ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

アリスゲーム【戦いの夜】

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匿名ユーザー

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7月7日午前0時

一葉「モニターに写せ」
部下「ハッ」
ブゥゥン・・・
モニターにはそれぞれの映像が捕らえられていた 。
ここは学園の中心部。
全ての監視カメラの映像を見ることのできる部屋だ。
部下「カメラは戦闘の最中に気が散らないよう、最低限の数で仕込みました」
一葉「それでいい、ようは戦いの一部始終を拝めれば良い」
部下「ハイ」
「学校の周りには兵を導入しておいたゆえ鼠一匹通さない状況です」

7月7日午前1時

~草むら~
雪「まずは敵の戦力を見極めることが重要だ。そして広い構内で開始まで今日誰とも顔を
  合わせないことを考えると、入場の際一葉の兵隊にチームごとにある程度の距離を
とらされたと考えて良い」
コリ「その後我々は円を描くように校内を動いたから敵との遭遇はそろそろですね」
雪「そうだ、二人とも装備の安全装置をはずせ」
 「演劇場で待ち構えるぞ」
オディ&コリ「サー、イエスサー」
雪華綺晶チームは演劇場で待ち構える。
敵が近くにいる根拠はない、だがしかし経験と野生の勘がそう判断した。
戦火では理論より自分の野生を信じられるものが勝つ。
そしてそれは的確だった

同時刻
~円劇場~

レン「待て、誰かいる」
レンピカが気配に気づいた
巴「えっ」
蒼「翠星石、スィドリームと一緒に隠れて」
翠「がってんですぅ」
蒼「巴は刀を抜いて」
巴「はい」
巴の手には名刀桐一文字。
八犬伝の大塚家の重宝とされ蒼星石の血筋に代々受け継がれてきたものだ
蒼星石も刀に手をかける。
妖刀村雨
殺気をもって抜き放てば水気が発せられ、刀身に血糊もつかないという。
しかしその妖術に魅せられてしまうと自分が朽ちていく。
レン「二人とも、刀に頼りすぎるなよ」
  「道具に頼ると業が鈍る。それを防ぐためには刀に魂を込めろ。応えてくれるはずだ」
レンピカは徒手空拳。
だが対峙したものは皆一様に銃口を向けられてるような感覚に陥るとさえ言われいる。

そしてたとえどんな状況下においても自分を見失わないものが一人
ふだんから見失っているだけかもしれないが・・・
スィ「なんか凄い雰囲気だねぇ、翠ちゃん」
翠「シー、です」

雪華綺晶達と蒼星石達は円形の円劇場の東口と西口にわかれている

オディ「向こうから来ます」
ガタン!
勢いよく扉が開け放たれる。
戦闘の合図が鳴り響く。
パパパパパパパパパ!!!!!!

JUN「銃声?」
真「どうやらこの近くで行われているようね」
ホー「相手は雪華綺晶達と誰か」
真「雪華綺晶チームは確実にオディールとコリンヌ姉妹がいるわ」
JUN「え!あのお嬢様みたいな二人が?」
真「そうね、JUNや普通の生徒は知らないでしょうね。」
 「あの二人は射撃部の中でも最も強い力を有する海兵隊、そこの統帥よ」
JUN「そんな、あの二人が・・・」
真「闘うことに関する冷徹さは雪華綺晶をも凌ぐわ」
 「4年間で毒を抜かれてしまった雪華綺晶よりもやっかいね」

パパパパパパパパパp
雪「やめ!」
打ち終えるとそこには見るも無残にトビラだった跡がある。
コリ「しとめたか?」
雪「いや、まだだ!」
後ろを振り向くと巴が抜刀の構えに入り突っ込んでくる。
硝煙の中身を低くし後ろに回りこまれていた。
コリ「まだ刀の間合いではない!くらえ!」
雪「違う!引けーーー」
コリ「えっ?」
ヒュン!
風きり音、コリンヌのH&K54は切断されていた。
入場の際取り付けられた右腕のリングの手前をかすめて血が飛ぶ。
オディ「これが・・・居合い?」
居合い剣。刀身を鞘で加速させながら抜刀する高速剣。
前に突き出しながら放つので間合いが素人には読めない。
コリンヌは剣に対する素人であり、そして剣を甘く見ていた。
雪華綺晶の叫びがなければ勝負はついていただろう。
巴「ちッ」
雪「まずい、ほかの姿が見えない。」
レン「屋内では銃器は不利だ、作戦ミスだな」
雪「!?」
レン「ハッ」
レンピカの寸剄が薔薇水晶の腹部にめり込み4メートルほど吹き飛ぶ
寸剄とは八極拳の奥義の一つで剄(俗に言う“気”のこと)を溜め一気に爆発
させる技だ。
雪「ぐぅ・・・」
そしてそのまま壁に叩きつけられるがなんとか意識は繫いでいる状態だ。
レン「防弾チョッキか、だがダメージは届いてるはずだ」
オディ「サー!!」
ピンッ・・・
オディールが安全ピンを抜く。
レン「手榴弾か、そんなものは効かん」
レンピカはその場でまわし蹴りを放つ
風圧で手榴弾の火力が消し飛ばされた。
レン「みんな雪華綺晶を畳み掛けるん・・・!?」
レンピカは何かに気づいた。
しかし蒼星石がすでに雪華綺晶へと向かっている
レン「待て!罠だ」
足元5センチほどの所には人間の目では感知できないレーザー
レンピカは僅かな光量を捕らえていた。
レーザーは雪華綺晶とレンピカ側との中間に位置している
レーザーをさえぎるとたぶん発動する仕掛けだ。
レン「まずい、蒼星石の足がレーザーを遮る。狙っていたのか?」
蒼星石の足がレーザーを遮るまであと数センチ・・・
翠「スィドリーム!今です!」
スィ「はい!」
フワッ・・・
あと数センチというところで蒼星石の体が浮いた
雪「馬鹿な!!」
そして雪華綺晶 、オディール、コリンヌの体に装着してある手榴弾の安全ピンが
独りでに外れた。
雪「まずい!!投げ捨てろ!」
ドゴォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!
オディ「きゃぁ」
コリ「うわぁ」
蒼「巴、レンピカ退くよ」
演劇場は爆破され、チームは二手に分断された。

~演劇場外~
スィ「うぅ~眠いよ~力を使うとすぐ眠くなるの」
翠「よくやったです。さっすが翠星石が見込んだだけあるですよ」
レン「しかしまさか自分の身を犠牲にしてまで罠を仕掛けるとは・・・肉を切らせて
骨を断つか、侮れんな」
蒼「けど敵にダメージを与えることができました」
巴「咄嗟に手榴弾を投げたので、致命傷には至らないですけど近距離で爆風を
受け手負いなのは間違いないですね」

~演劇場近くの第4保健室~
雪華綺晶たちは近くの保健室に逃げ込んできた
オディ「ハァ・・・ハァ、クソ!」
コリ「スイマセン。サー、敵の力量を見誤りました」
雪「とりあえず、各自自分の怪我の状態を確認。治療を行え」
 「しかしまさか法術の使い手がいるとは」
オディ「失礼ですが法術とは?」
雪「私も詳しくはしならいが、まだ弾薬などがない時代に修行僧が会得したといわれる
 幻の術だ」
 「物体干渉能力、つまり物に触れずに力を作用させたり、一説ではテレパシーのような
 力を携えてるといわれている」
コリ「事務員のスィドリームが?」
雪「おそらくそうだろうな。だが一番恐ろしいのはレンピカだ」
 「見てみろ、防弾チョッキが砕かれている」
コリ「どうします?ライフルで射撃しますか」
雪「いや、おそらく射撃されるような場所に姿を現さないだろう」
 「しかし、まだ方法はある」
「回復でき次第実行に移す」
オディ&コリ「サーイエス、サー」

7月7日1時半
~渡り廊下~
銀「静かになったわね・・・」
メグ「どちらが勝ったのかしら」
銀「あれほどの銃声よ雪華綺晶達に決まってるわ」
メイ「誰か来ます」
水銀燈たちは渡り廊下の中央あたりを歩いている。
この学園の渡り廊下はとても長くそして広い空間であり
明かりのあまりない夜は端の方は目で見るとこができない。

コツコツ
ホー「誰かいましたね。ここに」
真「何故わかるの?」
ホー「人の匂いがします」
JUN「誰だか特定できるか?」
ホー「いえ、そこまではちょっと」
真「犬じゃないのよ」
JUN(十分犬だろ・・・)

銀「まずいわぁ・・・」
メグ「ホーリエさん?それに真紅先生と桜田君まで」
銀「逃げるわよ」
メイ「えっ、何故です?楽勝じゃないですか?」
  「桜田君はスポーツの得意な子じゃないし、真紅先生は水銀燈
先生より弱いはずです」
銀「ホーリエはやばすぎるわぁ、さぁ早く」
メグ「ちょっと待って、きゃあ」
水銀燈に腕を引っ張られメグは足を引っ掛けて転んでしまう。
それをホーリエは見逃さなかった。
ホー「いた」
銀「まずい、逃げなk」
しかし既にホーリエは水銀燈の後ろに立っていた。
縮地法により一瞬で距離を詰められていたのだ。
ホー「またあなたですか?真紅先生にたて突くもの」
  「私が破壊します」
氷のような目。
水銀燈は一瞬死を覚悟した。
メイ「ハッ」
ドカッ!
ホー「っ!!」
ホーリエは弾き飛ばされる。
ホー「なかなか早いですね」
しかし無傷だ。
メイ「水銀燈先生は私が守る!」
ホー「わかった。・・・ならあなたから先よ」
ホーリエは一瞬にしてメイメイとの距離を詰める。しかし、
グルンッ
ホー「なっ、」
ホーリエは相手に突進したはずなのに相手の後ろにいる
しかも相手は無傷
ホー「チィ」
グルンッ
もう一度突っ込むがまた同じこと。
受け流されてしまう。
ホー「太極拳士か?」
[太極拳]
今日の太極拳は体操であり武道という評価は非常に薄い
また剄(気)を使った技のため非常に体得が難しく
徐々に忘れ去られ今では健康法の一部になっている。
しかし太極拳の起源は紛れもなく武道である。
太極拳に五勁あり。
一つ一つの体得が難しいがメイメイは若くして体得していた。
この相手の勢いを受け流す技は五剄のうちの一つ化剄である。

メイ「ホーリエさん、あなたは強いけど最初の攻撃で分かりました」
  「あなたの体はけして戦いに向いてないということ、その細い体では攻撃に
   耐えられない。」
  「だから縮地法を体得したんですね?」
  「あなたは強いです。だからこそ相手が悪かった。太極拳は流動の技」
真「ホーリエ、大丈夫?」
真紅たちが追いついた。
ホー「今は退いていてください!」
銀「メグは逃げて真紅はこの私が!」
真「水銀燈は私が引き受けたわ。JUNはメグを追って」
JUN「分かった」
銀「追わせないわ」
JUN「糸結界(きけつかい)!」
銀「何!」
廊下を二つに分断するように糸の結界が道を塞ぐ。
銀「こんなもの!!」
JUN「この縫い糸には僕の気が込められている。鋼よりも強固で打ち破れない」
銀「待ちなさぁい!!!」
真「待つのはあなたよ水銀燈」
ホー「2対2か、面白いですね」

~渡り廊下奥の教室~
メグ「ク・・・」
JUN「もう逃げられないぞ。安心しろ殺したりはしない」
   「グルグル巻きに縛り上げとけば戦闘不能で僕の勝ちだろう」
メグ(私はこんなところで負けるわけにはいかない)
  (どうすれば・・・)
  (心臓に付加をかけることはできない私には戦う手段がない・・・)
JUN「おとなしくするんだ」
しかしJUNは異変に気づくメグの様子がおかしい。
メグ「ふふ・・・」
JUN「?」
メグ「ふふふ、アハハハハ」
JUN(壊れたのか?)
メグ「アハハ、やっと二人きりになれたぁ」
いつものメグではない異様な雰囲気。
まる水銀燈が乗り移ったのかのようだ。
メグ「ねぇ、桜田君。良いことしなぁい?」
JUN「良いこと?」
メグ「そうよぉ、だって暗い教室で若い男女が二人きりなんだもの」
  「何があっても不思議じゃないわぁ」
このメグの形をした水銀燈のような人間の奇妙な雰囲気に圧倒されるJUN
JUN「なっ、何を言ってるんだこんなときに」
メグ「こんなときだから良いんじゃない・・・」
シュルシュルと服を脱いでいくメグ
JUN「何をやってるんだ」
メグ「ふふふ」
悪魔のような微笑でJUNをみつめるメグ。
こんな姿はまだ誰も見たことがない。
そしてとうとう下着姿になる
メグ「ねぇ、桜田君。私ずっと入院してたでしょう?」
  「だから彼氏もできなくてね。まだなのよ」
そうして今度はブラをとりほぼ生まれたままの姿になる。
綺麗な胸が揺れる
JUNはそれを見て唾を飲む状態。
メグ「最後の一枚はあなたに脱がせてほしぃわ」
  「始めてなんだから優しくね」
  「ほら、気が変わらないうちにはやくぅ」
メグは両腕を後ろに回し、何も付けてない胸を突き出し強調する。
そしてJUNはフラフラと近づいていった。
既に極限の緊張で丸一日過ごしてきたJUNにまともな思考力はなかった。
グッ・・・
そしてメグの最後の一枚にJUNが手をかけたその瞬間
サクッ・・・
JUN「えっ?」
首に違和感。
そして世界は赤色になる。
JUN「グハァ・・・ガ、ガハァ」
メグの手には片手で覆い隠せるほどの小さなナイフ。
女としての武器を使ったメグの勝利だ。
JUN「ぐはぁ・・・ググ、ちくしょう・・・」
メグ「バイバイ、桜田君」
駄目押しの一撃
顔に蹴りを入れて脱いだ服をすぐに着なおして
水銀燈達の元へ向かう。
JUNはその場で崩れ去ってしまう。

同時刻
~コンピュータルーム~
雛苺チームは外部からの助けを求めるためにコンピュータルームに来ていた。
みっ「どうですか?金糸雀先生」
金「ううぅ~ダメかしら~」
 「外部との連絡がとれないのかしら~」
雛「リングのせいで外にも出られないし、雛たちどうすればいいの?」
金「と、とりあえずなるべ~く弱い敵とあたるのかしら」
雛「雛たちより弱い敵って?」
金「う・・・じゃ、じゃあ言い方を変えるわ」
 「校長たちとだけは絶対に出会わないようにする。これが策士金糸雀の
 完璧なる作戦なのかしら」
みっ「そうね!あの人たち以外ならなんとかなるかもしれないわ」
雛「うよ~い、そうなのそうなの!」
ガラガラッ
扉が開く、全員が一斉に振り向く
ラプ「おや、私達の最初の相手は貴方たちでしたか?」
ロー「雛苺、金糸雀、覚悟はいいかい?」
薔薇「・・・ごめんね」
金&雛&みっちゃん「きゃあああああああああ~~~~~~(かしら~)(なの~)」

7月7日午前2時
~渡り廊下奥の教室~
ピクッ・・・
誰もいない教室で倒れているJUNの右腕が動く。
JUN「グゥ・・・真紅・・・」
   「ググ・・・裁縫縫合術・・・」
7月7日午前2時
~渡り廊下~
真「ハッ」
銀「あまいわよぉ」
メイ「エイッ」
ホー「遅い!!」
こちらでは激しい攻防の繰り返されるデッドヒート。
とはいえ真紅と水銀燈は多少闘技を使えるもののほぼ素人である。
あまり戦うことに慣れていないものは本当の戦いに直面したときに技を使うのは
ほぼ不可能だ。
最初のうちは素手の戦いを意識するだろう。だがルールのない世界で
武器(洗練された武術)を持たない大抵の人間がとる行動は武器を使用すること。
真紅は廊下に置いてある消火器をブンブンと振り回し、水銀燈は一旦教室から椅子を持ち出してはそれを使い応戦した。
互いに相手の胴体を目掛けむちゃくちゃに振り回す。
普段の二人からは想像もできない姿、それほどここ最近の彼女達に与えるストレスは大きかったのだ。
そしてこういう技術をあまり必要としない戦いにおいて最も重要なものは身体的能力
身長、体重、リーチ、筋力これらにおいてより優れているものが勝つのだ。
そしてホーリエは学内でも上位3番に位置する者、戦いの相性などは意にも介さない。
そして力の上下関係からか自ずと戦うものは2名に絞られる。
メイ「クッ、やはりついていけない。相手の方が上だ」
「ッ!!イタッ」
真「キャッ!」
ドコォ!
ほぼ同時に両者が吹き飛ぶ。
そして残った二人は互いに目を向ける。
5秒?いや10秒は経っただろうか。
長い沈黙、それを破ったのは水銀燈。
銀「今日は前のようにいかないわよぉ」
ホー「微かに声が震えているぞ水銀燈」
  「私が怖いか?」
銀「ふ・・・馬鹿いってんじゃないわよ!!」
銀(一撃入れれば止まる。やつに耐久力はない)
 (以前スピードを見ておいて良かった)
ホー「以前見せたスピードなら何とかなると思ったか?」
銀「なに!?」
ホー「完全なる縮地法を見せてやる」
プウウウウウウン・・・
風きり音が聞こえなくなる。
銀「 風が形成されるよりも早く動くというの?」
ホー「ようこそ水銀燈。亜音速の世界へ」
プウウウウウウン・・・
狭い空間内からホーリエの存在が認識不可能になった
ホー「今っ、これで終わりだ!」
ホーリエの牙が水銀燈にかかるそのとき
メグ「水銀燈先生!!」
一同「メグ!?」
ホー「馬鹿な、JUN君が負けたというのか」
銀「今よ!」
ホー「しまっt」
思いっきり振り回した椅子がホーリエの胴体を捕らえる。
ホーリエは水銀燈に向かい驚異的な速度で突っ込んでいる最中に反射的にブレーキをかけてしまった。そしてそれは狙ってはいないものの水銀燈がカウンターを浴びせたことになる。
ホー「グワァッ」
たまらず吹き飛ばされる。
メグ「水銀燈先生!」
水銀燈はメグにVサインを送る。
銀「ハァ、ハァ・・・危なかったわ」
 「けど、これで残るはあなた一人ね」
そして目を向けるは自身の宿命のライバル
銀「し~~~んく~~~」
完全に形成逆転。
ホーリエに飛ばされたメイメイも起きあがる。
受身のおかげでダメージは少なかったようだ。
メイ「ふ・・・1対3ですか・・・」
メグ「卑怯だなんていいませんよね?」
銀「さぁ・・・ジャンクにしてあげるわぁ」

同時刻
~コンピュータルーム~
金「きゃぁぁぁ~~助けてかしら~~~」
ラプ「逃げることはできない」
まさに追い詰められたウサギ。いや、追い詰めたウサギとはこのことだろうか
ラプ「獅子はウサギを狩るのにも全力を尽くす」
雛「教頭にだけは言われたくないセリフなの~~、ぶみゃおわ~~」
みっ「金糸雀先生、雛苺先生このダストシュートの中に早く」
金「分かったのかしら!」
薔薇「それは・・させない」
ロー「ダストシュートの周りを固めろ」
しかしここで策士の顔に笑みがこぼれた様に見えた。
将棋などで戦いの最中王手を狙い、王手の一歩手前で相手が思ったとおりの行動をした
ような経験はあるだろうか。自分の作戦が決まったとき、相手はうっすらと笑う、
敵に見抜かれないように。
そして小声で呟いた。
金「・・・それは囮かしら」
雛「金糸雀~準備はできたのよ~」
ロー「何!」
ここで状況を説明する。

窓 雛  金&ロー     ラプ 廊下のダストシュート みっ&薔薇
上記で示したのが各自の立ち位置だ。
分かりにくいが雛苺、金糸雀は窓にすぐ飛び込める距離。
みっちゃんはダストシュートにすぐ飛び込める。
金「ここで問題かしら校長せんせ♪」
 「この状況でヒナとカナのとる行動が分かるかしら?そしてみっちゃんの行動もね」
雛「行くのよー」
雛苺の合図で行動が開始される
みっちゃんはダストシュートの中へ、これは小柄な女性でしか通れず
ローゼン、ラプラス、さらに薔薇水晶もギリギリ無理だ。
なら雛苺と金糸雀は?
金「ジャーンプかしら~」
ロー「馬鹿な!ここは3階だぞ」
窓に近い雛苺と金糸雀は窓の外へジャンプ。
バンジ-ジャンプの要領で家庭科教師ならではの器用さをいかしカーテンを繫ぎ合わせ
ておき、地面スレスレで止まるのだ。
そして3人はあらかじめ決めておいた場所へとかける。
薔薇「無駄な足掻きを」
ラプ「追いますよ」

~化学実験室~
3人は慎重に扉を開いた。
ロー「ここか・・・」
薔薇「慎重に・・・」
中には電気も付いておらずシーンとしている。
ラプ「静かですね・・・」
ロー「ここには来ていないのか?」

同時刻
~マウス置き場~
オディ「なるほど、これを使うのですね」
雪「ああ、しかし私の描く作戦は別にある」
雪華綺晶たちは中庭のマウス置き場へと来ていた
雪華綺晶は確かに強い
しかし小柄な女性ゆえ肉体的な強さには限界というものがある
ならば何故過酷な戦火をまだ10代の雪華綺晶が教師になる前生き延びてこられたか?
それは他を圧倒する驚異的な状況判断能力ともうひとつ。
それは最悪の状況下から最高の状態へ持っていく判断能力にあると言える。
コリ「作戦とは?」
雪「良いか、よく聞け」

~化学実験室~
視覚的な変化はない
しかし五感が伝えている
ここは異常だと。
薔薇「変な・・・匂い?」
ロー「っ!!しまったこの匂いは」
一方金糸雀たちは科学実験室に予め仕掛けを残しておき
入ったふりをして外で待機している。
金「カナの描いてる作戦」
 「それは力なき物が英知を使い相手に対する完全な勝利」
 「人類が進化していく上で発達し、今尚成長し続けるどんな兵器よりも強力で
  かけがえのないもの・・・」
ロー「まずいぞ!早く外へ」
金「武術家は“地”に自らの力を・・・しかし私達科学者は常に追い求めてきた・・・
  自身の力をささげる場所・・・それは“知”よ!」
ロー「伏せろー!」
金糸雀は髪留めをパチンコ代わりに鉛を放つ
硫化炭素の密閉された部屋に・・・
硫化炭素の気体は発火性が強く、その威力はガソリンよりも危険とされている。
一瞬火花が散る。そして・・・
ボン!!ガシャーーーーーーン!!!!
薔薇「きゃぁ!!」
ロー「薔薇水晶!!」
みっ「オーディン・・・」
みっちゃんは思ったことを声に出して言った。
オーディンとは戦いの神として、そして魔法の槍グングニルを持つものとして
名前を聞いた人は多いのではないだろうか?
剣と魔法と幻想の世界であるファイナルファンタジーというゲームでは
上記のように扱われている、けれど実はもう一つの説がある。
それは詩と知識の神とも呼ばれ、より多くの知識を得るため片目を失い、
それを隠すため深い帽子を被っている。
知へのあくなき探求を続け、自身のチームを勝利へ導く
その姿はまさにオーディンそのものと言える。
雛「や、やっつけたの?」
金「分からないわ、けどここから立ち去った方が良さそうかしら」
ククク・・・
雛「えっ!」
金「だっ、誰かしら」
ウサギの巣穴にご用心・・・
後ろを振り向くとそこには三日月形の空間の切れ目から手負いの薔薇水晶を抱えるローゼンと無傷な姿のラプラスがいた。
みっ「な、なんで・・・」
金「まさか・・・空間干渉能力・・・」
ラプ「そのとおりでございます金糸雀さん」
  「危ないところでした。校長がお気づきにならなければきっとやられていた
でしょう・・・」
雛「なんなの・・・それぇ」
金「昔聞いたことがあるわ、人間には頭のどこかで限界という概念がありそれを
  取り除くことができないのかしら」
 「でもまだ、人間がサルから進化したばかりの頃は常識という壁がなく現実では不可能なことをやってみせたそうよ」
 「まだ解き明かされてない脳のブラックボックスが関与してるらしいのかしら」
みっ「で、でも今の話を聞くと現代じゃ不可能なんじゃ・・・」
金「そうね、確かに現代の人間じゃ不可能かしら。けど、教頭は人間ですらないの
かしら!!」
みっちゃん「た、確かに・・・(-_-;)」
ラプ「ミュータントと言われております」
  「人間には今まで生きた全ての生物のDNAが遺伝子にあると言われております」
  「私は兎としての原始的なDNAが暴走しこのような姿にあります」
ラプ「兎というのは大変素晴らしい生物です。けして武器をもたずして生き残れるよう
  進化した耳。そして獲物から逃げるための強い足」
  「“脱兎のごとく”と諺に言われるほど兎の足は速い」
  「しかしDNAの暴走により姿かたちだけでなく私は特殊な力を手に入れてしまった」
金「それが空間干渉能力というわけかしら」
ラプ「そうです」
金「そう、けれどその能力にだって弱点はあるわ」
 「カナたちが逃げたときに直接足で追ってきたのがその証拠」
 「これは仮説だけどその能力は数十メートル範囲でしか使えず、戦いで使わないところを見ると素早く移動はできない。そして精神的消耗が激しいと見るのかしら」
金「おそらく今の教頭はさっきまでの動きはできないのかしら」
ラプ「くく、聡明な方だ」
  「しかし戦闘のできない貴方たちには今の私でも十分」
  「もう逃げられません」
金「それは・・・どうかしら?」
 「雛苺、みっちゃん走って!」
金糸雀たちは化学実験室に走り出す
ラプ「ふん、燃えている教室に向かって走ってどうするのです?」
  「それこそ自殺行為ですよ」
金「カナ達に用があるのはこちらかしら」
そこには先ほどラプラスが切り裂いた空間の切れ目。
ラプ「馬鹿な!空間干渉能力のない貴方たちがそこに入ったら何処に向かう
  かわかりませんぞ」
金「それ位わかってるかしら・・・けど、これしかないのかしら」
 「二人とも手を繋いで!」
みっ&雛「うん!」
金&雛&みっ「せーの、ジャーンプ!」
ブウウン・・・シュン
空間に3人が飛び込んだ瞬間に姿は消えた。
残ったのはただ燃え続ける化学実験室と
唖然としているローゼンたちだけである

この闘争がある少し前の時間
~渡り廊下~
銀「さぁ~真紅、諦めなさぁい」
真「いやよ、勝負の橋は渡ってみるまで分からないのだわ」
銀「なら壊れなさぁい!!」
水銀燈が真紅の元へ一撃を放とうとする。
神(ここでいうホーリエ)をも砕いた一撃を。
銀「食らえ!」
真「くっ・・・」
真紅は思わず目を閉じた・・・
だが衝撃がこない。
プルプルとまぶたを震わせながらおそるおそる目を開けてみる。
そして・・・

7月7日午前二時半
~?~
ドスンッ!!
金「キャン」
雛「あう」
みっ「キャ」
3人は仲良く尻餅を突く形で地面に叩きつけられた
雛「痛たたたなの~」
みっ「ここはどこなの~?」
金「分からないのかしら~」
見るとそこは薄暗い室内。
どうやら学園の中らしいが
金糸雀でさえまだ見たことない場所だ。
映画の中でしか見たことがないような沢山のコンピュータが並んでいる
金「でも助かったかしら~」
 「もし壁の中にでも入っちゃったらアウトだったかしら~」
雛「そうするとどうなっちゃうの?」
金「一つの場所に同じ物質はいられないのかしら。恐らく原子同士が衝突を起こし
  核爆発並みの衝撃が起こるのかしら~」
雛「ええ~、怖いの~」
みっ「そうなる可能性を知ってて迷わず飛び込む金糸雀先生が怖いです・・・」
金「しょうがないのかしら、みっちゃん。あの場合は」
 「とりあえずここを出る方法を考えるのかしら」
みっ「ねぇ、ここって立ち入り禁止場所じゃないのかな?」
  「だって見てよほら、扉が銀行の金庫みたいに厳重よ」
  「多分中からも外からも絶対出入りできないようになってるんじゃない?」
雛「ねぇねぇこのコンピュータは?これをいじれば出られるのかもしれないの~」

同時刻
~一葉のいる部屋~
部下「たっ、大変です!」
部下の一人が駆け込んできた
一葉「何があった?騒々しい」
部下「この学園に侵入者です!」
一葉「何だと!?鼠一匹通さないのではないのか?」
部下「そ、それが北口を守っているE班からの通信が途絶えたので確認しに行ってみた
ところ完全武装した兵士が全員倒されていました」
一葉「なんだと!」
部下「ほぼ全員気を失っていて、唯一意識のあった兵士に聞いてみたところ」
  「金髪の男が学園に入ろうとして、こちらの止まれの命令を聞かないので
  発砲したところ・・・」
一葉「マシンガンの速射で蜂の巣じゃないのか?」
部下「いえ、全弾かわされ素手で防弾チョッキ越しに一撃でやられたということです」
一葉「ば、馬鹿な・・・」

~マザーコンピュータルーム~
金「これはもしかしたらマザーコンピュータかもしれないのかしら」
雛「まざーこんぴゅーた?」
金「もしかするとここに脱出のための手がかりがあるのかしら」
 「でも操作方法が分からないのかしら~」
雛「こういうときはむやみに触っちゃ駄目って蒼星石が言ってたの~」
金「たしかにそうね・・・ってみっちゃん何やってるかしらー」
見たらみっちゃんがあちこちスイッチ関係をいじくり回している
好奇心に負けたのであろう。
みっ「え?うんとね、面白そうだから色々押してみたの」
  「あ、ねぇ見てみて~ガラスのケース越しに赤いボタンがあるよ☆☆☆」
金「そ、それを押したら駄目なのかしらー」
ポチッ
みっ「えっ・・・?」
しかしとき既に遅し
無常にもスイッチは押されていた
ビービー
学内中に響くサイレンがなる
そしてスピーカーが作動し始めた
「アリスゲーム終了」
「アリスゲーム終了」
「リングの爆弾は解除します」
「監視カメラも解除します」
「繰り返しますアリスゲーム終了」
「校内に残ってるものは各自校内の有栖タワーまで繰り返します」
みっ「え?え?あれぇ」
ウィィィィン、みっちゃんいわく金庫のような扉が開いていく
雛「あ、扉が開いたの~」
そして目にしたのは、外の景色ではなく、明らかに特殊な訓練を受けている屈強な兵士達。
兵隊1「な、なんだ貴様らどこから入った」
  「われわれの厳重な警戒を潜り抜けてここに来たというのか?」
金「ち、違うのかしら~。カナたちは・・・えっとぉ」
兵隊2「ゲームの参加者か、構わん撃て!!」
金&雛&みっ「キャァァァ!!!!二回目(なの~~~)(かしら~~~)」

7月7日アリスゲーム誤終了前
~屋上~
蒼「きっと雪華綺晶のことだからここに来るはずさ」
レン「へぇ、学校にこんなものが置いてあるのか」
  「流石の俺も操縦できんな」
スィ「ウトウト(〃´`)~o○◯・・・」
翠「まったく緊張感のない野郎です。力を使うたびこれじゃ先が思いやられるです」
レン「そいつはお前以外の言うことは利かないんだ。勘弁してやれ」
  「俺が頼んでも絶対力を使おうとしないんだ」
巴「クスッ、仲が良いのですね」
レン「お前にもそういう人間はいるだろう」
巴「・・・」
レン「今回の敵か?」
蒼「雛苺先生はきっと大丈夫だよ」
巴「はい・・・でも私は蒼星石先生と一緒に来てしまった」
 「多分雛苺先生は悲しんでるはず・・・」
翠「安心するです。あいつはそんなに弱くはねぇですよ」
巴「翠星石先生・・・」
普段雛苺を虐めてばかりいる翠星石がそのようなことを言うのは以外だった。
そしてそれがとても嬉しく感じた。
レン「シィ、来るぞ」
一同「ゴクッ・・・・」
ザァ・・・
風とともに現れたのはオディール。
蒼「一人か・・・」
巴「隠れているか・・・それとも、もうやられているかですね」
レン「やつの武器は銃器だ、気を抜いたら一瞬でやられる」
オディ「先ほどは油断いたしました。貴方たちを軽く見たことを謝罪します」
   「そして、ここからは・・・鬼になります」
   「射撃部特別部隊海兵隊統帥オディール・フォッセー推して参る」
ジャキンッ!
MAGとM60の二段構え
一つ10キロ以上の機関銃を二つ、しかも片手で構えるなど誰ができよう?
常識の範囲に捕らわれない大胆な発想と、不可能を可能にする力こそが
射撃部の頂点に立つ者の本当の姿なのだ。
ドゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!!
地鳴りのような発砲音が鳴り響く。
本人にかかる反動も並みのものではないがそれを苦ともせず立っている。
縦横無尽に乱射するその姿はまさに鬼・・・
いや、鬼神といえる。
レン「壁際に隠れろ!」
「まずいな・・・あれは俺でもかわしきれるものじゃない」
ただ無闇に乱射しているのではない。オディールの目的は敵を討つことではなく
あらかじめ予定した場所に追い詰めること。
蒼「このまま玉切れを待つんだ」
 「装弾のときがチャンスだ」
カチッ
顔に取り付けられた小型無線で連絡するオディール
オディ「コリンヌ、屋上壁際2時の方向に5人」
コリ「了解」
カチッ
キュラ・・・
キュラキュラキュラキュラ・・・
何かが進む音が背後から聞こえる。
普通なら死ぬまでに一度も聞くことがないであろう音だ。
翠「な、なにか嫌な音が聞こえるですねぇ」
勘違いであってほしいと振り向く、しかし勘違いではなかった。
翠「う、後ろをみるですぅ!何かいるですぅ」
蒼「あれはまさかマウス!」
巴「あれを操縦できるのは雪華綺晶先生かコリンヌだけです、彼女達はまだ
生きていたってことですね」
レン「チィ、挟まれたか」
スィ「(*´0)ゞファァ~~」
翠「砲身と目が合ったですよ・・・やな予感がするです」
レン「伏せろ!」
ドン!!
シンプルにして威圧感のある音とともに放たれた。
ドシャア!!!
レン「ぬぅ!」
蒼「うわ!」
巴「キャア」
翠「キャッです」
スィ「(*´0)ゞファ~あれ?」
壁際が破壊され自身の身を守るものは何も無くなってしまった。
コリ&オディ「今です!」
壁を飛び上がって雪華綺晶が駆ける。
そして屋上の中心ブラック・ホークに飛び乗った。
蒼「しまった」
カチッ
雪「あ~、あ~聞こえるか?任務は無事終了だ」
バババババババ
凄まじいプロペラ音と風圧ではじきとばされそうになる。
下からはマウスに乗ったコリンヌ
目の前はダブル機関銃のオディール
そして空にはジェットヘリに搭乗した雪華綺晶
雪華綺晶は最初から蒼星石たちがいることに気づいていた。
先にヘリまで到着させ、操縦のできない5人を一網打尽にする作戦だったのだ。
雪&コリ&オディ「これで終わりだ!!」
3人が銃口を向ける

同じくアリスゲーム誤終了前
~渡り廊下~
真紅が目を開けるとそこには水銀燈の両手を糸のようなもので縛りつけられている姿。
真「これは・・・まさか」
そこには普段は頼りない男であるが、しかしここではとても大きな存在に見える彼がいた。
真「ああ・・・JUN・・・」
JUN「お待たせ、真紅」
真「下僕の癖にこの真紅を危険な目にあわせたのよ、後で棘の鞭で百叩きだわ」
JUN「うへぇ、それは勘弁だ」
銀「このぉ・・・ググ・・・」
JUN「無理だよ、人の力じゃ解けない」
「もう・・・これ以上好き勝手はさせない」
   「真紅は僕が守る!!!」
メグ「何故?確かに頚動脈を切ったのに・・・」
JUN「裁縫縫合術で止血をした」
   「しっかり止めを刺さなかったのがミスだったな」
首には手術後のようなイタイタしい縫い跡があった。
メイ「けれど手負いに変わりはない、行きます!」
JUN「裁縫糸術流星群!」
束になった糸が鋼のような質量で縦横無尽に駆け巡る。
メイ「キャァァァ!!!」
真「そうよ・・・それがあなたの本当の姿なのだわ」
 「魔法の指・・・そして私の白馬の王子様・・・」
メグ「ウ・・・ウワァァァ!!!!」
突進してくるメグ。だが・・・
JUN「少しの間おとなしくしてもらうよ」
   「裁縫糸術五月雨」
メグ「クッ、こんな糸」
メグの体に大量の糸が絡みつく
JUN「どんなにあがいてもその糸からは逃れられない」
ホー「助かったよ・・・JUN君」
JUN「そっちも回復したみたいだな」
JUN「これで形勢逆転だ!!」

~メインコンピュータルーム~
金「きゃああああ兵隊に見つかったのかしら~」
 「もうおしまいかしら~」
兵士の銃口が向けられる。
そのとき、
ドカァン!
兵隊2「なに!?」
壁が勢いよく吹き飛ばされた。
?「よくも僕の大切な同僚と生徒に手を出したね」
金「あ・・・あなたは・・・」
みっ&金&雛「塊(エンジュ)事務長!!!」
塊「みんな遅くなってごめん」
 「監視カメラに写らないように来たから遅れてしまったよ」
 「でも、よく無事でいてくれたね」
 「リングも外れたし、これで大丈夫だよ」
兵隊1「おい!貴様何者だ!」
塊「ただの事務長さ・・・」
兵隊1「撃て!撃て!-」
ズガガガガガガッ!
塊「みんな伏せて」
雛「危ないの~事務長~」
しかし弾は面白いほど空を切るだけ
兵隊2「ば・・・馬鹿な、人間じゃねぇ」
塊「ハッ!」
兵隊1「グワッ!」
兵隊2「つ、強すぎる」
そして8人はいたはずの兵隊は一瞬にして夢の世界に入っていく。
塊「貴様で最後だ!」
兵隊3「そこまでだ!」
塊「!!」
兵隊3「一歩でも動くとこいつの首が飛ぶぜ」
そこには雛苺が人質になっていた。
雛「や~なの、話してなの~」
塊「・・・」
兵隊3「そうだ、良い子だから動くんじゃねえぞ」
バンッ!
塊「グワァ!」
雛「事務長!!」
兵隊3「チィ、肩に当たったか。次は顔に当ててやるぜ」
雛「ヒナはどうなってもいいから事務長逃げるの~~~」
兵隊3「黙れ!餓鬼!これでくたばれー!」
雛「いやああああ~~~逃げるの~~~~!!!!!」
バンッ!

同時刻
~渡り廊下~&~屋上~
真「アリスゲーム終了ですって?」

雪「どうなっている?リングが外れただと」
雪「発砲やめっ!」

翠「リングが取れたですぅ」
蒼「助かったのか?・・・僕たちは」

JUN「もうこれで、闘わなくても良いのか?」
銀「ならさっさと糸をはずしなさいよぉ」

ヒュンヒュンヒュン
ヘリが降りる。
雪「なぁ・・・私達はまだ闘う必要があるのか・・・?」
銀「ふぅ、手がやっと自由になったわ。これで闘わなくてすむのね・・・」
蒼「いや、それは違うよ雪華綺晶。僕たちはまだ戦わなければならない」
真「何を言ってるの水銀燈?私達の戦いはこれからでしょう」
蒼「けど、味方同士で争う必要はない。」
真「私達の敵は他にいるわ」
蒼「僕達は・・・」
真「私達は・・・」
真&蒼「一葉を討つ!!」

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