ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 真昼の来訪者

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お題 『白崎・雛苺・薔薇水晶』


?「すいませーん、誰かいらっしゃいませんかー?」
昼休み、水銀燈が職員室で1人、本を読んでいると1人の男が尋ねてきた。
顔はまあ悪く無いわね…と品定めをしながら、水銀燈は応対する。
水銀燈「なぁに?みんな今、お昼だから出払っちゃってるのよねぇ…」
?「そうなんですか…。あっ!私、教育教材販売の『白崎』と申しまして…」
水銀燈「あらそう…。私、保健体育担当だから、そんなもの必要ないわぁ…」
白崎「そうなんですか!?いやー、だからそんなに健康的で美しいんですね!!」
水銀燈「ふふ…口が上手いのねぇ…。ま、どうせヒマだから、話ぐらいは聞いてあげるわぁ…。」
そう言うと、水銀燈は白崎を椅子に座らせた。


白崎「…というわけで、この商品は他校でも好評でして…」
熱心に商品の説明をする白崎。それとは対照的に、水銀燈は非常に眠そうである。
どうやら、この手の商品にはあまり興味が無いらしい。
水銀燈「ねぇ…そんなのじゃなくて、アクセサリーとか扱ってないのぉ?」
白崎「い、いや…私は教育教材が専門でして…」
水銀燈「つまんないのぉ…。」
白崎「あの…失礼ですが、水銀燈さんはあまり教育にはご関心が…」
水銀燈「んー?無いわよぉ。何で人様の子供のために、一生懸命にならなきゃいけないのよぉ…。自分のことだけで、精一杯だわぁ…。」
そう言うと、水銀燈は独自の教育論をこんこんと語りだした。


水銀燈「…というわけで、自分のことぐらい自分でやれって思うわけ。分かる?」
白崎「なるほど…仰るとおりです。確かに、最近の親は教師にすべてを任せる傾向がありますからねー…。そのくせ、権利ばっかり主張する…。」
水銀燈「あなた…話が分かるわねぇ…。好きになっちゃいそうだわぁ…♪」
その言葉に思わず照れ笑いを浮かべる白崎。
白崎「それは光栄です♪…でも、そうするとあまり学校も楽しくなかったりとか…」
水銀燈「そうね…でもいいトコもあるわよぉ…。色んな出会いや発見もあったしねぇ…」
白崎「例えば、新しいご友人が出来たとか?」
その問いに、「さあね…。」とそっけなく答えると、水銀燈は次の授業の準備をしだした。
そんな水銀燈に、白崎は最後の質問をする。
「…どうしたら、学校が楽しくなると思いますか?」と。


水銀燈「…ふぅ…。少し喋りすぎちゃったわねぇ…。」
普段見せない本心を、一部とはいえ他の人…それも初対面の相手に晒してしまったことを悔いる水銀燈。
そこへ、雛苺と薔薇水晶がやってきた。その表情は、どことなく普段より明るく見える。
水銀燈「どうしたのぉ?何かいいことでもあったのぉ?」
雛苺「うん!!これから1週間、水銀燈はヒナや薔薇水晶と一緒に暮らすのよ!?」
薔薇水晶「そうなの…さっき、教頭先生からのお達しで…」
水銀燈「何言ってるの!?そんなの絶対許さないわよ!!」
予想外のことに、珍しく慌てる水銀燈。
冗談じゃない…雛苺はともかくとして、薔薇水晶なんかと一緒に住んだら、絶対規則正しい生活をさせられるに決まっている…!!
自由を愛する水銀燈にとって、それは拷問以外の何物でもなかった。
水銀燈「とにかく、そんなの絶対にやぁよ。大体、そこまでする権利がどこに…」
雛苺「うー…。水銀燈は、ヒナのこと嫌いなの?」
水銀燈「そ、そう言う意味じゃなくて…」
薔薇水晶「嫌いなの…?」
水銀燈「!?何で、あなたまでそんな目をするのよ!?何なのよ、一体!?」
…こうして、3人は1週間、仲良く一緒に生活することとなった。


薔薇水晶「銀ちゃん!もう12時だよ!!いつも、そんな遅くまでお酒飲んでるの!?」
水銀燈「『午前』12時だから、暦の上ではもう朝よぉ?全然遅くなんて…」
薔薇水晶「そう言うのをヘリクツっていうの!!雛苺を見習いなさい!!」
水銀燈「じゃあ、雛苺のように夜10時に寝ろっていうの!?お馬鹿さん!!」
まるで、修学旅行の夜のように騒ぐ2人。

一方、別の家では、ある男がこんなことを考えていた。
ラプラス「水銀燈は朝に弱い割に、夜遊び歩いているから、よく学校をサボってたんですね…。まあ、仲の良い二人をそばに置いたことですし、これで彼女のさぼり癖も少しは治ればいいのですが…。」
そう、実は今回、ラプラスは白崎という人物に化けて、水銀燈のさぼり癖の秘密を探っていたのだ。
ちなみに、最後の質問に対する水銀燈の答えは、「さあ…誰かがいつもそばにいれば、それはそれで楽しいんじゃなぁい?」と言うもの…
それを踏まえたうえで、水銀燈とは仲のよい雛苺と薔薇水晶が1週間、一緒に暮らすようにしたというわけだ。
ラプラス「…次は、翠星石ですか…。これも大変そうですね…。」
ため息混じりに、そう語るラプラス。
彼のこういった陰の努力があるからこそ、この学校が上手く成り立っているのかもしれない…