ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

雛苺、聖地へ。そして……、

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匿名ユーザー

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ある休日、雛苺は秋葉原に来ていた。
オタクの聖地と呼ばれている所である。
先週、己の無知を痛感した彼女はこの聖地でたくさん知識を得ようと考えているのである。
もっとも、ここで得られる知識はそれほど必要ないのかもしれないが……。


雛苺「う~ん、どこから行くか迷っちゃうの~。」
適当に歩き回る雛苺。まず、目に入ったのはとらのあなだった。
各地に店を構えるとらのあなの中で最も大きく、最古の店舗である。
雛苺「わ~、すごくおっきいの~。」
最初は地下1階、成年向けフロアに入った。
雛苺「う~ん、成年向けはちょっと…………なの。」
そして、1階の商業誌のフロアに戻り、雑誌やコミックを読んでいく。
よほど興味があったのか常に笑顔だった。
2階、CDやDVD、フィギュアを置いているフロアである。
くんくんグッズが他の店とは比べ物にならないほどたくさんあり、雛苺はそれを買いあさった。
獲物をゲットできたところで次の階へ行こうとしたその時、ある物が目にとまった。
今、大人気の翠星石のフィギュアだった。
雛苺はこのスレで翠星石のフィギュアを出したらまずいのでは?と突っ込みを入れようとしたが、あえて入れないことにした。
そう思っているうちにいつの間にかレジで精算し、そのフィギュアを購入していた。
別に欲しいわけでもないのに何故だろう。
何かの呪いか、それとも……。
3~6階は同人誌や同人ソフトが置いていた。
雛苺「オ、オタクの世界ってけっこう奥深いの……。もっともっと勉強しなきゃなの~!」
7階はイベントスペース。今日は特別何もなかったが、時々アニメの声優等がここでサイン会などを開いているようだ。


とらのあなを出ると次はソフマップに向かった。
パソコンのパーツ、ソフト、雑誌、ゲーム等いろいろ揃っている。
雛苺はあまりの豊富な品揃えに驚きを隠せないでいた。
雛苺「すっごいのすっごいのー。ここに来たのは正解だったのー。」
ゲームの置いてある場所を通っているとヴァルキリープロファイル~レナス~というPSP専用ソフトがあった。
雛苺「これって前にカナが言ってた戦乙女ヴァルキリーかも…。たしかカナはPSP持ってたはずよね。買ってあげるのー。
   この前、極上のうにゅ~おごってくれたお礼なのー。」
雛苺はそれを買うと次はパソコンのパーツを見に行った。主に自作パソコンを作る人がよく来るらしい。
雛苺「メモリ、ハードディスク、CPU……。なんかいろいろと細かいの…。」
あまりのパーツの多さに混乱してしまったようだ…。


ソフマップをあとにした雛苺は今度はメイド喫茶に入った。
メイド「お帰りなさいませ、お嬢様。」
雛苺「ただいまなのー。(あれ?なんでお帰りなさいなのかなー?ま、いいか。)」
雛苺はメイドさんに案内され、席に座ると苺の名のつく物全てを注文した。
メイド「お嬢様ってよっぽど苺が好きなんですね~。」
雛苺「うん、ヒナ毎日欠かさず苺を食べてるのー。」
メイド「………………。(よく飽きないわね~。)」
数分後、注文した物がやってきた。それをすごい勢いでたいらげていく。
雛苺「うん、どれもこれもおいしいのー。」
メイド「ありがとうございます。ところでお嬢様はどうしてこの街へ来られたのですか?」
雛苺「ヒナ、ここでいろいろ知識を得ようと思っているのー。知らないことはないってぐらいにね。」
メイド「へえ、頑張ってくださいね。(一体何の知識よ……。)」
雛苺「頑張るのー。」
メイド「(うふふ、無邪気な女の子ね。ま、かわいいからいいけど。)」


最後に寄ったのはコスプレショップ。
雛苺は店頭で見覚えのあるコスチュームを見つけた。
雛苺「これって翠星石と蒼星石の絵で見たやつ…。ふ~ん、キュアホワイトとキュアブラックかぁ…。」
そして中へ入り、いろいろなコスチュームを見ていく雛苺。あるコスチュームの前で足を止める。
ゴスロリのメイド服だ。どうやらこの店のオリジナルコスチュームのようだ。
雛苺「わあ、素敵なのー。店員さん、ちょっと試着していい?」
店員「いいですよ。」
そう言われるとさっそく試着室に入り、着替える。そして着替え終わり、試着室から出ると可愛さがさらに増していた。
店員「GJ!!萌え~~~~!」
そう言って鼻血を出しながら倒れる店員。
雛苺「あぁ、大丈夫?それに萌えって何?」
しばらくすると店員が復活し、雛苺はその店員にいろいろ(萌えとかオタク等)と質問をした。
この時の雛苺にはまだ100%理解できなかったが、徐々にオタク化していっていることは確かだ。
気に入ったメイド服を購入し、店をあとにする雛苺。


街をひととおり見終わり、今日を振り返る雛苺。
雛苺「オタクの世界がこんなに楽しいものとは思わなかったのー。これからもっともっとオタクの世界を探求するのー。」
不必要かもしれない知識をたくさん得た雛苺は笑顔で帰路についた。


翌日、校門に入ったときから雛苺に視線が集中していた。
職員室に入ると先生達は目を丸くした。教頭は目頭を押さえながらこう言った。
ラプラス「雛苺先生、その如何わしい格好は何ですか?」
どうやら雛苺は昨日購入したゴスロリのメイド服を着ているらしい。
ローゼン「GJだよ、雛苺君。その調子でこの学園にオタク文化をどんどん広めていってくれ。」
ラプラス「てめえは黙っとれ!タワーブリッジ!!」
ゴキィ
ローゼン「ちにゃ!!」
力なく倒れるローゼン。
ラプラス「と、とにかく雛苺先生、その格好はやめてください。」
雛苺「ぶぅ~~~。」
ラプラス「ぶぅ~~~、じゃありません!いい年した大人が…。」
真紅「いいんじゃない?別に。」
意外だった。人一倍規則にうるさい真紅がそれを容認した。
水銀燈「あらぁ、一番ルールにうるさいあなたが一体どうしたのぉ?もしかしてあんたもオ・タ・ク?」
真紅「うるさい、黙るのだわ!!」
顔を真っ赤にした真紅は水銀燈をうつぶせに倒し、キャメルクラッチを決める。
水銀燈は泡を吹きながら失神した。
真紅「とにかく、雛苺が着たくて着てるんだからいいでしょ?」
金糸雀「カナは別に気にしないかしら~。てゆ~かむしろ大歓迎かしら~!」
薔薇水晶「………ゴスロリ雛苺、…かわいい。」
雪華綺晶「……あぁ、抱きしめたい。」
ぎゅう~~。
雛苺「い、痛いの~。苦しいの~。」
雪華綺晶「あ、ごめん…。」
力が入りすぎていた。抱きしめるを通り越してベアハッグになっていた。
ラプラス「あ~、みんなオタク化していく~。また教育委員会に怒られる~。胃薬用意しとかなきゃ~。」
もはや諦めモードに入っているラプラス。


雛苺「あ、そうそう。これを渡さなきゃなのー。」
雛苺は昨日買ったゲームソフトを金糸雀に渡した。
金糸雀「え、これは?」
雛苺「この前極上のうにゅ~をたくさんおごってくれたお礼なのー。遠慮せずに受け取って欲しいのー。」
金糸雀「あ、ありがとうかしら~!カナ、前からこれやりたかったのかしら~!」
よほど欲しかったのか金糸雀は喉が潰れるぐらい大きな声で喜びを表現していた。
雛苺「あと、これも手に入れたのー。」
そう言うと翠星石のフィギュアを取り出した。
翠星石「おめーが翠星石のフィギュアを買うとは一体どういう風の吹き回しですかぁ?」
雛苺「ヒナの頭が買えって命令を下してきたのー。」
わけ分からんですぅ。と言わんばかりに頭に?マークを浮かべる翠星石。
次の瞬間、蒼星石がフィギュアに飛びついてきた。
蒼星石「それ僕にちょうだい!!」
雛苺「え、別にいいけどどうして…?」
蒼星石「いいから!聞かないで!お願いだから!」
あまりのキャラの変わりように雛苺は怯えていた。雛苺は怯えながら蒼星石にフィギュアを渡した。
蒼星石はそれを受け取るとしっかりと胸に抱きしめた。
翠星石「(蒼星石…。おめえそんなに翠星石のことを…。ああ、蒼星石のフィギュアも出して欲しいですぅ。
    そしたら翠星石もそれをぎゅうっと抱きしめて…。)」


その後も雛苺の秋葉原のお話で盛り上がり、他の教師も秋葉原の話にだんだん興味を持つようになった。
雛苺はこれからもオタクであり続けるそうだ。
ちなみに彼女は、生徒や教師たちからクイーン・オブ・オタクの肩書きをもらったそうな。
本人は何故かそれを喜んでいた。

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