ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 翠星石と今日のニュース

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翠星石「蒼星石!蒼星石!!ええい!!どこに行きやがったですぅ!!」
この日、翠星石は何か慌てた様子で職員室に姿を現した。
その言動に、「何事だろう?」と蒼星石は机から身を乗り出して、こう返事をする。
蒼星石「僕ならここだけど…何か用?」
翠星石「なーにが『何か用?』ですかぁ!!おい!これを見やがれですぅ!!」
そう言うと、翠星石は鞄からクシャクシャになった1枚の紙を取り出した。
その紙には、こんなことが書いてあった。

大阪府教育委員会は20日、府立学校の教員の特技や得意分野を登録したデータベースを利用して、校長同士が交渉して教員を“トレード”できる人事制度を2007年度から導入すると発表した。
異動の対象者は府立の高校や盲学校、養護学校の教員。教員が情報検索システムに「野球の指導ができる」「英検1級」など得意分野を登録し、校長が閲覧。
必要な人材がいれば、教員が所属する学校の校長に問い合わせをする。相手側の校長も、申し出た学校に欲しい教員がいれば異動が成立、いない場合は府教委に補充を求める。
By共同通信

蒼星石「ああ…今日のニュースでやってたね。」
その冷静な対応に、翠星石は我を忘れて蒼星石に飛び掛る。
そして蒼星石の胸ぐらをつかむと、それを何度も揺すり、必死に自分の気持ちを訴えた。
翠星石「何でお前は落ち着いてられるですか!!もしかしたら、おめーはこの翠星石と離れ離れになってしまうかもしれないですよ!?それなのに、お前ときたら…!!」
蒼星石「お…落ち着いてよ!!仮にもし君が校長だとしたら、いい先生をわざわざ手放すと思うかい?」
翠星石「お、思わない…ですぅ…。」
蒼星石「そういう事さ。だから、何の心配も要らないと思うよ。」
その言葉と共に、蒼星石は翠星石をそっと抱きしめる。
しかし、翠星石は相変わらず目に涙を溜めながらこう言った。


翠星石「でも…翠星石はおめーと違って、そんなクソ真面目でもねぇし…それに…」
その言葉に、蒼星石は「ふぅ…」と思わずため息をつく。
全く…そんなに心配なら、普段からイタズラで人を困らせなければいいだけなのに…。
しかし、そんな思いはその真剣な彼女の目を見ているうちに、ついに言えなくなってしまう。
そして、蒼星石は彼女をギュッと抱きしめたまま、耳元でこう呟いた。
蒼星石「そんな事ないよ…。たまに脱線することはあるけど、その分みんなに慕われてるじゃない。君はこの学校には大切な存在さ。僕にとっても…ね。」
その言葉に、翠星石は涙をぬぐいつつ、こんな質問を彼女に投げかけた。
翠星石「うう…でも、何で大阪府はこんな事言い出したんですぅ?」
蒼星石「さあ…その学校に合わなかった先生を他のところで生かしたいとか、学校を塾化したいとか…もしくは、自分の周りを味方だけで固めておきたいとかかなぁ…。」
それを聞いた途端、翠星石の目が怪しく光る。
そして、間髪いれずにこんな事を言い出した。


翠星石「ふーん。それにしても…『英検1級など得意分野を登録』って…いかにもあいつが喜びそうな話ですぅ♪」
蒼星石「へ…?」
翠星石「ほれ、水銀燈のヤツ…資格だけは無駄にもってやがるし、それに…あいつは下品なオッサン連中を相手にするのが得意ですぅ♪それを逆手にとって、きっと向こうの学校を乗っ取ろうと…」
蒼星石「ちょ、ちょっと!翠星石…!!」
翠星石「それに、あいつなら生徒の名簿をどこかに売りかねんですぅ♪だから、あいつがもし別の学校に行きたいなんて言ったら、全力で止めないと…」
蒼星石「翠星石!!…あの人、今日…朝帰りしてきて…今、奥のソファーで…」
その言葉に、翠星石の顔色は一気に悪くなる。
翠星石「…え゛!?…で、でも、そんな水銀燈だからこそ、翠星石はずっと一緒にいたいわけで…。だから、ほら…どこにも行って欲しくないという愛情の裏返しというやつで…」
必死に部屋の奥を気にしながら、彼女はそう弁解する。
出来れば、今も寝ていてくれ…そんな淡い希望を抱きながら…
…しかし、希望は所詮希望でしかなかった…。
水銀燈「ん~…。あ~…よく寝たぁ…♪…翠星石、外もいい天気だしぃ…一緒に散歩でも行かなぁい?」
翠星石「けけけけけけけけ結構ですぅ!!翠星石は、他にやるべき仕事がたくさんあって…」
水銀燈「私とずっと一緒にいたいんでしょう?だったら、早く来なさぁい…!!」
そう言うと、水銀燈はとても寝起きとは思えない俊敏な行動で翠星石をとらえ、どこかへと引きずっていく。
その光景に、「ホント懲りないなぁ…」と呟きつつも、彼女は急いで薔薇水晶に電話を入れた。
こうして、今日も私立有栖学園はいつも通りの1日が、その幕を開けた。