ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 部を作ろう

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ロ「う~ん・・・うぅ~~ん・・・」
とある日の放課後、ローゼンは珍しく職員室に居た。ある物を見ながらうんうん唸っている。
全員「・・・・・・」
職員室に居た全員がローゼンの方を忌々しげに睨む。さっきから五月蝿くて仕事にならなかったからだ。
ロ「う~ん・・・どうしたものかなぁ・・・」
両手を頭の後ろに回して、天井を見上げる。眉間にしわを寄せなにやら考えているようだが・・・。
ロ「う~~~ん・・・」
ガタン!
堪えきれなくなった雪華綺晶が立ち上がる。
雪「さっきから五月蝿い。何を考えているか知らんが、少しは静かにしたらどうだ」
翠「そうですぅ、うるさくて仕事がはかどらねぇですぅ」
蒼「お菓子食べながら言っても、説得力無いよ」
真「それを差し引いてもうるさいわ」
雪華綺晶に続いてローゼンに文句を言う一同。
薔「・・・それで、何を考えているの?」
ロ「ん~とね、部の創設について考えてたんだ」

薔「・・・部の」
翠「創設?」
ロ「そ。さっきからこの学校の歴史を見てたんだけどさ・・・無いんだよね」
蒼「無いって、何がですか?」
ロ「どの学校にも普通はある運動部」
真「そう言えば・・・」
全員が部の数を数え始める。まずは水銀燈が顧問の水泳部、金糸雀顧問の卓球部、蒼星石顧問の空手部と剣道部、
そして雪華綺晶の射撃部だった。
翠「言われてみれば、野球部とかサッカー部とか無いですぅ」
ロ「そうなんだよ。うちの生徒は結構元気が有り余ってるみたいだし、上手く行けば大会とかで良い成績残すんじゃないかなぁ」
ローゼンの口からまともな事が出てくるのに少なからず驚くが、思い当たる節が幾つも有ったので納得する。
ロ「じゃあ、早速試しにやってみようか?じゃあ、皆顧問よろしく」
全員(しまった・・・ただでさえ、今の顧問でも手一杯なのに・・・)

翌朝
A「何々・・・『目指せ甲子園!野球部(仮) 部員募集中』?」
B「こっちは『青春の汗を流しますか? 流しませんか?サッカー部(仮) 部員募集中』って書いてある」
C「『隕石降らせてみませんか?テニス部(仮) 部員募集中』・・・隕石って何?」
生徒玄関のすぐ側にある掲示板は黒山の人だかりであった。掲示板に張り出されていたのは、この時期にしては珍しい
新入部員募集の張り紙だった。
どの部も(仮)が付いていたのは、部そのものも試験的に始めたからだ。
A「こういう事を思いつくのはどうせ校長なんだろうけど、今回は偉く普通だな」
B「ああ・・・逆に何かあるんじゃないか?って警戒しちまうな」
C「でもさ、部活って事は当然顧問が居るわけだよな?」
Cの言葉に『当然だろ、そんな事・・・』と思う二人だったが、すぐにCの真意を見抜く。
B「誰がどの顧問やるんだろうな」
A「雪華綺晶先生はどれかなぁ・・・」
B「そっか、お前はザ・ホワイト・デスだったな」
A「流石に射撃部はきついからな。命の保障も無さそうだし」
C「そういう意味では助かるな」
などと話してる後ろにローゼンが現れる。
ロ「う~ん・・・いまいちインパクトが弱いなぁ。・・・そうだ、こうしよう」
マジックを取り出して一文を付け加えていく。『初心者大歓迎!顧問が手取り足取りお教えします』
ロ「これでよし、皆も部に入ってねぇ」
手をひらひら振りながらその場を立ち去る。

この一文が功を奏したかどうかは分からないが、それぞれの部(仮)には入部希望者が殺到した。



放課後、普段はあまり人の姿が見えないグラウンドが、新入部員達で埋め尽くされる。
流石にユニフォームとかは揃えられなかったため、皆体操服やジャージ姿だった。
蒼「え~っと、それじゃ野球部(仮)の練習を始めるよ。基礎練習は空手部や剣道部も一緒に行ってもらうからね」
レ「ま、アタシらが顧問になるんだ。ビシビシ扱いてやるからな」
部員達の多くは自分達の予想が当たって、内心大喜びだった。というのも、職員室の蒼星石の机の上に野球のグローブが
置いて有ったのをちょくちょく見かけたからだ。
蒼「じゃあ、準備体操が終わったらグラウンド40周ね」
生徒『え・・・?』
『今40周って言いませんでしたか・・・?4周の間違いですよね・・・』
多少は異なるが、その場に居た新入部員達の気持ちは同じだった。
その空気を感じ取ったか、蒼星石は慌てて言い直す。
蒼「ごめんごめん、ついいつもの癖で言っちゃったよ」
生徒『ほ・・・』
蒼「今のは空手部と剣道部で、君たちは半分の20周で良いよ」
生徒(なんですと~~~!!)
レ「そんじゃ、アタシに付いてきな。1周遅れは1周プラスだからな」
レンピカはそう言って駆け出す。その速さはとても1周400mあるグラウンドを40周走る速度ではなかった。


真「はぁ・・・全く、なんで私がこんな事に付き合わなければならないのかしら」
サッカーのゴール側のベンチで紅茶の入った水筒片手に溜息をつく。サッカー部(仮)の顧問は真紅だった。
ホ「まぁまぁ、実質的な指導は私が行いますので」
真「頼んだのだわホーリエ」
ホーリエはウォーミングアップの済んだ新入部員達に今日行う練習を伝える。
ホ「では皆さん、今日はシュートの練習をしましょう」
サッカーボールの入った籠を持ってきて、新入部員たちはボールを持っていく。
ホ「サッカーで大切なこと・・・それはシュートをしてゴールさせる事です。ゴールを割る事が出来なければ、どんな名プレーも
   その意味を失ってしまいます。ですから、まずはシュートを覚えましょう」
ホーリエはゴール前に移動して構える。
ホ「今回は私がキーパーを勤めます。1人ずつ順番にシュートを撃ってください。ゴールを割る事が出来れば今日の練習は終了です」
新入部員達はそれぞれ思い思いにシュートを撃つが、どのコースを狙っても押し込もうとしても完璧に止められてしまった。
ホ「さあ、ゴールしないと終わりませんよ。どんどん来てください」
真(今日は帰るの遅くなりそうね。くんくんの放送日じゃなくて良かったわ)


水「水泳部だけでも面倒くさいのに、なんでテニス部(仮)の顧問もしなくちゃならないのよぅ」
め「私は楽しいよ・・・それに、なんだかんだ言ってちゃんと服用意してるし」
水「何事も形からって奴よぉ・・・ああ、そうそう、今日は試合形式でトーナメント戦にするわぁ」
水銀燈の言葉に生徒の1人が手を挙げる。
E「先生はトーナメントに参加しないんですか?」
水「嫌よ面倒臭い」
つれない返事に男子達の士気が下がる。水銀燈の試合を見たいがために来たようなものだ、それが無いならやる気は起きなかった。
が、不満をもらすのは何も男子だけじゃなかった。
め「え~、折角着てるのにもったいないよ。ねぇ、一緒にやろうよ~」
めぐは水銀燈の服の袖を握って駄々をこねる。めぐには弱い水銀燈も渋々優勝者とならと約束し、トーナメントが始まる。
め「それじゃ、いっくよ~」
気が抜けるような声で、ボールを高々と上げるめぐ。初心者とは言え、あれなら勝てるとEは思ったが・・・。
め「えい!!」
Eはその時、めぐの目に宿る無垢な狂気を感じると同時に自コート内でバウンドしたボールを顔面に受けて昏倒した。
審判「え~っと・・・試合続行不能により、ゲーム・柿崎」
その後もめぐの対戦相手はサービスやスマッシュなどによって次々と保健室送りにされた。


翠「この翠星石がバスケ部(仮)の顧問になる以上、おめーらを全国大会まで連れてってやるですぅ!」
瞳に炎を宿しながら、力説する翠星石。その後ろから応援するスィドリーム。
ス「翠ちゃんかっこいい~」
翠「まずはシュートの練習ですぅ。今からお手本見せてやるから、よく見てやがれですぅ」
ボールを持ってリングに向かう翠星石。そしてレイアップシュートを打とうとするが・・・。
ス「翠ちゃんトラベリングしてるよ~」
翠「う、煩いですぅ。気が散るですぅ」
気を取り直して、再びシュートをしようとするが
ス「それだとダブルドリブルよぉ」
翠「い、いちいち煩いですぅ。このシュートは苦手ですぅ、違う奴にするです」
そう言って、スリーポイントシュートに切り替えるが、これまたさっぱり入らない。
翠「・・・きーっ、何で入らないですかぁ?!このへっぽこボール!」
ス「翠ちゃん怒っちゃダメぇ、折角の可愛いお顔が台無しだよ~」
翠「うぅ・・・それなら、お前がやってみやがれですぅ!」
ボールを手渡されたスィドリームは、開いてるのかいないのか良く分からない笑顔のまま狙いを定める。
ス「えぇ~い・・・」
シュパッ・・・
ボールは綺麗な放物線を描き、リングへと吸い込まれていく。
ス「やった~入った~」
翠「な・・・い、今のはまぐれですぅ。そう何度も入る訳ないですぅ」
もう一度ボールを渡してやらせてみるが、これも決まり。翠星石は半泣きで体育館を飛び出していった。
ス「あらあら、どうしましょう~」


薔「・・・苦しくたって・・・悲しくたって・・・コートの中では平気なの」
どこかで聞いたような事を呟きながら、バレー部(仮)の新入部員の方へと振り返る薔薇水晶。
薔「・・・では、早速練習を始めましょう・・・まずはトスから」
部員達は思い思いに練習を開始する。薔薇水晶はその間、熱心にルールブックを読んでいた。
それはそれは熱心な程に・・・。読み終えた頃にはとっくに部活の時間が終わっていた。
薔「・・・え、と・・・じゃあ、今日はこれまで」


金「こんなことも有ろうかと作っておいた機械が、ようやく役に立つかしら~」
ピ「皆、このラグビー選手養成ギブス『花園くんRX』をつけなさいかしら」
金糸雀とピチカートはラグビー部(仮)の新入部員達に花園くんRXを渡していく。
これまでの経験から絶対碌な目に遭わないと分かっているのだが、本人達の手前、断るわけには行かなかった。
W「あれ?全然きつくない・・・」
他の部員達も同じ感想だった。
金「それにはまだ電源が入ってないから、今はただのギブスかしら」
ピ「でも、このリモコンでスイッチを入れると・・・」
スイッチが入った途端、部員達はギブスによって強制的に走りまわされていた。
ピ「これがあれば、どんな素人もすぐにプロのラグビー選手になれるかしら」
金「試合中にこっそりスイッチを入れれば、楽してズルして勝利はいただきかしら~」
生徒『それは反則だ~~!!』
息もぴったりに突っ込む部員達だった。ちなみに、途中で止まらなくなったのもお約束であった。


雛「皆で楽しくバトミントンをするのよ~」
生徒『は~い!』
元気の良いバトミントン部(仮)の返事に満足して、早速練習を開始した。
雛「え~い!なの~」
雛苺が打ったシャトルが開いてコートに落ちる。
相手をしていたTは(雛苺先生って結構強いのね)なんて思いながら、シャトルを拾おうとしたところ、目の前に雛苺が来ていた。
T「どうしたん・・・なんで筆を持ってるんですか?」
雛「羽を落っことした人はお顔を墨で塗られちゃうのよ」
T「それは正月の羽根つき・・・って、くすぐったい!」
抗議するTに構わず顔に墨を塗っていく雛苺だった。
雛「とっても楽しかったの~」
その後、顔を真っ黒にしながら雛苺は嬉しそうに笑っていた。もっとも、部員たちの方が真っ黒だったが。


ラ「では、これより陸上部(仮)の練習を行います。この部の顧問は私と雪華綺晶先生が担当します」
雪「ではまず、貴様らは準備運動の後、グラウンドを10周10分で走って来い。1人でも遅れれば全員もう10周だ」
部員達は必死の形相でグラウンドを走る。遅れた場合は延々と走り続けることになるからだ。
ラ「なかなか有望な部員達ですね。今日はずっと走り回ることになると思っていましたが」
息も絶え絶えな部員達に対して、穏やかに語りかけるラプラス。
ラ「もしかしたら、皆さんの中には砲丸投げや走り幅跳び、棒高跳びなどを期待している人が居るかもしれませんが、
   申し訳ありませんが諦めていただきたい」
ラプラスの言葉に驚く部員達。当然抗議の声が上がる。
ラ「君たちの意見も尤もなのですが、我が部では短距離から長距離までのスプリンターとランナーしか鍛えるつもりはありません」
Y「どういう意味ですか?!ちゃんと説明してください」
ラ「・・・答えは単純にして明快。全ては馬鹿校長を捕まえるため。私1人では時として逃げられたりしますので」
雪「そこであの馬鹿を捕まえるためにも足の速い者が必要だ」
ラ「そうした人を鍛えるためにこの陸上部(仮)は創設されました・・・もちろん、それが嫌なら辞めていただいて構いません」
ただし・・・、そう前置きして言葉を続ける。
ラ「この事を校長に伝えようとした場合、身の安全を保障できません。この事を予め伝えておきます」


翌日
ロ「結局失敗だったねぇ・・・我ながら名案だったと思うんだけどなぁ」
ラ「まさか全員がその日のうちに辞めてしまうとは・・・嘆かわしい事です」
ロ「仕方ない・・・しばらく部はこのままにしようか」
ラ「そうですね」
薔(せっかくルール全部覚えたのに・・・残念)