ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 克服

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

お題 『雛苺 寒中水泳』


薔薇水晶「銀ちゃん…。ちょっとこっち来て。」
ある冬の日、薔薇水晶はいつもより1オクターブ低い声で、同じ職員室内にいた水銀燈を呼び寄せた。
まずい…こういう時に続く言葉は2つに1つ…。1つは、『また悪いことしたでしょう…?』…。そして、もう1つは『何か、私に隠してることがあるでしょう…?』…。
その薔薇水晶の一言に、呼ばれた当の本人は「一体、何がバレたんだろう…」と思わず身構えた。
『営業活動』を再開したこと?それとも、理科室の使えそうな薬品を無断で持って帰ったこと?まさか、今住んでるマンションが賃貸じゃないって事がバレたとか!?
…マンションの件…。これだけは何としても隠し通さないと…!前のランボルギーニのようには…
薔薇水晶「…何をブツブツ言ってるの?あのね、真紅さん達とも話し合ったんだけど、雛苺さんって結構体弱いじゃない?だから、インフルエンザとかが流行る前に対策を打とうと思うの…。」
その一言に、水銀燈は深い安堵のため息をついた。


水銀燈「…で、私に何をさせる気?」
薔薇水晶「ほら…銀ちゃんは水泳部も持っているし、たまに学校のトレーニングルームを利用したりしているでしょう?だから、その時雛苺さんも一緒に連れて行ってあげて欲しいの…。」
その時、どこからともなく雛苺が現れ、水銀燈にこう挨拶した。
雛苺「よろしくお願いします、なの!」
水銀燈「…別にいいけどぉ…。ただ、見ているだけでいいんでしょう?」
その言葉に、思わず目線をそらし、雛苺はこう言った。
雛苺「…う…あのね、ヒナ…泳げないの…。」
水銀燈「大丈夫よぉ…。ビート板もあるし、それに…」
雛苺「…そう言う問題じゃなくて…」
そこで一瞬言葉を止めた後、雛苺は衝撃の告白をした。
雛苺「ヒナ…水の中で目を開けるのが怖いのよ…」
水銀燈「…は!?」
この発言には、流石の水銀燈もただただ驚くばかりだった。


水銀燈「水が怖いって…。あなた、今までどうやって髪とか洗ってたのよ…。」
雛苺「…しゃんぷー…はっと…。」
その返答に、思わず水銀燈は頭を抱えてしまう。
全く…安請け合いするんじゃなかったと後悔しながら、水銀燈は雛苺を学校の屋内プールへと案内した。
水銀燈「今日は、水泳部お休みにしてあげたから、人の目を気にせずに練習できるわよ。…だから、今日一日でちゃんと泳げるようになりなさいよね…。私だって暇じゃないんだから…。」
雛苺「頑張るのー!」
そう言って、意気揚々と水に飛び込む雛苺。
しかし、その水しぶきが目に入ると、「ひゃっ!!」と情け無い声を上げた。
水銀燈「…とにかく、目をつぶったままでいいから、顔を水の中に入れて御覧なさぁい。」
雛苺「やー!!」
水銀燈「大丈夫よぉ…。そんなことじゃ、翠星石とかに笑われるわよぉ?」
しかし、そう言っても全く動こうとしない雛苺。
その時、水銀燈はある方法を思いついた。


水銀燈「仕方ないわねぇ…」
そう言うと、ドボンと水の中に入る水銀燈。
すると、水銀燈はいきなり雛苺に水をかけ始めた。
雛苺「やーん!!なにするのー!?」
水銀燈「だって、全然言うこと聞かないんだもぉん♪イライラするのよねぇ…そういうの…」
雛苺「う…。水銀燈のばかぁー!!」
そう叫ぶと、雛苺も水銀燈に向かって水をかけ始めた。
互いに一歩も引かない2人…それが10分ほど経った頃、水銀燈は急にその手を止め、こう言った。


水銀燈「ねぇ、雛苺…。今、私が水をかけたとき…あなたはどうしてた?」
雛苺「水銀燈に水をかける準備してたのよ!もう降参なの!?」
水銀燈「…その時、目はどうしてたぁ?」
雛苺「水銀燈を逃がさないように…あっ…!」
水銀燈「ほらね…。水なんて、全然怖いこと無かったでしょう?」
雛苺「う…ごめんなさい…。ヒナ、さっき酷いこと言っちゃった…。」
水銀燈「いいわよぉ…。別に気にしてないし…。さ、次はちょっと泳いでみるわよぉ?ほら、私の手を持って。それで足を動かすの。準備はいい?」
そういうと、雛苺の手をしっかりと握り、リードしてやる水銀燈。
上の観客席では、薔薇水晶と真紅がその光景を微笑みながら見守っていた。