ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

もしも小学校の教師だったら・・・プロローグ

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校長「それでは高等部の先生方、本日はよろしくお願いします・・・」
教師一同「はい・・・」
どこか虚ろげな校長の言葉に、これまた元気のない教師達の返事。
校長・・・と言ってもこの男はローゼンではない。彼は有栖学園初等部の校長である。
そして教師達は校長の言葉に有った通り、高等部の教師・・・即ち真紅たちであった。

そもそも何でこんな状況になったかと言うと、やはり高等部の馬鹿校長ローゼンの発案が原因だった。
初等部・中等部・高等部の校長・教頭が集う会議での
「たまにはさぁ、違う環境で授業を行うってのも良い刺激になるんじゃない?」の一言で、
一時的にとは言え、各部の教師達の人事異動が行われた。
その結果初等部の教師は中等部へ、中等部の教師は高等部へ、そして高等部の教師は初等部へ行く事になったのだ。
その決定を教師達に告げたラプラスはこう述懐する。
ラ「またいつもの病気が始まったと思い、物理的に沈黙させようとしたのですが・・・私の力不足でした。
   まさか過半数を取るとは思っていませんでした。当然会議終了後、会議室の窓に吊るしておきましたが」

水「なんでもっと反対しなかったのよぅ?」
校長「私は反対したんです。『教える内容が大幅に変わってしまい、かえってストレスになるのでは?』と」
教頭「まあまあ、宜しいじゃありませんか校長。以前、水銀燈先生と真紅先生に来ていただいた時も好評だったではありませんか」
校長「教頭・・・君ねぇ、問題はそういう所じゃないんだよ。あの時もそんな気持ちで賛成したのかね?」
教頭「え?・・・いや、あの、その・・・アハ、アハハハハハ」
笑って誤魔化せるような状況ではないが、扇子でパタパタ扇ぎながら笑う教頭。
校長は溜息を一つ吐いてから、改めて教師達を見渡す。

校長「ですがもうこうなってしまった以上、皆さんには申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
真「任せて欲しいのだわ。あの時の授業はなかなか楽しかったのだわ」
水「仕方ないわねぇ。まぁ楽だったから良いけどぉ」
薔「・・・水銀燈先生、ちゃんとやらないと・・・ダメだよ」
雛「ヒナ頑張るの!」
翠「チビチビには初等部の方がお似合いかも知れないですぅ」
蒼「それは言いすぎだよ」
金「任せるかしら。カナが楽してズルして皆の成績を上げて見せるのかしら~」
雪(・・・・・・給食の献立は何だろう?)

やがてホームルームの予鈴が鳴り、教師達はそれぞれ割り当てられた教室へと向かっていく。
水銀燈と真紅は以前受け持った事のある教室(6年生と2年生)へ。
金糸雀は4年生、翠星石・雪華綺晶は5年生、雛苺は1年生、蒼星石・薔薇水晶は3年生の教室へそれぞれ向かっていった。

教頭「いや~ホント、高等部の先生方は揃いも揃って美人揃いですなぁ。高等部の生徒が羨ましい」
校長「もしかして、君はそんな理由で賛成したのかね?」
教頭「え?!・・・・・・あはははっはははっは・・・」
校長「・・・・・・」
『どうせなら教頭も変わって欲しかったなぁ』そう思ってやまない校長であった。

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