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金糸雀の受験

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少し前の話
雛苺の受験

A「雛苺先生にあんな過去があったなんてな…これは俺の心の中にしまっておこう」
A「頑張れば合格できるか…そうだ!学校1の頑張り屋の金糸雀先生に話を聞いてみよう」
A「あんなに顧問担当してるし、昔はきっと努力家に違いない。勇気付けられる話が聞けるかもしれないな」
A「オッ、ちょうど良いところに。金糸雀先生~~」
金「あら、A君かしら。どうしたのかしら?」
A「実はちょっと受験について迷ってるところがあるんです。だから金糸雀先生の受験の話を参考に聞きたいと思って」
金「お安い御用かしらー」
金「歴史を遡ってみるかしらー」

~~年前
19××年
一人の女の子が誕生。
容姿が美しく泣き声はまるで小鳥のさえずりのようであった。
生まれてすぐ黄色に興味を示し、その泣き声と黄色への異常反応により愛玩用の小鳥
カナリアが連想され、日本漢字で金糸雀と名づけられた。

19×△年
金糸雀が3歳の時、母であるみっちゃんがサジを投げていた2000ピースのジグソーパズルを解く。
しかし、子供なので意味が分からず直ぐに半分ほど壊してしまう。
みっちゃんは自分が解いてたより進んでいるのを見ておかしいなと思ったが直ぐにこのことは忘れられた。

この間3歳から7歳まで金糸雀は一度見た標識、及び国旗などを全て暗記してしまう。
また、数遊びの発展から四則演算の理論を独学で習得
さらに夕飯の献立を見て、“この献立を最後に食べたのは34日前かしら”等と脅威の暗記能力を開花させる。

19×□年
金糸雀が7歳の時小学校入学前、金糸雀が起こす様々な不思議な出来事に疑問を感じ
病院へ。
検査の結果、金糸雀IQ180が判明。
この時から生活模様に変化が生じる。
地元の学校ではなく国家施設でIQ140以上の子供達だけを集めた特殊学校へ入学。

19◇×年
特殊学校を主席で卒業。
このとき既に代数学、高等物理での論文を発表。
世間で高い評価を得ていた。
大検を取得し12歳で東○大学へ入学。
将来は物理学者として期待されていたが何故か高校教師への道を歩むこととなった。

~~
金「と、言うわけかしら~」
金「まぁ、カナは受験勉強を意識したことが無いからあまりいえることはないけど、
あえて言うなら結局は努力よりも才能がものを言うかしら~」
A「・・・プチッ・・・ ε((( ゜皿゜)_/☆(*゜◇゜)ノノ ボカッ!!」
金「きゃあああ~~お、落ち着くのかしら~~~」

おまけ話
金糸雀自身すら忘れている教師になった理由とは。

19◇○年
有栖学園と同レベルの高校、薔薇学園近くにて
金「ふむふむ・・・アインシュタインの相対性理論に基づくとここの状態が・・・」
グ~
金「う、お腹が空いてしまったのかしら。思考力及び集中力の低下に繋がるから脳に栄養を与え、尚且つ空腹を満たしてくれるものはないかしら」
金「あら?薔薇学園の方から何か良い匂いがしてきたのかしら」
ふらふらと学園の中へ
薔薇学教師「♪~♪」
薔薇学教師「あれ?あなたはどちらさま」
金「しまったかしら、美味しそうな匂いにつられてうっかり学園に侵入してしまったのかしら」
薔薇学教師「美味しそうな匂い?ああ、これのことかな」
薔薇学教師「私家庭科教師でね明日の調理実習で作る練習をしてたのよ。よかったらどうぞ」
金「ほ、ほんとかしら!?」
そこには黄金に輝く玉子焼き、勝手に学園のジャングルジムの上で食べてる。
金「楽してズルして玉子焼きGETなのかしら~。とっても美味しいかしら~」
しかしその時
カァカァッ
金「あ~カナの玉子焼き返してかしら~」
しかしここはジャングルジムの上。
ヒュー・・・ゴチンッ!
金「アダッ!?」
落ちた。

気絶、そして目覚め。
金「う~ん、あれ?なんでカナはこんな所にいるのかしら~」
ショックによる記憶障害。
金「ここは学園?なんでカナには無関係の高校にいるのかしら?」
推理、そしてショックによるIQの低下に本人は自覚なし。
金「え~と・・・あ!きっとカナは教師になろうと思って高校見学してたのかしら」
金「でも・・・カナはなんで教師になろうとしてたのかしら?確か物理学者・・・
まぁ深いことは考えない方が良いのかしら~」
こうして、記憶のすり替えにより自分の夢を高校教師と勘違い。
結局、“ドジ”&“卵中毒”というスキルだけを残して天才物理学者は世間に名を残すことなく消えたのであった。

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