ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 薔薇水晶の家庭訪問2

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「夢は……○○君に夢はあるの?……なければ先生と探そうよ……」
 登校拒否になって、鍵のかけた部屋に閉じこもり
 PCを弄っていた時、薔薇水晶先生がいつものおとなしさとは、
 かけ離れた大胆なことをして俺の部屋に入り。俺にそう言った。
 癇癪を起こした俺は、帰れ! と、叫んだ。
 しばらく睨み合い(と、言っても一方的に俺が)
「………また、くるから……」
 そういって、一枚のプリントを俺の勉強机において帰っていった。プリントには『文化祭のお知らせ』と書いてある。
 俺は、ソレを握りつぶして床に投げ捨てた。



 薔薇水晶先生は、何度も何度も俺の所に来た。
 また、鍵を壊されてはかなわないと俺は、鍵を開けておく様になったのはいつからだったか
 教師が、暇だなんて事はないだろう。だけど、薔薇水晶先生は毎日。そう毎日毎日うちに来た。
 お世辞にも学校に近いとはいえない俺の家。
 先生を無視して、PCを弄っていた時もある。
 居留守を使っていた時もある。罵倒した事も何度もある。
 だけど、先生はなんどなんども来てくれた。
 一度だけ、先生に尋ねた事がある。と、言っても尋ねたって感じじゃなく叫びに近いものだったが
「なんでアンタは、こんな俺の所に毎日毎日くるんだよ!」
 そう、聞いた事がある。
 薔薇水晶先生は、俺の目をじっと見て俺に言った。
「……教師が……生徒の……心配しちゃ……駄目?」
 心配? 俺の? 俺は先生の目を見た。きんいろ。すんだ金色。それが本心だと言っている瞳。
 何か恥ずかしくて、俺はさっさと帰れと先生に言ったと思う。妙な気恥ずかしさと共に。
 その日、俺は久しぶりに勉強机に座り教科書を開いた。
 その日、俺は久しぶりに外に出た。
 空は、あの時。入学式の時の様に蒼く綺麗でそして広かった。
 無性に涙がでた。



「よう、おはよう」
 次に薔薇水晶先生にあったのは、学校で
 久しぶりの制服に腕を通し鞄に教科書を適当に突っ込み丁度朝のSHRの時に教室の扉を開いた。
 俺を見た先生の顔。何処か安心と嬉しさが見て取れた。
「お?! ○○じゃねぇか! ようやく来たか! 待ってたんだぜ!?」
 不登校になって以来見てなかった■■が、俺にそう言った。
 ふと、■■以外のヤツラを見てみる。
 皆、先生と同じく何処か安心と嬉しさがあった。
 なんだ……俺……空回りしてただけじゃないか。
「おはよう……○○君……○○君の席は……ずっとアソコだよ……」
 先生は、微笑んで俺にそう言った。
 俺は、先生の顔を見て驚いた。先生は、笑みを浮かべて泣いていたのだからダレだって驚かないか?
「○○君、調子が戻ったんだね」
 女子の一人が、俺が席に歩いていく時そう声をかけてきた。
「おっそい登校じゃないか、○○君。まったく待ちくたびれたよ」
 優等生で、通るガリ勉男がメガネの位置を直しながら俺にそう言う。
 そして、席に座るまで色々と声かけられ着席する俺。
 無性に……無性に涙が出た。
「じゃぁ……改めて出席とるわね……」
 もう、とり終わった出席を取り始める薔薇水晶先生。
「■■君……△○さん……」
 あぁ、久しぶりの感覚。
「○○君」
「はい゛!」
 俺、ここに居ていいんだ。ありがとう。先生……そしてお前ら。