ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 水銀燈と尾行とめぐ~mercury side~

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水銀燈「ふぅ…ホント嫌になっちゃうわぁ…。でも、流石に病院の中までは追ってこられないでしょう…。」
その日、私は学校をサボって有栖川大学病院という所にいた。
サボった理由は、学校が面倒くさいから。
少し休むために、空いている病室を探して病院内をさまよっていた時、ある病室から歌が聞こえてきた。
どこか懐かしげで、それでいてどことなく寂しい感じのする歌…。
…気がついたら、私はその部屋の中にいた。


めぐ「からたちの花が咲いたよ…。白い白い花が…あら?もしかして、水銀燈先生?」
水銀燈「…私の事、知ってるの…?」
めぐ「…そうですよね。私、あんまり学校行ったこと無いし、知るわけ無いですよね…。」
それが、めぐ…柿崎めぐとの出会いだった。
最初はおかしな子だと思ったが、話しているうちにこの子は自分と同じだと感じた。
つまり、めぐも私もどこかが欠落しているのだ。
私の場合は片親だったことと、いじめが原因だったが、この子の場合はもっと複雑だった。
両親が別居中で、しかも心臓には重大な欠陥があるらしい…。
めぐ「私なんて、別にいつ死んでも構わないのに…」
それが、めぐの口癖だった。


めぐ「もう、私なんかに構わないで!最初、自分のとこの生徒だって言うことも知らなかったくせに!!」
ある時、わたしはめぐと喧嘩をした。理由は、私が彼女の自嘲癖をいさめたのが原因だった。
めぐ「いいのよ、教師だからって無理しないで…。どうせあと半年の命なんだし…」
水銀燈「そうやって、また逃げるつもり?このまま楽に死なせるもんですか…!」
…すでに、めぐの病状については、医者から嫌というほど聞かされてきた。
余命が本当に半年しかないこと…。助かるには心臓移植しかないこと…。そしてそれには莫大なお金が必要なこと…。
でも、どうしてもめぐだけは死なせたくなかった。
楽しいのはこれからなのに…。それを何も経験できないなんて間違ってる…!
そんな思いからか、私の口から自分でも思いがけないようなことを、彼女の父親に言ってしまった。
「めぐの銀行の口座番号を教えなさい。すぐに、手術に必要なだけのお金を集めてみせるわ。」
と。


その後、家にあるものを沢山売ってはみたが、お金は全然足りなかった。
仕方なく、夜の学校の見回りなど不慣れなこともやってみたが、目標額には到底及びそうになかった。
睡眠時間もかなり削ったため、目のクマはもはや化粧でもごまかしが効かなくなってきた。
そんな私を見て、めぐは涙ながらにこう言った。「もう、私なんかのために無理しないで」と。
冗談じゃない…。しかし、もう時間が限られている…
あと自分に出来ることといえば…この美貌を使って、人のものを奪うことだけ…。
その時、ふと同じ職場にいる同僚の顔が浮かんだが、それを頭から追い出すように私はこう言った。
水銀燈「…ごめんなさいね、薔薇水晶…。私は、あなたみたいな良い子ちゃんじゃないの…」
…今更、後戻りなんて出来ない…。
こんな事でこの子の明日を掴めるのなら…私はどこまででも堕ちてやる…。



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