肝試し続き
組み合わせ 金糸雀 男子D 女子D
金糸雀「ふっふっふ……この有栖学園一の頭脳派! 金糸雀にまかせれば楽してズルして証いただきかしら~」
その自身は何処からでてくるんですか? と、聞きたくなるぐらいに胸を張って二人の生徒にそういう金糸雀。
とりあえず、ズルは駄目じゃないですか? と、二人はそう思った。
男子D「まぁ、とりあえず中入りましょうよ。先生」
女子D「男子D君の言うとおりだと思います」
金糸雀「じゃぁ、行くのかしらー!」
そして、三人は校舎へ入って……
金糸雀「あう!」
僅かな段差がある玄関ホールで、金糸雀がこけた。
二人「大丈夫ですか?」
金糸雀「だ、大丈夫かしらー!」
なんかちょっぴり不安になるのと同時に、こりゃしっかりして行かないと駄目だなと生徒二人はそう思った。
組み合わせ 金糸雀 男子D 女子D
金糸雀「ふっふっふ……この有栖学園一の頭脳派! 金糸雀にまかせれば楽してズルして証いただきかしら~」
その自身は何処からでてくるんですか? と、聞きたくなるぐらいに胸を張って二人の生徒にそういう金糸雀。
とりあえず、ズルは駄目じゃないですか? と、二人はそう思った。
男子D「まぁ、とりあえず中入りましょうよ。先生」
女子D「男子D君の言うとおりだと思います」
金糸雀「じゃぁ、行くのかしらー!」
そして、三人は校舎へ入って……
金糸雀「あう!」
僅かな段差がある玄関ホールで、金糸雀がこけた。
二人「大丈夫ですか?」
金糸雀「だ、大丈夫かしらー!」
なんかちょっぴり不安になるのと同時に、こりゃしっかりして行かないと駄目だなと生徒二人はそう思った。
暗い廊下を歩く三人。
そして、丁度道が二手に分かれる分岐点まで来た時。突然金糸雀が
金糸雀「そこに隠れているのは、わかってるかしらー! 出てくるかしらー!」
と、右の通路をビシッと指差し、見破った! と、言った感じの表情をする金糸雀。
『ばぁれた……』
かぁーと、つづけたかったソレだったが、金糸雀が指差したのは右の通路。
しかし、ソレが現れたのは左の通路からだった。
気まずい雰囲気が、現れたソレと三人の間に流れる。
男子D(お、おい……どうする?)
女子D(ど、どうしよう)
『(や、やばい……気まずすぎる)』
金糸雀(お、おおハズレかしらー! ど、どうしようかしらー! お、おちつくのよー!)
しばらく、そこにいる全ての存在が、停止していたが。
一番最初に、動いたのはソレだった。
そそくさと、左側から右側へと移り『ばぁれたかぁー』と、わざわざ右の通路からでてくるソレ。
『(く、苦しいが、これでなんとか!)』
男子D(な、ナイスフォロー!)
女子D(脅かし役さん! ナイス!)
金糸雀(あ、ありがとう! ありがとうかしらー!)
もう、肝試しとかそんな状況じゃない三人とソレ。
そして、丁度道が二手に分かれる分岐点まで来た時。突然金糸雀が
金糸雀「そこに隠れているのは、わかってるかしらー! 出てくるかしらー!」
と、右の通路をビシッと指差し、見破った! と、言った感じの表情をする金糸雀。
『ばぁれた……』
かぁーと、つづけたかったソレだったが、金糸雀が指差したのは右の通路。
しかし、ソレが現れたのは左の通路からだった。
気まずい雰囲気が、現れたソレと三人の間に流れる。
男子D(お、おい……どうする?)
女子D(ど、どうしよう)
『(や、やばい……気まずすぎる)』
金糸雀(お、おおハズレかしらー! ど、どうしようかしらー! お、おちつくのよー!)
しばらく、そこにいる全ての存在が、停止していたが。
一番最初に、動いたのはソレだった。
そそくさと、左側から右側へと移り『ばぁれたかぁー』と、わざわざ右の通路からでてくるソレ。
『(く、苦しいが、これでなんとか!)』
男子D(な、ナイスフォロー!)
女子D(脅かし役さん! ナイス!)
金糸雀(あ、ありがとう! ありがとうかしらー!)
もう、肝試しとかそんな状況じゃない三人とソレ。
一応仕切りなおしは、したのだが……
『さらばだぁあー』
もう、気まずすぎて逃亡するソレ。
金糸雀「金糸雀の推理(?)に、恐れをなして逃げたかしらー!(うぅ……多分ピチカートさんだと思うけどごめんなさいかしらー)」
男子D「す、すごいですね。先生!(脅かし役さん! マジお疲れ!)」
女子D「さ、さすがです。先生!(脅かし役さん! アナタを尊敬するわ!)」
金糸雀「さ、さぁ。どんどん行くかしらー!(うぅ実にやばくてまずぅぃ状況かしら!)」
その場の雰囲気を誤魔化すべく金糸雀は、一オクターブ高い声でそう言って歩き始める。
『カエレェーーー』
金糸雀「(つ、次こそ!) 正体は見破ったかしら! ずばり、エンシェ事務長かしら!」
『……(ラ、ラプラスなんですが……な、なんか気まずいですねこれ)』
金糸雀「(うわーん! またハズレちゃったかしらー!!)」
男子D(お、おい今度こそマジどーする?! 違うっぽいぞ?!)
女子D(ど、どうしようもないわよ! ってあのかすかに見える白い耳! ラプラス教頭先生じゃない?!)
男子D(うへ?! マジだ!?)
やっぱり、また気まずい雰囲気が周囲を包む。
『……カエレェーーー』
とりあえず、ラプラス扮するソレはそう叫びながらくるっと踵をかえし、その場から去っていった。
男子D(さ、さすが教頭! ナイス判断とナイス対応!)
女子D(ごめんなさい教頭先生! このまえ飼育小屋に閉じ込めて! 今のアナタは、輝いてるわ!)
金糸雀「さ、さぁ、次いくかしらー!(うぇーん! 金糸雀の株大暴落かしらー! みっちゃーん! 助けてー!)」
金糸雀は、そんな事を思いながらそう二人に声をかける。
『さらばだぁあー』
もう、気まずすぎて逃亡するソレ。
金糸雀「金糸雀の推理(?)に、恐れをなして逃げたかしらー!(うぅ……多分ピチカートさんだと思うけどごめんなさいかしらー)」
男子D「す、すごいですね。先生!(脅かし役さん! マジお疲れ!)」
女子D「さ、さすがです。先生!(脅かし役さん! アナタを尊敬するわ!)」
金糸雀「さ、さぁ。どんどん行くかしらー!(うぅ実にやばくてまずぅぃ状況かしら!)」
その場の雰囲気を誤魔化すべく金糸雀は、一オクターブ高い声でそう言って歩き始める。
『カエレェーーー』
金糸雀「(つ、次こそ!) 正体は見破ったかしら! ずばり、エンシェ事務長かしら!」
『……(ラ、ラプラスなんですが……な、なんか気まずいですねこれ)』
金糸雀「(うわーん! またハズレちゃったかしらー!!)」
男子D(お、おい今度こそマジどーする?! 違うっぽいぞ?!)
女子D(ど、どうしようもないわよ! ってあのかすかに見える白い耳! ラプラス教頭先生じゃない?!)
男子D(うへ?! マジだ!?)
やっぱり、また気まずい雰囲気が周囲を包む。
『……カエレェーーー』
とりあえず、ラプラス扮するソレはそう叫びながらくるっと踵をかえし、その場から去っていった。
男子D(さ、さすが教頭! ナイス判断とナイス対応!)
女子D(ごめんなさい教頭先生! このまえ飼育小屋に閉じ込めて! 今のアナタは、輝いてるわ!)
金糸雀「さ、さぁ、次いくかしらー!(うぇーん! 金糸雀の株大暴落かしらー! みっちゃーん! 助けてー!)」
金糸雀は、そんな事を思いながらそう二人に声をかける。
いろいろあったが、どうにかこうにか校長室まで到着する三人。
金糸雀「さぁ、ついたのかしら!(うぅ、もう帰りたい)」
男子D「つきましたねぇ……(ながかった……長い長い道のりだった)」
女子D「証とって、帰りましょう(疲れたわ……試験勉強より疲れるなんて)」
そして、校長室の扉が開かれる。
『よぉぅく来たなぁ! お前らぁ! 待ちくたびれたぞぉおお!』
金糸雀「次こそ正体を見破ったかしら! ずばり! ラプラス教頭先生かしら!!!」
今度こそ! と、ビシッとローゼン扮するソレに指差す金糸雀。
男子D(ち、違う! ラプラス教頭はさっきの!)
女子D(金糸雀せんせーーーー!!!)
『ばれたか。じゃぁコレをもって帰りなさい』
しかし、ローゼンはすばやく対応し、金糸雀に証を手渡す。
金糸雀「さぁもどるかしら!(よ、よかったかしら! さ、最後の最後で大当たりかしら! 天国のみっちゃん! 金糸雀の勇姿を見てかしら!)」
ちなみに、みっちゃんは死んではいない。
金糸雀「さぁ、ついたのかしら!(うぅ、もう帰りたい)」
男子D「つきましたねぇ……(ながかった……長い長い道のりだった)」
女子D「証とって、帰りましょう(疲れたわ……試験勉強より疲れるなんて)」
そして、校長室の扉が開かれる。
『よぉぅく来たなぁ! お前らぁ! 待ちくたびれたぞぉおお!』
金糸雀「次こそ正体を見破ったかしら! ずばり! ラプラス教頭先生かしら!!!」
今度こそ! と、ビシッとローゼン扮するソレに指差す金糸雀。
男子D(ち、違う! ラプラス教頭はさっきの!)
女子D(金糸雀せんせーーーー!!!)
『ばれたか。じゃぁコレをもって帰りなさい』
しかし、ローゼンはすばやく対応し、金糸雀に証を手渡す。
金糸雀「さぁもどるかしら!(よ、よかったかしら! さ、最後の最後で大当たりかしら! 天国のみっちゃん! 金糸雀の勇姿を見てかしら!)」
ちなみに、みっちゃんは死んではいない。
みっちゃん「ぶえっきしゅん!? ん……誰か噂してるのかな?」
男子D(さすが校長先生だ! 俺、今までおちゃらけたバカな校長だと思ったけど尊敬する!)
女子D(セクハラ校長だってバカにしてごめんなさい! 尊敬します校長!)
女子D(セクハラ校長だってバカにしてごめんなさい! 尊敬します校長!)
『…………ご苦労様です。校長』
『……なんか、俺この企画したの間違いだって今思ってる』
『ならするな。馬鹿校長』
『……やっぱり、俺への態度ひどくなってない? ラプラス君』
『胸に手あてて考えなさい』
胸に手をあてて考えるローゼン。
『いや、さっきもやったんだけど思い当たりがない』
『……この馬鹿校長』
金糸雀組。クリアー(代償。脅かし役さん方+同伴生徒二人に酷く心労させた事)
『……なんか、俺この企画したの間違いだって今思ってる』
『ならするな。馬鹿校長』
『……やっぱり、俺への態度ひどくなってない? ラプラス君』
『胸に手あてて考えなさい』
胸に手をあてて考えるローゼン。
『いや、さっきもやったんだけど思い当たりがない』
『……この馬鹿校長』
金糸雀組。クリアー(代償。脅かし役さん方+同伴生徒二人に酷く心労させた事)
おまけ
「有栖学園一の頭脳派! 金糸雀に任せれば戦わずして勝つことができるのかしら!」
「先生?」
「実は、昨日のうちに校長室へ忍び込んで証を一つ盗んできたかしら!」
「先生?」
「実は、昨日のうちに校長室へ忍び込んで証を一つ盗んできたかしら!」
「…それは良いことを聞きました」
「げっ! ローゼン校長…何で後ろにいるかしら?」
「金糸雀先生、次のボーナス査定覚悟しておいてくださいね」
「かしら~(泣」
「げっ! ローゼン校長…何で後ろにいるかしら?」
「金糸雀先生、次のボーナス査定覚悟しておいてくださいね」
「かしら~(泣」
今日の教訓:ズルはイクナイ