ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

プランK.S

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柿崎めぐ。
入院生活を送っていた彼女は最近漸く学校に来れるようになり、
他の皆と同様に学校生活を過ごしているところである。
―――ただ一つ違うことは

「(す、水銀燈先生!あぁ、なんて今日も綺麗なの!
エロ可愛いとはこのことかしら!?
そのミニスカに黒編みタイツは兵器よ!私の心を破壊する兵器よ!
あぁ、その黒ヒール、新しく貢がせたのね?
まったく、悪い人。でもそこが好き!)」

…………熱狂的な水銀党員であるということである。

運命よろしく彼女はこちらへ向かってくる。
早速、アプローチ開始。
ささっ、と角に隠れ、よくありがちではあるが
偶然を装いながらぶつかって謝って、そこから……。
思考回路はショート寸前。
今すぐ会いたいよ。

タイミングを見計らって、GO!
「銀姉。ご飯食べ行こう」
……………ん?
「いいわよぉ、今日は何食べようかしらぁ?」
「……私は、銀姉と同じやつにする。大盛りで」
雑談の声がする。
「(………!まさか!)」
角から少し顔をだせば、そこには
「別にいいけどぉ、たまには私と違うの頼んだらぁ?」
「命令ならそうするわ」
「……何よそれぇ」
談笑しながら、水銀燈は来た道を引き返す。
隣にいるのは………。
「(ま、また貴方なの!?雪華綺晶先生!)」

桃色かかった髪の毛に薔薇の髪飾り。
射撃部顧問、雪華綺晶がそこにいた。
二人は仲良く並んでどこかへ行ってしまった。

計画は敢えなく破綻。


「泣きたくなるようなムーンライト……」
ぐすん、と啜り泣きしながらふらふらとめぐは教室に戻る。
と、すれ違いざま、生徒と先生が会話しているのを耳にした。
特に気にすることもないので、スルーしようとする。
「……というわけなの。だから貴方にも出てもらうわ」
「ええ~っ、そんなぁ、私には無理ですよぉ」
この声、英語担当真紅先生と、3年ののり先輩だ。

「仕方ないのだわ。女性しか出場できないのだし。
貴方ラクロス部でしょう。
なら出れるわ。決定ね」
「そんなぁ~……」
同じクラスの桜田ジュンは彼女の弟である。
なんとなくではあるが、二人には同じ血が通っているのだなぁ、と感じた。
「文句は校長に言いなさい。
彼が『教師対抗野球大会』を提案したのがそもそもの始まりなのだわ」
………めぐは足を止めた。
「人数が明らかに足りないのはわかりますけど、私じゃ荷が……」
「いまさら後戻りはさせないわよ。
それに優勝チームには校長が好きなものをくれるそうなの。
悪い話じゃなくてよ」
めぐはつかつかと二人に寄った。

「これであと一人集めればなんとかなるわ」
「私には無理ですよぉ」
「私の召使とあろうものが逆らう気?」
のりに辞退権はないようだ。
そんな二人にめぐは近づく。
「あの!」
真紅とのりが一斉に振り向く。
「私も出させてください!」
即席完成したプランK.S!(雪華綺晶先生から水銀燈先生を奪い取ろう!計画)が発動した。


こうして、めぐは教師達と共に野球大会に出ることに。
真意はもちろん、
「(この勝負で雪華綺晶先生に勝って、絶対に水銀燈先生を私のものにする!)」
ことだ。
今めぐ達は職員室にて野球大会の詳細を説明されていた。
(資料は校長が自ら作成したようで、
『それに回す労力を仕事に使えばいいのに』、とラプラス教頭がぼやいていた)

「……柿崎」
資料に目を通していると、背から声がかかる。
そこには、彼の雪華綺晶が。
「先生、どうかしましたか?」
敵対心を隠して笑顔で尋ねた。

――そう、大人になるのよめぐ。こんなところから戦っちゃ意味がないじゃない。

無垢な笑顔で、彼女の一言を待つ。
対する雪華綺晶は無表情にこちらを見て漸く口を開いた。
「……私に勝とうなど思うだけ無駄…。銀姉は譲れん」

瞬間、戦いの火花、散って。

宣戦布告。
そう受け取るべきだろう。
めぐの笑顔が変わった。
「私、負ける気はしませんよ」
にこりと反撃。
雪華綺晶は不敵な笑みを浮かべる。
完全に二人は対立した。
「うゆ、あの二人から黒のオーラが見える気がするのは気のせい?」
「気のせいじゃないと思うよ……」

「チーム決めるよー」
ローゼン校長が集合を呼び掛ける。
集まったのは全部で13人。
奇数だ。
「うん、だから一人は審判になってもらうよ」
めぐの考えを見透かしたように校長は答える。
「6対6ってわけね」
「それでも少ないのー」

「まぁできない事はないですね」
ちなみに、めぐの他に出ることになった生徒は、
同じクラスの柏葉巴。
隣のクラスのオディール。
3年の桜田のり(結局出ることになったようだ)
同じく3年のコリンヌ。フォッセー姉妹での出撃である。
この4人だ。
「じゃあ、皆一斉に引いてくれ。行くよ!」
段ボールを全員に差し出す。
中には運命を決めるクジが入っている。
雪華綺晶とは別れたいものだが。

13人が手を突っ込んだ。
「引くのだわ!」
真紅の掛け声で、全員が手を抜く。指には白い紙が。
「やだわぁ、私審判じゃないのよぉ」
水銀燈が眉をひそめる。
そんなお顔も素敵です。先生。
「私はネコさんチームだったわ。めぐちゃんは?」
巴が尋ねてくる。
めぐは言われて紙を開いた。
「……私もネコさんチームだわ!一緒ね!」
そして雪華綺晶はと言うと
「姉者……どうだった?」
「私はイヌさんチームのようだ」
薔薇水晶の問い掛けに紙を見せる。
「(別れたようね…)」

総合的に、チームはどうなったのかと言うと。

―イヌさんチーム―
真紅(イヌさんチームになったことに最も狂喜乱舞していた)
翠星石
金糸雀
雪華綺晶
のり
コリンヌ

―ネコさんチーム―
蒼星石
雛苺
薔薇水晶
めぐ

オディール

審判:水銀燈

となった。

パッ、と相手方のチームを見て、分析開始。
「(真紅先生は野球のルール自体を把握してなさそうだし、
翠星石先生はツンデレだし
金糸雀先生はドジッ子だし
のり先輩は反射神経があれっぽそうだし
コリンヌ先輩も……あまり野球は知らなさそうだわ。
要注意はやはり雪華綺晶先生ね)」
対してこちらのチームは
「(蒼星石先生は言うまでもなくスポーツ万能だし
雛苺先生は…キャッチャーでいけるかもしれない。
薔薇水晶先生もスポーツ得意そうだし
剣道部の巴ちゃんもいるわ。
オディールちゃんも、ルールは知らなさそうだけど教えればわかるはず)」
勝機が見えてきた。

見てて水銀燈先生!
私、絶対このゲームに勝って、貴方を手に入れてみせるから!!


ブルッ!
「どうしたの水銀燈」
「………何かしらぁ、すごい寒気と言うかなんというか」
「?」

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