女性の場合

浮気の根本原因 女性の場合


 浮気が起るきっかけとは寂しい女性と欲情した男性が出合う事です。
された側としては、自分というものがありながら他の者に目を向ける事でしょう。

 まず男性が、女性が、どちらが悪いと決めつける気持ちを持っているのなら、その考え方をひとまず止めてみて下さい。
 『より良い関係をつくる』この目的においては工夫をする事が一番大切になります。情報(この文章も情報です)を冷静に判断し、
その目的に応じ適切な工夫を心がける。それこそ大切な事だと言えます。
 浮気をされた事がある人ならば、必ず”相手の性自体を悪く思いたくなる”そうした面があります。しかし、その防ぐべき浮気が起こってしまってからもつような感想を基本的な考え方としたなら、悲しむのは相手では無いでしょうか
 愛する人とより良い関係を築くため、浮気を如何に防ぐか。これがこの文章が持つ目的の一つなのです。

 基本的な性質として男性には浮気をしやすい傾向を持つと言えます。
 それは人間の本能に備わる、種の子孫を多く残そうというものに拠るものです。これについては女性にとって呆れたくもあり
また良く聞く事柄でもあるでしょう。
 その点についての女性がするべき対処というものがあり、第三章でより詳しく説明していきます。

 もちろん女性も浮気をします。
 女性が浮気をしてしまう場合の根本的原因とは、所謂 『寂しさ』 に拠るものだと言えます。始めの方に書いた「寂しい女性と欲情した男性…」 のくだりがそれを表わしています。男女それぞれにあるこの根本原因を理解するには、性別が持つ性質を理解していく必要があります。


『寂しさ』について

 まず女性のこの 『寂しさ』 とは、男性が思い浮かべる「寂しい気持ち」とはまた異なる、多大な強さや強要的な力を持っている事を理解する必要があります。この点について男性の方はまず不思議に思う事でしょう。
 女性にとってのこの 『寂しさ』 とは、具体的には原始的な生活に由来する、男女が生きていく上での本能的な危機意識に当たると言えるものです。
 男性に分かりやすく述べるなら『不安』と言い換えてもいいかもしれません。

 女性には子を産み育てる役割があります。男性には外へ行き家族を養うため仕事をする(古代なら狩りから始まるものでしょう)役割があります。そうした男女の結びつきから始まる家族の根源的なスタイルにあたって、もしも男性が突然どこかへ居なくなってしまったらどうなるでしょうか。女性にとってそれがもし妊娠中だったなら致命的な事です。結果として子ども共々死んでしまう事が容易に考えられます。また女性が妊娠中に狩りをするというのも避けるべき事柄でしょう(流産や狩りを失敗する可能性さえ高まる)。
 原始的な時代、つまり人に本能を育む環境に居た頃の教訓から 『相手(男性)が自分に対する関心を失ったのかな?』 という思いが浮かんだ時に、その ”教訓” が女性の心理に呼び起こされるのです。
 本能ですから言葉になる未然の感情といった形で感じられる事でしょう。その思いをやっと言葉に出来るかどうか、というようなものです。それが端的な形として『寂しい』『不安』という言葉に表わせるのだと言えます。

 無論、この点において特に男性の方には 『今の時代で野垂れ死ぬ事などないのに何を言う』 と思う方もきっと居られるでしょう。そうした発想もごく自然なものです。その点については社会の理性で成り立つ部分と、人に備わって働いている本能の部分が、ある程度の隔たりを持つと捉えてみて下さい。
 この隔たりについては過去、文化や習慣などが補う役割を担っていたものでした。その現れが 「男は女を寂しがらせるな」 とか 「女は男を立てるべし」 という言葉に見受けられるものでしたが、今のその根本的な感覚を理解する若い世代の方はとても少なくなっています。
 この文化が担ってきた男女関係への助けという部分については、この次の章で説明していきます。

 女性にとってこの根本原因からくる『寂しさ』を埋める男性とは、女性にとっての何に当てはまるのでしょうか。それはこうしたものです。
 女性の根源的な不安である『寂しさ』に苛まれている時、つまり”彼が私への関心を失っていたらどうしよう…”という状態の時(本能的なシグナルとして『死んでしまうかもしれないよ!』という強烈なものと言える)に”自分に関心を寄せてくれる男性の存在”とは、この『本能的な不安を解消してくれる存在』に当てはまってしまうのです。なぜなら本能は女性である自分に対して将来の危機回避を迫るのですから、生きる事を維持するため自分に関心を寄せる男性とはまさにその解決策として判断してしまうのです。
 このプロセスを通して出合ってしまう事が、女性における浮気の根本原因と言えるものなのです。


 しかしながらここでこの事を覚えておいて下さい。
 女性はこうした状態におちいったとしても、所謂『本心』としては正当なお付き合いをしている男性を愛しく思っているという事をです。一緒に過ごしていて安らげる、また将来を見ていけるという精神性に基づいた愛情つまり本心からの相手と、本能が危機に対して判断を下す相手とは別のものなのです。この経緯を示す事柄として、女性の浮気が発覚した後に「やり直したい」と願う女性は数多く存在すると言えます。これは、


 男性が相手の女性に対して浮気を責める
         ↓
 女性はそこで”彼が、私が他の男へ向かう事を禁止している”と判断
 (自分への関心がまだある事をそこではっきりと確認)  
         ↓
 「(やっぱり私の事を愛していてくれた)やり直したい」


 という『愛情の再確認』となる経緯に基づいているからだと言えます。この際の浮気した相手である男性と本来の彼とでは、やはり本心からの愛情は本来の彼の方へ向いている事をこの経緯から理解する事が出来ます。 『女は簡単に浮気をしてしまうもの』 という判断は尚早なのものなのです。


『受動性』について(女性の受け身の部分について)

 「何故女は浮気をする前に相談さえしてくれないのだ」という男性からの意見があります。浮気という危機的状況に陥る前に、何故話し合いが無いのか。という事に関しては女性が持つ『受動的な存在』という面に由来しているのだと言えます。
 女性の本能的な愛情とは基本的に受ける事から始まるものと言えます。何故なら、自分に気を向けてくれる男性が居る事によって始めて安心して子を産み、また将来を考えていけるからです(本能的な愛情と精神性溢れる恋との違いもこの際区別する必要があります)。既に書いてありますが、妊娠中の激しい活動とはやはり避けたいものです。原始的な生活であれば妊娠したままの狩りを含む多くの活動は母子両方の自殺行為と言えるものだった可能性があります。
 こうした事から、女性の中に 『受動性』 という面が備わったのだと言えます。


原因が働き出すと…

 以上のような事柄を踏まえて、浮気という事態に際する『寂しい』女性の心理とは以下のようなものになります。
 「(彼は私が寂しい思いをしているのに何も気付いてはくれない。でも、”この人”と居ればそれが紛らわせられる……)」
 女性に深い恐怖を与える不安を解決させようとする本能と、欲情する男性の意図が合致する瞬間です。これが女性における浮気の根本的な原因なのです。

 男性は女性を得たいと思う。女性は不安に思う。
 『寂しがっている女性は狙いやすい』という言葉が(乱暴な言葉ですが)男性の間にあるように、この『寂しい』という部分は女性個々の精神性に基づくものと違い、普遍的な本能に由来するものという事がそこから見えてきます。そうなると、つまりは付き合いを始めた女性なら一人で耐えて防ぐものと思うよりも、性に備わる本性を理解した上で行う工夫が効を奏すのが当たり前だというのが皆さんにもお分かり頂ける事でしょう。

 とにかくは、こうした事態に陥る前になんとか工夫をするべきです。

この章のまとめ


 そのためには。端的な話として、男性はまず女性の『寂しい』を適切に理解するべきです。これを女性の責任として一人での対応を強いてしまったなら、それは非常に危険な状況だと言えます。何故なら浮気を防ごうという試みになのにも関わらず、言わば『相手を一人にする』のと同義だからです。浮気とはお付き合いをする男女があって初めてあり得る危機です。男性なら寂しい女性に付け入ろうとする他の男性がどれくらい居るのか憶測でも理解出来る事でしょう。ましてや自分が付き合う程の魅力ある女性なのですから、その寂しさに付け入ろうとする男性はすぐに現れるものだと理解した方が良いでしょう。

 女性は、『寂しさ』がとてつもない事を既にご存じの事でしょう。そうした『寂しさ』に陥る前、日頃から彼との会話や触れる事などのスキンシップを大事にすると共に、信頼ある同性の友人を持つ事は非常に大切なこととなります。彼が居ない間の寂しさが起り得てしまう時間を有意義に過ごすというために、また相談相手としても重要な存在です。相談の際には母親を相手に選ばれるのも良いでしょう。つまりは同性との関わり合いが一つの重要なポイントという事です。
 不安に陥った際、そこに他の男性が付け入ってしまい彼との関係が崩壊する。この流れは絶対に避けたいものでしょう。

 さらにお互いとしては、いわゆる解決の方法として相手を束縛してしまう過ちには注意しましょう。片一方が予防策として「○○はするな」と告げるのは良い関係とは異なります。それはむしろ苦しみ合う関係と言えるでしょう。
 浮気をするなと口にするより、ここではお互いがお互いを思いやる方法の勉強が効を奏します。尚かつ男女関係としての重要な部分となる、二人が同じ目標を見ながら相手を労る事がまた非常に大切な部分と言えます。

 女性が浮気をした場合、その時点の彼と関係が続いていたとしても、将来二人の間に子どもが産まれた際、本当に自分の子どもなのかかと疑いを持つようになってしまいます。男性がした場合では、女性はいつまでも不安を思い起こす日々を送る事になるでしょう。浮気は男女の結びつきの延長にある”家庭”そして、そこで共に生きる事の障害となってしまうのです。こうした事から、「浮気をする男(女)が悪い」と結論付けるよりも良い関係を持つために、お互いが努力をするべき事の大切さが改めて明らかになります。
 あなた自身が向かい合う相手とは、ただ一人でありまた異性であり、そして掛け替えのない人なのですから、どちらかが浮気をしてしまってから責任を問うというのは非常に悲しい事です。



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最終更新:2008年06月02日 19:41
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