ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

蒼星石と昼寝

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匿名ユーザー

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蒼「はぁ~・・・、眠いなぁ・・・。ふわぁ・・・」
とさっきから大きな欠伸を繰り返す蒼星石。
時間は昼食帯。蒼星石は職員室で弁当を開いているが、頭が食欲よりも睡眠欲を満足させたがっており
まったく蒼星石の弁当は減ってはいない。何故そうなったか、その原因は自分の机の斜め向かいにいた。
真紅「蒼星石、どうしたのだわ?さっきからまったく食が進んでいないようだけど」
誰のせいでこうなったと思っているんだ?と蒼星石は思ったが耐えた。
眠気の原因。真紅が昨日、くんくんモデルのパソコンを購入し、そのセットアップに蒼星石が付き合わされたのだ。
蒼星石は時間が時間だと渋ったが、真紅は「一刻も早く、くんくんを起動させたいのだわ」と頑なにそれを拒否。
蒼「(いつも深夜に呼び出されて、手伝わされる身にもなってほしいよ・・・)」
元々、真紅が機械音痴なのもあったが、負けず嫌いの彼女は最後の最後、深夜になるまで自分で何とかしようとする。
が、やはり機械音痴なので毎度、学校で情報処理を教えている蒼星石を呼び出しているのである。
家中の家電からゲーム機のセット、下手をしたらビデオの予約までで呼び出されたりもするのだ。
真紅「何か悩みがあるのならいつでも相談してほしいのだわ。貴方にはいつもお世話になっているのだもの。」
優雅に紅茶を飲みながらそう語る真紅。その貴方が原因なんですとはやはり言えない蒼星石。
蒼「い、いや、そのちょっと具合が悪くてね。ごめん、保健室にいってくるよ・・・。」
真紅「そう、大変ね。貴方はちょっと働きすぎだもの、もう少し体を労わってあげなくちゃいけないわ。」
その言葉に無反応で出て行く蒼星石。もはや頭の中でさえ突っ込む気力もないようだ。

蒼「はぁ~・・・、やっぱり少し寝かせてもらおう。幸い、この後は授業もないし・・・」
ガラガラとドアを開ける蒼星石。
銀「あら~、いらっしゃっぁ~い♪」
蒼「水銀燈先生?あれ、何で・・・」
銀「ふふ、養護教論の○○先生の変わりよぉ~♪何でもどうしても抜け出さないといけない用事があるんだってぇ~。
  それで暇な私にお鉢が回ってきたってわけよぉ。」
蒼「あ、ああ、そうなの・・・。」
銀「それより蒼星石先生はどんなご用件かしらぁ?」
蒼「え?ああ、いつものさ・・・って水銀燈先生じゃ分からないよね。あのね・・・」
と、どうしても寝たいので水銀燈に事情を説明する蒼星石。
真紅の機械音痴ブリから、それに付き合わされた自分の話を。
銀「ふふ、真紅ったら本当にお馬鹿さぁん。・・・いいわぁ、私も授業がないからずっとここにいるし
  HRの時間になったら起こしてあげるから、ゆっくり寝てるといいわぁ♪」
蒼「ホント?いや、助かるよ。何しろ2時間しか眠ってないから・・・。」
そう言いつつベッドに横になる蒼星石。
銀「大変ねぇ、貴方も。それじゃおやすみなさぁい。」
蒼「うん、おやすみ・・・」
そして5分も経たないうちに蒼星石は眠りに付いた。

蒼「くぅー・・・・、すー・・・・、くぅー・・・・」
銀「よっぽど眠かったのねぇ・・・、さて私も仕事しなくちゃねぇ。」
さっきは暇といったがそれでもやることはあり、水銀燈も保健室にいるが前に行ったテストの採点をしている。
保健室が暇なのは学校が平和の証拠。おかげで水銀燈の仕事もはかどっていた。
そして1時間程たったとき、自分の仕事が終わったのかうーんと欠伸をする水銀燈。
銀「・・・はぁ、ようやく終わったわぁ。やっぱり静かな所だと集中できて効率がいいわねぇ♪」
と、仕事をやり終え、時計を見直すとまだHRまではかなりの時間がある。
銀「・・・まだHRまでかなりあるわねぇ・・・。」
と、もう一つの空いてるベッドに移動し寝転ぶ水銀燈。
銀「そういえば学生時代もよくこうやって、保健室で授業をサボったわねぇ・・」
ふと自分の青春時代を思い出す水銀燈。目を瞑ると蘇ってくるあの青春の日々。
薔薇水晶は学生時代からああだったことや、自分が教師を目指すきっかけになった恩師のこと。
銀「ぐぅー・・・・、すぅー・・・、ぐぅー・・・・・」
気づくと水銀燈も寝ていた。一応、仮とはいえ持ち場で寝るのはどうかと思うが、それはそれ。

しばらくして、♪~まだ云わないで、呪文めいたその言葉~♪
蒼星石の形態のアラームが保健室に響き渡る。
蒼「う、う~ん・・・、ふわぁ・・・、よく寝たぁ。今何時・・・って水銀燈先生はどうしたんだろ?起こしてくれるって言ってたけど・・・」
と、携帯に目を通す蒼星石。時刻はちょうどHRを回った時である。
蒼「うわぁ!?いけない!!もうHR始まっちゃってるじゃないか!?」
と、勢いよくカーテンを開ける蒼星石。ちょうど隣では水銀燈がすやすやと寝息を立てている。
蒼「す、水銀燈先生?!お、起きてよー、君もHRの時間だろ?!」
銀「ふわぁー・・・、いけなぁい・・・。つい寝ちゃったわぁ・・・。今何時ぃ?」
蒼「だから、もうHRが始まっちゃってるんだってば!!」
銀「嘘ぉ?それは大変ねぇ。急いで向かわないと生徒に何言われるか分かったもんじゃないわぁ・・・」
と、全然大変そうじゃない水銀燈。急いで保健室を抜け出す二人。
蒼「もう水銀燈が起こしてくれるっていうから・・・。酷いよ・・・。」
銀「貴方の寝顔があまりにも魅力的だったから、つい・・・ってのは理由になるかしらぁ?」
蒼「君はまたそうやって・・・。僕は誤魔化されないからね。」
銀「まあ、そんな事よりも早く教室へ行きましょうよぉ、怒られちゃうわよぉ?」
誰のせいでこうなったんだ?と言いたい蒼星石だった。

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