ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki ウォーターカーニバル

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女子A「ごめんね、無理言っちゃって…。でも、どうしても1人で入るのは不安だったんだー…。こんな事頼めるの、元中の由奈か巴ぐらいしかいないから…」
彼女は申し訳なさそうにそう言うと、緊張を紛らわせるために大きなため息をついた。
この日、学園内のトレーニングルームでは、新入生を対象とした部活動の説明会が行われていた。
新入生にとっては、これからの学園生活をどう過ごすかを決めかねない大切な行事…。
そのためか、他の者たちもどこか緊張した面持ちでその時を待っていた。
そんな中、先ほど由奈と呼ばれた少女は首を振ってこう答える。
由奈「ううん、気にしないで。…でも、何で急に水泳がやりたいなんて思ったの…?」
女子A「えっ!?いや、それは…ほら!水泳ってダイエットに最適らしいからさ!それに、せっかく高校に入ったんだから、こういう事にもチャレンジしてみようかなー…って…」
もっともらしい理由を述べて友人を納得させると、彼女は身だしなみを整え、その時を待った。
彼女が水泳部を希望した理由…それは、学校生活初日で見かけた憧れの人に会うため…
…ただ、その憧れの人の『正体』については入学式の時に発表されていたはずなのだが、残念なことに彼女はそれを聞いていなかったようだ。
「よし、頑張るぞ…!」と秘かに気合を入れたその時、廊下からこんな声が聞こえてきた。


?「もう!いつまで駄々をこねてるのさ!!早くこっちに来て!!」
?「やぁよ…。私は帰宅部以外認めないわよ…!!」
?「何を馬鹿なことを…!元々、教員1人につき最低1つは部活動の顧問をしなきゃいけない規則なんだから…」
?「そう言うくだらない慣習に囚われていては、いつまで経っても出世できないわよぉ?ほら、分かったら早くその手を離しなさい…!!」
とても大の大人のものとは思えない、幼稚な発言の数々…
それにうんざりしたのか、声の主はもう1人の人物の手を無理やり引っ張り、そして引きずり出すと、集まったみんなにこう話を切り出した。


蒼星石「えっと、遅くなってごめんね…!で、本来ならここで部活動の紹介をするんだけど、今日はその前にお知らせがあります。…えーと、知ってる人も多いだろうけど、改めて紹介するね。この方は水銀燈先生。去年の途中からある事情で休職していたんだけど、今年からまたみんなと一緒に頑張ることになりました。…で、今までは僕がこの水泳部を担当していたんだけど、今日からはこの水銀燈先生が…」
その言葉に、男子生徒たちは一斉に沸きあがった。
人形のように端整な顔立ち…みずみずしく、しなやかな肢体…
彼女の素性を知らないだけに、彼らにとってそれはまさしく天使のような存在だった。
しかし、ある者は友人にこんな事を言い出した。
女子A「…私、もう辞めてもいい?」
由奈「えっ!?どうして…!?」
女子A「…何で、先走って入部届け出しちゃったんだろ…。こんな事なら、巴と一緒に剣道部に入ればよかったなぁ…」
先ほどとは違う、虚ろな目をしてそう言う彼女と、その変わり身の早さに戸惑う少女…。
そして部活を負かされたことに対して、心底嫌そうに舌打ちをする水泳部の新顧問…
彼女たちにとって、それは初めての事ばかり。
そんな、期待と不安…そして後悔とやる気の無さとが複雑に入り混じった学園生活は、こうして幕を開けたのであった。