ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki もしも小学校の教師だったら・・・薔薇水晶編

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蒼「いきなり人事異動を言い渡された時はホント驚いたよ」
薔「・・・あの人がやることは・・・いつも唐突だから」
蒼「でも、今日一日だけというのも問題有ると思うな。環境が変わってあたふたしたまま授業が終わりそうだよ」
薔「・・・せめて1週間、かな?」
蒼「そうだね、それぐらいなら馴染んでくるだろうし・・・」
それぞれの教室へ行く道すがら、蒼星石と薔薇水晶は今回の人事異動について語らっていた。
この二人は有栖学園高等部教師陣で最も良識的な教師たちだ。
その為、他の教師達(主に水銀燈)が暴走しないように、また睨みを効かせられる様に2階の3年生を任された。
蒼「そう言えば、こうして二人で話す事ってあまり無かったね」
薔「・・・そう言えば・・・私には雪華綺晶先生がいつも居て」
蒼「僕には翠星石先生が側に居る」
そう言って二人で微笑む。二人の言葉どおり、二人だけで話すという事は事務的な事以外殆ど無かった。
勿論、仲が悪いわけでもなく、いつも二人の側に翠星石と雪華綺晶が居たからだ。
蒼「そういう意味では、この人事異動も悪くなかったかな?」
薔「・・・ええ・・・少し水銀燈先生と雪華綺晶先生が心配だけど・・・」
蒼「僕も・・・」
そう言って二人は笑った。気がつけば、もう薔薇水晶が担当するクラスの前まで来ていた。

薔「・・・・・・あれ?」
蒼「・・・誰も居ないね、どうしたんだろう?」
教室には誰も居なかった。隣の蒼星石受け持ちのクラスには生徒が居た。
一体どうしたの・・・?、と首を傾げる薔薇水晶だったが、時間割表に目が留まって理由が分かった。
薔「・・・1時間目図工・・・そうか、皆もう図工室に行ってるんだ」
蒼「なるほど、向こうでホームルームをやっていたんだろうね」
薔「・・・急いでいかないと・・・それでは、これで」
蒼「気をつけてね」
薔「・・・・・・はい、蒼星石先生も・・・」
薔薇水晶は蒼星石と別れ、一度職員室へ戻って授業に使う物が入った大きめな紙袋を持って図工室へと向かった。

薔「・・・皆はじめまして・・・今日一日・・・皆の担任を勤める薔薇水晶です」
図工室には生徒達が居た。中に入って自己紹介をする。続いて出欠を取る。
薔「・・・それでは出欠をとります・・・今日休んだ人は?」
日「休んだ人はいません」
薔「・・・・・・そう、全員出席・・・と・・・・・・いきなりだけど、皆少し待ってて」
薔薇水晶は生徒達にそう告げて、図工室を出て行った。

薔薇水晶が向かった先、それは3階だった。そして目的の部屋はすぐに見つかった。
?「・・・・・・・・員出席ねぇ」
中から目的の人物の声が聞こえてきた。どうやら出欠を取っていたようだ。
廊下からこっそり覗くと、水銀燈が名簿を閉じる様子が見えた。
水「で、授業なんだけどぉ・・・いつも通り自sy」
その時、水銀燈は薔薇水晶に気付いたのか廊下の方に振り向いた。
水「・・・・・・何でアンタがここに居るのよぅ」
薔「・・・またサボるんじゃないかなって、思ったから」
薔薇水晶の言葉に水銀燈の眦が少し上がる。
水「自分のクラスは?」
薔「・・・出欠だけ取って、急いで来たの」
水「ちゃんと自分の仕事しなさい」
薔(銀ちゃんもそうしてくれると、私も安心できるんだけどなぁ・・・)
薔薇水晶は水銀燈に真面目にやるようにと釘を刺して、自分のクラスへと戻った。

薔「・・・それじゃあ今日は・・・スケッチをします」
図工室に戻ったときに1時間目の開始を告げるチャイムが鳴り、そのまま図工の時間が始まった。
薔「・・・皆にはこれを描いて貰います」
薔薇水晶は先程持ってきた紙袋を机に置き、中の物を取り出す。
出てきたのは、ザク、グフ、ドム、ゲルググ、アッガイ、ズゴックのジオン量産機セット、
陸戦型GM、ボール試作型、陸戦型ガンダムの08小隊セット、ジェガン、ギラドーガ、ヤクトドーガ2種、サザビー、
νガンダムの逆シャアセットのプラモデルだった。
生徒達が唖然とする中、それらをセット毎にまとめ、綺麗に並んだ事を確認するとニコリと笑う。
薔「・・・それでは、好きな物を持っていってね・・・あ、サザビーはだめ」
生徒達は各自プラモデルを持って自分達の机に戻り、スケッチブックを開いてスケッチを開始する。
薔薇水晶もスケッチブックを取り出して1ページを切り離し、サザビーのスケッチを開始した。

薔「・・・・・・できた」
満足げな表情で呟く。そこに描かれたのは今にも動き出しそうなサザビーだった。
薔(模写は得意)
薔薇水晶は立ち上がって、生徒達の様子を見て回る。
流石に小学校3年生が描く絵なので、大きさがちぐはぐだったり、描かれていないパーツがあったりしたが、
皆楽しそうに描いていたので薔薇水晶は満足した。

授業が終わった後、薔薇水晶は再び水銀燈のクラスへと向かった。
水「また来たのぉ?」
薔「・・・ちゃんとやってるかなって」
水「ちゃんとやってるわよぅ」
薔「・・・・・・なら、良いけど・・・その割には黒板が綺麗だね」
水「私は黒板使わないから。だって手が汚れるもの」
薔「・・・ふ~ん」
水「アンタ・・・私を信じてないでしょ?」
薔「そんな事無いよ」
水「ウソ吐いてる時は、『・・・』が無いって事が分かるくらいの付き合いはしてるつもりよぅ」
薔「・・・・・・てへ」

2時間目、英語
授業そのものは問題なかったが、授業の途中で階段を駆け下りてくる足音が聞こえてきた。
薔(この足音は・・・翠星石先生かな?)
その後、翠星石が薔薇水晶の教室の前を通って行くが、生憎隣の教室は移動教室で誰も居なかったため、
引き返して4年生の教室へ向かったようだ。

3時間目、体育
体育用にジャージに着替え、髪をゴムで纏め、グラウンドに出て生徒達と一緒に準備運動を行う。
薔「・・・1・・・2・・・3・・・4」
柔軟体操もするが、体が硬いのですぐきつくなってしまう。
薔(もっとお酢を摂ろう・・・)
準備体操が終わり、生徒達に今日行う事を告げる。
薔「・・・今日は・・・ハードル走を行います・・・転ばないように気をつけて」
体育用具室からハードルとメジャーを運んで等間隔にハードルを設置していく。
薔「・・・今から、先生が見本を見せるね」
薔薇水晶はハードルの高さを一番低く設定してあるコースで模範演技を行った。
ガシャァン・・・ガシャァン・・・ガシャァン・・・ガシャァン・・・
薔「・・・失敗しちゃった・・・皆はこういう事無い様にね」
ニコリと微笑んで誤魔化す薔薇水晶だった。生徒達は皆ハードルを上手に飛んでいた。

体育が終わって着替えも済んだ後、薔薇水晶は給食係と一緒に給食の配膳を行った。
薔「・・・先生にはお姉さんが居て・・・今5年生の担任をしてるけど・・・何でも食べるよ・・・皆も好き嫌いなく沢山食べてね」
生徒達「は~い」
その後、日直の号令で給食を食べ始める。薔薇水晶は、自分用に少なくしてもらった給食を食べていく。
薔(お姉ちゃんご飯足りるかな・・・皆の分も食べてなければ良いけど・・・)
考え事していた所為も有ったのかも知れないが、食べ終わったのは一番最後だった。

4時間目、国語
生徒達と一緒に教科書を読んでいく。単元としては辞書の使い方を教えるというのが有るため、多少難しい内容だった。
薔「・・・辞書は言葉の意味や使い方を知るときに使うの・・・あいうえお順で載ってるから一文字目で大体の場所はわかるよ」
生徒達に辞書の使い方を教えながら、教科書に書いてある単語を調べていく。生徒達もすぐに使い方を覚えたようだ。
薔「・・・それじゃあ最後に、先生の名前を辞書で調べてノートに書いてみて・・・『ばら』と『すいしょう』だよ」
生徒達は辞書を引いて薔薇の字を書こうとしたが、流石に難しいのか字と言うよりも記号だった。
薔「・・・やっぱり難しかった、かな?」

授業が終わり、薔薇水晶は再度水銀燈のクラスを訪れた。
教室に着いたとき、薔薇水晶は内心大きな溜息を吐いた。水銀燈は机に突っ伏して寝ていたからだ。
6年生の1人が薔薇水晶に気付き、こっそり起こそうとする。
薔(皆から慕われるんだね・・・ちゃんと授業してあげれば良いのに・・・)
水「・・・・・・うぅん?誰よぉ、人が折角気持ちよく寝t・・・」
薔「・・・・・・よく眠れた?」
水「えぇとっても・・・って!?」
ようやく自分が置かれた状況を理解したのか、水銀燈が立ち上がる。
薔(銀ちゃん・・・おでこに跡がついてるよ)
そんな事を考えてるなんておくびにも出さず訊ねる。
薔「・・・・・・授業は?」
水「ちゃんとやってたわよぉ・・・」
薔(お説教決定・・・はぁ)
溜息を吐きながら、薔薇水晶は水銀燈に対し「教師とは」等のお説教を休み時間中していた。

5時間目、社会
薔「・・・今日は皆に、今日がどういう日なのか・・・調べてもらいます」
コンピュータ室で薔薇水晶は今日やる事を告げた。インターネットで今日が何の日なのか調べるというのだ。
薔「・・・スクリーンを見ててね・・・こうやってアイコンをクリックして・・・ブラウザを開いて・・・検索で『記念日』とかを記入して
   検索ボタンをクリックすると・・・良いホームページが見つかるから、そのリンクをクリックすれば見られるよ」
実際に実演してみる。かなりの量のサイトが簡単に見つかった。
薔「・・・皆はこうやって記念日を調べて、その始まりとかも一緒に調べてね」
生徒達「は~い」
部屋にマウスをクリックする音、キーボードを打つ音が響き渡る。
薔薇水晶はそれぞれのパソコンを見て回って、アドバイスやゲームをやっている子を注意していた。

薔「・・・それじゃあ、これから発表してもらうね」
各班毎に発表してもらった。
生徒A「今日は時の記念日です。1920年に決まりました。大昔の人がこの日に水時計を使った事からだそうです」
生徒B「今日はろめん電車の日です。1995年に決まりました。ろでんという言葉が6月10日の語呂合わせだそうです」
生徒C「ミルクキャラメルの日です。2000年に決まりました。昔、この日にミルクキャラメルが発売されたからだそうです」
薔「・・・皆、良く調べたね・・・偉いよ」
薔薇水晶は満足していた。以前、真紅が初等部で授業を行ってから1週間ほど「初等部に行きたい」と
うわ言の様に言っていた事を思い出すが、まさにその通りだった。
薔(皆、本当に良い子達だなぁ・・・いけない、いけない・・・高等部の皆も良い子たちだよ)
誰に言うとも無く呟いた。その時、ちょうどチャイムが鳴って本日の授業は終了した。