ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 食料奪取

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注:ちょっとレズチックなので、注意してください。


ぐーーぐぐきゅるきゅるぐぐぐーー…
男子A「…何だ?今の音…」
ある日の放課後、射撃部の施設内に響き渡る奇妙な音…
「何事だろう…」と部員の1人が後ろを振り返ると、そこには顧問である雪華綺晶が床に横たわっていた。
男子A「だ、大丈夫ですか!?」
雪華綺晶「ご、ごはん…」
その言葉に、部員たちは「またか…」といった様子でため息をつく。
実はこのところ、このような事が学校では頻発して起こっていた。
と言うのも、彼女の妹であり食事を担当している薔薇水晶が、今度の中間テストの問題作成のため、あまり姉の事を構えなくなったからである。
これにより彼女の食事量は激減し、このような事態に陥ってしまったという訳だ。
雪華綺晶「お腹…すいた…」
いつもの悠然とした様子とは違い、彼女はいつになく情けない声を上げる。
それに対し、部員たちはなるべく聞こえないような素振りをして、元いた場所へと戻っていった。
ここで情けをかけると、後でたかられるのが分かっているからだ。
それを見て、雪華綺晶はニタリと笑いながらこう呟いた。
雪華綺晶「…そう…。そういう態度をとるのね…。あんなに色んな事を教えてあげたのに…」
男子A「わ、分かりましたよ!一体、何が食べたいんですか!?」
その言葉に、彼女の顔はぱぁっと明るくなった。


男子A「…で、何が食べたいんですか?言っときますけど、僕らもあんまりお金ないですよ?なぁ!?」
男子B「そうそう…。ほら、見てくださいよ!」
そう言うと、部員たちは自分たちの財布を彼女に差し出した。
実はこの財布、彼女にたかられないようにあらかじめ紙幣を抜き取っておいた物なのだが、彼女はまんまとそれに引っかかった。
どうやら、お腹が空きすぎて思考力が鈍っているようである。
一通りみんなの財布の中身をチェックし終わると、彼女は残念そうにこう呟いた。
雪華綺晶「…本当…。あー…牛…食べたいなぁ…」
そんな彼女を不憫に思ったのか、1人の部員がこう声を上げる。
男子B「あ、なら駅前に新しい焼肉屋がオープンしたじゃないですか!もしかしたら、開店記念セールとかやってるかも…。それなら、俺らの金だけで…」
雪華綺晶「でも…1人で行くのは嫌だし…他の先生方にも『月末だからお金ない』って言われたし…」
その言葉に「なんて利己的な人なんだ…」と、部員たちはついため息をつく。
その時、1人の部員の頭にある画期的なアイデアが浮かんだ。
そうだ…いるではないか…!彼女と同じように自分の事しか考えない人が…!!
昔は酷かったが、今は彼女の事を『お姉様』と呼び慕っているようだし、もしかしたら自分たちも…!!
そんな高鳴る期待を胸に、彼は雪華綺晶にこう助言した。
男子A「いや、1人だけ月末とか関係ない人がいるじゃないですか!毎日が給料日っていうか…誕生日の人が…」
雪華綺晶「あ…!」
思い出したようにそう声を上げると、彼女はどこかへと走っていった。


水銀燈「…で、私ならお金があるだろうから、一緒に焼肉を食べに行こうと思って誘いに来た…そう言う事ぉ?」
薄暗い視聴覚室の中…一通り話を聞き終わると、彼女は映画を見ながら呆れたようにそう呟いた。
対して、雪華綺晶は熱っぽく「…うん…!」と返事をする。
しかし彼女から返ってきた答えは、冷めたものだった。
水銀燈「やぁよ…。あなたが来ると、とんでもない金額になっちゃうでしょう…?」
雪華綺晶「でも…」
水銀燈「それに、私はそんな安っぽいお店には行きたくないしぃ…大体、何であなたたちまでついて来るのよ…!?」
男子A「い、いや…もしかしたら、奢ってもらえるかなぁ…って…」
水銀燈「…そう言う考えだから、誰も彼女が出来ないのよ…。とにかく、私は行きたくないの。分かった?」
その言葉に、思わず下を向く生徒たち。
それを尻目に、雪華綺晶はこう続けた。
雪華綺晶「…お願い…。ついて来てくれるだけでいいから…」
きゅるきゅるとお腹を鳴らしながらそう懇願する彼女を前に、水銀燈の鉄の意志はついに折れた。
リモコンの停止ボタンを押すと、彼女はため息混じりにこう呟いた。
水銀燈「分かった…分かったわよぉ…!全く…何で私はこんな奴に手を焼いていたのかしら…」
それは、一昔前なら考えられない光景だった。
他人に情けをかけ、見ていた映画を中断し、行きたくも無いお店に脚を運ぶ…
水銀燈「…私も丸くなったものね…」
彼女はこう自分を揶揄すると、それ以上は何も考えないようにした。
喜び勇んで前を進む雪華綺晶と生徒たちの顔を見ていたら、そんな事どうでもよくなってきたからである。
…こうして、彼女たちは駅前の焼肉屋へと行くことになった。


男子A「あ…!ここです!ここです!!」
そう言うと、彼は新しく出来た店を指差した。
どうやら大手のチェーン店らしく、店の前には豪華な花輪が並び、店員の活気もある。
客のほうも、そこそこ入っているようだ。
しかし、何故か生徒たちの顔はさえない。
…というのも、期待していた『開店記念セール』が予想外のものだったからである。
男子B「…グループの中にカップルの方が1組でもいれば、料金を半額にするって言われても…なぁ…」
男子C「ああ…俺たちには無縁の話だよなぁ…」
男子D「かといって、水銀燈先生や雪華綺晶先生に、1日だけ恋人になってくれって言っても…」
男子C「…殴られるのがオチだよな…」
そう言うと、彼らは一斉にため息をついた。
それに拍車をかけるように、水銀燈は彼らに向かってこう呟く。
水銀燈「よく分かってるじゃなぁい…♪それに、私はあなたたち全員に施しをしてやるほど甘くは無いわよ…。食べたいものがあるのなら、自分で頼むことね…」
その言葉に、生徒たちはがっくりと頭を垂れた。
それを見て、雪華綺晶は1人「よし…」と意気込むと、側にいた店員にこんな質問を投げかけた。


雪華綺晶「ねぇ…外の…カップルだと料金半額って本当…?」
店員「ええ、今週末までグループの中に1組でもカップルがいれば、全て半額にさせていただきますよ!その代わり、その方が恋人であるという証明として、目の前でキスをしてもらうことになりますが…」
雪華綺晶「…別に、恋人って同性でもいいんだよね…?」
全員「へ?」
「何を言っているんだろう…?」と皆が言葉を反芻するよりも早く、雪華綺晶は水銀燈に抱きつき、そして…キスをした。
水銀燈「ん!?んー!んー!!んー!!!」
その光景に、「おー!!」という大きな歓声が周囲から上がる。
女性同士が抱き合ってキスをしているだけでも驚きなのに、その2人が絶世の美女であったものだからなおさらである。
恐らく、その手の物が好きな人にとっては、たまらない光景であったに違いない。
おまけに、1人は明らかに嫌がっているようだが、もう1人はそんなことお構いなしに舌を…
たまらず「ぷはっ…!!」とのけぞるように口を離すと、水銀燈は肩で息をしながらこう呟いた。
水銀燈「も…もうやめて…。私が…私が全部払うから…」
雪華綺晶「ありがとう…お姉様…♪さあ、これでみんな安心して食べられるよ…?」
そう言うと、彼女は微笑みながら、奥の座敷へと歩を進めた。
男子A「…もしかして、俺たちのためにあんなことしてくれたのかな…?」
その1言に、部員たちは思わずハッとする。
そして、先ほど自分たちが先生にした事を反省しながら、彼女と…そして部屋の隅でうずくまる水銀燈との食事を思う存分楽しんだのであった。
しかし…


みっちゃん「えーと、チョークとお茶っ葉は職員室で…花の種はあっちの倉庫…あとは…」
男子B「草笛さん、草笛さん…」
みっちゃん「…ん?なぁに?」
男子C「納品終わったら、一緒に焼肉でも行きません?金糸雀先生も一緒に行きたいって言ってたんですが…」
みっちゃん「カナが!?行く!行く!!」
男子B・C「(よし…!)」
悲劇(?)は繰り返されようとしていた…。