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現在、中東(日本でいう極東)には、400万人を越えるパレスチナ難民がシリア、ヨルダン、レバノン、ガザ、ウェストバンクに住んでいます。イスラエル建国後、多くのパレスチナ人が国を追われ40年以上も”難民キャンプ”を呼ばれる場所に住んでいます。そもそも難民は、戦争などが終われば国に帰って自分の国にまた住むことができるのですが、パレスチナーイスラエル問題は少しも解決する様子はみせず、外に追い出されたパレスチナ難民は、ホスト国であるシリア、ヨルダンなどの国に定住するようになりました。 私は2・3月の2ヶ月間、関西大学とUNRWA(国連難民救済事業機関)が協同で行っているシリアのパレスチナ難民を対象とした教育支援ワークショップのスタッフとしてこのプロジェクトに参加しました。 内容はUNRWAの小学校1年から中学校3年までの先生を対象とし、Learner Centerd Approach(LCA)の理念に基づいた教育を促進するためのワークショップを開催するというものです。グループワークを用いた授業展開の方法や、デジタルマテリアルを使った授業展開など、子供達が中心となって授業を進めていくためのワークショップです。6つの段階にわかれており、各段階で学んだことを実際に授業に取り入れてもらい、その授業の様子を撮影し先生が発表をして、皆で共有しあいました。 実際に授業の様子を見に行く機会がたくさんありました。そこで私が気がついたことは、子供達の学習意欲がとても高いということでした。先生の質問に対し、一斉に手を挙げている子供達を見ると、元気でとても雰囲気の良い授業だと思いました。 しかしその一方で、手を挙げていない子供(授業に追いついていけない子供)への対応がされていないことや、先生の質問に答えるだけの一方的な授業である、といった問題点もあります。これでは子供達が本当に「学ぶ」ことができないのだと感じました。そして「学ぶ」ということはどういうことなのだろうと私自身が考えるきっかけにもなりました。<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" />
私はシリアに行くまで教育に関する知識はまったくありませんでした。ワークショップのスタッフとして参加していたにも関わらず、現場では逆に私が学ぶことが多かったです。なのでスタッフとして教えてあげられることはほとんどなかったように思います。遠い遠いアラブの国で、私ができること・できないことがはっきりとわかりました。まだまだこのプロジェクトは続いていくのでワークショップに参加した先生方に負けないよう私もたくさん勉強し、お互い知識を共有できるようになりたいと強く思いました。
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