ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 逃避行

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

お題 『サボる生徒 サボる水銀燈と遭遇』


男子A「はぁ…つまんねー…」
持っていたゲーム機のスイッチを切ると、誰に言うわけでもなくその生徒はそう呟いた。
いつもなら、今頃は学校にいなければいけない時間…。しかし、彼にはどうしても行く気が起きなかった。
男子A「でも…これじゃ、学校にいた時と変わらないな…。何か、面白いこと…」
そう言うと、その生徒は行くあてもなく街をさ迷い、やがて駅へと到着した。
そして、そこに自転車を置き、どこに行こうかと路線図を眺めていた時、不意にその肩を叩かれた。
驚いて後ろを振り返ると、その頬に誰かの指が突き刺さった。
?「ふふ…見ぃつけた♪」
その人の名は、水銀燈…彼女は、この生徒が通う学校で保健体育を担当する教師だった。


水銀燈「…で、そんな暗ぁい顔して、どこに行こうとしてたの?樹海?東尋坊?」
男子A「い、いや!自殺なんかしませんって!!ちなみに先生は…?」
水銀燈「んー?天気がいいから、お買い物よぉ?じゃ、ばいばぁい♪」
そう言って、悠然とその場を立ち去る彼女。その様子を見て、彼は慌ててこう尋ねた。
男子A「え!?他には何も聞かないんですか!?『何で学校に行かないの?』とか…。」
水銀燈「…だって、学校をサボる理由なんて2つしかないじゃない。学校がつまらないか、それより面白いものがあるかのね。…ま、その顔からすると、あなたは前者みたいねぇ…。」
そう言うと彼女は少し考え、静かにこう言った。
水銀燈「そうね…そんなにつまらないのなら、1日だけ楽しい思いさせてあげましょうか?」
男子A「え?」
水銀燈「今日1日だけ、デートしてあげる♪その代わり、荷物とかちゃんと持つのよぉ?」
そう言うと、水銀燈は生徒の手を引き、改札へと歩き出した。


水銀燈「ねぇ、こっちとこっち…どっちが似合うと思う?」
男子A「は…はぁ…。どっちも似合うと思いますが…」
そこは、その生徒にとって全く場違いな場所だった。
商品を手に持ち、それを体に当てて判断を仰ぐ水銀燈に生徒は目のやり場に困っていた。
なぜならそこは、渋谷109内のランジェリーショップ…
そんな生徒の様子に彼女は意地悪く笑い、そして何度も『質問攻め』にした。
そしてそれに飽きると、2人は東急百貨店へと歩を進め、店内を物色し始めた。
水銀燈「どう?少しは気分晴れたぁ?」
レジで会計を済ませながら、そう質問する水銀燈。それに対し、生徒のほうは浮かない顔でこう答えた。


男子A「はい…でも、明日からまた学校に行かなきゃいけないと思うと…だって学校ってつまらないじゃないですか。何か、毎日同じことばっかりの繰り返しだし…」
水銀燈「んー?学校なんて、元々つまらない所よぉ?勉強するところなんだから。それをどう面白くするかが、腕の見せ所なんじゃなぁい?」
キョトンとした様子でそれを聞く生徒に、水銀燈は続けてこう言った。
水銀燈「…つまり、与えられるのを待ってるだけじゃ駄目って事よぉ。つまんないと思うのなら、自分で行動を起こしなさぁい。よく言うでしょう?『神は自らを助けるものを助ける』ってね…。」
男子A「そっか…そうですよね…。自分で行動を…か。」
かみ締めるように、その言葉をつぶやく生徒。
それを見て、水銀燈は艶っぽいしぐさで微笑みながらこう言った。
水銀燈「ふふ…じゃあ次は実践問題よぉ?今度は、あなたが私をリードする番…。ホテル街も近いしぃ…さっき買った下着、実際に見てみたいと思わなぁい?」
男子A「え!?いや…いいんですか!?俺は一向に構わ…痛っ!!」
水銀燈「なーに本気にしてるのよぉ…。冗談に決まってるでしょう?ほら、お子様はさっさと家に帰りなさぁい。」
その言動に頭をさすりながら、先ほどのお礼を言ってその場を立ち去る生徒。
それを見ながら、彼女は小さくこう呟いた。
水銀燈「…さて、私はどこに行きましょうか…。下北か、原宿か、それとももう少しここにいるか…」
そんな答えのない問いかけに対し、真後ろの人物はこう答えた。
「学校でしょう…?銀ちゃん…!?」
と。
そして、その人物に今日買ったものを取り上げられると、水銀燈も彼女が本来いなければいけない場所へと帰っていった。

…心底、嫌そうな顔をしながら…。