんだね?
というより、小食なのかナルト……
この世界に四季があるかは知らない。
けど、日光にあたり続けるとよくないのは同じみたいだ。
『じゃ、のみものもらいに行こう!』
「……たぶん、じゃまだっていわれるってば」
しゅんとするナルト。
ひとみを見れば、そこにはあきらめの色がありありと出ているわけで……
うーん、どうしたものか。
あ、サルトビさんのとこ行けばいいじゃないか!
そうしよ!
『だいじょうぶ!僕についてきて!』
「ま、まっててば!」
その後サルトビさんけいゆでお茶もらいました。
うん、おいしい。
でもこの分じゃナルトとひとくろうするコースだね。
僕大人きらいだから、どれくらいたたきのめせるのか楽しみだよ。
そのためにも毎日くんれんがんばるぞぉ!
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*やっとこさ、本当の序章終了。レイスケ君の喋り方面倒です。
まあ、もう瑠威視点に戻るんだけどね。
カカシさんもずーっと出てきてないし。九尾あたりでしか出てないよ。
とりあえず、次にはもう五年たってるから。レイスケ君がどれくらい強くなってるか……楽しみですね。
もう漢字変換も気にしなくていいだろうし