希望の里へ

 

 あの後、私は逃げに逃げたはずだったが、扉間にズタボロ状態にされた。

 

 うわぁーん。

 どうせ持久力ないよ……

 瞬時に逃げてもすぐに追いつかれるもん。

 てか、マジで鬼だった。

 怖すぎるよ扉間さん。

 

 で今、手当て中です。

 

『……手加減なかった』

「したのだが、逃げたから倍の威力になって貴様の身体に降りかかっているのだ」

『逃げなければいいの?』

「人というのは、本能的に逃げる者を追う」

『それ、獣じゃない?』

「この時代において、本能は大切だ」

 

 ……生き残るには、だね。

 

 その日からずっと毎日一時間は逃げるという名の組手をすることに……。

 もちろん腕も足も傷が絶えない。

 ただそれはその日にできるモノだけ。

 ……吃驚することに私は神の加護を受けてるからか、ナルトのような瞬時回復はできないものの、一日経ったら大半の傷は治るようだ。

 なんつーチートだよ。

 これマジで化け物じゃんか。

 怖いわこれ……、そりゃぁナルト達、人柱力が怖がられるわけだよ。

 

 

 

 そんな組手をしていたら……柱間の全力タックルも避ける事ができた。

 

 マジですか。

 

 おいおい。

 スピードだけかもしんないが、もしかしてレベルが大幅に上がってないか?!

 怖いわぁ……。

 何このレベルの上がり様……

 この人達キングとか一発逆転の大手みたいな感じなのにさ、どうしてメタルスライム化すんのよ……

 あれか。

 実は英才訓練でしたと。

 なんちゅう鬼ごっこだよ……。

 

 

「あはは!わしのを躱すことができるなら、これで共に戦えるな!」

『って、趣旨変わってるじゃないですか!』

「それくらいに人が足りんのだ。保護している恩ということでよろしく頼む!」

『……アルトゥには?』

「了承を得てある」

『私の意志関係ないじゃないですか』

「敵はあいつだしなぁ。瑠威なら説得力があろう」

『?説得をする気ですか。とはいっても、先に戦うつもりなのね』

「そうでもしなければ、双方納得せぬからな」

『んで、説得した後はどうするおつもりで?』

「昔の夢を」

『……私は見ているだけでしたし、少しいませんでしたが、あの森で何かするの?』

「ああ。だが、この戦いが終わってからだ」

 

 

 語ってはくれないが、原作知ってる私にはわかったことである。

 でも、知っていては可笑しいからあえてこうして聞いているのだが……

 

 

 


 

 

 

 その後私は本当に先頭に駆り出され、下っ端とはいえ、うちはの者と戦った。

 ……一般人に負ける忍びってどうなのよ。

 戦闘に勝利し、柱間の方を見やればマダラと高度な忍術のやり取りをしていた。

 あちゃー、蚊帳の外じゃん皆。

 て、私もだけど。

 

 

 どうにかこうにか生き残った私は、何とか和解した柱間とマダラの間にいた。

 

 

 あえて聞く。

 なぜにこうなった!

 大人な二人の間に子供一人ってさ可笑しくね?

 これ平和条約後の閑憩だけど、可笑しくね?

 というか、見た目からして腐女子的な目線になったら私二人の養子設定っぽく見えるし。

 ロリコン視線なら、二人が私囲ってるような状況じゃね?

 ……ま、この二人ならどちらもないからいいけどさ。

 

『久しぶりね、マダラ。私の事、覚えてる?』

「……瑠威?あまりに発育していないようだが」

『マダラ、貴方デリカシーって言葉もう少しわかってよ……』

「瑠威は気にしているんだ。あまり成長することが出来ていないからな」

『って、柱間さんもズバリと言わないでよ……。仕方ないじゃん。神様影響だぞ?五年も神域の中で寝てたらこうなるわぁ』

「神?神域?」

『あー、そっか。マダラ知らなかったよなー。んじゃ、人払いという事で、アルトゥ!』

 

 自分ではできないからなぁと思い、自分の主?になっているはずのアルトゥを呼ぶ。

 すると彼はどこからともなく出てきた。

 ……神というよりどっかの暗部みたいだな、おい。

 それに吃驚したマダラが立ち上がりかけるが、柱間が手で制した。

 

【ん?呼んだか瑠威】

『少し三人で話したいの。結界張ってくれない?』

【吾もならばいいぞ】

『あー、それでいいよ。んじゃ、よろしく』

 

 そう言えばアルトゥは己を中心とした結界を張ってくれた。

 

『ありがとう、アルトゥ』

【造作もない。話すことがあるならば今のうちに話せ】

 

 いまだ少し警戒しているマダラに向き合い、私の事情の一部を話していく。

 内容としては柱間に話したのと同じだ。

 

 

「……そういうことか。それで、その姿だと」

『そ』

【副作用はまだあるのだが】

『え”』

【成長速度がかなり穏やかになる】

「……どのくらいなのだ?」

【大体、一年後の身体になるのに……十年くらいか】

「ハイリスクだな」

『何がどうしてそんなにやばい状態?!何その若作り計画!私はマジで人でなくなってんのかい!』

【ふむ、突っ込み処はいいが……。本当の事だ。仕方ない】

『……私は若い姿で死ぬのか………………』

【いや、それはない。言ったであろう。人と同じように過ごすことは出来ぬと。それは時間の流れの事だけでな。生活の仕方や感性はそのままだ】

『余計たち悪いわ!ん?待てよ。そういう事になると、私が狂わなければ、長生き確定じゃん』

「……そうなるな。瑠威がそうなるとはなぁ」

『嫌だなぁ。不老不死よりかはマシか……』

 

 考え込むマダラ。

 

「そういう体質になったら、これから俺たちがやっていく事を見守ることをしてはくれぬか」

「おい、マダラ!」

「酷とは思うが、何がどう転ぶかわからん」

『あー、つまり監視役的な感じか……。ちなみに、アルトゥの意見は?』

 

 これ、採用されたらマジで暗部の素になるわけじゃん。

 

 

【よかろう。ただし、危機が訪れるまで吾は動かん。それは瑠威もだ】

『アルトゥ?!それいろいろ悲劇が起こっても最低限でしか動かないという事よ?!!大体の大ごとは小さな悲劇の積み重ねの上にできるけど、いいの?』

【そこは、この地の者たちに任せる】

『神だからこその制限?』

【察しがいいな。ま、そういう事だ】

『……』

 

 

 もしかすると……いや、いいや。

 やめとこう。

 これ以上は野暮というものだ。

 

 

 

 これから、覚悟がいる。

 でもさ。

 死への覚悟よりか楽だろうから、待っているよ。

 他の仲間たちよ。

 

 

 

                         次ページ:霧と砂

 

 *ここで主人公切り替えです。

  え、すごいいい見せ場があると思った?

  とりあえずこのNARUTOだけはオムニバス形式みたいにやっていくよ。

  三人目投入時にみんなで集まることができるといいね!

  原作沿いながら、微妙に裏かいていくぜぇ!

 


|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|