ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 蒼星石と百合休暇

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ジリリリと目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。
瞼をこすりながら起き上がり、目覚まし時計を止める蒼星石。
「ふぁ~・・・今日は久しぶりの休暇だ・・・アレでも見ようかな」
洗面所で顔を洗い、軽く朝食を済ませ
その後、Tシャツにジーンズというとてもラフな格好に着替えリビングへと向かう蒼星石。
蒼星石は鼻歌を口ずさみながらビデオデッキの中に一本のビデオをいれた。
ソファーに座り、テレビの電源を入れ、ビデオを再生する。
軽快な音楽と共に、画面の中で6人の美女が所狭しと暴れている。
そして、タイトルが表示された。 乙女戦隊 ローズクイーンズ
蒼星石はまだオープニングだというのに、すでに目をキラキラと輝かせ、画面に見入っていた。
「格好良いなぁ・・・僕も悪を倒してみたいなぁ・・・」
楽しい時間は過ぎるのが早いという。
「あれ・・・?もう終わり・・・?」
気付くと、すでに一本のビデオが終わりを迎えていた。
蒼星石は少しつまらないな、という顔をしながらビデオを巻き戻し、デッキから抜き取る。
ふと時計を見ると、2本の針は数字の12を指していた。
「僕が起きたのが6時で・・・8時からビデオ見始めたから・・・
 4時間も見てたのか・・・まぁ楽しかったから良いよね」
ビデオを専用の棚に戻し、キッチンへと向かう。
その時、ピンポーンとインターホンの呼び出し音が流れた。
誰だろう、と思いながら蒼星石は玄関へと向かう。
すると、玄関に着く前に扉がガチャと開いた。

「蒼星石ー!起きてるですぅ!?出てくるのが遅かったので合鍵で入ったですよー!」
幼馴染であり、非公式ではあるが恋人の翠星石がどかどかと上がりこんでくる。
そのまま蒼星石に飛びつく翠星石。
「蒼星石!今日はデートするですぅ!!」
「翠星石・・・もしかして・・・酔ってる・・・?」
翠星石の顔は確かに赤かった、普段は雪のような白い肌をしているのに。
蒼星石の背中を叩きながら、翠星石は叫んだ。
「られが酔っれるのれすぅー!?酔っれなんかいねぇのれすぅ!!!」
「はぁ・・・酔ってるじゃないか・・・ごめんね・・・」
ストッ、という音と共に翠星石の首に蒼星石の手刀が落ちる。
翠星石はそのまま意識を失い、前のめりに倒れてしまった。
「え!?ちょ、ちょっと・・・どいてどいて!!」
翠星石が思ったよりも重かったせいで、一緒に倒れてしまう蒼星石。
もちろん、蒼星石の上には翠星石が乗っかっている状況だ。
「むにゃむにゃ・・・蒼星石~・・・結婚するですぅ~・・・」
「はぁ!?って・・・寝言か・・・どんな夢を見てるんだろ・・・」
蒼星石が翠星石の下から抜け出そうとした時、事故は起こった。

突如、翠星石の両手足が蒼星石の身体を掴んだのだ。
「まいったな・・・そういえば、翠星石は抱き枕を使ってるんだっけ・・・」
だが・・・事故はそれで終わりではなかった。
ピンポーンという呼び出し音、そして・・・ノックの音。
(誰・・・?えっと家賃は昨日払ったし・・・光熱費も新聞代も払った・・・
  じゃあ一体誰が・・・今日は来客が多いなぁ・・・)
蒼星石は忘れていた、玄関の鍵が開きっぱなしになっていることを。
「ちょっとぉ~いないのぉ?・・・あれ?鍵開いてるじゃなぁい、物騒ねぇ・・・おじゃましまーすぅ」
同じ有栖学園の教師、水銀燈が扉を開け、そのまま部屋に入ってくる。
「待って!!そこで待ってて!!今着替えてるんだ!!!」
口からでまかせを言う蒼星石、この状況を見られたくないのだろう。
もし、水銀燈が男ならばこれで待っててくれるかもしれない、しかし、水銀燈は女なのだ。
「別にいいじゃなぁい、女同士なんだしぃ・・・って・・・お邪魔しちゃようねぇ・・・」
蒼星石の目に写っているのは、明らかに引いてる水銀燈の顔だった。
「ここまで進んでるとは思ってなかったわぁ・・・ほんとびっくりよぉ・・・あ、急用思い出しちゃったわぁ」
逃げるように去っていく水銀燈、それを見た蒼星石は思わず泣きそうになってしまった。

「絶対誤解されちゃったよね・・・まぁ・・・今に始まった事じゃないよね」
一人で会話している蒼星石、その姿はとても滑稽であった。
「問題は水銀燈をどうするか・・・あ、良い事思いついた」
そう言って、頑張って携帯電話に手を伸ばす蒼星石。
なんとか携帯を取り、そのまま誰かに電話をかける。
「もしもし?あの・・・お願いがあるんだけど・・・かくかくしかじか・・・お願いね」
その後、蒼星石はその場で眠りについてしまった。
数時間後、翠星石の叫び声で目を覚ます蒼星石。
耳を劈くような鋭い叫び声。
「ど、どどどどどうして翠星石は蒼星石に抱きついているのですぅ!?」
「ん・・・あ、翠星石・・・おはよう」
一人騒いでいる翠星石に対し、蒼星石は冷静に返す。
翠星石の顔は酔いではない理由で真っ赤になっていた。
こうして、蒼星石の休暇は何事もなく過ぎていった。