Descentとは


 ここでいう「Descent」とは、アメリカのFantasy Flight Games社が2005年に発売した
ボードゲーム『Descent:Journeys in the Dark』と、その後発売された拡張セットの事を
指します。拡張セットは、現在以下の5つが発売されています。
『The Well of Darkness』
『The Altar of Despair』
『The Road to Legend』
『The Tomb of Ice』
『The Sea of Blood』
 基本セットは、それ単体で遊ぶことができますが、いずれの拡張セットも基本セット
『Descent:Journeys in the Dark』を必要とします。

どんなゲームなのか


 「Descent」は、基本的にダンジョン探索型のRPGです。プレーヤーはダンジョンを
探索する『英雄』側か、その英雄の邪魔をする『オーバーロード』側のいずれかを
プレイします。『オーバーロード』は、英雄を倒そうとモンスターを発生させて英雄を
攻撃したり、英雄たちが開けようとする宝箱や扉に罠を仕掛けたりします。

 これだけでは、TRPGと大差無いように思えますが、「Descent」がTRPGと
異なる最大の点は、「Descent」は『ボードゲーム』である、ということです。

 ボードゲームですから、『英雄』側か、『オーバーロード』側のいずれかが勝利します。
通常、『オーバーロード』1人対『英雄』1~4人で対戦します。

 英雄側は、用意されたダンジョン(これをクエストといいます)に入り、そのダンジョンに
設定された条件(クエストのゴール、と言います)を満たすことで勝利します。ただし、
英雄側に与えられた「達成トークン」と呼ばれるポイントを1以上保持したままでなければ
なりません。
 オーバーロード側は、英雄たちに罠を仕掛けたり、モンスターで英雄たちを攻撃したりする
ことで英雄を倒し、英雄側に与えられた「達成トークン」を0以下まで減らすことで勝利します。
「達成トークン」は、クエストによって決められた値が、ゲームの開始時に英雄たちに与え
られます。

英雄たち


 TPRGと異なり、「Descent」はいわゆるキャラクターメイキング、というものがありません。
英雄側のプレーヤーは、予め用意された英雄たちの中の1人を通常ランダムで選びます
用意された英雄は、基本セットで20人、拡張セットを含めると合計39人います。

 自分が操る英雄の能力を十分に理解し、オーバーロードの邪魔をかいくぐって、仲間である他の
英雄と協力して、クエストのゴールを達成するために知恵を絞って勝利を目指すのが、
「Descent」の面白さといえるでしょう。

オーバーロード


 オーバーロードは孤独です(涙 英雄側のプレーヤーが相談しながらいろんな行動を決めていく
ことに比べて、オーバーロードは1人でモンスターたちを動かし、どの英雄を攻撃するか、どの
タイミングでどんな罠を発動させるか、を1人で決めなければなりません。しかしそれ故に、
英雄たちに勝利した時の喜びもまた大きいものであるといえます。

 TRPGとは異なり、オーバーロードは「手加減」をする必要がありません。
なぜなら「Descent」はボードゲームだからです。ゲームマスター、という言い方をせずに
『オーバーロード』(Overlord:大権力者、大君主などの意味)というのはそのためです。
しかし、その名前に反して、オーバーロードはそんなに凶悪な力をもっているわけでは
ありません。

 「Descent」のプレイは、英雄側のターンの後、オーバーロードのターンとなります。
基本的に英雄側が先に行動し、オーバーロードは最後になってしまうのです。英雄を倒そうと
モンスターを配置しても、殺されてしまっては何もすることができませんし、英雄たちに
ダンジョンを広く見渡せる位置に移動されると、そもそもモンスターを発生させることすら
できなくなります。つまり、オーバーロードとはいえ常に勝てるとは限らない、ということ
なのです。

Descentの魅力


 「Descent」は上記のとおり、英雄側のプレーヤーとオーバーロード側のプレーヤーが
知恵を絞って自分の勝利のために相手を倒す、これが一番面白い点だと思います。

 しかし将棋とかと異なり、頭がよいだけでは勝利は得られません。英雄の選択はランダム
ですし、オーバーロードも、英雄の邪魔をするために必要な「オーバーロードカード」は
どんなカードをどのタイミングで入手できるかはわかりません。宝箱を開いたときに
得られる宝物ですら、ランダムで英雄たちが引かなければならないのです。しかも、英雄
たちもオーバーロードも、相手を攻撃する場合に1/6の確率で失敗するのです!

 しかし、そんな運の要素をいかにプレイでカバーするか、または更に自分に有利なものに
するか、が腕の見せ所といえるでしょう。例えば、他の英雄がモンスターを倒せなかった
からといって、自分がカバーに入らずに独自の行動を取ったりすれば、そのモンスターに
他の英雄は倒され、最終的には英雄側の敗北につながるでしょう。オーバーロードも同様
です。少し気を抜けば、英雄たちは圧倒的な力でモンスターを全滅させるでしょう。

 このギリギリの緊張感が「Descent」の醍醐味だと思っています。皆さんもこの緊張感と
勝利したときの達成感を味わってみませんか?

 香川ディセント友の会は、あなたの参加をお待ちしております。

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最終更新:2010年04月30日 07:13