ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 部活動設立

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男子A「先生、俺たち『兵器研究部』っての作ろうと思ってるんですが、顧問になってくれませんか?」
昼休み、数人の生徒がそういって雪華綺晶の下に集まってきた。
雪華綺晶「別にかまわないけど…一体どんなことをするの?」
男子A「はい!名前にあるとおり、兵器のことを研究したり、ゆくゆくはで独自に開発したりなんかを…」
『開発』と聞いて、雪華綺晶は思わず考え込む。
見たところ、部を作れるだけの規定人数はそろっているし、私としても兵器に対して関心を持ってくれるのは嬉しい…。
軍事分野は一般には敬遠されがちだが、コンピューターや缶詰、それにサランラップだって元はそこから生まれたものである。
そういった事を通して、何か学んでくれるものがあれば大いに結構だが…
雪華綺晶「…でも、兵器はとても恐ろしい物…。そう簡単には…。」
男子A「お願いです!俺たち、こういう『ものづくり』ってのがやりたいんです!!」
男子B「一度きりの青春を、これに賭けてみたいんです!!お願いします!!」
…結局、雪華綺晶はその熱意に負け、部を設立するための嘆願書を書くことになった。


そして2日後、嘆願書は認められた。
雪華綺晶は、射撃部の敷地の一角に兵器研究部のスペースを確保し、まずはどんな事をするのか決めようとしたのだが、話は一向にまとまらなかった。
男子A「グロース・シュトラール!!」
男子B「ゲイヴォルグ!!」
男子C「リムファクシ!!」
雪華綺晶そっちのけで、今から作る兵器の名前をめぐり、もめる一同。
たまらず、1人が声を上げる。
水銀燈「名前なんてどうでもいいの!今決めなきゃいけないのは、『何を作るか』よ!?」
別の者も、これに賛同する。
翠星石「そうですぅ!名前なんて、後からついてくるモンですぅ!!」
…どこから話をかぎつけてきたのだろう…。と頭を抱える雪華綺晶。
2人が、この部を何かよくないことに利用しようとしているのは、明白だった。
とにかく、危険な方向に行く前に止めなくては、と雪華綺晶は口を開いた。
雪華綺晶「…あの、兵器は危険なものだから、まずは…」
翠星石「あっ!そういえば、この前TVで凄いのを見たですぅ!!」
この発言により、雪華綺晶の声は完全にかき消された。


水銀燈「見たって…何を?」
翠星石「ふっふっふ…聞いて驚くなかれ、世の中には周囲の色彩に応じて物体の模様を変化させ、姿を隠すというステルススーツなるものが研究されているそうですぅ!!」
ステルススーツ…?もしかしかして光学迷彩のことを言っているのだろうか、と思案する雪華綺晶。
あんなもの作ったら、ますますこの2人はいけない事をするに決まってる…!
私たちの手ではまず作ることは不可能とはいえ、この2人なら本当に…。
水銀燈「それ、最高だわぁ…♪雪華綺晶も、いいわね?」
雪華綺晶「い、いや…でも…みんなの意見も聞かないと…」
その言葉に、水銀燈はわざわざ生徒の前で足を組み替えながら、こんなことを言い出した。
水銀燈「…みんな、この学校で一番偉いのはぁ?」
部員一同「す、水銀燈先生です!!」
水銀燈「正しいのはぁ?」
部員一同「水銀燈先生です!!」
水銀燈「決まりね…♪」
こうして、全会一致で光学迷彩スーツが作られることになった。
薔薇水晶「そんなの…ダメに決まってるでしょう!!」
…2秒前までは。


いつの間にか現れた薔薇水晶に、慌てふためく一同。
水銀燈「ば、薔薇水晶…。一体何の用かしらぁ?」
薔薇水晶「またそんなこと言って…!この嘆願書に、勝手に校長の印鑑押したの、銀ちゃんでしょ!?校長室の防犯カメラに映ってたよ!!」
チッと、思わず舌打ちしてしまう水銀燈。
それが決定打となり、部はわずか1日で廃止させられてしまった。
薔薇水晶「…今から、姉さんと少し話してくるから、その間…絶対足を崩しちゃダメだよ?いい!?」
そう念を押すと、薔薇水晶は2人を『生徒指導室』で正座させ、職員室に雪華綺晶を連れて行った。


さて…。」と、薔薇水晶は雪華綺晶を椅子に座らせると、詰問を開始する。
薔薇水晶「あの2人が、作ったものを悪用しようとしている事…まさか、途中で気がつかなかった訳ではないでしょう?」
雪華綺晶「うん…」
薔薇水晶「だったら、途中で『ダメ』って言わないと…。いくら仲のよい人でも、悪い事にはキッパリと断る勇気を持たなきゃ…。それが、その人のためにもなるんだから…。」
雪華綺晶「…そうだよね。わかった…。」
薔薇水晶「…よし、じゃあ今度から気をつけてね?」
そう言うと、薔薇水晶は雪華綺晶を解放し、問題の2人がいる生徒指導室へと向かった。


薔薇水晶「さて…問題はこっちね…。」
どうしたら、こういう事を止めてもらえるかと、思案する薔薇水晶。
今まではきつめにお説教をしてたから、今回は少し甘めに言ってみようかな…。
そうすれば分かってくれるかも…。
そんなほのかな思いを胸に、生徒指導室のドアを開けると、そこには畳に寝そべる2人の姿があった。
薔薇水晶「…あなたたち、何をしてるの…?」
翠星石「あっ!!お、お早いお帰りですねぇ!!あ、あまりのことにびっくりして、思わず寝転んじまったですぅ♪」
水銀燈「ホ、ホント…ずいぶん早かったじゃなぁい♪…いつも、私を怒る時と違って…。」
もはや薔薇水晶に、先ほどの情けをかける余裕はなかった。


それから3時間後、辺りがすっかり闇に包まれる中、2人はまだお説教を受けていた。
薔薇水晶「…だから、人の嫌がることはしてはいけないって…聞いてるの!?」
翠星石「ちゃ、ちゃんと聞いてるですぅ!だから、二度と翠星石の足を叩くなですぅ!!しびれて痛いんですぅ!!」
薔薇水晶「じゃあ、顔は上げたまま!下を向かな…銀ちゃん、さっき私が言った事、復唱して…!!」
水銀燈「…人は、人は…ごにょごにょ…」
薔薇水晶「ほら!ちゃんと話を聞いてないから、そう言うことになるの!!もう一回最初から説明するからね!?」
その言葉に、ものすごく嫌そうな顔をする2人。
2人が生徒指導室から解放されるのは、まだまだ先のことになりそうだった…。