ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 水銀燈と初代1の誕生日

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  それは、学園からの帰り道での出来事だ。
銀「あらぁ、あなた、今日が誕生日なのぉ? ……困ったわね、急にそんなこと言われてもねぇ」
  明日からのゴールデンウィークには、各地でくんくんのイベントが目白押しだった。
  イベントでは、ご当地限定のグッズが販売される。交通費だけでも馬鹿にならないのに、余計な出費は極力抑えたかった。
  何か、いい考えは浮かばないものだろうか。水銀燈はヒントを求めて、辺りをぐるりと見回した。
  と、一軒のコンビニが目に入った。
銀「そうだぁ、私、喉が渇いちゃった。ちょうどいいわぁ、あなた、そこのコンビニでヤクルト買ってきてくれる?」
  水銀燈に頭の上がらない初代一は、すぐさま指示に従った。
  コンビニのビニール袋から取り出されたヤクルトを受け取ると、水銀燈は腰に手を当て、一気に飲み干した。
  一息吐いた彼女は、彼女よりも少しだけ背の高い初代一の顔を上目遣いになって覗き込むと、手にした空の容器を彼に押しつけた。
銀「はい、これぇ。私からの誕生日プレゼントぉ」
  そう言って、しっとりとした笑みを浮かべた。
  ヤクルトの容器には、水銀燈の口紅の跡がしっかりと残っていた。
  初代一は、諸手を挙げて喜んだ。
  結局一円も使わずに済んだ水銀燈が、こっそり舌を覗かせたことなど、気づくよしもなかった。