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そうだ、京都へ行こう!お色直し編

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翠「さて、これからどうするですか?」
真「そうね、くんくんショーが始まるまで結構時間が有るのだわ」
水「確かに、2時間近くあるわぁ」(現在午後12時54分)
蒼「それじゃあそれまで自由行動という事で」
金「それは名案かしら~」
薔「・・・えっと、あの・・・その」
雪「・・・・・・」
と、それぞれ分かれて行動しようとした所を翠星石が慌てて止める。

翠「ちょっと待ちやがれです。自由行動する前に皆で行く所があるです」
翠星石の言葉に全員が?マークを浮かべる。
真「一体どこなのかしら?」
翠「ふっふっふ・・・付いて来れば分かるですぅ」
怪しい笑みを浮かべながら歩き出す翠星石。どうせ行く宛てがある訳でも無いのでついて行く。
歩くこと数分、一行はある建物の前に来ていた。
蒼「ここは・・・」
その建物の入り口の上に掲げられた看板にはこう書いてある。「時代劇 扮装の館」と。
翠「ここは衣装の貸し出しとか、その衣装での記念撮影を行っていると書いてあったです。
  衣装を着たまま移動しても良いそうですぅ」
なるほど、いかにも映画村らしい施設だった。早速、金糸雀と水銀燈が食いつく。
金「これを利用しない手は無いのかしら~」
水「くんくんも時代劇ファッションになるなら、私もそうなるのが筋よねぇ」
その言葉に真紅が反応する。
真「なっ・・・、それなら私も着替えるのだわ」
蒼「周りを見ると結構利用している人が多いね。僕もやってみようかな」
珍しく蒼星石も乗り気だった。そしてこの二人もそうだった。
雪「昔の軍服か・・・面白そう」
薔(・・・思い出作り)
こうして一行は扮装の館に入っていった。
果たしてどんな姿になるのやら。

館に入ってから約50分が経った。一番最初に出てきたのは翠星石だ。
彼女が選んだのは町娘の役の人が着る様な着物であった。
色は彼女のパーソナルカラーである緑地にさらに暗めの緑の線が縞模様に入った柄だった。
自慢の長い髪も結ってもらい、本人曰く「お色気140%アップですぅ」との事。
翠「一度で良いから着てみたかったんですぅ」
そう言って、その場で一回転する翠星石。普段から活動的な彼女には町娘の衣装は良く似合っていた。

次に出てきたのは蒼星石だった。
こちらもまさに彼女らしい衣装で出てきた。
翠「その着物袴姿、とっても似合ってるですよ」
蒼「そうかな?剣道着と似ているから着易いと思って選んだんだけど・・・。でも、翠星石の方も良く似合ってるよ」
そう、彼女が選んだのは侍役が良く着る着物と袴だった。
色はこれまた彼女のパーソナルカラーとも言える落ち着いた蒼色。
袴の色もグレーと落ち着いた色となっている。
髪の方は弄らずにそのままで、腰には模造刀を差している。まさに若武者といった出で立ちであった。
翠「見たところ単に着替えただけの様ですけど、その割には随分時間が掛かったですねぇ?」
蒼「え?・・・あ、いや、その、色を選ぶのに手間取っちゃって、アハハ・・・」
本人は誤魔化しきったつもりなのだろうが、伊達に幼馴染をやっているわけではない。
何かを隠していると、翠星石は見抜いていた。しかし、それが何なのかまでは分からない。
神妙な面持ちで蒼星石の周りを回る翠星石。ふとある事に気付く。

翠「あれ?この模様は何ですぅ?」
蒼「うわっ!・・・・・・あ、え~と、この模様だね。これは家紋だよ。オリジナルだけど」
蒼星石の両胸の所にある家紋を凝視する翠星石。そこには二つの輪が隣り合って描かれていて
二つの輪の上にYの字を逆さました様な線が描かれている。
翠「鋏みてぇなデザインですね」
蒼「やっぱりそう思うかい?この家紋を見てたら、なんだかこれにしなくちゃって思っちゃったんだ」
ふーんと聞いていたが、そんな事は些細な事だった。だがこの家紋を見ていた翠星石はついに気付いた。
翠「胸・・・小っちゃくなってねえですか?」
蒼「はいぃ?!」
素っ頓狂な声をあげる蒼星石に構わず、着物の前を少し開く翠星石。
蒼「えっ、ちょっと?!や、やめてよ翠星石!?」
翠「な~るほど、サラシを巻いていたですか。通りで遅いわけです」
納得顔の翠星石に対し、顔を真っ赤にして着崩れを直す蒼星石。
そして、その現場を一番見られては拙い人間に見られていた。

真「あ、あ、貴女達!?真昼間から一体何をしているの?!」
真紅だった。衣装や髪型、メイクを終えて出ようとしたところで、翠星石が蒼星石の服を
開いて胸を覗き込んでいたのだ。慌てて飛び出してきた。
こんな所でお説教されては堪らないと事情を説明する二人。
「とにかく、最低限度のマナーは守りなさい」と怒られただけで許してもらえた。
そんな真紅だが、やはりというかなんと言うか、姫様ファッションだった。
衣装はこれまたパーソナルカラーの赤地に煌びやかな刺繍を施した振袖に、
自慢の金髪を結ってもらってかんざしで止めている。
慣れない高級草履に足をもたつかせるが、彼女らしい衣装だと二人は思った。
真「それにしても・・・ホント想像通りの衣装を選んできたわね」
翠「そういう真紅先生も十分想定の範囲内だったですぅ」
真「そうね。でも、私にはこれが一番似合うと思って選んだだけだけど」
そう言って建物を見つめる真紅。
真「水銀燈はともかく、残りの3人は予想がつかないのだわ」

真紅が出てきてから、6分ほどで今度は水銀燈が建物から出てきた。
水銀燈の姿が見えたとき、3人は息を呑んだ。
正確にはそれが水銀燈だと気付いた時に驚いたのである。
水銀燈が選んだ衣装は舞妓。だが、衣装の艶やかさ以上に彼女の方に目を奪われた。
いつもならハイヒールでカツカツと早歩きな彼女だが、しゃなりしゃなりと歩く姿に3人は女であってもドキッとした。
水銀燈が3人に近づく。
水「あらぁ、馬子にも衣装って言うけれど、本当ねぇ・・・」
真「・・・どういう意味かしら?」
水「言葉通りよぉ、まな板姫」
真「誰がまな板ですってぇ?!」
どうやら、外見は大幅に変わっても中身は変わらないようである。

次に出てきたのは金糸雀だった。
が、その姿を見た時、全員が笑い出した。
金「な、なんでいきなり笑うのかしら~。こ、これでもカナは隠密教師かしら~」
そう言った金糸雀の格好は確かに忍者だった。(色は黄色だったが)
ただ、子供サイズの衣装である事と頭に被った頭巾を鼻の下で結んでいる所から、
忍者というよりもねずみ小僧であった。

その金糸雀が出てきてから更に待つが、雪華綺晶・薔薇水晶の二人はなかなか出てこなかった。
水「おっそいわねぇ、一体何やっているのかしら」
と、一番衣装が重い水銀燈がぼやく。だが、その言葉が言い終わるかぐらいのときに扉が開いた。
翠「どうやら、来たようですぅ」
ガチャ・・・ガチャ・・・
扉の奥から聞きなれない音が聞こえてくる。何事だ?と目を凝らす。
そこからやって来たのは、色は違うが蒼星石と同じ着物姿で腰に大小2本の刀を帯びている薔薇水晶と
三日月型の兜を被った甲冑姿の雪華綺晶だった。そして二人はそれぞれ左目と右目に眼帯をつけていた。
これには流石に驚いた5人だが、恐る恐る尋ねる真紅。
雪「『いたち』政宗」
薔「・・・お姉ちゃん、『いたち』じゃなくて『だて』・・・私は、柳生十兵衛」
そう答える二人。雪華綺晶は置いておくとして、薔薇水晶には驚かされた。
まあ、とにかく全員着替え終わったからという事で記念写真を撮る。

真「さあ、これで後はくんくんショーを残すのみね。それまでは自由行動という事にしましょう」
水「集合場所は芝居小屋で良いのねぇ。それじゃまた後で」

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