ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 雛苺のずる休み

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『明日、不死屋では高級苺をふんだんに使った苺大福を、12時より20個限定で発売します!!1日だけのスペシャル大福ですので、お早めに…』
朝、雛苺が学校の仕度をしていると、TVでこのようなCMが流れていた。
急いでメモを取るものの、雛苺の顔は何故かさえない。
雛苺「うー…でも、12時じゃまだ授業が終わってないの…。しかも20個しかないなんて、あんまりなの…」
そうつぶやくと、雛苺はため息をつきながら、学校へと向かった。


雛苺「うゆー…」
学校についてからも、雛苺の頭の中は例の苺大福のことでいっぱいだった。
学校の授業がある…でも食べたい…そんなジレンマが雛苺を襲う。
その時、雛苺の頭にある名案が浮かんだ。
そうだ、学校を休めば全ては丸く解決するではないか!しかも、この学校にはサボりのプロもいる…!!
思いついたら即行動と、雛苺は水銀燈に声をかけた。
雛苺「ねぇねぇ、水銀燈っていつもどうやって、学校をお休みしてるの?」
水銀燈「んー?簡単よぉ…。電話で『お腹痛い』って苦しそうな声で言えば、意外に相手には分からないものよぉ♪」
なるほど、と感心する雛苺。そうか、こんな簡単な事でよかったんだと、思わず足取りも軽くなる。
…そして次の日、雛苺は計画を実行した。


雛苺「イチゴ、イチゴ、すぺしゃるイッチゴ♪」
限定苺大福を手にし、上機嫌で苺大福にかぶりつく雛苺。
その時、人ごみの中である人物と目が合ってしまった。その人物は意外そうな顔をしながら雛苺に近づき、そして話しかけてきた。
水銀燈「あらぁ…?あなた、こんなところで何してるのぉ?」
雛苺「す…水銀燈は、何でこんなところにいるの!?」
水銀燈「何って…今からお昼ごはん食べに行くんだけど…。ああ…だから昨日、私に『どうやってサボるか』なんて聞いたのねぇ…。いけない子ぉ♪」
そう言うと、水銀燈はクスクスと低く笑い、話を続けた。


水銀燈「さぁて、どうしようかしらぁ?あの真紅が聞いたら、さぞかし怒り狂うでしょうねぇ…♪」
雛苺「お、お願い…言わないで…。」
青ざめた顔で雛苺は嘆願した。
水銀燈「でもぉ…。このままじゃ金糸雀が可哀想だものぉ…。あの子、あなたがお腹痛いって言うから、ずっと心配してたのよぉ?」
雛苺「カナが?」
水銀燈「そうよぉ…。あなたは学校をサボり、なおかつ友達を心配させるという2重の罪を犯したの。その罪は大きいわよぉ…?」
雛苺「…そうね。その通りなの…。怒られても仕方ないよね…。」
反省した様子を見せる雛苺の頭を、水銀燈は優しく撫でこう言った。
水銀燈「よしよし、冗談よぉ。まあ今日は無理だとしても、明日はちゃんと学校に行かなきゃダメよぉ?…それと、あんまり私の技使わないでねぇ…。私だって、明日は江ノ島に行こうと…」
雛苺「うよ?」
水銀燈「な、なんでもないわぁ。とにかく、もうこんな事しちゃだめよ?」
そう言うと、水銀燈は別の店へと行ってしまった。


次の日、雛苺は元気に学校へ出勤した。
金糸雀は本当に雛苺のことを心配していたようで、何度も「体はもう大丈夫かしらー?」と聞いてきた。
その姿を見て、思わず「ごめんなさい」と謝る雛苺。
金糸雀だけじゃない、みんなも心配してくれていた。なのに自分は…。
そんな気持ちからの「ごめんなさい」だった。
そんな雛苺を見て、ともかく無事でよかったと安堵する一同。その時、真紅があることに気がつく。
真紅「…そういえば、水銀燈はどうしたのかしら?」
薔薇水晶「何か、お腹が痛いとかで…。どうしたんだろう…。」
雛苺「んと…水銀燈なら、大丈夫だと思うの…。今日、江ノ島に行くって言ってたから…」
その言葉を聞き、薔薇水晶は職員室を大急ぎで飛び出していった。


1時間後、水銀燈は薔薇水晶と雪華綺晶に両脇をつかまれ、まるでどこかで捕まった宇宙人のような格好で、職員室へ連れてこられた。
そして、雛苺を見るやいなや、水銀燈はその怒りを爆発させる。
水銀燈「雛苺!!あなた、何で恩をアダで返すような真似するの!?せっかく、気持ちよく泳ごうと思ってたのに!!」
雛苺「だ、だって薔薇水晶…ものすごく心配してたし…」
水銀燈「私の場合はいいの!!」
薔薇水晶「よくない!!私がどれだけ心配したと思って…」

…こうして、学園には1日ぶりに教師全員がそろった。
「うにゅーも大切だけど、それよりもずーっとみんなで、仲良く楽しく過ごしていきたいな…」
騒がしい職員室の中で、雛苺はそんなことを考えていた。
そして、雛苺は二度とずる休みをすることはなかったという…。