9)「無期限信用取引(松井証券)」
【質問】 無期限信用では、追証の請求も「無期限」になるのでしょうか? また空売りはできますか?
【回答】
どちらも「いいえ」です。制度信用取引(半年)と同じく、値洗いは毎日行われ、維持率も同様に計算されます。返済の期限がないということです。
従って、株価が下落傾向にある銘柄を持ち続けると、追証になる可能性もあります。
また、売り建ては現状、できません。買い建てのみです(追記:2004/7/12より、一部の銘柄の売り建てが可能になりました)。金利は年3.1%ですので、要は「年利3.1%のローンで株式を買い付ける」ということになります。
長期で見て絶対買いだと思える銘柄があるけど金がないという場合の利用に適しています。1000万円建てる場合、「年間31万円の利息を支払ってでも購入したいのか」という点が制度と無期限を使い分ける判断基準となります。
一般に、信用取引は短期決戦と言われます。入門書もそのことを前提に「長期で持ちたいなら含み益が出た時点でこまめに現引する」などと書かれています。
「信用で長期投資」という発想の新しい商品ですから、その長所を引き出すような利用方法を考えましょう。
【質問】 無期限信用を使えば、そんなにリスクもなく資金が増えるのが早いと思うのですが、どう思いますか?
【回答 】
- 1000万円の種銭で20%の手取りを無期限信用で稼ぐためには250~260万円の利益が必要です。
(260万円-税金26万円-金利3.1%-手数料=200万円)
- 日経平均の上昇を超えるパフォーマンスをあげるのは、通常の市場リスク(いわゆるβ)を超えるリスクを取る必要があります。
- それだけ種銭を失う可能性もあります。
確実に20%の利益を稼ぎ出せるのなら、多分証券会社のトレーダーの中でも優秀な部類でしょう。もちろん、不可能ではないと思います。
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元ページLast-modified: Sat, 25 Dec 2004
最終更新:2006年07月12日 19:39