ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 映画を作ろう

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前編

ある日の放課後、真紅は校内の見回り当番をしていた。
下校時間をとっくに過ぎていても帰らない生徒達を帰らせるためである。
真(さっさと終わらせて早く帰るのだわ・・・)
そう思いながら、3階の階段を上り終えたときに遠くから人の声が聞こえてきた。
聞こえたのは女子生徒の声だった。どうせ、遅くまで雑談をしていたのだろう。
真(・・・ふぅ、見回る人の身にもなって欲しいのだわ)
愚痴をこぼしながら、少し早足で声のした方へと向かう。

?「・・・・・・たしは・・・・・・ーる。そして・・・・わせな・・・んぎょう・・・」
真(・・・一体何を話しているのかしら?)
首を傾げる真紅だったが、どちらにせよ注意する事に変わりはない。真紅は声が聞こえてくる教室へと近づく。
そして後3歩という所で中から大声が聞こえてきた。
?「だぁぁぁっぁぁぁ!!ダメだダメだダメだぁぁぁぁぁぁぁ!!!辞めちまえ、この大根!!」
真(?!)
廊下の外へも響き渡る大声に、思わず耳を押さえる。
静かになった事を確認した後、真紅は教室へと踏み込んだ。

真「貴方達、一体・・・何・・を・・・」
教室に入った真紅はまず自分の目を疑った。念のため、一度目を擦ってからもう一度確認する。
真「どうやら目の錯覚じゃないようね・・・」
教室内には数人の生徒達がいた。特に目を惹くのは教室の中央に居た紅い服を着た女子生徒だった。
ひらひらとした真っ赤なドレスに身を包み、泣いている様は嫌でも目に付く。
その次に目に付いたのが、その隣に居た男子生徒とその二人を撮影しているカメラだった。
真(・・・・・・・・・)
真紅の頭の中を色々な物が駆け巡る。しかし、どう考えても導き出される結論は一つだった。
真「あ、貴方達・・・何て事を・・・」
これは自分1人の判断でどうにかなる物ではなかった。場合によっては警察・新聞沙汰にも・・・。
少し錯乱気味の真紅に男子生徒の1人が声を掛ける。

男子「あの・・・真紅先生・・・?何か勘違いを・・・」
真「・・・ち、近寄らないで!・・・まさか、私を口封じするために・・・」
男子「いや、だから、その・・・」
なおも説得を試みようとするが、自分の胸元を押さえ聞く耳を持たない。
真「と、とにかく全員ここを動かないで!逃げようとしたら、ただじゃすまないわよ!」
真紅は携帯を取り出し、ホーリエにこの場に来るように告げる。同じ校内だ、1分ぐらいで着くだろう。
油断無く教室を見渡す真紅だったが、突如自分の左側で何かが動く気配を感じた。
?「せんせぇぇぇぇ!!!」
真「きゃああああああ!!」
悲鳴と同時に繰り出した渾身の左ストレートが飛び込んできた相手にクリーンヒットするのと、
駆けつけてきたホーリエが教室のドアを開くのは同時だった。

ロ「・・・映画愛好会?そんな部有ったっけ?」
ラ「非公認ではありますが、活動しているのは知っていました」
水「・・・ですってぇw。真紅先生は一体なぁにと勘違いしたのかしらぁ?w」
真「人間誰にだって・・・間違いくらい、あるのだわ・・・」
顔を真っ赤にしながら呟く。
あの後、生徒達を連れて職員室へと移動し、教師全員を集めて生徒達から事情を聞いたところ、
『自分達は映画愛好会で、今度の発表会に提出する自主制作映画の撮影を行っていた』と。
要するに、全て真紅の勘違いが原因だった。
翠「それで、あそこでのびてるのは何なんですぅ?」
M「うちの会長兼監督です。真紅先生に文句を言おうとしたところをカウンター喰らったんでしょう」
翠星石の質問に、先程真紅に声を掛けてきた生徒Mが答える。ちなみに彼は副会長兼助監督だという。
蒼「彼が?普段はおとなしい子なのに」
M「撮影時の会長は完全に人が変わるんですよ。おかげでどんどん人が辞めてちゃって・・・さっきの彼女も辞めちゃったし」
雪「随分熱心なんだな。嫌いじゃない」
M「でも、もう時間が無いのに出演する人が居なくなってしまったら・・・」
会「・・・あんな大根役者・・・こっちから願い下げだ」
雛「あ、目を覚ましたの」
M「そんな!それじゃあ、どうするんですか?!まだ撮ってないシーンが幾つもあるんですよ?!」
会「また1からやり直せば良い」

会長の無茶な発言にうなだれる会員達。状況から察するに万事この調子なのだろう。
ロ「ところでさ、彼らの評価はどの程度の物なの?」
唐突にラプラスに尋ねるローゼン。先程の口ぶりからラプラスは彼らの事を知っているだろうと踏んだからだ。
ラ「非公認とは言え、我が校の生徒達が作った作品ですので昨年の発表会で拝見させていただきました。
   高校生の作品としては、些か過激すぎる内容だとは思いましたが、特別賞を貰っていましたね」
ロ「ちなみにどんな内容?」
ラ「主人公の少年が住むアパートに宇宙人の少女が居候する事なり、その日から彼の周囲に巻き起こる騒動を描いた物でした」
ロ「それって語尾に『っちゃ』とか電撃を出すとか・・・」
ラ「いえ、その様な描写は無かったかと」
ロ「あっそ・・・でも面白そうだねぇ」
ラ「今度は何を考えているんですか?」
ロ「何って・・・頑張る生徒達を応援するのは僕達教師の務めなんじゃないかなぁって」
ラ「・・・正論ですね。それよりも、君たちそろそろ喧嘩は止めなさい」
ラプラスの一言で口論からリンチへと移っていた生徒達は止まった。

M「え?!僕達を正式な部として認めてくれるんですか?」
ロ「簡単に言うとそういう事。当然予算もちゃんと出すよ」
突然の申し出に沸き立つ部員達。その様子に満足したローゼンは続ける。
ロ「顧問は面白そうだから僕がやるね」
途端にトーンダウンする部員達。中には涙目になりかけてる者もいた。
ロ「どういう意味かなぁ・・・」
教師一同(無理も無い・・・)
M「でも、いくら予算が有っても役者が居ない事には・・・」
会「それなら・・・俺に心当たりが・・・」
M「・・・誰です?」
会「それは・・・」
そう言って右腕を高々と掲げる。そして芝居掛かった動作で指差す。
会「ここに居る先生たちとその取り巻き」
全員『何~~?!』

ジ「・・・何で僕がこんな事をしなきゃならないんだ。大体、ここは僕の部屋だぞ!」
会長改め監督「今回の映画の主役になれるんだ。そんな事でいちいち文句を言うな!」
ジ「その主役にしたって『趣味:通販のクーリングオフなひきこもり少年』って、どんな映画だよ」
監「一言で言えば『成長物語』だな。これは・・・中略・・・であるからして、印象派の・・・中略・・・、
   ある人はこう言った『それはエゴだよ』と・・・後略・・・」
薔「・・・うんうん・・・良く分かるよ」
文学的表現から気が付くとニュータイプ論まで展開していく監督。周りで聞いていたのは薔薇水晶だけだった。
真「そんな事よりも、この衣装はどうにかならないのかしら?」
渡された衣装に文句を言う真紅。衣装のデザインそのものは最初に見た物と同じであった。
水「同じ衣装で良かったんじゃないのぉ?どうせそんなに変わる訳でもないしぃ」
真「何ですって・・・」
水「私の場合は作り直さないといけないのにねぇ」
ホ「はい、どうどうどう・・・落ち着いてくださいねぇ。ここで暴れたら洒落になりませんからねぇ」

の「この間に引き続いて、お友達や先生が沢山・・・今日はお姉ちゃん腕によりをかけてお料理作るね~」
雪「期待してます」
雛「1人じゃ大変なの。ヒナも手伝うの」
翠「しばらく出番もないですし、私も手伝うですぅ」
U「あの、すいません。ここの所をどう縫えば良いか分かりませんか?」
衣装担当のUが製作途中の衣装を持って尋ねる。
翠「・・・う~ん、ごちゃごちゃしてて難しいですぅ」
雛「うぃ~・・・ヒナも分からないの」
U「困ったなぁ・・・水銀燈先生の衣装が一番難しいんだけど・・・」
ジ「ふぅ・・・今日は厄日だな」
2階から降りてきて、冷蔵庫から麦茶を取り出し飲む。

の「あ、ジュンくん良い所に」
ジ「ん?」
の「今、衣装の事で分からない所があるのよ~。ジュンくんこういうの得意でしょ?」
ジ「な、なんでボクが!?」
翠「そうなんですか?でも裁縫の成績はそんなに良くないですよ?」
の「・・・そうなの?・・・ジュンくん、授業はちゃんとやろう?ね?」
ジ「・・・・・・わかったよ、やれば良いんだろやれば。今回だけだからな」
Uから衣装を引っ手繰るように受け取ると、デザインと見比べる。
ジ「こんな縫い方で、良く今まで取れなかったな」
U「いやぁ、これまで結構大変だったよ。で、分かる?」
ジ「最初からやり直しだな。大体こんな目立つようなところに縫い目を出すなよな」
ぶつぶつと文句を言いながら糸を抜いていく。全て抜き終わると、針と糸を取り出して誰もが驚く速さで縫い始める。
翠「・・・なんで授業では本気出さなかったですか?」
ジ「関係ないだろ・・・」
の「ジュンくん・・・」

真「ふぅ・・・全く、本気で撮影する気があるのかしら・・・」
水「ガンダムだかなんだか知らないけどぉ、盛り上がってる暇があるのかしらねぇ」
巴「他のスタッフが撮影の準備をしているので、おそらくそれを待っているんだと思います」
珍しく意見を一致させた真紅と水銀燈、そしてそれを取り成す巴がリビングに入ってきた。
水「あらぁ?衣装まだ出来ていないの?」
真「こちらも前途た・・・ジュン?」
巴「桜田君・・・」
ジュンの後姿を見て驚く真紅と巴。しかし、驚きの中にどこか安心の色が浮かぶ。
真「・・・どうやら、マエストロの腕は錆び付いていないようね」
ジ「うるさい・・・今回だけなんだからな」
巴「桜田君、何か手伝える事・・・」
ジ「いいよ、どうせすぐ終わるし」
巴「そう・・・でも、なんだか安心した」
かすかに微笑んで巴は雛苺たちを手伝いに台所へと移動する。
その後ろから、「凄いよ桜田君、こんな特技が有ったなんて」「大した事無いよ・・・」なんて言葉が交わされていた。
真「のり、紅茶を入れて頂戴」
水「ヤクルト無いのぉ?」
の「紅茶だけなら~・・・」
水「次からヤクルト置いておきなさぁい」

テーブルに付いた真紅の傍に翠星石が寄ってくる。
翠(一体、何が有ったですか?)
真(今はまだ話す事は出来ないし、私から言う事でもないわ。ジュンが自ら言い出すまでね)
翠(学校に戻ったら、成績を付け替える必要があるですぅ。それぐらい凄いですぅ)
真(そんな事をしてもジュンは喜ばないのだわ。成績は今のままにしておきなさい)
翠(・・・分かったですぅ。でも、なんかもったいねーです)
真(いずれ・・・ね)
翠(なんか言ったですか?)
真(何でも無いのだわ)
の「はぁい、紅茶を持ってきましたよ~。クッキーもどうぞ」
真・水「いただk・・・」
雪「いただきます」
パク、モシャモシャ・・・
雪「ごちそうさまでした」
真・水「・・・・・・」

やがて、衣装の準備(全部縫い直して、増えた予算で装飾を加えた)と撮影準備が整った。
監「よぉぉぉし!それではこれより撮影を行う!!皆の者、準備は良いか?!」
K「照明OKです」
R「音響OK」
E「カメラOKです。いつでも行けます!」
監「出演者の方は?」
T「メイク・衣装共に完璧です!」
ジ「・・・とっとと終わらせないと寝る場所なくなるな」
真「NGは許さないのだわ。徹夜なんてもっての他よ」
ジ「なるべく気をつけてみるさ・・・」
の「映画出演なんて初めて~。なんだか、ドキドキしてきちゃった~」
巴「大抵の人はそうだと思います」
雛「皆、アイト~アイト~!」
水「早く終わらせてよぅ?私のシーン、夜ばっかりなんだから」
薔「・・・皆、頑張って」
雪「京都を思い出すな」

監「よおぉぉし!それでは全員配置に付け!これから我が有栖学園映画愛好会自主制作映画『トロイメント』の撮影を行う!
   ではまずシーン1の1、よおぉぉい・・・スタァァト!!」

後編

撮影は順調に進んでいく。
もっとも、連日の撮影で教師陣はまともに授業が出来なくなっていたが。
その一部を取り上げてみよう。

真「・・・こんな事をジュンにされろというの?!」
監「当然じゃないか!?ある日突然見知らぬ鞄が飛び込んでくるんだ!しかも中からまるで人間みたいな人形が入ってる!
   しかも女の子!健全な男子ならイカンとは思いつつも見てしまうのが人情って奴だろう!!」
真「だからってこんな・・・」
水「早くしてくれるぅ?いーじゃなぁい、別に減るもんでもないしぃ」
真「そういう問題じゃ・・・」

S「うぅ・・・予算がもらえた上にこんな高性能な編集機器も使えるなんて・・・」
蒼「それで、これを使ってどうするんだい?」
S「え~っと、今回先生たちは人形の役という事になるんですけど、そのままだとサイズ的に問題があるので、
   これを使って小さくするんです」
レ「そんな事できんのかよ?すげーな」
S「映像はデジタルデータですからね。これでエフェクトかけたり出来るんですよ」
レ「ふ~ん」

金「特殊効果のためのセットの準備も楽じゃないかしら」
Y「火薬の量、間違えないでくださいよ。結構洒落になりませんから」
ピ「ドライアイスも沢山用意したかしら。これで霧の演出ができるかしら」
金「でも、量の調節が難しいかしら。試しに実験してみるかしら」
ドライアイスを器に移して水を注ごうとする金糸雀。
ピ「カナ!ちょっと待つかしら~!」
金「え?!」
しかし時既に遅く、水が注がれてしまい大量の煙が湧き出してくる。
ピ「それで全部だったかしら~・・・また用意してくるかしら~・・・・・」
金「ごめんなさいかしら~・・・」

蒼「ここから先はこの鋏でお相手しよう」
翠「蒼星石!どうしてですか?!何故、戦わなきゃならねーんですか?!」
監「カァァァットォォ!!どうして違う台詞を言うんだ!!そこは『何故、戦わなくてはならないのです?!』だろうが!」
翠「こっちの方が言い易いです。アドリブぐらいは認めやがれです」
監「俺の脚本にケチをつけようってのか?!」
翠「大体年上に、ましてや教師に対する言葉遣いがなってねーです!」
監「この場じゃ俺の方が上だぁぁ!って言うか、説得力ねぇぇ!」
蒼(・・・皆辞めて行く理由が分かった気がする)

水「よくもまぁ、こんな教会見つけたわねぇ」
ロ「なんて言うのかな?所謂政治力って奴?それをね、ちょちょいと」
め「・・・こんな素敵なところで結婚かぁ。立派な式を挙げようね、先生?」
水「めぐ、何変な事口走ってるのよぉ・・・」
監「はい、シーン13-4『契約の儀式』。テイク1、よぉぉい、アクション!!」

薔「・・・私は7番目に生まれたドードゥ」
監「カァァット!・・・薔薇水晶先生、もう少し滑舌を良くしてください!」
薔「・・・ごめんなさい・・・うぅ」
雪「ばらしーを泣かせる奴は監督でも許さん」
ズドン!
M「・・・えー、監督が名誉の負傷を負ったので、以後は僭越ながら私が監督代理を・・・」
薔(第7ドードゥ・・・第7ドゥーリュ・・・ダイナナデュール・・・あれ?)

ロ「戦うだけが全てじゃないさ~」
ジ「・・・なんなんだよ、あの美化300%みたいな顔は」
真「本人曰く気合だそうよ」
水「気合で顔の造型が変わるなら、いつも気合全開よぉ」
薔(普段の顔の方が格好良いのに・・・)

翠「ワイヤーアクションなんて初めてですぅ」
蒼「大丈夫かなぁ・・・ちょっと怖い」
水「アンタ達、下から覗いたら命は無いわよぅ」
金「この中じゃ、カナが唯一の経験者かしら」
雛「ヒナ、やらなくての良かったの~」
薔「・・・さぁ、ゲームを始めましょう・・・よし、大丈夫」

ホ「まさか、私たちにもアクションシーンがあるとは思いませんでした」
レ「ここら辺はアドリブで良いよな?どっちが勝つかさえ決めておけば」
メ「熱くなりすぎて台本を忘れてしまわない限りは大丈夫でしょう」
ピ「こんな面子とガチの殴り合いは死んでも嫌かしら。ここは知恵と勇気で乗り越えるかしら」
ス「ふわぁぁ・・・夜はおねむの時間なのにぃ・・・Zzz」
ベ「寝ちゃダメだよう」

ラ「私の役はまるで道化・・・あるいは狂言回しと言ったところですか」
監「教頭の場合、何か複雑そうな事言っとけば問題無いんで!」
ラ「随分適当ですね・・・まあ、私も適当にやらせて」
監「俺の作品に適当な気持ちで参加するなぁぁぁぁ!!」
ラ(・・・本当に正式な部に昇格させて良かったのでしょうか?)

ジ「・・・良いのか?お前らって、人間になりたいから今まで戦ってきたんだろ?」
真「・・・そうね。でも、人間(アリス)になる事だけが全てじゃない。それを教えてくれたのは貴方よ、ジュン」
ジ「え・・・?」
翠「その為に他の姉妹達が傷つくのは嫌ですぅ。そんな事になるくらいなら、人間になんてなれなくても良いです」
蒼「・・・・・・僕も分かった気がする。君たちと出会って、僕らの中に有った空っぽの器が満たされていく事を」
雛「ヒナも巴とずーっと、ずーっと一緒に居たい・・・人間になったら、一緒に居れなくなるの・・・そんなのは嫌なの!」
巴「雛苺・・・」
金「カナもみっちゃんとお別れするのは嫌かしら・・・」
み「カナ・・・(激萌え~!今すぐ抱きしめたい!)」
水「はぁ・・・つまんない感じぃ。貴女達にとって、お父様への愛はその程度の物なのぉ・・・?
   ・・・でも、どうやら私もそんなお馬鹿さぁんの一人の様ねぇ」
め「ずっと・・・私が死ぬまでずっと一緒だよ、水銀燈」
水「ふふ・・・違うわ。未来永劫、死が二人を分かちてもずっと一緒よめぐ」
ジ「・・・これで長年続いた姉妹喧嘩も終わりってわけか。で?お前はどうするんだ真紅?」
真「あら、決まっているじゃない?私は誇り高き薔薇のドール。そして幸せな貴方のお人形よ・・・」

雪(・・・アリスの宿命はまだ始まったばかり)
監「カァァット!・・・OK!!撮影終了!!テープは編集班に回しとけ!皆お疲れさん!!」
全員「お疲れ様でした(ですぅ)(なの~)(かしら~)!!」
こうして撮影は5日で終了し、発表会直前に編集が間に合い、作品は出展された。


会「えー・・・今回は先生方ならびに有志の人たちの協力で、無事に作品を作り上げる事が出来ました。
   この場を借りて篤くお礼を申し上げます」
発表会が終了し、出演者・スタッフ一同で店を借り切って打ち上げを行った。
監督はというと、撮影の時とはまるで別人の様に大人しくなってしまった。
何人かは心配したが、それがいつもの調子なのだという。
会「では、皆さん。グラスを片手に持ってください」
蒼「生徒の皆はお酒はダメだよ」
水「良いじゃなぁい、こんなときぐらぁい」
め「私も飲みた~い」
水「めぐはダメよぅ・・・分かったわよ、皆禁止ねぇ」
会「・・・それでは、宜しいでしょうか?・・・では、映画『トロイメント』完成と発表会の無事終了を祝して乾杯!」
全員「かんぱぁ~い!!」
グラスの奏でる音色と共に、談笑が始まる(エリア雪華綺晶には悲鳴が聞こえてきたが)。
そして彼らの傍らには輝くトロフィーが置かれていた。
その台座にはこう書かれてあった。『全国高等学校映画コンクール 最優秀賞』と・・・。