ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 第10話「渦中の三人」

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「よう。よく来てくれたな」
 と、書き散らしは自分の部屋に来た二人に気楽な声でそう声かけた。
「まぁ呼ばれたからな」
「えっと……はい」
 二人……おあ氏とS氏……は、そう答えた。
 まぁすわれよと、書き散らしは椅子を見てそう言う。
 二人は、書き散らしに言われたとおり椅子に座る。
「で、読んだのには訳あるんだ」
 書き散らしは頬を軽く掻いてそう言う。
「S氏。答えをくれないか? 今はおあ氏と付き合ってるの知ってるけど。
 もともとは、おあ氏が私の代わりに私の告白の答えを聞くって事だった」
 書き散らしの言葉に、この前の話だ……とS氏はおあ氏の方を見る。
 おあ氏は、短くうなづいただけだった。
「ぼ、僕は……」
 そこで、言葉を切ってしまうS氏。
 しばらく、三人の間には沈黙と気まずい雰囲気が漂う。
 そんな中最初に口火を切ったのは書き散らしだった。
「S氏の答えは、わかった」
「え?」
「今幸せ?」
 書き散らしは、よくわかっていないS氏にそう言う。
「う、うん」
「OK。それが答えだ」
 と、書き散らしはS氏の答えにニッコリと微笑んでそう言う。
 S氏とおあ氏は訳がわからないと顔を見合わせた。
「ほら、二人今顔を見合わせた。それも答え」
 え? と、S氏とおあ氏は書き散らしを見る。
「二人の幸せを壊すつもりは無いし、壊そうとも思ってない。だから、それが答えだろ?」
 S氏は、相変わらずわからないと言った表情だったが。
 おあ氏は、わかったのかしかめた表情を浮かべていた。
「さて、もうそろそろ看護士さん来る時間だから帰った帰った」
 と、書き散らしはそういった。
 その言葉に、おあ氏は無言で立ち上がりS氏に行こうと耳元でつぶやく。
 そして二人は、病室から出て行った。
「あーあー……失恋しちゃったぁ~。まぁ幸せになお二人さん」
 しかし、その願いはこの物語において簡単にかなう願いではなかった。
 事態はより複雑により絡みつく。

「ねぇおあ氏……書き散らしの言ってた答えって?」
「………わからない?」
「う、うん」
「………身を引いたんだよ。この前俺の口からやっと真実を話しただろ?」
「うん」
「どう思った?」
「………わからないよ」
「そうか………ひとつ覚えておいてくれ」
「なに?」
「書き散らしは、俺達が幸せになる事を願ってくれたって事を」
「うん」
 空は青く、鳥の鳴き声がどこからか聞こえた。

 某所
「ちっ……まさかおあ氏の口から真実が語られ……さらには書き散らしの口から答えの返答を得るなどとは……射撃部たちは何を……」
「申し訳ございません……水銀党とリジェネイターに全力で抗戦され、情報の方もジャミングされました……」
「くっ……ミリオン計画に支障が出る……」
「……次の作戦を立てましょう」
「あぁ……」

 某所
「ふう、さすが射撃部でした……普通の人なら二十七回ほど殺されましたね」
「リジェネイターって役得よねぇ」
「……でも、痛いんですよ? 先生」
「知ってる。試作タイプは私だもの」
「…………」
「時化た面しないの、アナタに施す前に何かあったら困るでしょ?」
「でも……」
「はいはい。それ以上なぁにもいうんじゃないの」
「はい……」
「さてと……三人が答えを知っちゃったからどうしようかしらねぇ……ミリオン計画に加担してるヤツらは、ぜぇーったいふっつけようとするし……」
「そのときは、排除です」
「まぁったく……平和な日々が恋しいわぁ~」